HOMEへ .

読 書 日 記

(不定期日記です)


10月5日

オンラインゲームにトチ狂い、この2年というものBBS以外まったく顧みようとしなかったこのサイト(BBSだって単なる私信と連絡ばっかりだったし)。 本体はミスで消滅し、ミラーの此処だけが生き残っていたのを暫くぶりで見る気になったけれど、おそろしいばかりの荒廃ぶり。オンラインゲームばかりじゃなくてプライベートもいろいろあったにせよ、最初の頃のやる気は何処へ行った?(汗) 日記でさえ去年の1月で停止って…(^^;;;;;;

とりあえず、去年からいままでに読んだ本。
活字はグレッグ・イーガン「万物理論」「祈りの海」、ジョージ・R・R・マーティン「タフの箱舟(1〜2)」、テッド・チャン「あなたの人生の物語」、アーシュラ・K・ル・グィン「アースシーの風 ― ゲド戦記V」「ゲド戦記外伝」、J・P・ホーガン「量子宇宙干渉機」「揺籃の星」、オースン・スコット・カード「シャドウ・パペッツ」、マーセデス・ラッキー「宿命の囁き(上下)」、ハーバート&アンダースン「公家コリノ(1〜3)」、アン・マキャフリィ「竜とイルカたち」「天より授かりしもの」、野尻抱介「フェイダーリンクの鯨」「アンクスの海賊」「サリバン家のお引越し」「タリファの子守唄」「アフナスの貴石」「ベクフットの虜」、エリザベス・ムーン「栄光への飛翔」、ロバート・リード「地球間ハイウェイ」、ロバート・ソウヤー「スタープレックス」、茅田砂胡「舞闘会の華麗なる終演」「天使たちの華劇」「嘆きのサイレン」「スペシャリストの誇り」「ヴェロニカの嵐」、川原泉「事象の地平」、アスプリン&J・ヘック「銀河おさわがせドギー」、森岡浩之「星界の断章 I」「星界の戦旗 IV」、米田淳一「フリーフライヤー」J.・K.・ローリング「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(上下) 」。
コミックは萩尾望都「残酷な神が支配する(1〜10)」、吉田秋生「イヴの眠り(1〜3)」、吾妻ひでお「失踪日記」、山岸凉子「テレプシコーラ(1〜6)」、聖悠紀「久遠の瞳(1〜3)」「冬の虹(1〜3)」、永野護「ファイブスター物語(1〜11)」、田中圭一「ヤング田中K一」。
漏れがあるかもしれないが、ほぼ2年間でこれだけとはいささか情けない。いまだに未読本の山高し…。

