2005年 9月 8日(木)
朝、6:30起床。台風一過のこの日は真夏の陽射しが降り注ぐ絶好の旅行日和。普段と変わらぬ朝を迎えた2歳の娘は相変わらずの我儘ぶりで、朝ご飯も食べようとせずに「一緒に遊ぼ〜よ!」とエンジン全開。それでも娘をなだめながら何とか身支度を整えて8時半頃自宅を出発。国道245から日立駅周辺を抜け、小木津を経由して常磐自動車道の日立北ICへ。ここから、いわきJCTで磐越自動車道に乗り換え、郡山JCTからさらに東北自動車道へと定番のコースなのだがここまでの所要時間約2時間。最近、あまり車を運転する機会のない私にとって久々の長距離ドライブは結構堪えたが、最近、車に乗るのが大好きな娘はご機嫌でおおはしゃぎ。安達太良SAで休憩後、娘はさっさと夢の中へ。さらに東北道を北上し仙台南ICから仙台南部道路へと入ったのだが、この道路は一車線の上に道幅も狭くトラックも多いのであまりスピードは出せず、正直、有料道路としての価値無いんじゃないのかなぁ・・・と思う。まあ強いて良いところといえば信号がないってことでしょうか。仙台若林JCTから仙台東部道路へと乗り換え松島海岸へ到着。到着時刻は12時半、都合約4時間のドライブ。ほとんど一般道を通らずに来られるので楽チンは楽チンなのだが、やっぱ松島は遠かった・・・。
とりあえず腹ごしらえということで、ガイドブックに載っていた”さんとり茶屋”という和食屋へ。ガイドブックには「2階の座敷から松島の絶景が眺められる」と書いてあったのだが、2階の座敷は満員のようで1階のカウンター席での食事となってしまった。おすすめは海鮮丼らしいのだが2630円とちょっとお高めなので、1980円の鮮魚丼を注文。マグロ、カンパチ、イカなどが盛られたどんぶりなのだが、正直「うまい!」って言えるほどのもんじゃなかった。具の魚介も少なめで格別新鮮ってほどでもないし、決定的なのはご飯があんまりおいしくなかったこと。宮城県ってササニシキで有名な米所だったんじゃないのかね・・・まったく。今回の旅行は仕事が忙しくてなかなか事前に下調べする時間がなかった。やっぱりガイドブックだけに頼るんじゃなくて、もっと自分でしっかり情報集めなきゃダメだよな〜。ちょっと反省。
まあ、とりあえず満腹にはなったし気をとり直して遊覧船に乗ろうかと時計を見ると、時計の針は1時50分を回っていた。目的の遊覧船”仁王丸”は毎正時出発で、ここから娘を連れて遊覧船乗り場までは10分以上は掛かるので次の乗船には間に合いそうもない。しかたがないのでとりあえず周辺を散策してみることにした。まずは赤い橋を渡って福浦島へと思ったのだが、この福浦橋は宮城県初の歩行者専用有料橋らしく通行料は往復一人¥200也。1時間後には遊覧船に乗らなければならないし、ゆっくり島を見て回る時間もないのに2人で400円の出費はもったいないので島へ渡るのは止めにして、海にぽっかり浮かぶ五大堂というお堂を見に行くことにした。お堂に着くまでに2つの短い橋を渡るのだが、橋げたは50cm位の幅の板が2本渡してあるだけで橋の下からは海が覗けてちょっと怖かった。拝観は無料。
その後おみやげ屋をひやかして、いよいよ遊覧船に乗船。”仁王丸”は約50分の遊覧で料金は1400円。船が桟橋を離れると早々に席を離れて船尾のデッキへ。船内でカモメの餌を売っており、カモメたちも餌をもらえるのを知っているようで大群で船の後を追いかけてくる。娘は「かごめさん、かごめさん」と大喜び。(家の娘はなぜかカモメのことを”かごめさん”と憶えてしまったようで、何度教えても頑固に直そうとはしません。)大小沢山の島々が点在する松島湾の風景は日本三景の名前に違わぬ美しさだった。特に代表的な奇島の仁王島は自然の不思議さをあらためて感じさせてくれた。娘が50分もおとなしく船に乗っていられるのかと内心ハラハラしていたが、乗船中はとってもご機嫌であっという間に湾内を一周して戻ってきた。何か少しでも感じてくれるものがあったのなら旅行に来た甲斐があったというものなのだが・・・どうなんだろう?
本当は瑞巌寺も参拝したかったのだが、久々の長距離運転の疲れには勝てずおみやげ屋で地酒を仕入れて宿泊先へ引き上げることにした。今日のお宿は”花ごころの湯 新富亭”、名前がとっても魅力的な宿だったのだが・・・。チェックインすると7時から30分間は修学旅行の小学生の貸切なので入浴は遠慮して欲しいとのこと。この時、ちょっと嫌な予感はしたのです。「修学旅行に使われてる宿なの〜」って。部屋に通されると予感は的中、かなり汚い部屋です、特に畳が・・・。ロビーや宴会場などはリニューアルしているようだが、部屋までは手が回らなかったのだろうか?部屋に置いてあったパンフレットを見ると、以前は新富ホテルという名前だったようだ。客寄せの為にちょっと洒落た名前に変えたのだろうが・・・まんまと引っ掛かってしまった。それともっと困ったのが和室と洋室のツインルームで洋室がベットルームだったこと。今まで娘をベットで寝かせたことが無かったので、わざわざホテルじゃなく旅館を選んだつもりだったのにほんと踏んだり蹴ったり。しかたがないので2つのベッドをくっつけて真ん中に娘を寝かせることにしようとベットを動かすとベットの下から柿の種が・・・おいおい、ちゃんと掃除しようよ。
夕食は個室で海の幸のご馳走、あわびのステーキ付き。だったのだが、これもちょっと今ひとつという感じ。まあ、でも個室だったのはとっても有り難かった。最近、娘はおとなしく座ってご飯なんか食べやしない。周りの人に迷惑掛ける心配がなかったので、ゆっくりご飯をいただけました。部屋に帰って腹ごなしした後いよいよ温泉へ。娘にとっては初めての温泉&大浴場体験。男湯は1階、女湯は2階なのでエレベーターで妻と娘と別れて久々の温泉三昧のスタート。浴場には誰も入っておらず貸切状態、ほんとのんびりと温泉を楽しむことができてラッキーだった。部屋に帰ると娘は温泉がお気に召さなかった様子。妻に話を聞くと、どうも浴場が暗かった上にお湯が熱くて早々と引き上げてきたとのこと。ん〜、明日もう一度チャレンジしてみよう。娘を寝かしつけた後、地酒(一の蔵)を楽しんで早めの就寝。明日はいい事あるといいな・・・。