いる。そのうち3本に2本は小樽行きとなっている。ちなみにもう1本は札幌から向きを変えて、特急スーパーホワイト アローとして旭川まで走っている。入線してきた快速電車はかなり混雑している。空港からの連絡列車だけに当然 だが、札幌で大半が下車することは間違いないだけに、車内の中ほどに入って座席を確保する体制を整えた。 札幌に到着すると予想通り大半の乗客が降りていった。進行方向右側に日本海を望めそうなので、目の前に空いた 右側の座席に腰を据える。札幌からも結構乗車が多い。しばらくは札幌の市街地の中を走りぬける。手稲で先行した 普通列車を追い抜き、銭函を通過すると、石狩湾(日本海)を望む車窓を楽しめる。 歴史のある駅(1934年築)であるが、ご多分に漏れず自動改札化されている。 からまっすぐ海に向かって北へ歩く。駅が高台にあるのか、緩い坂を少しずつ下っていく。5分ほど歩いて駅が大分 遠くに見えてきたころ、ある看板が道路上に架かっていた。「ここは一時停止の必要ありません」はて何のことだろう と辺りを見回すと、黄色と黒の棒の上に×状のものが立っている。そうここは踏切だったのだ。道路にはレールが 残してあるが、タイルで整備されている。踏切から西側(旧手宮駅側)は草が生い茂るまさに廃線跡といった感じだ。 この廃線跡は1880年(明治13年)に北海道で最初に開通した鉄道手宮線の跡である。その時開業した南小樽〜 札幌間は現在も函館線として残るが、南小樽〜手宮間は貨物線として残ったものの、1985年に廃止されている。 長らくそのまま放置されてきたが、2001年11月に部分整備された。 してみる。向かいにレンガ造りの倉庫が建っている。明治時代の遺功だろうか、かなり年季が入っている。運河から 離れても、旧日本銀行や旧三井物産など歴史的価値のある建物が点在している。本来なら寿司屋通りで満腹に なりたいところだが、まだ16時前だったのでお腹は空いていない。寿司はまた次回ということで小樽駅に戻った。 ので、これに乗ってゆっくりしようと思ったが、それよりも早く札幌に戻ってホテルで横になりたいという気持ちが勝った。 普通列車到着からさらに10分ほど経って快速が到着した。今度は進行方向左側、つまりまた海側に座席を陣取って、 車窓を楽しみつつ札幌へと戻った。 |