友達の彼女

作:しにを

            




「あの、雌狐めがあああーーーーッッッ」

 ドアを開けるが否や、今まで悠然たる姿で廊下を歩いていた元生徒会長の口か
ら咆哮が迸る。

「聞け、衛宮……、また、あの……」

 しかし、ぴたりと勢い込んだ言葉が止まる。
 開けた口はそのままに、動きすら停止している。
 肩書きを次へと渡してなお、実権の幾ばくかを握っている柳洞一成をして、こ
んな状態になるのは、極めて珍しい事だった。
 それほどの、予期せぬ光景が一成の前に広がっていた。

 生徒会室は既に鍵が開いていた。
 それはいい。
 昼休みのひと時を過ごす為に、ここは使用出来るようにしてある場所。
 いるのは衛宮士郎。
 これも当然。
 一成自身が、先に開けておいてくれと手渡していたのだから。

 だが、そこにいたのは当然いて然るべき衛宮士郎だけではなかった。
 もう一人、生徒会室にはいた。
 士郎以外の誰かがいるというだけでも、一成には驚きだった。
 しかもその驚きを倍化させる事実。
 その士郎と親しく話していた人物。
 すらりとして、それでいて柔らかみを感じさせる制服姿。
 長い髪、突然の声に驚いた表情ながら、端整さは失われていない。
 姿勢も良い。
 誰もが好みは別として、彼女を美少女の域にあると認めるだろう。
 彼女? そう、少女。女。
 それが誰か。何故にいるのか。
 そんな事を疑問に思う以前に、この場所に女人がいる。まずはその一点に一成
は仰天させられた。
 共学の学校に通い、生徒会にしても男女混合である。それほどまでに驚く必要
もない訳だが、ともかく一成は硬直した。

 もっとも、驚いたのは一成だけではなかった。
 士郎と女生徒もまた、驚愕に会話をぴたりと止めていた。
 部屋にいた二人にしてみれば、談笑中に飛び込むような闖入者の出現、しかも
突如大声を張り上げられた状態。
 そろって顔をこちらに向け、目を丸くしているのも仕方なかっただろう。

「一成」
「柳洞先輩」

 男と女の声が重なる。
 挨拶や他の意味を持っての呼び掛けではない。驚きに、反射的に名を出したと
いった感じか。
 二人揃って自分を見つめているのを、やや赤面しつつ一成は受け止める。
 ごほんと、軽い咳払いは照れ隠しか。
 そして、単なる女人とのみ認識していた人物を見て、脳細胞を働かせる。
 
「いや、唐突に失礼した。
 衛宮と、……間桐くん」
「はい」

 士郎はうんと頷き、もう一人いた少女も慌てて返答する。
 落ち着きを持って見れば、一成にとって初めて見る顔ではないとわかった。
 間桐桜。
 直接的な接触はほとんど無いが、ある意味、単なる顔見知り以上に存在を意識
している存在。

「桜は……、ええと、弁当、届けて貰ったんだ。
 ちょっと行き違いがあってさ」

 しかし何故と問う表情を一成が浮かべたのを、士郎は敏感に見て取る。
 そして簡潔に説明を行った。

「すみません、生徒会室に入ってしまって」
「いやいや、別段、秘密会議をしている訳でも無し。
 それを言ったら、衛宮も同じだ」

 頭を下げようとする下級生を、一成は慌てて止めた。
 そして、傍らの士郎に目を向ける。
 庇おうとする友人に、一成はいいからと視線で制した。
 
「こちらこそ、失礼した。いきなり大声をあびせる真似をするとは、まったく修
行が足らん。
 遠坂が、いやいや、ちょっと不快な者とやりあって頭に血が上ったようだ」

 やや、恥じるように一成は言葉を口にした。
 怒りのままに声を張り上げたのもそうだが、そもそも遅れた事も彼としては不
本意であった。
 教材の片付けで少々手間取り、焦って急ぎかけた処を、にこやかに笑う女生徒
に見つかったのが更なる停滞を招いた。
 廊下を走る事への揶揄と否定の言葉のやり取り。
 一見友好的な態度を示しあいつつも、互いの臓腑を抉り出すような言葉をやり
取りし、一成は歩いて目的地へと向かったのだった。
 内心の憤然たる思いを堪えつつ。

