状況を設定します。


  セイバールート後

  凛様ルート後

 →桜ルート後



 そして桜は部活で家を空けている。
今ごろは弓道部名物“ウィリアム=テルごっこ”で、息子・ウォルター扮する
美綴綾子の頭上に たわわな豊乳をのせのせしている桜だろう。
さらに弓道部の催事である以上、顧問の藤ねえもそっち行き、
今、この無駄にだだっ広い衛宮屋敷の内部には衛宮士郎と、
桜のお目付け役となったライダーの二人っきりが、茶の間で暇を持て余す
ばかりだった。
 ライダーは何をするともなしに雑誌をパラパラと流し読み、
ライダーはライダーだけに読むのはもっぱらバイク誌で、ページを回すたびに
飛び込んでくるヘッドライトやらマフラーを、うっとり見詰めるライダーだった。
 士郎は士郎で畳の上にゴロ寝し、無気力にテレビを眺めている。
ブラウン管には見かけない芸人が、何かに取り憑かれたように「ゲッツ!」と
やたら連呼していた。
…正直、そんなに面白くない、
 「………らいだ〜」
 間延びした声で彼女を呼ぶ。
 「…?なんです、士郎?」
 紙面から目を離さぬままライダーが応じた。
 「暇くない?」
 などと言うままにチャンネルを変更、彼はずっと前から3分おきに
これを繰り返している。
 「そうですね、今日は桜もタイガも出払っていますから、
特にタイガがいないと、この屋敷も意外にひそやかなものです」
 「それもそうだけどさー、桜のヤツが出掛けにやること全部片付けてっ
ちゃったから、することがなにもないんだよ〜。
掃除も洗濯も布団干しも、あとは夕飯の下ごしらえぐらいしか残ってないけど
それもついさっき仕上げてしまったからホントに何もやることがねえ、
あ〜暇だ、暇だよ〜。
なにかお仕事がしたいよ〜」
 と言い終わるのが後か先か、士郎は畳の上で身悶えした。
桜は多分、親切のつもりで家事を済ませて行ったのだろうが、先天性家政夫
の士郎にとっては生きる糧を奪われるに等しい所業だったようである。
彼女も甲斐甲斐しく世話を焼く恋女房を演じてみたかったのだろうが、
己がマスターの浅はかさに内心で嘆息を漏らすライダーだ。
 しかし、このまま手持ち無沙汰にしておくのも可哀想かも、
士郎は生粋の家事中毒者であることだから、禁断症状でおかしくなる前に
なにかしら娯楽を提供してやるべきではなかろうか、
小人閑居して不善を為すともいうし、
 ライダーはしばし逡巡すると、
とうとう敷居の溝のホコリまでほじくり返す士郎の背中に、こう言い放った。
 「なら、戯れに私を抱きますか?」
 「は?」





