天抜き 其の十






 四百五十一「なんでもカレーに例えるのはどうかと思います」

 シエル「どんなに美味しいカレーでも、毎回毎回同じでは少々感動が薄れます」
 志貴 「無くなりはしないんだ」
 シエル「当り前です。
     ええと、それでいろいろと味のバリエーションを必要とするんですね」
 志貴 「なるほど」
 シエル「でも、それより敢えて食べない時を作るのがいちばん効果的です。
     食べたいなあと思っても我慢する。
     突如、頭がおかしくなる程の衝動が襲っても、理性でねじ伏せる。
     その後で頂くカレーの美味しい事と言ったら……、嗚呼。
     まあ、あっさり欲望に屈して食べるのも、たまには良いですけど」
 志貴 「要は、起伏みたいなのがポイントなのかな」
 シエル「そうですね、その通りです。
     で、本題に戻って、わたしが遠野くんとアルクェイドの事を時として
     目を瞑るのかは……、つまりそう言った訳なんですよ」
      

 
 四百五十二ノ一「VS秋葉:全部奪わなきゃってのは置いといて」作:荒田 影さん

 秋葉「それでは、ご機嫌よう」
 志貴(……つ、強くなったなぁ秋葉のヤツ。
    翡翠はともかくアルクェイドや先輩にまで……。
    心なしか性格も変わってきたような――)
 琥珀「志貴さん、志貴さん」
 志貴「ん、どうしたの琥珀さん?」
 琥珀「はい、これ見てください」

  ※略奪:秋葉の能力の一つ。視界内にあるモノを略奪する。
      熱を奪う事で逆に発火――(中略)――
     “秋葉自身が奪った相手の思考に影響されてしまう事がある。”

 志貴「――――」(絶句)
 琥珀「ある意味最強ですね〜♪」


 四百五十二ノ二「VS秋葉2:どうなっちゃう?」作:荒田 影さん

 志貴「い、いや、あるいは奔放で世話焼きで従順な秋葉が――」
 琥珀「あるいは傍若無人でカレー狂で無表情な秋葉様に――」
 志貴「いやぁあああっ!!」


 四百五十二ノ三「VS秋葉3:こうなっちゃう」作:荒田 影さん

 琥珀「ではご本人の登場です♪」
 秋葉「――出会ったな、この私に」
 志貴「こんとんッッ!!?」



 四百五十三「VSヒスコハ:交代、交代」作:荒田 影さん

 翡翠「姉さん」
 琥珀「後はよろしく」
 翡翠「代わりましょう」
 琥珀「ひゃぁ、翡翠ちゃ〜ん」
 翡翠「交代です」
 琥珀「はい、翡翠ちゃん、交代!」
 翡翠「姉さんが行ってください」
 琥珀「ここは翡翠ちゃんの出番よ?」
 翡翠「遠慮します」
 琥珀「そんな〜……と、なれば――」
 志貴「お、俺もヤだって!!」
 秋葉「――いいからいらっしゃい、三人共。
    じっっっくり話を聞きましょう」
   「「「――――」」」


 四百五十四「VSヒスコハ2:座って待つ事数十秒」作:荒田 影さん

 志貴「……なんだってあんな事口走ったの」
 琥珀「あれは冗談だったんですよ?」
 翡翠「……嘘です。薬の調合に失敗しただけでしょう、姉さん?」
 志貴「自白剤もどきになったのか……でも流石に」
 琥珀「ですから、そんな事ありません!」
 翡翠「……のっとり計画は何度か相談されました」
 琥珀「ああっ、翡翠ちゃん!!」
 翡翠「――志貴様に何かしていたというのは初耳でしたが」
 琥珀「……お、怒ってるの?」
 志貴「と、ともかく、秋葉の前であんな計画を言っちゃあ怒るって。
    ……でも、なんで俺まで……」
 翡翠「いえ、むしろ志貴様が原因かと」
 志貴「は?」
 琥珀「あは♪ “既成事実”に反応し――」
 秋葉「――意外と余裕あるみたいね、あなた達……」
   (ピクピクとこめかみを引き攣らせつつ)


 四百五十五「VSヒスコハ3:それでこそ」作:荒田 影さん

 琥珀「――はい、ありがとうございました」

  チンッ(懐かしの黒電話)

 琥珀「志貴さん、羽居さんはカムフラージュ。
    実は瀬尾さんが本命だなんて、思いもしないでしょうね♪」



 四百五十六「触れてはならぬ事? 1」作:Blueさん

 志貴 「先輩質問してもいいかな?」
 シエル「なんですか遠野くん?」
 志貴 「先輩の髪って何で校則違反に引っ掛からないのかな?」
 シエル「……」



 四百五十七「触れてはならぬ事? 2」作:Blueさん

 秋葉「瀬尾は蒼香とも仲が良いわよね」
 瀬尾「良いか悪いと聞かれれば良いと思いますけど…」
 秋葉「仲が良いのはともかく髪の色戻しなさいよ」
 瀬尾「遠野先輩、これって自毛ですけど…」
 秋葉「……」