 言葉だけでなくく頭を下げる上級生を、今度は桜が止めようとする。
 それでも一成は軽く礼を示してから顔を上げた。上げると桜の視線が合った。
 少し一成は怪訝に思った。
 戸惑い、ないしは居たたまれなさ。
 単に上級生に頭を下げられたと言うだけでは不自然な、そんな表情をちらりと
見た気がして。
 まあ、あまり楽しいシチュエーションではなっただろうと、内心で頷く。

「衛宮、もしかして、鍵を頼んだのがまずかったか?
 先に時間を取らせてしまったな」
「それもあるけど、先に俺が桜の所まで取りに行ってくれば良かったんだ。
 でも、持って来てくれて助かった。
 改めて……、わざわざ、ありがとうな、桜」

 士郎の言葉を、打ち消す真似はせず、桜はただ嬉しそうな笑顔で受け止める。
 その少女の姿、表情を、一成は無言で眺めた。
 軽い驚きが顔に浮かぶ。
 少女と、友人との、何げないやり取りに対しての反応。

 自分が少女の顔に見入っていた事に、少し動揺し、思考を切り替える。
 彼女も昼食に誘った方がいいだろうか。
 そんな事を考え始めた矢先、桜が先に身を翻した。
 多少わたわたと慌て気味。

「それじゃ、先輩、わたし戻りますね」
「ああ」
「柳洞先輩、失礼致します」
「うむ」

 軽快に出て行く姿を、一成と士郎は無言で見詰めていた。
 しばしの沈黙の間。
 一気に、部屋から華が消えた印象。
 その沈黙を払うかのように、一成は言葉を発した。

「それにしてもだ、間桐くんだったな、あんな笑い方をする子だったか」
「一成が珍しいな、そんな話題振るなんて。桜がどんな笑い方してた?」
「晴れやかな笑顔。前はもっと違っていた印象なのだが」
「一成もそう認知していたんだな、なるほど。そうだな、昔は違ったと思う」
「ふむ」

 質問には答えたが、多少、士郎の顔に影が差す。
 どうしたのかと一成は思うが、すぐに士郎の表情は戻った。
 それ故に、口は挟めない。
 先に士郎の方から、話題を変えもした。
 一成にしても殊更に拘る事無く追随する。

「しかし、もう卒業だな、一成」
「ああ。衛宮と共に卒業できないのは残念だが」

 長期に渡る、かれこれ一年近くの士郎の休学。
 三年生にはなっていたものの、衛宮士郎がもう一年、ここで過ごすのは決まっ
ていた。
 
「力になれなかった、すまんな」
「うん、こっちの事情だからさ」

 柳洞寺の修行僧たちがばたばたと倒れ、入院騒ぎを起こした一年前の騒動。
 その後の謎と言うより他ない、寺の大惨事。
 幸か不幸か、人への被害はなかったものの、いまだ完全復興には到っていない
程の局所災害。
 しばらく柳洞一成も、休学を余儀なくされていた。
 そして、登校して知ったのが、士郎の長期休学のニュースであった。何故と問
い詰めるべく衛宮邸を訪ねるも、そこからも姿を消した状態であった。
 何ヶ月もたってようやく現れた友と再会し、涙を流さんばかりに喜んだ一成で
あったが、何故どうしてという部分は今なお聞かされていなかった。
 これは言えないから、とすまなそうに、しかしきっぱりと言った士郎に頷いて
から、一成は未練がましく訊ねる真似もしていない。
 男と男の約束であれば当然、そう一成は考えていたから。

