待ち合わせの付き物

作:のち

 
            



 駅前公園噴水前。
 恋人たちの待ち合わせスポットだ。
 まさに定番、ベタベタ。
 だが、若い恋人たちにとってはそういうことはどうでもいいことだろう。
 場所が問題なのではなく、誰と、が問題なのだから。
 そういうわけで、今日も待ち合わせをしている女性たちがいた。
ちょっと普段とは違うようだが。


「で、どういうことですか?」

「それはこっちの台詞よ」

「ええ、ですがあなたに対してもですけどね」

「……」

「あは〜、志貴さん極悪ですね〜」

「……」(コクコク)

「志貴はどういうつもりだったのだ?」


 上からシエル、アルクェイド、秋葉、翡翠、琥珀、レン、シオン。
 どーやら相手は全員、志貴らしい。
 さすが、希代の女ったらし。
 とはいえ、さすがにセブンブッキングなどという命知らずな真似はしないは
ず―――


「これは志貴によーく事情を聞かないとダメね」

「まったくです。遠野くんにはおしおきが必要なようですね」

「ええ。琥珀、地下室の準備は?」

「うふふ、いつでもOKですよ〜」

「エーテライトの方も万全だ」

「洗脳術も大丈夫です」

「レン、悪夢のレパートリー増やせるわね」

「……」(コクコク)


 やっぱり。
 志貴の命は風前の灯火か?
 自業自得といえばそうなんだけど。


「ふ、ですがあなたも堕ちたものですね」

「む、どーゆうことよ、シエル」

「使い魔にまで出し抜かれるような真祖など、もはや恐るるにたらず!」

「うっ!」

「使用人に騙されるどこかのお嬢様もダメダメ。と、すると後はもはや私しか!」

「私はどうなるのだ?」

「……」


 ああ、仲違いし始めた。
 まあ、無理もないが。
 このメンバーで仲良くするというのはありえなさそうだし。


「と、とにかく! 私はあなたたちみたいに出し抜かれるようなことは……!」

「あれ? マスター、早いですねー」

「……」

「あははは! 出し抜かれたわね、シエル」

「人を呪わば穴二つ、格言どおりですね、シエル先輩?」

「秋葉様、それは格言ではなくことわざです」


 これでエイトブッキング。
 いや、エイトスか?
 普通あり得ない数なので、混乱してきた。


「セ・ブ・ン〜! あなた、わかってるんでしょうね」

「へ? みんなで遊園地に行くんでしょう? 有彦さんがそう言ってましたけど」

「は?」

「ちょっと、どういうことなの?」


 思わず全員でななこに詰め寄る。
 おびえるななこ。
 そりゃそーだろーなー。


「え、えっと、みなさん志貴さんに説明されたんじゃないんですか?」

「……翡翠ちゃん、志貴さんになんて誘われた?」

「確か、『試験が終わったら遊園地に行くから一緒に来ないか』と……」

「―――私は『琥珀さんも遊園地に行かない?』でしたね、秋葉様は?」

「『有彦がチケットもらったから行かないか?』ね……」

「『試験が終わったら、遊園地へ行きましょう、先輩』ですね……」

「わたしも似たようなものだったわ。レンは?」

「……」

「おんなじかあ」

「私の場合もほぼ一緒だった。……つまり、勘違いをしたわけだな、私たちは」


 シオンの言葉にがっくりと肩を落とす一同。
 まあ、恋する乙女に勘違いは付き物。
 愛嬌というモノ。
 ―――愛嬌で殺されかかった志貴のことは忘れることにしよう。


「むー、じゃあ全員で待つわけー?」

「不満があるのは私も同様です」

「そうですね、こんな良い天気の日にあなたたちと肩を並べるのは好ましくあ 
りません」

「あは〜、それならちょっとした賭をしませんか〜?」

「姉さん?」

「ちょっと離れて待っていて、誰が一番に志貴さんに声をかけられるか、です」

「それで?」

「勝った人が志貴さんの隣の席を確保できる、というわけです〜」


 全員顔を見合わせた。
 確かに遊園地の乗り物は二人席のことが多い。
 その上有彦をくわえたら人数は偶数。
 志貴の隣は誰かが座ることになる。
 観覧車、ジェットコースター、お化け屋敷。
 怖がって抱きつくのもアリだろう。