「ライダーさんと死合おう」

作:40%の60L






 「はんっ……うっ、あぁぁぁぁ……」
 びゅくるびゅくると、粘性の液が胎内で暴れ回るのをライダーは感じた。
しかもそれは熱い、
溶鉄のごとくに熱い、
この上さらに量までハンパじゃないと来たら、やはり若さは素晴らしいものだ。
たった一回の射精なのに膣は満タン、
高熱に焼かれた芋虫が100匹近くいるような錯覚が、ライダーの子宮で
蠢いていた。
 「…ライダー、すまない、足ほどいて」
 士郎の声でライダーは、自分の脚がはしたなく士郎の腰に絡みついている
ことに気付いた。
見るだけで溜息が漏れるスラリとした長い脚だ。
この美脚が、恥じらいも忘れて男の腰に絡むのと、
さらに奥深い女性自身が、男のイチモツを包み込むのとではどちらが卑猥だ
ろう思い悩むほどに、
しかし今、その両方を一挙に味わっている士郎はまさに天にも昇るような
悦楽だろう。
 まろやかな太腿から離れて、ペニスを抜き去ると同時に「ごぷり」と精液が
陰口から溢れ出してきた。
ライダーの陰口を、汚らわしい白濁が汚している。
彼女はその汚濁を一掬い、指に乗せて迷わず口に運んだ。
 「んふ…士郎の味、毎晩のように桜に与えておきながら、この濃厚さは
もはや神秘ですね」
 指の間にまで舌を這わせる表情があまりに妖艶で、士郎は生唾を飲む。
今さっき出したばかりだというのに節操のない息子は起立し、
もう一度、いや何度でもこの天女と交わりたいと暴れ狂っている。
フラフラと何かに誘われるがごとく再び熟れた肢体に覆い被さり、
巣穴に戻るウツボつもりで、
 「ひゃうんっ!?」
 精液を味わうのに夢中だったのか、士郎の不意打ち同然な再挿入に
ライダーは“らしくない”嬌声を上げた。
 「…士郎、まだ続けるつもりですか?もう抜かずの六回は達しているのに…」
 「だって、押さえが効かないのはしょうがないじゃないか、
大体今日はライダーから誘ってきたんだから、俺の体力が尽きるまで
付き合ってもらうから……」
 と、言いつつ士郎はパイルの抽送運動と並行して乳房にも手を伸ばした。
桜も巨乳だが、ライダーのそれは桜よりさらに一回り肉厚な豊乳だ。
鷲掴みにすると、脂肪の塊とは思えないほどの力強い弾力が返ってきて
男の手を喜ばせる。
 こういうもので比べるのは善くないことだとわかっていても、
桜のバストとまったく違うことは否定しがたいものであった。
言うなれば、まさに男の玩具になるために作られた おっぱいだ、
そしてそんな魔性の乳をもったライダー自身も、きっと男を搾り尽くすために
生まれてきた女性に違いない、
 「きゃうっ!?」
 普段なら絶対そんな女の子な悲鳴をあげないライダーが、ここぞとばかり
痛々しい嗚咽をもらす。
士郎が、おっぱいへ這わせた手に更なる力を込めた瞬間だった。
 「あっ…ごめんライダー、痛かったか?」
 「……いえ、こちらこそ驚かせて申し訳ありません……、
私のほうは問題ありませんから、どうかそのまま続けてください…」
 「いやっ、でも……」
 「本当に、本当に気遣いは無用ですから…、
今のは急な絞りにビックリしたので、逆にこれで及び腰になってしまっては
私も遣る瀬無くなってしまいます……だって私も………」
 ライダーは頬を染めながら、告白するように言った。
声音には桃色が混じわらせて、
 「―――乱暴にされるのは、嫌いではありません」
 モデル並の長身、誇らしげなグラマラスにそんな恥じらいを言わせてしまって
は男のほうも苛めたくならないわけがない、
さらに獣性を剥き出しにした士郎は忘れていたピストンを再会しつつ、
胸だけといわず、ライダーのいたる箇所に侵略を開始した。
前述のスラリとした美脚にも、艶やかな長髪も、首筋に愛液を塗りたくりながら、
やはり最高の獲物は日頃ジーンズやボンテージごしから存在感を漂わせる
むっちりしたヒップだった。
肉質豊かな臀部に手を置くと、さっき乳房にしたように力任せに握りつぶす。
 「ひうっ!!?」
 ライダーの肢体が弓のように仰け反った。
尻の柔肉が、逃れんとするかのごとく五指の間から食み出す。
その五指の中の一本が、女性の背部でもっとも不可侵な場所、菊門を
そっと触った。
 「はっ……!?あう……、くっ」
 「どうしたライダー、お前が乱暴にしてくれって言ったから希望通りにしてる
んだぞ……。
乱暴にされてどんな気分か、ちゃんと言葉にして教えてくれ……」
 興奮か、士郎の息も乱れていた。
 「はい…、痛いです。……でもそれが快感で……」
 「なら、次はどうしたらいい?ライダーがもっと喜ぶような苛め方はなんだ?」
 「…もっと、お尻を強く抓ってください!
アナルにも!入り口を撫でるような弱い愛撫ではなくて、根元まで深く突き刺して
ください!」
