歯科麻酔学 の便利帳 Vol.2 
心電図の基本的診断項目
1 リズムと心拍数(H.R.)
規則性
不規則性・・・不整脈(arrhythmia)
2 P波
形・高さ・時間幅・P波の電気軸
3 P-R間隔
4 QRS波
形・高さ・時間幅・平均電気軸
5 ST部分
上昇・下降
6 T波
形・大きさ
7 Q-T時間
8 U波の出現
その他 電気軸 <0°左軸偏位
      90°<右軸偏位
      <-30°左室肥大、左脚ブロック
         、左脚前枝ブロックの可能性
clockwise rotationは右室肥大に多い
counter clockwise rotationは左室肥大に多い
胸部レントゲンの見方の基本
1 撮影法
  • 単純撮影・・・正面像(背腹方向・腹背方向)                第1斜位(右前斜位)・第2斜位(左前斜位)
  • 断層撮影
  • その他の撮影法
2 撮影条件
  • 黒化度(コントラスト)・・・波長の長さ(電圧)、散乱線
  • 鮮鋭度         ・・・運動(呼吸、その他)
  • 管球の位置      ・・・被写体とフィルム間距離
3 脊柱の観察
  • 脊椎の弯曲
  • 椎骨および椎間の異常
4 胸郭の観察
  • 対称性
5 横隔の観察
  • 肋横角(costo-phrenic angle)
  • 横隔膜の輪郭
6 縦隔の観察
  • 上部
  • 心胸郭係数(CTR)
  • 心臓部
7 肺門部の観察
8 肺野の観察
  • 肺紋理(lung marking)
9 その他の異常所見
10 診断(総合的印象)
      縦隔

右T弓: 上大静脈、高齢者は上行大動脈の右縁
右U弓: 大動脈弓
左T弓: 大動脈弓
左U弓: 肺動脈流出路、肺動脈円錐
左V弓: 左心房(左心耳)(正常では、突出はない)
左W弓: 左心室
(通常、V弓、W弓は1本として認められる)
● 腕頭動脈の蛇行による右上縦隔腫瘤影
  高齢者では高血圧が長く続くと上行大動脈、大動脈弓、下行大動脈の外方への突出が強くなり、蛇行する。
  同時に大動脈弓からの分枝である腕頭動脈の蛇行も強くなり、右上縦隔へ突出することがある。

全身麻酔導入例
イソゾール
(ラボナール)35mg/kg

プロポフォール 1.02.0mg/kg
ベクロニウム0.10.3mg/kg
(ミオブロック
0.080.1mg/kg

SCC 1.0mg/kg 追加投与付加)

GAS 緩徐導入  5MAC
    手術中    1.5MAC
    セボフルレン
    イソフルレン(頻脈になりやすい。フェンタを用いるとよい)
    ハロセン(喘息患者にはよい)


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