 四百五十八ノ一「月姫関連のCDを普通のCDプレーヤーで再生すると……?
 『月姫』の場合(以下はランダムでメッセージが流れます。)」作:天戯恭介さん

 アルク「志貴、この月姫のCDを普通のCDプレーヤーで再生した責任…
     とってもらうからね♪」
 シエル「駄目ですよ遠野君、このCDを普通のCDプレーヤーに入れては…
     まあ性質の悪い先輩に捕まったと思って…早くCDを取り出して
     プレイしてくださいね♪」
 秋葉 「兄さん!!このCDを普通のCDプレーヤーで再生するなと、何
     度言えば分かるのですか…
     それともそんなに地下室へ行きたいんですか!?」
 翡翠 「志貴さま、普通のCDプレーヤーでは月姫はプレイできません。
     申し訳ありませんが取り出してください」
 琥珀 「駄目ですよ志貴さん、このCDはゲームデータが入ってるんです、
     CDプレーヤーが壊れても知りませんよ?」


 四百五十八ノ二「月姫関連のCDを普通のCDプレーヤーで再生すると……?
 『歌月十夜』の場合」作:天戯恭介さん

 一子 「何やってんだ有間、このCDはPC用だぞ、普通のプレーヤーで
     再生したらどんな悪影響を及ぼすか分かっているのか?」
 朱鷺恵「志貴君、このCDにはゲームデータが入ってるの…これを普通の
     プレーヤーで再生したらスピーカーが壊れちゃうの…
     だ・か・ら…早く取り出してPCでプレイしてね♪」
 晶  「このCDを普通のオーディオ機器で再生しちゃ……
     駄目でしょおおおおおお!!!!!」
 ネロ 「小僧…このCDを普通のオーディオ機器で再生するとは……
     どうやら666回殴られたいらしいな……」


 四百五十八ノ三「月姫関連のCDを普通のCDプレーヤーで再生すると……?
 『メルブラ』の場合:機動○士ガン○ム〜逆襲のさっちん〜」作:天戯恭介さん

 志貴 「弓塚!!このCDを普通のCDプレーヤーで再生するなんて、こ
     れではCDプレーヤーに悪影響が出てスピーカーやヘッドホンが
     壊れてしまう!!」
 さつき「いくら希望を見いだしても私のシナリオはなかった!! だから
     この私が粛正するの!! 止めないで遠野君!!」
 志貴 「まだ諦めるな弓塚!! SS作家の妄想はそんなもの乗り越えて
     みせる!!」
 さつき「なら、今すぐ全てのCDプレーヤーでメルブラを遊べるようにし
     てみせてよ!!」
 志貴 「ふざけるなっ!! たかがCD1枚、直死の魔眼で殺しきってや
     る!!」
 さつき「本気!?」
 志貴 「月姫の主人公は伊達じゃあないっっ!!」
 ???「うわああああああああ!!」
 シオン(死徒Ver)が乱入
 志貴 「シオン、お前、その瞳!!」
 シオン「貴方たちがそんなだからいつまでたっても私が出現しないんだ!!」
 志貴 「シ、シオン!?」
 シオン「このCDはCDプレーヤーで再生させちゃいけなかったのだ!!
     それがみんなには分かるはずだ!!!」
    Lv3専用のブラックバレルを乱射するシオン

 シオン「う……うああああああああああああああああ!!」
    盛大な爆発音のあと志貴と弓塚の絶叫が響き渡る。

                     (元ネタGジェネゼロのアレ)


 四百五十八ノ四「シオンの場合」作:めそさん
     
 「このCDをオーディオ機器で再生した場合機器を破損することは明白です。
  差し出がましいことを言う気はありませんが・・・・・・できれば上手に止めて下さい」


 四百五十八ノ五「有彦の場合」作:めそさん

 「おいおい・・・・このCDはゲーム用のCDだぜ!
  オーディオ機器で再生してオーディオ壊しちまったなんて言ったって
  寒すぎて笑え、ナーイ!ってことで今すぐ止めとけ」


 四百五十八ノ六「番外」作:めそさん

 レン 「にゃ〜にゃ〜にゃ〜お」
 さつき「えーっと、『このCDはゲーム用のCDだからオーディオ機器で再生した場合
     機器を破損する恐れがあります、できるだけ早く止めて下さい』だってさ。
     ・・・・・・・ハァ良かった・・・・・・また私だけ出てこれないかと思ったよぅ」