「しかし、俺としてはこうして衛宮と会えるのは嬉しいが、別に四月まで休んで
も良かったのであろう?」
「まあ、そうだけど。家にずっといるのも何だしね。
 来年だってどうなるかわからないから、今のうちに出席日数稼いでおいても悪
くない」
「なるほど」
「何より、家にいるなんて言ったら、藤ねえがうるさい」
「ああ、それは頷けるな」

 クラス運営の為に、学業の推進の為に、一成も藤村大河の扱いには長けていた
が、それでも不可解なる言動に手を焼いている一人でもある事に違いはなかった。
 そこから、教師陣や授業の話題になり、ちょっと空白が生まれた時に、今度は
一成から新たな話題を提供した。
 
「衛宮、ひとつ訊いてよいか?」
「なんだい?」
「間桐くんだが、その……、何と言うかだな……」

 一成の眉に皺が寄っていた。
 見るからに言い難そうにしている。
 
「今の様子を見て、いや、時折衛宮の家に行った際などにも、稀に見かけたりし
てだな。
 下賎な邪推であるかもしれんが……。
 いや、決して興味本位な質問ではなくてだな……」

 言うほどになんだか精神力を消費している友人に士郎は助け船を出した。
 いや、そう水を向けてくれた事は、むしろ渡りに船ではあったのだ。
 この話題、士郎からも歓迎すべきものであった。 

「いい機会だから、言っておこうかな」
「ふむ、衛宮と間桐くんの事だな」
「その間桐くんの事だ」

 言い馴れぬ言葉のそのまま鸚鵡返しになったのは、緊張の表れだったろうか。
 士郎の返答に、一成も大真面目に頷き返す。
 どう言ったらいいか。
 何を言われるのか。
 二人とも、目に見えて常態を喪失していた。
 他人からは、さぞ張りつめて見えた事だろう。
 数秒、数十秒。
 見詰め合う対峙の果てに、士郎は言葉を放った。
 頭上に掲げた大太刀を振り下ろすように。

「桜は……、俺の恋人になった」

 とうとう言ってしまったという士郎の顔。
 それに対し、一成もまた衝撃を受け――
 
「そうか、やはりな。それは善哉」

 ―受けてはいなかった。
 息を呑んでリアクションを待つ友人に、あっさり一成は返答した。
 これは予想外だったのだろう。
 あっさりとした肯定の言葉に、士郎は停止。
 やや優越感を見せて、しかし親しみの強い笑顔で一成は士郎の回復を待つ。

「意外だな」
「何がだ」
「女は魔性のものでどうのとか説教されて、目を覚ませとか言われるかと思った」
「そんな事はない。
 衛宮が我が寺での修行の身でもあれば、魔境にあるを説破しもするが。
 別段、男性と女性が惹かれるのを否定しはせん。
 それでは、そもそも人間は死に絶えてしまう」

 落ち着き払った言葉は、やはりかすかな面白がっている響きを含んでいる。
 それでも、士郎は怪訝そうな顔を、ほっとした表情に変えた。

「まあ、そうだけど。でも、あっさり賛成するんだな」
「これが、遠坂辺りに誑かされたというのなら、友として如何な手をもってして
も改心させる処だが、彼女ならよかろう。
 衛宮の隣にいても差し支えない。いや、むしろ祝福すべき快事であると思える」
「随分と、評価高いな」
「そもそも、衛宮が特別の誰かの存在を持つ事は決して悪い事ではない。むしろ
喜ばしい事だ。ことさらに勧めはしないが、自発的な行動に異を唱えるものか。
 間桐くんの事はそれほど詳しくは知らないが、これまで懇意にしてきての事な
ら、決して一時の気の迷いではあるまい。
 それに……」
「それに?」
「衛宮によって、ああした明るさを持ったのであれば、彼女にとっての衛宮の存
在というものは相当に大きいのだろう。それはそれで、正しい関係だからではな
いかと察せられる。
 ならば、俺は素直に二人の関係に幸あれと願う、友として。衛宮なら心配はな
いが、大事にせねば罰が当たるぞ」