 日常気品が漂う淑女であればあるほど、こういった卑猥なセリフに男は
支配欲を助長させられる。
この直後に少年は、本命の彼女にすらしたことのないアナルフィストを
大人の女性に犯してしまったのは言うまでもない。
 …さて、そもそも「私を慰み物にしてみますか」などという空前絶後な殺し文句
で封切りとなったこの痴態、
暇で死にそうな状況も手伝ってか、二つ返事で合意がなってしまうと後は
お互いその場で服を脱ぎ捨てて、シャワーも浴びずに情交を始めてしまうという
御盛ん振りを発揮した二人だが、
 桜というれっきとした恋人がいながら、こんなぶっちゃけていうと浮気、
平たくいうと浮気、
ぶっちゃけなくても穿っても『浮気』としか言いようのない浮気をしておいて
桜に露見されたときの彼女の怒りが恐ろしくないのだろうか、
恐ろしくないわけがない。
だってあの桜だし、
ばれたら二人揃って影に喰われること請け合いなハイリスクを負ってまで
ライダーと姦通し、なおかつアナルに悪戯までしたその動機も、
ひとえに『据え膳食わぬは男の恥』と言わしめるほどの男の本能が為せる
技かもしれず。
ましてその御膳が、かつて海神ポセイドンを魅了した女神の股座であるならば
さらに輪をかけて抵抗不能なのだった。
 「売春は、私の生きた時代では日常茶飯でしたから」
 そんなことを言われると、じっとり汗ばむ白肌が異常にいやらしく感じる。
 「私が生きた時代と正確には重なりませんが、古代ギリシャで売春は
けっして不道徳な行為ではなく、むしろ女神アフロディテに推奨される祭事として
の側面までありました。
 さらに昔のバビロニア王朝では女に生まれたら誰もが一度は売春婦として
抱かれなければならない決まりまであって、
男に買われるまではアフロディテの神殿から出ることを許されなかったりしたの
です」
 そう、アフロディテ、あの脳ミソ空っぽのフーテン女ね、と、
ライダーは昔を思い出して苦い顔になった。
しかしそんな話を聞かされても士郎としては30へぇ〜位だ、
むしろ情事の後の寝物語なんて艶っぽいことをしているライダーそれ自体が、
彼を激しく高揚させており、
ライダーはそんな士郎の昂ぶりを見透かしてるのかのように、男の肩に
頬をすりよせ、激しい動悸をなおいっそう混乱させた。
 豊満な肢体からは獣臭が漂っていた。交尾の直後のメスのにおいだ、
こういった女陰や乳以外で男を奮起させるノウハウは、まだまだ桜には教えて
いないことである。
 「だから、こうしてサクラに無断で士郎を慰めてあげることも、現代の常識では
後ろ暗いのでしょうが、私自身はさして……。
 そもそも私が英霊として奉られた原因それ自体が、アテナ神殿で夫と
愛の営みを交したことだそうですから、私もこの国の荼吉尼天やアメノウズメと
同類の愛欲神、不純異性交遊は許容範囲なのでしょう」
 とか言いつつ亀頭を指先でなでなでしないでライダーさん、
たしかに彼女の真名であるメドゥーサが、自身の言うとおり愛欲神としての側面
をもっていたら、もしかしたら自分はとんでもないお方に突っ込んでしまったんで
はなかろうかと冷や汗たっぷりの士郎である。
 大体、神話によるとメドゥーサは、戦の女神アテナの神殿でポセイドンと情事
にふけり、それで女神の怒りを買って怪物に変えられたとか…って、
 「ちょっと待ったぁ!!」
 士郎は、本格的なしごきに移りはじめたライダーの手を止めた。
 「あっ、…すいません、この子、もう少し休みたかったんですか?」
 「いや、そうじゃなくて、さっき言った…言ったの、たしか夫って…?」
 青い顔で先ほどの発言に言及する士郎に、ライダーは はにゃ?と首を傾げる
が、やがて得心したように表情を和らげると、
 「ええ、ポセイドンは私の夫ですが」
 爆弾発言だった。
 「元来、私の出自は海神の妻である正真正銘の女神だったのですけれど、
他民族との侵略淘汰の煽りをくって魔物に貶められてしまったので、
 現代まで生きた伝承を垣間見れば、私を怪物に変えたりペルセウスに
殺させるよう仕向けたり、私の伝説に女神アテナが悉く関与しているのに
なにか恣意を感じませんか?
そうそう、そういえば我が夫とアテナイ市を巡り争ったりしたのも彼女でしたね」
 そうアテナ、あのマッチョブル鉄の処女膜め、
と先のアフロディテ以上に渋面のライダーであったが、
そんなこと関係ねえとばかりに口をパクパクさせているのが士郎だった。
かなり思いつめた顔で、ライダーのご尊顔を食い入るように拝している。
なにか追い詰められたような、とてつもない禁忌を犯してしまったような、
そんな顔だった。
 「……士郎、どうしたのですか?」
 ライダーは心配げに覗き込む、そしてそれに答えるように、
 「ら、ら、ライダーは……」
 そして士郎が叫んだ。