 四百五十八ノ七「−さらば先生!マジックガンナー暁に死す!!−」作:天戯恭介さん
   *「月姫関連のCDを普通のCDプレーヤーで再生すると……」続き

 青子「ねぇ、志貴… 貴方に教えられたわ…。 月姫はPCゲーム…… 再生すれ
    ばオーディオ機器を破壊してしまう……。 私はまた同じことを繰り返すと
    ころだった……。」 
 志貴「先生………」
 青子「(驚いた顔をする)私のことをまだ……先生と呼ぶの……?」
 志貴「俺は今の今になって初めて先生の悲しみを知った… なのに俺は…先生と
    張り合うことだけを考えて…… 話を聞こうともしなかった…… 
    なのに、先生は最後まで…俺のことを……。」
 青子「何を言うの……所詮私は大罪人……だけど…見て……私はメルブラを普通
    のオーディオ機器に入れて再生してはいない……!!」 
 志貴「分かっていた……分かっていたのに……!!」

   青子、涙を流す。

 青子「志貴……貴方とここで出会わなければ… 私がメルブラに出ていれば……
    こんな…… こんなことにはならなかったのに……。」

   東の空から日が昇る……それを見て青子は呟く。

 青子「美しいわ……」 
 志貴「はい、とても美しゅうございます……」 
 青子「……ならば」

     (みんなで叫ぼう!!)
 青子&志貴「流派、蒼崎不敗は!!」
 志貴「(涙を流して)魔術師の風よ!!」
 青子「全新!」
 志貴「系列!!」

 志貴&青子「姉妹狂乱!!!見ろ、蒼崎は赤く燃えているぅ……!!」

   力無く落ちる青子の腕、志貴の両目から止めどなく涙が流れる。

 志貴「あぁ……先生……先生……せんせい……せんせぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
  
   青子を抱きしめ叫ぶ志貴。

     新一派
     蒼崎不敗
     魔術師之風
     全新招式
     七夜天驚
     看招!

     血染蒼崎一片紅



 四百五十九「御当地モノは美味しいよね、蕎麦とか栗とか」

 志貴 「ほら、買ってきたぞ。ええと、こっちだな、おまえのは」
 アルク「ありがとう、志貴。
     うん……、冷たくて美味しいね」
 志貴 「まあ、ソフトクリーム食べる季節には少し早いけど。
     今日は陽気も良いし、こんなのも悪く無いな」
 アルク「そうだよね、前から食べてみたかったんだ。
     公園とかでカップルが食べているのよく見かけて」
 志貴 「ふうん」
 アルク「それでね、まだ続きがあるんだけど……」
 志貴 「なんだ、今度は?」
 アルク「志貴のも食べたいな」
 志貴 「まあ、いいけど。ほら……」
 アルク「うん…こっちも美味しいね。
     それでね、代わりに私のも食べて食べて」
 志貴 「え、えーと……、わかったよ、そんな目で見るな」
 アルク「ふふ、志貴ったら顔が真っ赤。
     ……ありがとう、志貴。わたし嬉しいよ」


 四百六十「クッキーのヤツが好きです」

 アルク「……うーん」
 志貴 「コーンは食べて構わないんだぞ。
     別に無理してそんなに舌伸ばさなくてもさ」



 四百六十一ノ一「牛乳パズル番外編」作:めそさん
     *二百五十一の一連の作品(作:がんさん)参照。

 志貴「お前もこれやってみないか?(牛乳パズルの箱を見せて)」
 七夜「・・・・・・・・・・貴様俺を馬鹿にしているのか?}
 志貴「誰も馬鹿にしちゃいないだろ、やるかどうか聞いただけで・・・・」
 七夜「フン、そんな児戯に心を獲られているほど暇ではない」
 志貴「だってお前普段運動ばっかで頭つかって(瞬間、箱にナイフが突き刺さる)」
 七夜「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何か言ったのか?」
 志貴「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」(ロボットのように退出)

 七夜「・・・・・・・・・・・・どうせ五十歩百歩だ」


 四百六十一ノ二「牛乳パズル番外編 弐」作:めそさん

 七夜「・・・・・・・・・・」
    (壁に突き刺さったナイフと箱を外す、とばらまかれる真っ白なパズル)
 七夜「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
    (拾おうとしてそのままパズルを見つめる)

 七夜「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・フム」

       翌朝の学校にて
 教師「七夜!俺の授業中に居眠りとは良い度胸だな・・・・廊下に立ってろ?」(楽しそうに)

 ざわざわ(あの七夜が居眠り!?)
 ざわざわ(あの七夜くんが居眠りで廊下に!?)

