大阪から”阪神”へ


6.いつもの店
 淀屋橋から地下鉄御堂筋線でミナミの中心難波へ向かった。先程購入したKカードを使って乗れるから便利だ。
なんば駅(地下鉄の駅名は平仮名)から御堂筋を道頓堀方面に少し歩くと、その店は相変わらずのたたずまいだった。
関西圏に住む人は御存知かもしれないが、その店とは「金龍(御堂筋店)」という立ち食いのラーメン屋である。初めて
大阪に行ったとき(1995年)にたまたま発見したのがこの店だった。近くに同じ金龍でも座って食べられる道頓堀店が
あるが、今回は時間があまりないのと、もともと立ち食いが好きなのでここにした。「金龍ラーメン(650円)」を注文し
店の前でドンブリを持ちながらラーメンをすすった、美味い。食べているうちに汗が噴き出してくる。以前(何回も行って
いるので、いつかは忘れた)道頓堀の居酒屋で一杯飲った後金龍でシメてから、今はなき新宮(和歌山県)行きの
夜行に乗ったのを思い出した。私にとって数少ない大阪での食事場所の1つだ。

 お腹がふくれたところでなんば駅に戻り、御堂筋線に乗っての梅田(JR大阪駅付近の本来の地名)に向かった。

参考写真:大阪市営地下鉄御堂筋線 淀屋橋駅(大阪市中央区) 1999年11月7日撮影

 この御堂筋線の最初に開通した梅田〜心斎橋間の各駅は、写真のように天井がドーム型になっている。この路線は
東京で言うと銀座線(営団地下鉄)、名古屋で言うと東山線(名古屋市交通局)に当たり、大阪市営地下鉄でも最も
古く、混む路線である。8分ほどで梅田に到着、阪急3番街を抜けて阪急梅田駅に着いた。


7.いよいよ本来の目的地へ
 阪急梅田駅からは3つの路線(神戸線・宝塚線・京都線)があるが、今回は神戸線に乗車した。特急電車が出発した
ばかりなので、各駅停車(普通)に乗ることになった。ところがこの路線は平均駅間距離が長く、普通でも100km/h以上
で飛ばしまくる。20分ほどで西宮北口に到着。この駅はかつて全国でも珍しい平面交差の駅だった。つまり神戸線と
今津線が直角に同一レベルで交差していたわけだ。路面電車などではあまり珍しくなかったが、鉄道線同士の平面
交差は当時でもかなり珍しい存在だった。(1984年3月、神戸線ホームの10両化に伴い廃止)

 西宮北口から今津線に乗り換え、6分で下車駅仁川に着いた。ここが本来の目的地阪神競馬場(兵庫県宝塚市)の
最寄り駅である。駅前に出ると2年前にはなかった地下通路の入口がポッカリと開いていた。

仁川駅前からの地下通路内、ここには阪急線の券売機がある。右は従来からある阪神競馬場への高架通路

 従来は幅の狭い歩道を競馬場まで歩いたものだが、この通路ができたことで車や信号を気にしなくて済む。5分ほど
歩いて阪神競馬場の入口に着いた。競馬場に入るには入場券(200円)を買わなくてはならないが、普通の3センチ
ぐらいのものと下の写真のような記念入場券がある。もちろん後者にした。なおこの日は女性の入場料が半額(100円)
である。

桜花賞記念入場券、左から3頭目が前回(2001年)の勝ち馬テイエムオーシャン

 普段はテレビで競馬中継をみるだけで、馬券はほとんどと言っていいほど買わない。しかし競馬場ならば話は別。
今年(2002年)はこの時点でまだ”未勝利”、つまり馬券が一度も当たっていない。(1月に東京競馬場で惨敗…)
阪神競馬場は初めて行った1998年の宝塚記念で「サイレンススズカ−ステイゴールド」の馬連4,590円をGETした
ゲンのいい場所である。今年初勝利はもちろん、帰りには財布の中身が増えていることを信じて競馬場へ入場した。


果たして2002年初勝利なるか?
そして大波乱のメインレースへ…