 チッチッチッ、チーン

 どうやら、全員一致で可決されたようだ。


「それじゃ、いくわよ!」

「ええ」

「勝負は見えていますけどね」

「それでは、私たちも」

「あは〜、負けませんよ〜」

「私が志貴に声をかけられる確率は……」

「……」

「志貴さんも大変ですねー。私はそこら辺でニンジンの物色でもしてましょう」





 さて。

 ここで一人の人物が現れる。
 彼の名前は伏せておこう。
 彼はここら辺ではちょっとした有名人。
 いわゆる『ナンパ師』である。

 この日もいい女はいないかと物色中。
 そんな彼が待ち合わせをしている『あの』女性たちを見逃すはずはなかった。

 黙っていれば、美人揃いだもんな。
 ……黙ってれば。





「どうしたの? 彼氏と待ち合わせ?」


 最初に話しかけたのは秋葉。
 まあ、いきなり外国人に話しかけられなかったというのもあるのだろう。
 さてさて、どうなることやら。


「……」

「ねえ、どうしたの? ずっと待ってるんでしょ?」

「……ええ、私は人を待ってます。あなたではありません」

「そんな冷たいこと言わないでさ、ちょっと話でもしようよ」

「あなたと話をしても時間の無駄なだけです」

「ほら、でもさ、彼氏が来るまで暇じゃない?」

「……」

「あ、彼氏じゃなくてお兄さんだったり? だったらいいじゃん」

「…………」

「ほっときなって。こんなにかわいい妹を待たすなんてろくな奴じゃないよ」


 禁句。
 秋葉の前でそーゆーことを言っていると、大変なことになる。
 周りの温度が急激に下がっているのにも気付いていないようだ。
 気付かないほうがいいかもしんない。


「それにさ、兄妹なんて結婚しちゃったら別れちゃうんだしさ、ね?」


 さらに墓穴を掘りまくる彼。
 あ、髪が赤くなった。


「ね、だからさ――――――――う、うわあぁあぁああぁぁ!」

「―――今、なんて言いました?」

「あ、あの、ちょっと、待って……」

「もう一度言ってみなさい」

「い、いやその」

「さあ、もう一度」


 見えないとはいえ、檻髪に体を巻き付かれた状態で秋葉に逆らおうとする人
がいるだろうか?
 いやいない(反語)。
 もちろん彼もそうだった。


「す、すいません! 出直してきます!」

「その必要はありません。――――二度と私の前に姿を現さないで下さい――――」

「は、はいーーーーー!」





 命からがら逃げ出した彼。
 だが、彼もただ者ではなかった。
 このくらいでくじけてはナンパ師の名が廃るとでも思ったのか。
 今度はアルクェイドに声をかけた。

 ―――とっとと逃げ出せばいいのに。


「ハロー、でいいのかな?」

「……」

「あれ? えーと、日本語わかる?」

「……」

「ねえ、ねえ」


 アルクェイドは歩き出して、林の方へ向かう。
 それを追う彼。


「どこへいくの? こんな所より楽しいところ、教えてあげようか?」


 アルクェイドはそれを無視して一本の木の前に立ち、
 腕を上げて――――振り下ろした。

 ずしーん

 鈍い音を立てて木が倒れる。
 青い顔をして、彼はそれを茫然と見つめていた。


「まだ、なにか用があるかしら?」

「―――ありません」





 どうやら、彼はまだあきらめていないようだ。
 一時はすっ飛んで逃げたが、またこの公園へ舞い戻る。
 次はシエルにターゲットを決めたようだ。
 見上げた根性ではある。