   --------そして廊下--------
 七夜「・・・・・・・・・・・・・・・フン」(目の下にクマ)



 四百六十二「世界一短いラブレター」作:がんさん

 琥珀「あ、志貴さん、なんですか、それ。なんですか? らぶれたーですか? 
    らぶれたーですね! もう、志貴さんたらモテモテですねー。」
 志貴「嬉しそうだね、琥珀さん。読んでみる?」
 琥珀「さすがに、他の方のラブレターを見るわけには…… でも、どきどき。」
 志貴「ん、大丈夫だよ、ほら。」

        『?』

 琥珀「あらあら。じゃあ、志貴さんのお返事のお手紙も?」

        『!』

 志貴「ついでに、レンに渡してきてもらえる? 手間賃+口止め料は、琥珀さんと
    デート一回ってことで。」
 琥珀「はい、かしこまりました。レンちゃんてば、果報者ですねー。」

        :

 レン(♪)

 秋葉「ねぇ。今日のレン、妙に嬉しそうに兄さんに懐いているけど、何かあった
    のかしら?」
 琥珀「う・ふ・ふー♪」



 四百六十三ノ一「レンがメルブラに出ない理由」作:がんさん

 秋葉 「黒猫がいるわよね?」
 シオン「いますね。私たちが戦っているとき、なぜか必ず側にいます。」
 秋葉 「妙に真剣にこちらを見ているようですけど、何なのでしょう?」
 シオン「何なのでしょう?」
 志貴 「さあねぇ……」


 四百六十三ノ二「夢の中にて、記憶再生上映中」作:がんさん

 志貴「猫特有の地面ぎりぎりからの視点がもう!」


 四百六十三ノ三「翡翠のスカートの舞う様が最高だったので」作:がんさん

 レン(Repeat again?)
 志貴“Sure!”



 四百六十四「よし、まず出汁をとってからだ」作:めそさん
     *百九十八「ほら、そこの葱を早く入れて」参照。 

 七夜 「しらたきは後にしろ肉が固くなる」
 四季 「グダグダ抜かすな!食えりゃいいじゃねーか!」
 七夜 「貴様!何を入れようとしている!」
 ロア 「血液に決まっているだろう、人と同じ物など食えるわけが無かろう」
 軋間 「・・・・・・・・・・・・・」(ひたすら、しかし壮絶な速度で肉をつつく)
 志貴 「なぁ・・・・・四季じゃないが食えればいいじゃないか・・・・」(呆れと困惑の顔)
 七夜 「黙っていろ!俺にただの水炊きを食えとでも言うのか?
     馬鹿者!玉子など入れるな!」(茶碗を投げる)
 有彦 「へぶしっ!」(命中、そして卒倒)
 ネロ 「ふむ、では私もそろそろ本腰を入れるとしようか」(コートの前を開ける)
 七夜 「虚け!貴様が本腰を入れたら何も残らんだろ・・・うがっ!」(飛来した茶碗が直撃)
 四季 「うるせーっつってんだろうがボケ!!!
     てめーのもんじゃねーんだから黙って食え!」(手元の茶碗が・・・・・ない)
 七夜 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・殺す」(七夜の短刀を抜く)
    (そして人外と人間の戦いと巻き込まれる一般人の様相が展開される)

 宗玄 「・・・あれは行き過ぎた和風びいきと言うよりただの鍋奉行じゃな」
 久我峰「まぁ・・・・・・・これぞ鍋という感じがしないでもないですが」



 四百六十五ノ一「?」作:めそさん

 志貴「翡翠、台所にあったスープに何か変な物を入れなかった?」
    (形容しがたい色のスープを見つめて)
 翡翠「?」(首を傾げ考え込む)
 志貴「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
 翡翠「!・・・そうでした、お味が少し足りないような気がしましたので・・・・・と・・・・を」
 志貴「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
    (一般常識で考えたら充分変な物だよなぁ・・・・・・)


 四百六十五ノ二「!」作:めそさん

 志貴「・・・・・・・・・・・・・琥珀さん」(テーブルのスープを見ながら)
 琥珀「? なんでしょうか」
 志貴「まさかいつもみたいに変な物入れてないよね?」
 琥珀「!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あはー、そんなわけないじゃないですか〜」(にっこり)
 志貴「・・・・・・・・・・・・・」
    (こっちのほうは変な物っていう認識はあるんだな・・・・・・・・)



 四百六十六ノ一「勝手に変えるんじゃない」作:めそさん

   (度重なる要望によってTVの設置された遠野家居間だったが・・・・)

 七夜「なんでも鑑定団だ」
 志貴「・・・・・・プロジェクトX」
 四季「ゴールデン洋画劇場だっつーの」

 七夜「フン、赤の他人の苦労談など聞いても得られる物など無かろう、素直に退け」
 志貴「・・・・・・・・・・ビデオで借りてくれば見れる物だから別に良いと思うんだけどさ」
 四季「ケッ、カビの生えた壺なんぞの値段なんぞ聞いてそれこそど−すんだよ?」
    (・・・・・・・・・・・・・・・・・ギラリと視線が交差する)

 琥珀「やっぱりここは一つ勝負で決めるというのはどうでしょう?
    もちろん、「暴力以外で」ですが」(楽しげ)

 七夜「・・・・・・・・・・・・・・決まりだな」
 四季「おうよ!そうこなくっちゃな!」
 志貴「問題は何で決めるかってことなんだけど・・・・」
 七夜「俺の部屋に花札が置いてある、花合わせならば丁度三人・・・・いい具合だな」
    (キラリと目を光らせて)
 四季「よしそうと決まりゃあ行くぜ!」

