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2001年 10月26日 (金)


京都へ・・・


 朝、昨晩6:00にセットしたはずの目覚ましが鳴らず、目が覚めたのは6:30。妻は相当慌てる。パジャマ姿で新聞を読んでいると、「そんなことしてて大丈夫なの」と妻の声。大急ぎで昨晩のうちに妻が作ってあったホットドックをお腹に放り込み7:00には家を出る。
東京駅に着いたのは8:45過ぎ。自分たちが乗る9:26発の新大阪行き”ひかり207号”は、まだホームに入って来ていない。、ビールとお茶を1本づつ買って、9:10分頃到着した新幹線に乗り込む。さあ、旅のはじまりだ・・・。


 金曜日だというのに新幹線の中は、ほぼ満員。背広姿のビジネスマンより、われわれと同じ旅行客と思われる乗客の方がずっと多い。11:59に予定通り京都駅に到着。ロッカーに荷物を預け、京都駅ビルに出る。大階段や空中回廊など「ここが、京都か?」という個性的な建物。まずは、バスセンターに向かい、市バスと市営地下鉄の2日間自由乗車券(¥2000)を購入。京都は市バスと市営地下鉄で大体のところは行けるので、色々観光したい人にとってはいちいち料金の支払いも必要ないし、とっても便利。


 駅ビル内で軽く昼食を済ませ、まず、市バスで銀閣寺に向かう。前述のように京都では市バスが網の目のように走っているので、自分の乗りたいバスを探すのに一苦労。ようやく、目的のバスを見つけて乗車するが、京都の町は大渋滞。銀閣寺に到着した時には、2:00近くになってしまっていた。


銀閣寺(慈照寺)


 拝観料(¥500)を支払い、敷地内を進んでいくと、右隅に汚くて小さな建物が目に入った。気にせず通り過ぎそうになった時、妻の「これじゃない?」という声が耳に届く。よく見ると、そうなんです、それが有名な「銀閣(山荘東山殿)」だったのです。よくよく見れば、ガイドブックなどでおなじみの姿ではあるのだけれど、受ける印象は全く別のもの。そこからさらに先へと進み、小高い丘の上から銀閣を眺める。ここから見る銀閣は先ほどの直近で見た銀閣よりずっといい。(京都散策日記トップページ左側の写真)最初にここを通れば、ずいぶん印象が違うのに・・・。時計の針は、すでに2:30になろうといている。急いでバス停に向かうが、時間通りにバスが来ない。結局、15分位遅れたバスに乗り、次は三十三間堂へ。


三十三間堂(蓮華王院)


 建物の中に入り、突き当たりを右に曲がると、いきなり無数の千手観音像が目に飛び込んできて圧倒される。建物の中には、ご本尊の千手観音坐像と1000体の千手観音立像が安置され、両端には雷神・風神、最前列には28部衆像(守り神のようなもの)が並んでいる。千手観音立像はよく見ると、ひとつひとつが違った顔をしており、いづれの顔からも優しく、あたたかい印象を受ける。28部衆像は迫力があり、まるで生きているかのよう・・・。当然ながら撮影禁止なのでその姿はお見せできませんが、拝観料(¥600)は決して高くはないと思うので、機会があれば、是非、ご自分で訪れて、その圧倒的な迫力を感じてみて下さい。


清水寺


 三十三間堂から歩いて20分位で、京都の定番、清水寺へ。修学旅行で一度来たはずなのだが、二十年以上前のこともあって全く憶えがない。まずは、清水の舞台から崖下を見下ろす。紅葉にはまだちょっと早かったが、その眺めは絶景。続いて奥の院側から清水の舞台を眺める。断崖に張り出したその姿は迫力十分。そのまま、崖下へ下りて清水寺発祥の地、音羽の滝へ。これを滝というのかどうかはよくわからないが、頭上から流れ落ちる3筋の水は霊験あらたかな清水なのだそうだ。不老長寿、無病息災にご利益があるということなので、その水を味わう。(拝観料:¥300)


高台寺


 初日の最後は、高台寺の夜間特別拝観へ。ここは、北の政所が豊臣秀吉の菩提を弔うために建立した別名”ねねの寺”。敷地内の庭園はライトアップされ見事な風景。池の水面に映る木々や、地面から照明で照らされた竹林などは幻想的。撮影にもチャレンジしてみたが、周りが暗くて、うまく写らなかった。春・夏・秋と夜間拝観があるそうなので、これも、是非、ご自分の目で確かめてみて下さい。きっと、損はないと思いますよ。ただ、一箇所だけ蛍光ランプを設置した庭園があったが、これは興ざめ。せっかく、よい気分だったのに台無し。何であんなことするんだろうか?(拝観料:¥600)


からすま京都ホテル


 本当は、東寺の五重塔も見たかったんだけど、時間がないのであきらめて宿泊先の「からすま京都ホテル」へ。ビジネスホテル風と聞いていたのでちょっと不安があったが、思ったよりいいホテルだったのでひと安心。夕食はガイドブックで調べてあった洋風居酒屋「菜食健美 京火膳」へ。店内は狭くて20人も入ればいっぱいといったところ。料理は可も不可なし。まあ、初日はこんなもんかな。明日のため、早めに床に入り初日は終了。

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