 ―――もっと他のところで使うべきだと思うが。


「ねえ、君」

「ぺら、ぺーらぺらぺら」

「へ?」

「ぺらぺらぺら。ぺらぺーらぺらぺーら」


 どうやらフランス語のようだ。
 筆者の語学力のなさでベタな表現を使っているが、とりあえずあまり意味の
ないことをまくし立てているようだ。


「あー、その、じゃ、じゃすとあもーめんと」

「ぺら? ぺら! ぺらぺらぺら!」

「あ、あいしんく……」

「ぺらぺら! ぺらぺらぺらぺら!」

「あ、あいらぶゆー!」

「ぺら! ぺらぺら! ぺらぺら!」


 相手の言葉に関知せずけんか腰に話すシエル。
 日本人で英語はわかっても、フランス語を話せる人間はあんまりいない。
 とゆーか、彼は英語も話せなかった。

 あ、逃げた。

 こういう対処方法ができるのは、さすが。
 やはり、年の功だろうか?





 だが、彼はまだあきらめていなかった。
 さっきのは今までのと比べてショックが少なかったこともあるのだろう。
 今度は琥珀に向かっていった。


「着物なんて珍しいね」

「そうですか〜?」

「いつもその格好?」

「ええ、そうなんですよ」

「いいねえ、和風ってのも」

「ありがとうございます」


 彼は嬉しそうに話す。
 ずっと無視されたり、怖い目に遭わされたりしたからなあ。


「誰か待ってるのかな?」

「ええ、そうなんですよ〜」

「こんなかわいい子を待たせるなんてひどい奴だなあ」

「そうですよね〜。そうだ、ちょっとお仕置きしたいので、手伝ってくれませんか?」

「お仕置き? ふうん、で、どうすればいいのかな?」

「ちょっと腕を出して袖をまくってくれませんか?」

「こう?」

「はい、ありがとうございます」


 ぷす


「え?」

「大丈夫ですよ、遅効性ですから」

「な、なにを」

「さあ、なんでしょうね〜」

「だ、だいたい遅効性だからってなにか起こるんだろ!」

「さて、どうでしょう?」

「な……」

「うふふ、楽しみですね〜」


 あ、倒れた。
 それをずるずると引きずる琥珀さん。
 草むらに捨ててしまった。





 彼は小10分ほどしたら起きた。
 どうやらなにが起きたのか覚えてないようだ。
 もう一度琥珀さんの方を見て、

 180度転回した。

 体の方は覚えているらしい。
 今度は翡翠の方へ向かった。

 ――――いい加減あきらめればいいのに。





「ねえ、君、誰か待っているの?」

「……」

「ねえ、目をつむってないで、こっちを見てよ」

「……」

「もしかして、俺、怖い?」

「……」

「ほら、大丈夫だからさ、ね?」

「……」

「ちょっと、聞いてる?」


 まったく無反応な翡翠。
 それに対して一生懸命話す彼。
 彼の起源は『あきらめない』なんだろーか。
 お、翡翠が目を開けた。


「あ、目を開けたね」

「……」

「ほら、美人なんだからこっちむいて笑ってよ」

「……」


 彼の方を見る翡翠。


「やっぱり美人だ。目も綺麗にグルグルって……」

「……」

「グルグル、グルグル、グ、ル、グル、グル、グ、ル」

「……あなたを、あちらが行きなさい、です。」

「ハイ、オレニアッチイクデス」





 ふらふらしながらあっちへ行ってしまう彼。
 そっちにはシオンがいるんだが。
 意図的か? 翡翠。





「ネエ、キミ」


まだ治ってないようだ。


「ボクトツキアワナイカ」

「……」


 彼の顔を一別した後、すっと手を動かすシオン。


「あなたは次に『トッテモタノシイコトヲオシエテアゲルヨ』と言う」

「トッテモタノシイコトヲ……って、ええ!?」


 あ、治った。


「次は『なんでわかるんだ?』と言う」