    (三人の去った居間で)
 琥珀「さてと・・・・・早くしないとミリオネアが始まっちゃいますねぇ」(リモコンを手に)
 翡翠「?姉さんは部屋にテレビがあるじゃないですか」
 琥珀「ええー?だってせっかく新しい綺麗なテレビがあるんだから
    そっちで見た方が気分がいいじゃない♪」
 翡翠「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」(三人の去った方向を複雑な表情で見つめながら)


 四百六十六ノ二「ありがちな結末」作:めそさん

 七夜「・・・・・・・・・・・・青タン・・・・・三光・・・・・月見酒だ!」
 志貴「ええー!?そんなデタラメな!」
 四季「納得行くか!もう一回勝負だ!」
 七夜「往生際の悪い奴等だ、いいだろう雑魚相手に一度じゃ熱も冷めやらぬからな」
   (勝ち誇った顔で)
 四季「オウ上等だコラ!今度は身ぐるみ剥いでやるぜ!」
 志貴「そう何回もやられるわけにもいかないからな」

   (こうしてチャンネル争いが起こるたびにテレビを見損ねる男三人だった)



 四百六十七ノ一「さらに赤い悪夢」作:がんさん
     *リク61「再び赤い悪夢」参照。 

 志貴「はぁ、はぁ、はぁ、た、助けてくれ、琥珀さん。髪が、赤い髪が……」
 琥珀「おまえさんの見なさったのは、こんな髪でやしたかい?」
 志貴「ぎゃーー!」


 四百六十七ノ二「もっと赤い悪夢」作:がんさん

 志貴「翡翠ぃ…… ぎゃー! 一子さん…… ぎゃー!」

        :
        :

 秋葉「兄さんは、一体どんな夢を見ているのでしょう?」
 琥珀「さあ?」


 四百六十七ノ三「そして再び赤い悪夢」作:がんさん

 志貴 「ぎゃー! ぎゃー! ぎゃー!」

 秋葉 「兄さん! 兄さん! 起きて下さい!」
 志貴 「ぎゃーーー あ…… あきは?」
 秋葉 「はい、秋葉です。悪夢を見ておられたようですが、大丈夫ですか?」
 志貴 「そうか…… 夢だったんだ…… よかった…」

 志貴 「秋葉に追いかけられる夢で、それはもうすごく怖くて……」
 紅秋葉「に・い・さ・ん、いったい、私をなんだと思っているのです?」
    (にぃと笑み)



 四百六十八「フリスキー・トム」

 志貴「よし、終わり。水道管直ったよ」(ずぶ濡れ)
 翡翠「タオルです、志貴さま」(感嘆の眼差し)
 琥珀「さすがですね、志貴さん。男の方は頼りになります」
 秋葉「兄さん……、見直しました」
 志貴「そ、そうか。
   (嬉しい気もするけど、何故だろう少し悲しくなっているのは?)」



 四百六十九「一人で見るから夢であって」

 琥珀「ふうん、レンちゃんはそんな事が出来るんだ。
    ……。
    好きな夢を見させるだけじゃなくて、同時に二人の人に同じ夢を共有さ
    せるなんて事は、どうかな?
    なんで?
    それならいろいろと楽しい事が出来そうねって思っただけよ」



 四百七十「ナイフは砥ぎに出しました」作:真さん

 志貴 「先輩、いくら俺の魔眼でも、これで死徒の相手は……」
 シエル「何を言ってるんです。埋葬機関のカリキュラムでは、新鮮なそれを持った
     敵と戦わさせられるんですよ?」
 志貴 「だからって、何でバナナ……」

 アルク「銃の方がよっぽど強いニャー」



 四百七十一「上目使いでじっと見つめる」作:真さん

   (先輩にご飯を奢ってもらいながら秋葉に向かって)
 志貴「―――教えてやる。これが、モノをたかるっていうことだ」



 四百七十二「― 教えてやる、これが…」作:権兵衛党さん

    ジャラジャラジャラ…

 琥珀「あはー秋葉様、もう後がありませんよ?」
 秋葉「くっ、まだ五千点あります!逆転は充分に…(トン)」
 志貴「ロン」
 秋葉「!!…ザ、三千九百ならまだ…」

    パタパタパタ

 秋葉「………」
 琥珀「…あはー」

    決まり手『直死の満貫』
  


 四百七十三「ユメノカケラ」作:hitoroさん

  「ほんとうに何気ない日常、今日と同じ明日が来ると分かっていると言うこと・・・」
  「秋葉が居て、翡翠が居て、琥珀さんが居て、有彦がいて、アルクェイドが居て、
   そしてシエルが居て・・・」
  「その大切な人たちが笑ってくれているということ…」
  「ああ、それはなんて倖せな…」
  「ユメノカケラだったんだろう…」