感想。
「万物理論」「祈りの海」、あいかわらずこっちの頭が悪いので理解するのに骨が折れるが、文句なしの一級SF。祈りの海のほうが短編集なのでややとっつきやすかった。
「タフの箱舟(1〜2)」、さまざまな問題を環境エンジニアリングの手法で解決していく主人公タフ。結構イイ性格のタフの選択は、苦い解決法もあるけどなかなか共感できる。
「あなたの人生の物語」、短編集。どれひとつとっても極上の一品だけど、特に気に入ったのは表題作と”ゼロで割る”
「アースシーの風 ― ゲド戦記V」「ゲド戦記外伝」、物語の根底そのものが大きくゆらぎ、覆され、再生されていくまでがこの2冊で語られている。初期の3部作のころから較べると思いもよらない展開だが、ル・グィンのもうひとつの側面を考えれば意外ではない。多くの人は1〜3巻までを良しとするだろうが、自分は”帰還”以降の作品の方がはるかに良いと思っている。
「量子宇宙干渉機」「揺籃の星」、ホーガンのSFはイーガンと違って自分にはわかりやすい。イーガンが悪いのではなく、ホーガンが古いわけでもない。常に未来を信じ、明るい面を見せてくれるホーガンの方が好みと言うことだろう。
「シャドウ・パペッツ」、シャドウ・オブ・ヘゲモンに続くもうひとつのエンダーシリーズ。一応片付いたものの、主人公ビーンの辿る運命はまだ終わりをむかえていない。続きが気になる…。
「宿命の囁き(上下)」、ひさびさに出たヴァルデマール年代記。次第に平原とヴァルデマールの運命が絡んでいくらしいので先が気になるが、なにせこのシリーズ刊行ペースが遅い。もっと早く出してほしいところ。
「公家コリノ(1〜3)」、長かった物語も大団円を迎え、すべての輪が閉じた。デューン本作には(当たり前だけど)及ばないが、これはこれでよい出来だと思う。何よりも本作との整合性が入念にとられているあたり見事。
「竜とイルカたち」「天より授かりしもの」、パーンの竜騎士シリーズも前作あたりからずいぶん当初と雰囲気がかわってきている。SF味が強くなったぶん、魅力が薄れている気がしないでもないが、お気に入りなので良し。しかしまぁパーンにイルカがいたなんていままでの話にでてきたかしらん(笑) ”天より授かりしもの”はかわいいファンタジー。
「フェイダーリンクの鯨」「アンクスの海賊」「サリバン家のお引越し」「タリファの子守唄」「アフナスの貴石」「ベクフットの虜」、クレギオンシリーズの2〜7巻。変わることのない軽快且つ本格的な内容は二重丸。長いこと刊行を待ち望んでいた甲斐があったと思う。
「栄光への飛翔」、主人公が女性でもミリタリーSFは苦手。しかしこのシリーズは元士官候補生というだけで、さほどドンパチにならないらしい。そこそこ楽しめたので次作も期待。
「地球間ハイウェイ」、スケールの大きい、平行宇宙を扱った作品。読後感はわるくなかったけど、時間が経ったいま書こうとすると印象が薄い。
「スタープレックス」、これまたスケールの大きい、宇宙創生の秘密を扱った作品だけど、やはり印象が薄い。
「舞闘会の華麗なる終演」「天使たちの華劇」「嘆きのサイレン」「スペシャリストの誇り」「ヴェロニカの嵐」、前二作が暁の天使たち外伝、嘆きのサイレン以下は新シリーズ(呼称クラッシュ・ブレイズ)だそうだが、キャラはみな同じ。読みやすいし、頭を完全に切り替えて読むことにしているので娯楽作として問題なし(笑)
「事象の地平」、コミックではなく、川原さんのエッセイ。エッセイでも川原節は健在なり。
「銀河おさわがせドギー」、面白くないこともないので惰性で買っているが新味がない。
「星界の断章 I」「星界の戦旗 IV」、これまた惰性で買っているが、いささか元ネタにげんなりする一面あり。もちろんそれがかえっておもしろい人もいるのだろうが。表紙のイラストも少々苦手になってきた。
「フリーフライヤー」、イラストと設定にひかれて買ってみたが、自分にはむいてないようだ(^^;;
「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 」、図書館から借りて読了してからだいぶ経つ。あまり印象に残っていないけど、年齢と共にかわいらしさがなくなっちゃったかな、ハリー。確かにいつまでも子供のままでいられはしないのだけれど。
「残酷な神が支配する1〜10」、連載中はあまりにつらいので追いつづけるのを断念し、文庫になったのを機会に買ってみた。精神的に読むのがつらい内容のストーリーだが、それを乗り越えて完読した時の深い感動といったら…!!言う言葉がありません。
「イヴの眠り1〜3」、すでに雑誌で連載は完結している。途中危惧した時もあるが、終わってみればまぁ予定調和の範囲内で自分としてはOKの部類に入る。伏線を張った感じのラストだが、個人的にはこれ以上先を描いてほしくないな〜番外編の中短編なら大歓迎だけど。
「失踪日記」、身内から読ませてもらってすごい!と唸った。”不条理日記”といっしょに永久保存しよう♪
「テレプシコーラ(1〜6)」、舞台が現代の日本なので”アラベスク”とちがった楽しみがあるが、最初出てきた主要キャラが途中で消えたままなのが気にかかる。
「久遠の瞳(1〜3)」「冬の虹(1〜3)」、その昔超人ロックといえば幻の名作だった。時は流れ、文庫出版されたとき、名高いとはいえ昔の作品だからと躊躇して、ずっと知る機会がなかったのだ。 が、ネットの知り合いから大丈夫、と太鼓判を押されこちらを手にしたのだが…あのとき文庫を買っておけばよかったと後悔。
「ファイブスター物語」、これまたネットで知人より薦められたコミック。人物の絵柄はやや苦手なものの、メカはさすがに某シリーズのメカデザイナーをつとめた作者らしくしっかりしている。だが、もとよりメカなどに惹かれたのではなく、その破天荒なストーリーと時空を超えた壮大なスケールがよい。何よりストーリーを彩る悲劇のファティマ達。彼女らなかりせば、自分はこの作品を買い続ける気にはならなかっただろう。
「ヤング田中K一」、抱腹絶倒な内容もさることながら、噂には聞いていたものの、実際に手にとって見てあまりにも手塚治虫にそっくりなその絵柄にびっくり。さすがに手塚のパロディ作家として語られるだけのことはある。しかし過激な下ネタ作家としてもまた有名な作者、この本はまだおとなしい内容らしいが、おとなしくない内容っていったい…(汗)

やっと書き終えたが、ヘトヘトになってしまった。 つくづく間をあけるものじゃないなぁ。。。。。来年の今ごろまた同じこと書いてたりして(笑)


フレーム版へ


Diary

 2004年