【ラストサムライ/THE LAST SAMURAI 】   ☆☆☆☆★   
出演者: トム・クルーズ、渡辺謙、小雪、真田広之
 評判倒れなんじゃないかとあまり期待せずに見に行きましたが、久しぶりに見ごたえのある
作品でした。CGに頼っていない点も評価できます。 ストーリーとしては実際の「武士道」とい
うよりも理想の「武士道」かな?!とも思いますが、あれだけの日本映画をハリウッドで作った
ことに拍手を送りたいと思います。個人的には、トム・クルーズと小雪のラブシーンが背中に頬
を寄せるだけに留めておいた方がより切なくって良かったんじゃないかと思っているんですが。
歴史ものというよりも、人間の生き方という作品です。
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【ミスティック・リバー/MYSTIC RIVER 】   ☆☆☆
出演者: ショーン・ペン、ティム・ロビンス、ケビン・ベーコン
 ショーン・ペン、ティム・ロビンスの賞獲得が話題になっていますが、他の出演者も熱演です。
とくにメイン女優二人がとても対照的で見ごたえあります。しかし、心に響く(共感する)ものが
ありませんでした。それは、ストーリーがあまりにも悲しすぎたからなのかもしれません。また、
サスペンスという謳い文句ながら人間ドラマ過ぎて、サスペンスがお飾りになってしまっている
のも物足りない理由かもしれません。この映画の印象を一言でいうならば「運命の歯車」です。
もしあの時三人で車に乗っていたら、もしデイブの事件とケイティの事件が別の日だったら、
もし犯人逮捕が一日早ければ、彼らは全く違う人生を歩けたはず・・・。
【ラブ・アクチュアリー/LOVE ACTUALLY 】   ☆☆☆☆
出演者: ヒュー・グラント、リーアム・ニーソン、エマ・トンプソン、アラン・リックマン
コリン・ファース、ローワン・アトキンソン、ビル・ナイ、アンドリュー・リンカーン
 見終わった後、すこ〜し幸せな気分になれる作品です。ですので、点数は少し甘めかもしれ
ません。首相と作家の恋を除いては、どこにでも見られるような恋の物語です。正直なところ、
べつになくてもよかったんじゃあ・・・というお話もありますが、それぞれのひたむきさが伝わる
作品です。それぞれの恋の物語の主人公は大部分が男性なんですが、どいつもこいつもふが
いない。(笑) 結局、最初の一歩は女性から・・・というところが妙に納得できるというか・・・。
また、音楽の使い方がとってもうまい作品でもあります。恋の主人公ではありませんが、ローワ
ン・アトキンソンの登場の仕方がいかにも英国映画だなぁ・・・と思わせます。
【ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還/THE LORD OF THE RINGS  THE RETURN OF THE
KING 】  ☆☆☆☆
出演者: イライジャ・ウッド、ヴィゴ・モーテンセン、イアン・マッケラン、ショーン・アスティン
 正直なところ、少し期待が大き過ぎたかもしれません。息もつかせぬシーンの連続で、最後
までドキドキハラハラ。CGは本当に見事です。また、人間の強さ、弱さ、友情、愛、誇り、そして
けっして希望を捨てないこと・・・、この映画は多くのことを教えてくれます。しかし、けっして作品
のせいではないんですが、今まで(1話&2話)の流れから言わんとすることが分かり過ぎてし
まい、第1話のような素直な感動が得られなかったのが個人的にとても残念でした。
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【幸せになるためのイタリア語講座/ITALIAN FOR BEGINNERS 】  ☆☆☆
 出演者: アンダース・W・ベアテルセン、ピーター・ガンツェラー、ラース・コールンド
       アン・エレオノーラ・ヨーゲンセン、アネッテ・ストゥーベルベック
 印象としては「ラブ・アクチュアリー」と月9ドラマの「ビギナー」をミックスしたような作品ですが、
それらよりもっとシンプルで淡々とした感じです。作品じたいはいいものだと思うのですが、もっと
笑いのある作品かと思って見に行っていたので、淡々とした展開に少々物足りなさを感じたのも
正直なところです。
【恋愛適齢期/SOMETHING’S GOTTA GIVE 】   ☆☆☆☆
出演者: ジャック・ニコルソン、ダイアン・キートン、キアヌ・リーブス
 やはりジャック・ニコルソンは名優です。ラブロマンスとは程遠い風貌なのに、とってもチャーミ
ングで素敵に見える瞬間があるから不思議です。また、ダイアン・キートンもとってもチャーミン
グ!若さ(美貌)を失っていくことの寂しさや、女であることに縁遠くなった生活に覚えるふとした
孤独感や不安感を見事に演じていたと思います。最初は犬猿の仲だった二人の間にいつのま
にか恋が生まれ、ドライな大人の恋かと思いきや、「女はすぐ白黒つけたがる!」「恋をすれば
理性は無くなるの!」なんて科白が飛び出す修羅場(?)に。恋はいくつになっても楽しくてやっ
かいなもの、 そんな作品です。
【ディボース・ショウ/IMTOLERABLE CRUELTY 】   ☆☆
出演者: ジョージ・クルーニー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
 ジョージ・クルーニーとキャサリン・ゼタ=ジョーンズの共演と聞いて楽しみにしていたんですが、
全くの期待はずれでした。典型的などたばたラブコメディなんですが、全く笑えません。(笑) 
おしゃれと思う科白もほとんどありませんでした。離婚訴訟をめぐってのだましだまされのストー
リーなんですが、先が読めてしまうので意外性にも欠けます。また、二人がお互いに心惹かれ
ていく過程が安直なので、「お金」よりも「愛」が大事というテーマ(?)もぼやけてしまっているよ
うに思いました。強いてこの作品の魅力を挙げようと思っても、キャサリン・ゼタ=ジョーンズの
美しさぐらいしか思い浮かびません。
【ハリー・ポッターとアズカバンの囚人/HARRY POTTER AND THE PRISONER OF
AZKABAN 】    ☆☆☆☆
出演者: ダニエル・ラドクリフ、エマ・ワトソン、ルパート・グリント
 当たり前と言えば当たり前なんですが、子供の成長は早い!!もちろん外見だけでなく、彼ら
の魔法力も成長していますが。(笑) 今回のお話は全体的にダークなイメージです。アズカバン
刑務所の看守「ディメンター」の存在がかなり不気味。けっこうドキドキしてしまいました。(^^ゞ  
しかし、見終わった後の印象としては、次作以降の伏線を残して終わったという感じです。映像
(CG)は素晴らしいと思いますが(それでも「ロード・オブ・ザ・リング」には及ばないと思います。)、
ストーリー的には目新しいところはなく・・・。唯一の意外性はたぶんこの作品を書いていて急に
思いついたと思われるスキャバーズの正体でしょうか。(笑)今回はハリーよりもハーマイオニー
の活躍に注目です。