   血に染まった両腕を眺めつつ、もう戻れない過去を泣きそうな目で見つめながら。
  (シエルルートで先輩を殺して生き残ってしまった志貴)



 四百七十四「屋台酒」作:めそさん

 志貴「大体さー、俺だってもう立派な学生なんだからさー
    いくら何でも厳しすぎだよ・・・・」(項垂れる)
 四季「いくら喧嘩したからって檻髪で窓から投げ出さなくたっていいだろうに!
    あんな乱暴な子に育ってお兄ちゃんは悲しいぞ!」(号泣し酒をラッパ飲み)
 七夜「・・・・最近仕事も減ったな・・・それもこれも真祖やシエルの奴が俺の町で好き
    勝手放題してくれてるからだ・・・・
    クソッ・・・・七夜の里じゃ俺が・・・・俺が一番強かったのに・・・・」
   (徳利を手に項垂れる)

 店主「・・・・・・・・・・・」(焼き鳥を作りながら珍奇な目で一同を見ている)

 志貴「俺に自由をクレー!お金をクレー!もう貧乏はイヤダー!」(号泣)
 四季「秋葉ァァァァァーー!!」(号泣、一升瓶を放り投げる)
 七夜「・・・・・・・・・クッ」(突っ伏して肩を奮わせる)

 店主「・・・・・・・・・・・・(早く帰らねーかなこいつ等)」
   


 四百七十五「誰が志貴さま殺したの?」作:がんさん

    誰が志貴さま殺したの?
    「私」と答えたのは秋葉
    「私がさじを近づけて
    あーんと私が食べさせたの」

    誰が死ぬのを見ていたの?
    「わたし」と答えたのは仔猫
    「現の世でも夢の中でも
    いつでもそばで見ているの」

    誰が料理を作ったの?
    「わたし」と答えたのは翡翠
    「風邪をひかれた志貴さまのため
    梅のおかゆを作ったの」

    誰が料理を許したの?
    「私」と答えたのはシオン
    「翡翠の腕は聞いていたけど
    私よりはと判断したの」

    誰が志貴さま殺したの?
    「わたし」と答えたのは琥珀
    「あまりに素敵な穏やかな日々
    ただ刺激だけ欲しかったの」

    ああ、志貴さま、おかわいそうに
    皆がためいき 皆で泣く
    鐘の音鳴り響く中



 四百七十六「じゃれあい」作:風原 誠さん&原案:KTさん
     *四百五十九,六十 参照。

 アルク「志貴のほっぺにもクリーム付いてるわよ」
 志貴 「どこ?」
 アルク「ここ」

    ずい、と身を乗り出して志貴の頬に舌を這わせる

 アルク「ほら取れた」
 志 貴「ば、馬鹿ッ、何するんだ!」
 アルク「え、クリームを舐め取っただけだけど?」

    きょとんとした表情のアルクェイド
 
 志貴 「…いや、なんでもない、ありがとな」
 アルク「どういたしまして」



 四百七十七「入居条件」作:風原 誠さん

  ”TOP80以上お断り”

 志貴「・・・全員と面談するつもりか?」

 『秋葉マンション』の入居者募集広告を見ながらぽつりと



 四百七十八「おりこう三人」作:がんさん

    Three fair ladies of Tohno
    They played at a tug of war
    And if the rope had been stronger
    My song had been longer

    志貴を取り巻く おりこう三人
    志貴を取り合い 大岡裁き
    志貴がほんとに 頑丈だったら
    この歌もっと 長かった



 四百七十九「姉さんやかんに」作:がんさん

    Kooky puts it the kettle in
    Kooky puts it the kettle in
    Kooky puts it the kettle in
    They'll all have tea

    Susie take them all away
    Susie take them all away
    Susie take them all away
    They've all gone away

    姉さん やかんにアレを入れてる
    いかれた姉さん アレを入れてる
    姉さん やかんにアレを入れてる
    これからお茶会するはずなのに

    翡翠ちゃん 全部片付けちゃって
    翡翠ちゃん みんな片付けちゃって
    翡翠ちゃん 全部片付けちゃって
    みんなまとめて逝っちゃった



 四百八十ノ一「今日のお茶は、ブラックカラントティと甘食」作:がんさん

 秋葉(「ロンドンに美味いものなし」とはいうけど……)
 琥珀(この組み合わせもよく分からないですねぇ。)

 翡翠「とてもおいしいです。さすが志貴さまのお薦めなのです。」
 志貴「だろ?」

 秋葉(くっ、なにげにいい雰囲気っ。)
 琥珀(でも、翡翠ちゃんの味覚に合うものを口にする勇気がっ。)


 四百八十ノ二「この人も絶賛」作:がんさん

 シエル「紅茶は英国のモノと馬鹿にしていましたが、これはなかなか良いで
      すね。」
 志貴 「でしょ、でしょ?」

 秋葉 (ああっ、なんちゃって女子高生までっ。)
 琥珀 (でもっでもっ、あのシエルさんの好みですよ? あのシエルさんの!)


