『江戸川コナン、探偵さ』


 出会った時は、彼が子供の姿をしていた時だ。
子供の姿をしてはいても、その怜悧な眼差しはメガネ越しでも誤魔化す事はできない、月の光で磨き抜かれた冷ややかな鋭利なものを孕んでいた。
 小作りな顔を乗せた、折れそうに細い首。
 長く細い手足は首同様、やはり折れそうだ。
 全体が華奢で、力一杯抱き締めれば、折れてしまいそうに細く薄い躯をしていた。


『お前を、監獄って墓場に送ってやるよ』


 月の綺麗な夜だった。ホテルの屋上で初めて対峙した夜。
アノ時から、魅せられていたのかもしれない。
いつだって、他人の為に必死になっている稀代の名探偵。
痛々しく哀しい程、綺麗な魂に。





LUNE