 「ライダーは人妻だったのか!!?」



 このことである。
しかしライダーは怯みもせず、逆に妖艶な笑みを浮かべて、
 「既婚者と聞いて失望しましたか士郎?」
豊満な熟女の膨らみを、少年の胸に押し付けてきた。
 「それとも、さらに欲情してくれますか?」
 なぜだろう、以前だって女の魅力が過剰なほど溢れていた裸のライダーに、
人妻と知っただけで、さらに凶悪なまでの色香を感じまくりなのは、
凛や桜の小娘にはまだまだ真似できない妖艶さなのである。
 ただ、誰かと契りを交したという事実だけで女はコレほどまでに化けるのか、
人妻との情事という秘め事は士郎にとってまさに未知の領域で、
散々犯してきたはずの蜜壷に、その行為を回想するだけでクラクラしてしまう。
 それもこれも、ライダー自身がかような妄想に耐えうるほどの魅力的な
大人の女性だからだろう、とにかく何度でも言うが
胸が豊満で、腰が引き締まって、尻がむっちりして、エロエロな肢体なのだ。
 「ふふ、いけませんね、艶気に当てられて自歴を語るなど、私としたことが
らしくないことをしてしまいました」
せっかく裸の男女は差し向かっているのですからもっと風雅な交じわいを
楽しみましょうと、ライダーは腰をくねらせた。
 「せっかく昔を思い出したのですから今度はギリシャ式を試してみましょうか」
 いまだ思考がフリーズしてる士郎を尻目に、文字通り尻を向けるライダー、
もー、むしゃぶりつきたくなるようなデーンとした尻であったが、
そして実際士郎はそれを好きなようにむしゃぶり尽くしてよいのだが、
ライダーの思惑は、少年とはまた違うところを行っているらしかった。
 豊臀を突き出されたとき、後背位でしたいのかな?と察した士郎であったが
ぢつわそうではなかった。
情婦の諸手が、ヒップの肉を掻き分けて、ある穴を露出させた、
それは本来ならば性交とはまったく関係ない地点、特定すれば排泄機と
呼ばれる穴だ。つまり専門用語でいうと、
 「あ、アナナナ……」
 士郎は目の色が変わった。
 「はい、私のクニではもっぱらこちらが主流でしたよ
後の穴なら懐妊の恐れはないので避妊の意味もあるのですが、私自身もこちら
は適度に経験していますので、きっと士郎のお気に召すと…」
 「おっ!?お気に召さないなんてそんなことあるわけないだろ!!
ただでさえライダーのプロポーションに眼が眩む思いなのに、そんなところまで
開いてくれ……いや待て、ホントにいいのかライダー?
もしかして俺のことからかってない?」
 「解せませんね、アナルセックスごときで何をそこまで警戒するのです?
まるで初めてのことのように……」
 で、そこでライダー思い当たった。
士郎も先読みするように深く頭をたれる、
 「それは…、サクラのことですからとっくに後方の処女も捧げたとばかり
思っていたのですが、
彼女も案外、前衛的な行為には不案内だったのですね……」
 ライダーはなんだか拍子抜けしながらも、皺の一本一本まで伸びきったアナル
を常態に戻そうとはしなかった。
普段ジーンズと、シルクの下着と、乙女の熟肉に覆われていた肛門が、
今冷たい外気を注ぎ込まれてヒクヒク蠢動しているのは
見ていてとてもたまらない。
染み一つない芸術品のような白磁の肌、その中で一点黒ずんでいる穴を
見せ付けているライダーの痴態がたまらないのだ。
先刻さんざっぱら犯しに犯した嬌姿を、それでもまだ犯したりないと勃起する
性は、ひとえに目の前の“すぼまり”のせいとしか言いようがない。
 今、士郎の脳内は、