 四百八十ノ三「お前達もか」作:がんさん

 羽居「これ美味しいね。学校のみんなにも教えてあげなくちゃ。」
 蒼香「うん。なかなかいける。」
 晶 「甘食、だーい好きです。」

 秋葉(あああっ、このままだと寮に怪しい紅茶ブームがっ?)
 琥珀(……)


 四百八十ノ四「孤立無援」作:がんさん

 琥珀 「あ、本当です。美味しいですよ、この組み合わせ。ブラックカラント
     の爽やかな風味と,甘食のくそ鬱陶しい甘ったるさが絶妙のコンビネー
     ションです。」
 アルク「うんうん♪」
 レン (♪)

 秋葉 「うーーーーーーーーーーー」


 四百八十ノ五「豊満って感じの形じゃないのよね」作:がんさん

 秋葉「でもっでもっ、この形はっ、この形だけはっ(泣)」

 都古「アキハ…… テキながらふびんな……」
 レン(……)(同情の目)
 晶 「遠野先輩……」(秋葉の肩に手をポン)

 琥珀「秋葉さま、秋葉さま。明日のお茶菓子は、あんまんにしますから。
    もう泣きやんでくださいな。」
 秋葉「ぅわぁーーーん」



 四百八十一ノ一「賭けポーカー」作:めそさん

 志貴「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
 四季「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
 七夜「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

   (遠巻きに)
 翡翠「なんだか怖いぐらいに殺伐としていますね」
 秋葉「学食で奢ると言うだけでどうしてあんなに必死になれるのでしょう?」

 三人(カツ丼大盛りに新香と豚汁・・・・あと何を食おうか?)


 四百八十一ノ二「賭けポーカー(2)」作:めそさん

 志貴 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
 四季 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
 七夜 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

    (遠巻きに)
 秋葉 「なにか非常に殺伐としていますね」
 シオン「翡翠の料理を食すと言うだけでどうしてあんなに必死になるんでしょう?」

 琥珀  (まあ食べたことない人にはわからないでしょうね
     最も、食べて次があれば・・・・の話ですが)


 四百八十一ノ三「賭けポーカー(3)」作:めそさん

 アルク「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
 秋葉 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
 シエル「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

    (茶菓子を食べながら)
 四季 「メチャクチャ殺伐としてるな」
 七夜 「やつを一日拘束することに何故そこまで固執するのだか」

 志貴  (窓から今まさに飛び降りるところ)
 

 四百八十一ノ四「賭けポーカー(4)」作:めそさん

 朱鷺恵「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
 一子 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
 青子 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

   (遠巻きに)
 有彦 「なんかやたらと殺伐としてるな」
 志貴 「誰が一番年上なのかモメてるらしい・・・・そういえばあの人も?」

 シエル「ハっ!?いま誰かが私の悪口をっ!?」(自宅でカレー鍋を前に)


 四百八十一ノ五「賭けポーカー(5)」作:めそさん

 さつき「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
 晶  「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
 朱鷺恵「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
 一子 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
 つかさ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

   (人気投票会場で)
 アルク「なんか殺伐としてるけど?」
 琥珀 「次のシナリオの所有権でモメてるそうですが・・・・・
     無駄だってわからないんでしょうかね?」

 木之粉「無理なもんは無理でちゅ!」 



 四百八十二ノ一「つんつん秋葉さん」作:がんさん

    つんつん♪

 秋葉「兄さんの寝顔……」

    つんつん♪

 秋葉「兄さんに膝枕……」

    つんつん♪

 秋葉「本当にこの人は……」
 秋葉「私に心配ばかりさせて」
 秋葉「こんな太平楽な顔で」
 秋葉「本当に、もう……」

    つん♪


 四百八十二ノ二「つんつんアルクさん」作:がんさん

     つんつん♪

 志貴 「ん?」
 アルク「なんでもないよ♪」

     つんつん♪

 志貴 「なに?」
 アルク「なんでもないよー♪」

     つんつん♪

 志貴 「気が散るだろー、なんなんだよ?」
 アルク「志貴が反応してくれるのが嬉しいの。志貴と一緒に居るんだって実
     感できるから。」
 志貴 「そうなのか?」
 アルク「うん! だから、志貴は安心してつつかれてねー♪」

     つん♪


 四百八十二ノ三「いんたぁみっしょん つんつん仔猫ちゃん」作:がんさん

    つん! つん!

 志貴「ぎゃあ、レンストップ! ストップ!」

    つん! つん!

 志貴「ギブ! ギブ! ギブ! ロープ! ロープ! ロープ!」

    つん! つん!