 少し虚を突かれたように、士郎は一成を見つめた。
 桜と士郎の間で何があったのかは、極論を言えば二人以外の誰も知らぬ事だっ
た。はなはだ普通ではない過去の出来事、その果ての今。
 もしかしたら、一成の言葉もそれほどに深い洞察によるものではないかもしれ
ない。
 でも、衛宮士郎という人物を知った上での言葉は、ある種の真実に触れていた。
少なくとも士郎に、ある種の衝撃を与えたのは確かだった。
 何より、その言葉には真があり、誠意が見えていた。

 やや、自分の言葉に照れくさそうにしている友を見て、士郎はひとつの決意を
した。
 前からの懸念事項。 
 もう一つ言うべき事があった。
 言おうかどうかを、しばらく判断しかねていた事があった。
 それを一成に言おうと、今この瞬間に決意した。
 もしかすると、これを言う事で今の祝福の言葉がひっくり返る可能性もあった。
 でも、言っておかないと。
 一成にだけは知っていて貰わないと。
 そう、士郎は決意をした。

 そうは決めたものの、いざ言葉にしようとして、士郎は少し迷った。
 そもそもどう言ったものかわからないと云うのが、これまで言わなかった理由
のひとつなのだから。
 挙句、幾つかの選択を脳裏で消した。士郎は改めて親友に言葉を掛ける。
 声の調子は、落ち着いたものになっていた。

「一成」
「うん? どうした衛宮」

 すっと、士郎の表情を読み取り、一成は姿勢を正す。
 修行の成果であろうか、年に似合わぬ落ち着き。

「何やら大事な話のようだな。俺でよければ力になろう」
「すまないな。でも、そういう話じゃない。一つ聞いて欲しいんだ」
「ああ、わかった」

 快諾。
 短くも信頼の置ける返答。
 士郎は頷き、それでもすぐには口にしない。
 言う言葉への迷いはない。ただ、僅かに躊躇いが残っていただけ。
 一成は急かそうとしない。
 躊躇うのは自分を信じられないからではなく、それだけの重みがあるからと察
せられたから。

「これから言う事は、ほとんど誰も知らない。
 知っているのは、俺の他にはそんなにはいない」
「ふむ」
「それから、今は詳しい事は話せない」

 また、言葉を止める。
 無言の問いかけに、一成は深く頷く。
 それでも言いかと問われ、構わないとの返答。
 さらに言葉を補足する。

「衛宮らしからぬ言葉だが、承知した。
 聞いた事を不用意に他へ漏らす事はしないし、こちらから説明も求めない」

 その言葉に浮かぶ感謝の表情。
 そして、むしろあっさりと士郎は言葉を口にした。

「桜は、間桐桜は、遠坂凛と血の繋がった姉妹だ」

 一成はしばし眉を顰めたまま黙っていた。
 聞きなれぬ言語で問い掛けられたような、理解不能の表情。
 それがゆっくりと言葉を噛み砕き、よりいっそう困惑を深めていく。

「間桐くんが、遠坂とだな?」
「ああ、そう言った」
「そうか、さっきの表情……」

 考え込む表情。
 しかし、それは、理解した上での思考であると覗える。
 士郎は黙って一成を見守る。
 言える事は全て言った。

「衛宮」
「うん?」

 一成の表情が、普段の柔らかさを減じていた。
 真面目な、真剣である表情。
 言葉もまた、ひとつ芯が通っている響き。
 士郎は自然に背筋を伸ばし、佇まいを改める。

「誓おう。今後、間桐くんがいる前では決して、遠坂凛についての個人的見解を
口にしない。
 もしも未熟な身ゆえに、不用意な発言があれば、遠慮なく叱責して欲しい」
「一成……、わかった」

 うむ、と一成は深く頷く。
 士郎もまた同じく。
 はぁ、と一成は息を吐いた。
 つられるように士郎も。
 畏まった雰囲気は途端に霧散とまで行かぬものの、薄れてしまった。