 {人妻≒不倫(自分も)+年上+巨乳+メガネ}×アナルで、

はかたどんたくまつり状態だ。
 「…仕方ありませんね、いくらなんでもマスターより先に殿方の初物に手を
つけるのは気が咎めます。
士郎、やはりこのまま後背位で愛していただけません…」
 言って手を離した瞬間、二つにわれた桃尻を男の手が乱暴に掴んだ。
驚いて「きゃっ」と甲高い声が響く、
なにごとかと背後を探るライダーであったが、そんな彼女にお伺いもなくメリメリ
肉を割る感触が、尾底から忍び寄ってきている。
この感触を彼女は知っていた。
止めましょうと言ったばかりなのに、なんでこんな不意打ちのような挿入、
あまりに急なことだったので呼吸が定まらず、ひう、ひう、と喉がおかしな音を
たてた。お尻の穴がものすごく拡がっている。
 「うわあ、ホントに入った。
ギチギチ締め付けて、前の穴とはまったく違う……」
 自分から無理やり抉じ開けておいて、この言い様である。
ライダーの菊門にはすでに半分が納まりかけており、士郎の肉棒を噛み千切ら
んばかりの勢いで絞めつけていた。
驚きの効果が、括約筋を活発にさせているらしい、
 「士郎……いったいなんで、相手との合意もなく、無理強いなんて、
士郎らしく…っつ!?ああっ!きゃんっ!!?……動いたらっ、あん!
あんっ!!」
 「そんなこといったって、あんな風に誘われて途中で止めにできる男なんて、
この世にはいない……!
ああいいよライダーの尻、肉の感触が凄いリアルで…、内側から吸い付いて
くるみたいだ…!!!
それにライダーだって、もしかして前の穴より感じてるんじゃないか?
自慢の長い髪が、物凄い振り乱れてるぞ」
 士郎の言うとおり、女陰で繋がったときのライダーの乱れようが山間の急流だ
とすれば、今の彼女は渦潮のようだった。
全身を駆使して快楽をパフォーマンスし、屋外へも聞こえるぐらいの喘ぎ声を
掻き鳴らしている。
 とてもあの優雅なライダーとは思えない痴態だった。
まるでライダーを一匹のメスに変えるスイッチが、このアナルの奥底にあって
それを亀頭で押してしまったような、
それでもたった一滴の理性に縋り付きながらライダーは謡う。
 「もう…士郎たら、こんなっことをされたら…サクラに負い目ができてしまう
ではないです……んんんっ!?
サーヴァントがマスターより先に果実をもぎ取るなんて、許されないことだと…」
 そんなこと言われても止められないものはしょうがない、
ライダーの穴は、膣も肛門も名器だった。
 「……では、私も気兼ねなく快楽に没せられるように、ひとつお願いしていい
ですか士郎、
それを聞いてくれれば、私も誠心誠意を捧げて士郎の肉棒を肛門で愛でて
あげますから……」
 「…な、なに?」
 「今夜、サクラのアヌスも愛して上げてください、
それならば二人の間に不公平はありませんから……」
 自らの肛門を犯されながら、己がマスターの肛門も犯せなどと言い出す
サーヴァント、
それを告げられた士郎の脳裏に、今のライダーと同じように尻を貫かれる
桜の艶姿が投影されていた。
なにをやっても悦ぶ桜のことだから、初めてのアナルセックスでも気狂い
するように喜悦に溺れることであろう、
 あの桜の果実のように熟れた桃尻が、今目前にあるライダーの肉汁滴る豊臀
みたいに性交の肉圧に潰れるのかと想像しただけで、
起立した剛直に、さらなる血液が流れ込む。
 「ああっ士郎!?お尻の中で大きくなってますっ!?」
 「わかった、約束する、
桜のヤツ今夜もきっと おねだりしてくるだろうから、その時に必ず桜の
後ろに入れるよ…」
 「で、では、私のアヌスで存分に予行演習してください…、
年季だけは積まれていますから、
まだ男を知らない桜の純潔には比べるにも及びませんが、どうかコレで
愉しんで……」
 「ああっ、ライダーのアナルを思いっきり犯すよ…!」
 「はい…心行くまで私のお尻を犯してください……!!」
 俄然、腰の動きに真剣味が加わった。
アナルの内部は、性器と比べたら本当に『肉』という感触で統一されていた。
でもだからと言って、そこが誰の尻でも同様なのかと問われると、
けっしてそんな気は起こらない。
 ライダーのアナルは柔らかく、熟れていて、体表のセックスシンボルと同じ
『女』をそこに感じさせてくれる。
たとえ腸から送られてきた排泄物を、最後に押し出すだけの器官がソコだと
しても、
ごつごつした男性的な筋肉質など微塵も感じられず、
ただふっくらとして女性的な脂肪感のみが直腸内を支配していた。