「なんでわかるん……、ちょっと、ねえ、なんだよ、それ!」

「あなたは『こいつ読心術でも使えるのか?』と思う」

「こ、心の中まで読むなよ!」

「『こんな奴につきあってらんねー!』と思う」

「な、な、な、お、ちょ、あ、う」


 口をパクパクとさせる彼。
 そんな彼を冷たい目で一別してシオンが向き合う。


「『こんな奴』とはどういうことですか?」

「ま、う、その」

「『アブナイ奴だ』と思いましたね? 失礼な!」

「あ、う」

「あまつさえ、『こんな奴じゃ男もよらない』と思いましたね……」

「い、いや、あれ、それ」

「……」


 無言で戦闘態勢に入るシオン。
 エーテルライトで心読んで、それで怒られてもなあ。

 ちゃき

 あ、拳銃出した。


「……!」


 首をブンブンと、ちぎれんばかりに振る彼。
 ま、そうだな。


「とっとと私の前から消え失せなさい!」

「お、お助けーーーーー!」





 すっ飛んで逃げていった彼。
 さすがにちょっと落ち込んでいるようだ。
 心を読まれた上に、拳銃まで持ち出されちゃなあ。
 そんな彼は、ふらふらとベンチに向かい、座った。
 頭をがっくりと落としてため息なんかついている。
 うん、気を取り直すのは大切。
 問題は、

 ―――そのベンチにレンがいること―――





 レンは隣に座った彼をじーっと見ている。
 ぐったりしているから心配なんだろーか。

 ―――そんなかわいい理由なら、いいんだけど。


「……ん? なんだい?」


 レンが見ていることに気付いた彼が話しかける。
 彼にとってレンはさすがに許容範囲外。
 いくらなんでも幼女には手を出さないようだ。


「……」

「えーと、その心配してくれてるのかな?」

「……」(こくん)

「大丈夫! うん、気にしなくてもいいよ」


 まだまだ、じーっと見ているレン。


「本当に大丈夫だって」


 じーっ


「……うん、本当はちょっと落ち込んでるんだ……」


 首をうつむける彼。
 まあ、ナンパ師としてのプライドを傷つけられただけでなく、あんな目に遭
わされたら普通傷つく。

 そんな彼を不憫に思ったのか、レンは、

 いい子、いい子、と頭を撫でてあげた。


「……慰めてくれてるのかい?」

「……」(こくん)


 思わず涙ぐむ彼。
 こんないい子がいるだろうか?
 今までが今までだったので、彼の感激は深いモノになっていた。


「うっ、うっ」

「……」


「ありがとう、本当にありがとう……」

「……」


 あー、鼻水くらい拭けよ。
 そんな彼を見上げて、レンは
 首をかしげて、
 彼の顔を、
 のぞき見た。


「……」

「……」

「……も、萌えーーーー!」

「……!」


 思わず抱きつく彼。
 どーやら、守備範囲を思いっきり広げてしまったらしい。
 あーあ。
 ロリ道一直線か?


「……う、うぁあ!」

「……」


 抱きついたと思ったら、体がずれて地面に崩れ落ちる。
 そして、彼は、眠りについた。


「あ、あぁぁあぁあ!」

「……」

「うわ、いや、俺は女の子が好きなんだーーーー!」

「……」

「ああ、そこはダメ、ねぇ、勘弁して……ぅぁぁあぁ」

「……」

「あう! 痛い、痛い、痛い! ああ、お父さん、お母さん……」


 ……これ以上はやめておこう。
 ヤオイになってしまう。
 とにかく、レンは彼を撃退した。
 そして、地面に寝ている彼をそのままにして、別の所へ移動していった。





 さて、それから。
 志貴が有彦と一緒にようやくやってきた。
 めざとくそれを見つける7人。
 さあ、一体誰が勝つのか?









「あの、そんなところで寝ていると、風邪引きますよ?」


 ―――――とゆーことは?


