写真写真

2005年 9月 9日(金)


 旅行2日目。今日もいつもと変わらず6:30起床。まずは朝風呂を浴びてからバイキング形式の朝食へ。娘は自分が食べ終えるや否や席を離れてテーブルの周りをうろうろと徘徊、退屈でしかたない様子。仕方がないので妻が娘の相手をしている内にさっさと食事を済ませ、妻とバトンタッチして娘を連れてホテル内を散策。妻が食事を済ませると部屋へ戻り急いで支度を整えて8時半にはホテルを出発。我が家は大概、朝の始動が遅いのが常なのですが、今日は一日ゆっくりと仙台を見て回るつもりで早めの出発をしたつもりだったのだが・・・。

 松島海岸から一般道を使って仙台へ。仙台市へ入ったあたりで後ろの席から「パンパンがいないよ〜。」と娘の声。娘のお気に入りの象さんのパペット(パンパースのおむつのポイントを集めてもらったもの。パンパパペットというのですが、娘はパンパンと呼んでいます。)が見当たらない様子。そういえば、部屋から出る時にバッグに仕舞うのを嫌がり、自分で抱っこしていたはず・・・。どうやらチェックアウトの際にホテルのロビーに置き忘れて来てしまったようだ。慌ててホテルに電話すると、確認して折り返し電話をするとの事。電話を待つ間に妻と相談、パンパ君がいなくなったらこの先娘の機嫌が著しく悪化するのは目に見えているので、ホテルにあるのがはっきりしたら引き返して取りに行こうということで意見がまとまる。しばらくしてホテルから電話があり、ロビーに置き去りにされた可愛そうなパンパ君が見つかったとの事、とにかく行方不明にならなかったのは不幸中の幸い。来た道をUターンして再び松島海岸を目指す。ホテルでパンパ君を受け取り、気をとり直して仙台へ再出発。しかし、この騒ぎで約2時間が経過、旅先でこの時間的ロスは本当に痛い・・・。

 仙台市街に入ると急に交通量が増え、道幅も広くなる。中には4車線道路なんてのもあるし、突然右折専用車線になっちゃたりする所もあって、初めて仙台を走る私にとっては何処をどう走りゃいいのかとまどいと緊張の連続。さっきまでののんびりした風景は一体何処にいったのか、たった1時間あまりでこの変化、まさに地方都市の典型ってやつでしょうか。とりあえずナビを頼りに青葉城址を目指す。東北大キャンパス周辺をぐるりと回って目的地の青葉城址に到着、時計を見ると針はもう12時を指そうとしていた。有名な伊達正宗騎馬像を見学、ここからは仙台市街が一望できる。すぐ下を広瀬川が流れる絶景スポット。その後、石段を下りて本丸跡の石垣を見学。平成16年の3月に築城400年を記念する修復工事が完成したそうで、雄雄しい石垣が見事な姿を見せてくれます。建設機械もなかった時代にこんなすごいものを作り出すなんて、ほんと昔の人の知恵と技術には感心させられます。そろそろお腹が空いてきたので、おみやげ屋で娘に伊達政宗の扮装をしたドラエモンの携帯ストラップを記念に購入した後、城址内にある牛たんの店”伊達の牛たん本舗”で昼食。妻はタンシチュー、私は定番の牛たん定食を注文。タンシチューは軟らかくとろけるよう、牛たん定食もしっかりした味付けで軟らかくとってもジューシー。肉嫌いの娘もタンシチューを美味しそうに食べていた。時間もあまりないので、急いで仙台市街へ戻る。目指すは”ぶらんどーむ一番町”。

 青葉通り沿いの有料駐車場に車を停め、仙台市街散策へ出発。目的の”ぶらんどーむ一番町”はデパートやブランド店などが立ち並ぶ仙台のファッション街。まずはコムサストアで3人お揃いのコムサイズムのトレーナーを購入。続いておみやげに鐘崎の笹かまぼこを買った後、妻の希望でグッチ、ヴィトンのブランド店巡り。”電車男”で話題のエルメスのお店もあったので、妻に寄って行かないのかと聞くと、エルメスは高級で敷居が高いとのこと。ブランド音痴の私にはその辺の事情はよくわかりませんが・・・。(というか、私にとってはブランド店全てが敷居が高い。)このお店巡りに娘はとっても退屈だったようで、機嫌が段々悪化し「抱っこ、抱っこ」と大騒ぎ、ヴィトンのお店では床の上に座り込んでしまう始末。妻は他のブランド店にも未練があったようだが、時間もそろそろ4時になろうとしていたのでおみやげに萩の月を買って今日の宿泊先へ引き上げることにする。娘が電車に乗りたいというので、せめてもの罪滅ぼしと広瀬通から仙台まで地下鉄に乗車し、駐車場へと引き返す。本当は仙台の新名所”東北楽天ゴールデンイーグルス”の本拠地”仙台フルキャストスタジアム”にも行ってみたかったのだが、時間的な余裕はなくあきらめることに・・・やはり朝の2時間のロスタイムの影響は大きかった。

 今日の宿泊先は秋保温泉。仙台市街から仙台西道路ー愛子バイパスを抜け約30分。娘は途中の青葉山トンネルが気に入ったようで、一気に機嫌をもち直す。賑やかな仙台駅周辺からたったの30分でこんな静かな温泉街があるなんて、ほんと驚きです。今日の宿は秋保リゾートホテルクレセント、実はこの宿、宿泊料金も安かったのであまり期待はしていなかったのですが子供連れには絶対お奨めのホテルです。部屋でひと休みした後、夕食に館内の和食レストランへ。食事を始めるようとするとウエイトレスさんが娘の為にと先にご飯を用意してくれた。娘の食事は取り分けでお願いしてあったのに、ちょっとした事ではあるが粋なサービスにちょっと感心。さらに最後のデザートでも、同じウエイトレスさんが娘に「あげるね。」と親とは別に娘の分のデザートを用意してくれた。食事も牛肉の陶板焼きやお刺身、焼き物、揚げ物、炊き込みご飯にデザートとボリューム満点でとってもおいしかった。食事を終えて部屋に帰ろうとすると、娘が部屋から履いてきた大人用のスリッパをさりげなく子供用のスリッパと交換してくれていた。実は昨日から娘が親の真似をして大人用のスリッパを履いて歩きたがるのがとっても困っていたので、それはとっても有り難かった。部屋に帰ると布団が敷いてあったのだが、子供が寝る時に2枚の布団の間に隙間ができないようにと布団を繋ぐようにシーツを掛けてくれており、こういうのを痒いところに手が届くようなサービスというのだろう。温泉は可もなく不可もなしと言ったところ、ガイドブックには露天風呂ありと書いてあったのだが露天風呂はなかったようだ。いつもならそれじゃ詐欺じゃんって思うんだけど、今回に限ってはそれは大した問題じゃないように思えた。今日は本当に気分よく眠れそうだ。

 

次ページ