きっとライダーのそれだからこそ、ここまでの桃源郷を感じさせてくれるに
違いない、
お尻の穴まで女神的なライダーなのである。
ジューシーな豊臀をたぷんたぷんと揺らして、握力任せの五指を食い込ませて
歪む肖像は卑猥なくせに美しい、
アナルセックスで乱れる肢体はライダーにしか醸し出すことのできない
妖艶だった。
彼女は生まれながらにしての娼婦なのだと、酸素が足りなくなった頭で
ぼんやり考える士郎だった。
 「ああっ、あん!あん!ちんちんで…、
お腹の中を掻き回されているようですっ、あああっ!!」
 白拍子は、ソプラノの嬌声を情夫に捧げる。
そして卑猥な詩句を浴びせられるたび、男は舞い上がって肉体を揺り動かす。
 やがて士郎の陰茎に来るべきものが訪れた。
肉柱を這い上がるかのようなムズ痒さの先触れがあった。
射精が近い、
でもどこに出していいものか迷う、
このまま腸内に出すのか、抜き去って顔なり背中なりにブチまけるのか、
そんな男の逡巡を手に取るかのように、
 「中にっ!肛門の内側に叩きつけてくださいっ!」
 ライダーが叫んだ。
同時にきゅっと入り口が窄まって、意地でも抜かせないわよと言わんげな力が
肉茎を覆い尽くす。
陰口ではできない力技だった。
そうまでして味わいたいのなら士郎のほうとて遠慮する理由はない、
 「ああうっ!?はう!!…ひいっ!!」
 気が遠くなる。
 体中の神経が真っ白になって、
 下腹部の一転に集約されていく、
 今この瞬間だけ、先端の感度が100倍に上がったような気がして、
 そして爆ぜた。
 ―――びゅくっ、びるびるびるびるびるびる………
 「ああああああっ、精液がっ、精液が私のお尻に流れて……!」
 言わずもがなのことを美人の口から伝えてもらえるから、
こうして果てた後でも欲情してしまう。
 精魂まで出し切って、力果てた士郎の体躯がライダーの背中目掛けて
倒れ伏した。無論、英霊であるライダーにはそれを支える力がある、
行為を終えて、掛布団と敷布団のようにぴったり合わさった男女、
肉棒はまだアヌスの鞘に収まったまま、
吐き出された精液の、精液に塗れた直腸内の余韻に二人は浸っていた。
 「…お粗末さまでした。士郎」
 ライダーが手料理を差し出した若女将のたたずまいで言う、
 「なんの、お粗末だなんてとんでもない、
ライダーのお尻マジで凄かったよ。他の女のケツなんて眼中に入らなくなり
そうだ」
 「うれしい、こんな場所でも褒めてくださるなんて…」
 いい加減にペニスを引き抜くと、菊門から白濁の液が“ごぷり”と泡立てて
横溢してきた。
まろんなヒップラインに沿って、婉曲な糸を引いて地面――二人が冒頭から
ずっと目合う衛宮家の居間の畳――に滴り落ちる。
 「……うわ」
 あまりの卑猥さに感嘆の声があがった。
ライダーにとっては口直しのつもりのサービスショウなのだろう、
 「手遊びにするには少々エキサイティングな睦合でしたね」
 すっかり忘れていたが当初はただの暇潰しであっただけのSEXに、
持ったこの感想は二人共通するものだったろう、
それは今日の秘め事の締め括りにするには相応しい閉辞であった。
 前で六回、後で一回、
ここらで打ち止めにするには充分すぎる濃密さだろう、
 「でもさ、ライダー」
 士郎が水を挿すように言い出した。
 「ライダーがあんまり厭らしいものを見せ付けるから、またムラムラして
きちゃったんだけど」
 「……あらあら」
 若いって恐ろしい、
そう苦笑するより早く、正常位で押し倒された彼女は乱暴におっぱいを揉まれ
強引にキスを迫られ、再度逢瀬モードへ突入してしまった。
 ホントに可愛いんですからとライダーは内心で苦笑する。
この純真な少年、自分をこの時代に導いたマスターが愛した少年、
あんまりにも可愛いんでつ摘み食いしてしまったが、これに学んで彼が
よりサクラを愉しませてくれれば不義理にはならないだろう、
 あの小憎らしい生真面目女の聖域で夫と睦んだことを思い出して、
もう少しこの子と遊んであげてもいいだろうか、
 そうしてこの井草の臭いたつ畳の上でディープに舌を絡ませながら、
ふと視線を上げてみると――――――、
閉まっていたはずの衾が一枚、開け放たれているのが見えた。
さらにソコに付け加えられた二本の細い足首、
それは二人っきりのはずだった衛宮の家に加わった三人目の来訪者、
いや帰還者、
士郎とライダー以外にここに帰ってくる人は彼女しかいない、
その名は当然―――――――、
 「………サクラ?」
 今部活から帰ってきましたと言わんばかりのマスターが仁王立ち
なさっていた。