 愕然とした顔をしている女性陣。
 まあ、そうだ。
 まったく想定外の事態だった。


「ねえ、ちょっと、これってどうなるの?」

「そ、そんなこと言われても……」

「まさか、あの方が志貴様の……」

「み、認めません! そんなこと!」

「う〜ん、確かにこれはノーカンということでいいんじゃないでしょうか?」

「そうだな、私もそれが適切だと思う」

「……」(コクコク)

「じゃ、改めて勝負と言うことで……」


 さて、彼は志貴に起こされて、ようやく起きた。
 どんな夢を見たのだろう?
 あまり詮索はしない方が良さそうだ。


「大丈夫ですか?」

「あ、は、はい」

「どこか悪いんですか?」

「え、いや、大丈夫です」

「……顔色、悪いですよ? さっき買ったジュースがありますから、どうぞこれ」

「あ、ありがとうございます」


 ま、ぼろぼろの状態の人が倒れてて、無視できる志貴ではない。
 その上、志貴は体の弱い人に対して優しかった。
 自分もそうだから。
 そんな志貴は親身になって彼を介抱する。


「少し気分は落ち着きました?」

「ええ、なんとか」

「そうですか。それなら良かった」

「はい、本当にありがとうございました」

「俺は人を待たせていますから、これで失礼しますけど……」

「はい、兄貴!」


 どーやら、レンの夢で調教されてしまったようだ。
 こーいうのをすり込みって言うんだろーか。
 言わんだろーな。


「あ、あのー、そ、それじゃ、失礼します」


 危険を感じた志貴は、足早に去って、女性陣の待っているところへ行く。

 そして――――


「じゃ、行こうか、みんな」





 全員に声をかけた。





 がくんと首をうなだれる女性陣。
 それをみて、驚く彼。
 彼がアタックして玉砕した全員が志貴を待っていたなんてことを考えてもい
なかったのだろう。
 だいたい、一人でももてあましそうなこのメンバーを全員相手にすることが
できるなんてことがありうるのだろうか?
 そう、彼は、自分が井の中の蛙であることを思い知らされたのだった。

 彼は、志貴の方へ走り寄り、膝をおろして、



 ―――土下座した――――



「師匠と呼ばせて下さい!」





「――――――はい?」





 状況が理解できてない志貴は思わず間抜けな顔をする。
 というか、これを説明できる人間がいるだろうか?
 ま、とにかく、志貴は頭をかいて彼に向かった。


「えーと」


 とりあえず土下座をやめさせて立たせようとする志貴。
 だが、その前に動いた人たちがいた。


 めこ


 ざく


 じゅー


 ぷす


 ぐるぐる


 ぱん


 ……


「さ、行こう志貴」

「お、おい」

「早くしないと、日が暮れますよ?」

「えーと」

「兄さん、こういうときぐらいはルーズなのを直して下さい」

「そうじゃなくて」

「志貴様、電車に乗り遅れてしまいます」

「あのー」

「時間は有限だ。有効に使わねばな」

「ちょっと」

「あはー、志貴さん、元気がないなら、いい薬がありますよ?」

「……行きましょう」





 立ち去る志貴たち。
 後にはぼろぼろになった男と有彦、ななこがあった。


 つんつん


「有彦さん、これ、どうしましょうか?」

「ほっとけ、遠野に関わったら不幸になるいい見本だ」

「そういうわけにもいきませんよー。そうだ、気付けぐらいしてあげましょう」


 ぱかーん


「おい」

「あれ、起きませんねー」

「今のは気付けか?」

「昔、マスターが、気絶してはこうやって起こされてたそうです」

「……まあ、いい。行くぞ」

「え? はい、わかりました。それじゃ、気をつけて下さいねー」





 後には生ゴミが残るばかり。


 さくら花 振り返らぬは 情けなり

              乾有彦








◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 なんでこうなっちゃったんでしょうか?
 確かにギャグを書こうと思ったのは確かなんですけど。
 とんでもなくハチャメチャになってしまいました。

 ギャグってむずかしい……。

 こんなお馬鹿なものをお読み下さりありがとうございました。

 それではまた。

 2003年3月15日



二次創作頁へ TOPへ