ガラス作家 荒川尚也
1954年 京都に生まれる。 北海道大学卒業後、札幌の町工場「豊平ガラス」に入社。9年間吹きガラス職人として働く。
その後、京都府和知町「晴耕社ガラス工房」を開く。現代日本の代表的ガラス作家。全国から修行に集まる多くの若者と仕事をするが、世に出す作品を「吹く」のは氏本人だけ。たまたま出来たものを人に手渡さず、何ヶ月も、時として何年も「形」と「泡」を煮詰め、磨き上げ、使えるものとして一つの作品(レパートリー)に仕上げる。そこには、札幌での修行時代に培われた職人魂のようなものがうかがえる。
美しく、しかもずーっと使いたくなる器である。
(文、中田) |