                             END

















 「こぉらー!!待ちなさいライダー!!」
 「落ち着いてくださいサクラ、話せば、話せば判ります」
 「話なんてありません!!私の眼を盗んで先輩を食べちゃうなんて!!
許さないんだからーっ、ライダー許さないんだからぁー!!」
 「それはいいとして何で服を脱ぎだすんですか!?
うわ部活帰りでムチャクチャ汗くさっ、何をする気です?なんで私に抱きついて
くるんですっ!?」
 「私に注いでもらうはずだった先輩のザーメン返して貰うんです!
中田氏された膣内の精液吸い出してやるー!!」
 「なにをバカなことを…あっどこを舐めてるんですかっ!?
レディがはしたない!!やめっ!止めてくださいサクラ…きゃうっ?」
 「うぅ〜……こんなに濃いぃ〜、
先輩のバカ…こんな黄ばんだ精液、最近の私じゃ全然出してくれないのにぃ…
…………あ」
 「え?」
 「なにこの、お尻の穴から垂れてるのは……」
 「サクラ…後生ですから一回深呼吸をしましょう、けっして滅多な考えは
持たぬよう………って!
いやぁー!!やめてください!やめてください!!!
お尻の穴はダメ、
いやぁー!サクラに汚されるーーーーっつ!!!!!」



                   こんどこそEND

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