「それと衛宮の前でも、いかに事実に基づく客観的発言とは言え、あやつについ
ての言質は減らすようにしよう。なるべくだがな」

 この言葉は、普段とさして変わらない。
 軽くも無く、重すぎもしない口調。

「その言い方自体が、思惑含んでいるじゃないか。
 いいよ、それほど俺には気を遣わなくたって」
「そうは言ってもだな……、いや、何も問わぬ約束だったな」
「ありがとう、一成」
「何、こちらを信じての言葉、それに応えねば男ではなかろう」

 問いたい事はいろいろあるのだろうと、士郎にはわかっていた。
 それでもなお、話せないというこちらの言葉を守った友人。士郎はありがたさ
を感じた。
 やはり親友だなと改めて、一成を見つめる。
 口にして直接的には伝えなかった願い。
 桜の前では、姉の遠坂の事を、悪く言わないで欲しい。
 そんな言葉にならない言葉を読み取り、なおかつ正しく受け止め、真剣に約束
してくれた事。

 士郎からすれば、一成の遠坂凛に対する言葉は、必ずしも全て正しくはない。
 が、同時に遠坂凛による柳洞一成評もまた、決して正鵠を得たものではない。
 それは、この一事をもっても確かだと思う。
 もっとも、実際の二人のやり取りや、互いの言葉とは裏腹に、相手を評価して
いるようにも思えなくはなかったが。一成から遠坂も、その逆も。
 ともあれ、士郎は一成の友人である事に、今、強い喜びを感じていた。

 廊下でがやがやと人の通る音。
 教室で昼を食べてから、外へと出る群れだろうか。

「結構、時間が経っちゃったな」
「さて、昼休みもそう長くはない。さっさと食べてしまおうではないか。
 せっかく持って来てもらって食べなかったでは、間桐くんも浮かばれまい?」

 思い出したように一成は提案し、士郎もまったくだと頷く。
 がさごそと弁当箱を出す音が重なる。
 量や品数はそれなりであるが、色彩の豊かさにはあまり考慮が払われていない
弁当と、目にも綺麗な弁当。
 感に堪えたように、一成は向かいの弁当箱を見つめた。

「相変わらずだな、衛宮の弁当は」
「実はこのアスパラのベーコン巻、それと、ミニオムレツ。俺じゃなくて桜が作
ったんだけど、少しどうだ?」
「ほほう。頂こう」

 遠慮なく箸を伸ばし、一成はひょいひょいとと取ると口に運ぶ。
 士郎は自分の料理の時にはない表情で、一成の反応を注視していた。
 しかし、すぐにほっとした顔に変わる。

「ふむ、美味いな。なかなかのものだ」
「そうか、桜にもそう言っておこう。桜は料理上手いだろう?」
「衛宮からそんな惚気の言葉が出るとはな」
「待て、一成、惚気なんかじゃないぞ。これは料理の師匠としての言葉だ。もう
すぐ追い抜かれそうだけど」
「衛宮をか。それは末恐ろしいな。いや、楽しみなのか」

 ちらりと時計を眺めつつ、二人の箸は動く。
 旺盛な食欲を持って、おかずとご飯が消えていく。
 和やかに、生徒会室の昼のひと時は過ぎた。
 
 ―――きーんこーんかーんこーん


  了
 











―――あとがき

 一成と士郎のお話です。
 そこに遠坂凛嬢を加えてのお話というのは、いろんな方が書かれています。当
然ながら、士郎と凛の関係に異をとなえて……になりますね。で、これが桜なら
どうだろうと思ったのが本作です。
 ほとんど書いてから、「これって成り立たないんじゃないの?」と疑問が生じ
たのですが、1年間=365日でもあるまいとの解釈で良しとしました。約1年
と云う事なら、けっこう幅あるよなあ、と。
 ……何の事かわからない方は、あっさりスルーして下さい。
 
 初めて自作で桜出せて、ちょっと嬉しかったり。

 かなり時間軸やら何やらで穴が感じられると思いますが、お楽しみ頂ければ嬉
しいです。

 
  by しにを(2004/4/27)


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