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今月のおすすめの本  〜2004年3月〜 バックナンバー
アーカイブス野口体操 (DVDブック) 野口三千三+養老孟司 春秋社 \2900+税
「百聞は一見にしかず」ということわざがあるが、まさにそれだ。「体操」というより「からだをどう考え、どう使うか」という分野で画期的な理論と実践を普及し、98年に亡くなった後も絶大な影響を与え続けている野口三千三。元東京芸大教授の1991年に収録された記録ビデオのDVD版。ゲストは当時東大教授であった養老孟司氏で、お二人の対談も大変興味深いが、何といっても野口氏の若々しい語りと動き(当時すでに77歳)、助手をつとめる羽鳥操さんの見事に脱力した体づかい…。本を読んだだけではわからない事が感覚的に理解できた。DVDと一緒にケースに入っている本も又出色。野口三千三氏の歴史がよくわかる。これ全部で2900円は安い! (J)
習熟度別指導の何が問題か 佐藤学(著) 岩波ブックレットNo612 \480+税

新しい指導要領のもと各学校で「少人数指導」が導入され、さらに「習熟度別指導」が進行しつつある。要するに「よく出来る子」と「あまり出来ない子」に分けて授業をし、効率化を図ろうとする、専門用語で「ブロッキング」という教育手法らしいが、いま、これを進めていくことは、日本の将来にとってどうなんだろうか?
佐藤氏は、日本と世界の子どもたちの教育の現場を「見」てきたおそらく日本の第一人者。氏の答えは「No」である。世界的には「破たん」が明らかになり、止める国が増えている。「ブロッキング」を今、何故日本が導入しようとするのか―?
その対極にあるといわれる「フィンランドの教育」とは…。今の問題点を指摘するにとどまらず、「未来の教育」をかいま見させてくれるすばらしい一冊です。 (J)

手のひらのほくろ村 スズキコージ (著) \1500+税 架空社
絵本の好きな人なら「スズキコージ」と聞けば「おおっ!」と読みたくなる。
あのサイケでカラフルな「とんでる」絵を書く人の子ども時代をつい知りたくなる。
…で、この本、とにかくおかしい。1948年2月生まれだから私とほとんど同じで、
場所は違えども本当によく似た体験をしていたことがわかる。しかもほとんどその時に戻ったような、臨場感あふれる書きっぷり(浸りっぷり)にこちらまでタイムスリップしてしまった。
氏の子ども時代の絵や絵日記にも「さすが!」と納得。
17 年前に理論社から出て絶版になっていたのを架空社が復刻。しかも子ども時代の絵を捜し出して― (J)

科学の10冊 −これだけは読んでおきたい 池内 了 (編著) \740+税 岩波ジュニア新書

池内氏を含めた9人の科学者が「これだけは!」と挙げた10冊の科学の著書の紹介。
ワインバーグ「宇宙の創成はじめの3分間」、ローズ「原子爆弾の誕生」、吉田洋一「零の発見」、カーソン「沈黙の春」などが紹介されるが、なるほど、やっぱりスゴイ(おもしろそうな)本ばかりで読んでみたくなる。
この10冊を今、店では順次取り寄せ中なので、できれば本モノを読んではどうだろう。
が、しかし、なるほどこんなに「科学の世界」は魅力的なのか、を知るだけでも価値がある。
まずはこの本を! 中学以上。 (J)
 

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