 秋葉「兄さんって正座は得意だったはずですけど、あれはどうしたの?」
 翡翠「先ほどまで、都古様を膝に抱かれたまま正座をされていたそうで。」
 秋葉「む! それで、足が痺れた…… と。」
 琥珀「レンちゃんの膝の上独占権侵害で、正座したまま足の裏百つつきの
    刑だそうです。」
 琥珀「その後、昨日、嫌がるレンちゃんの肉球を触りまくっていたことに
    対する仕返しで、二百つつきそうですよ?」
 秋葉「げ!」(← 自分も心当たり有り)

    つん!


 四百八十二ノ四「いんたぁみっしょん つんつんシエル先輩」作:がんさん

     つんつん

 志貴 「先輩、そんな怒らないでよ、謝るからさぁ。」作:がんさん

     つんつん

 志貴 「昨日のは、酔っぱらってのことなんだってばさぁ。」

     つんつん

 シエル「わたし、恥ずかしかったんですからっ。あんな大声で、あんな大勢の
     前で、あんなことをっ。」
 志貴 「だから、悪かったって。」
 シエル「でも、わたし嬉しかったんですからっ。あんなにはっきりと、わたし
     のこと好きだって。」
 シエル「なのに遠野くんたら、酔っぱらってたからだって、そんな酷いですっ。」
 志貴 「いや、それはその……」

     つん


 四百八十二ノ五「つんつん翡翠ちゃん」作:がんさん

    つんつん♪

 翡翠「きゃあ! もう、志貴さまったらっ!」
 翡翠「わたしも、えい!」

    つんつん♪

 志貴「やったなぁ! えい!」

    つんつん♪

 翡翠「きゃあ! えいっ!」
 志貴「怒ったぞぉ! えい!」

        :
        :

 秋葉「馬鹿ップルだわ。」
 琥珀「馬鹿ップルですね。」
 秋葉「あまりに恥ずかしくて近寄れないわ。」
 琥珀「ビデオに撮ったら恐喝のネタになるくらい恥ずかしいですよね。」
 秋葉「直ちに録画なさい。そして、私たちもつんつんしてもらうのよ!」
 琥珀「イエス マム♪」

    つん♪


 四百八十二ノ六「つんつん琥珀さん」作:がんさん

    つんつん♪

 琥珀「志貴さんの寝顔……」

    つんつん♪

 琥珀「志貴さんの膝枕……」

    つんつん♪

 翡翠「ねねねねね姉さんっ! 一体どこをつついているんですかっ!」
 琥珀「わたし、馬鹿だから、翡翠ちゃんがはっきりいってくれないとわか
    んなーい。(にこぱ)」
 翡翠「ししししし志貴さまの、おおおおちおちおちんおおお……」
 琥珀「きゃあ! 翡翠ちゃんたら、女の子がそんな恥ずかしいこと言っちゃ
    ダメ!」
 翡翠「姉さん!」
 琥珀「きゃは♪」

    つん♪



 四百八十三「仕方ない」

 琥珀「志貴さんの『仕方ないな』って言う時の表情と話し方って、優しい
    感じがして好きなんですけどね。
    秋葉さまの『仕方ないわね』って言う時の、あのニッコリと笑った
    あの…………、怖いですね、ええ」



 四百八十四「不思議だね」

 志貴「女の子の姿の時は平気なんだけどなあ。
    今、こんな事させて……。 
    うーん想像するとかえって凄く恥かしいのは、何故だろう」
 レン「にゃあ」(ちょっとじたばた)



  四百八十五「ガラス越しの兄妹 (正)」作:もとはるさん

   (自室で椅子に掛け、本を開いたまま午睡む秋葉)
 志貴「…。入るよー、秋葉」
 秋葉「ふン…ぅ。な、なんですか、兄さん。ノックもなしに」
   (寝ぼけ眼に振り返る)
 志貴「あ、秋葉。れ、眼鏡…?」
   (!と腰を浮かす秋葉。すごい勢いで眼鏡を外し、膝の上の本の間にわ
    たわたと挟みながら)
 秋葉「あ…あの、、、こ、これは」
 志貴「へぇえ、掛けるんだ、眼鏡」
 秋葉「ちがうんです、兄さん…その…こんな…いつもはコンタクトだけど…
    ちょっと乱視で…だから…やっぱり本を読むには…学校ではもちろん、
    琥珀や翡翠にさえ…ああっ、だからいきなり入ってきたりするから…で、
    でもそうですよね…兄さんの秋葉は眼鏡なんて掛けてはいなかったです
    し…ご、ごめんなさい兄さん、私…私こんな娘に」
 志貴「かわいいと思うよ」
 秋葉「えっ?」
 志貴「楽だし、その方が落ち着けるっていうんなら掛けたらいいじゃないか。
    俺は…好きだな」
 秋葉「ほ、ほんとうですか?兄さん」
   (本の間からおずおずと取り出そうとした眼鏡をとり落としそうになり、
    あわてて持ち直す)
 志貴「でも、うんそうだな。こうしよう、もしできたら、眼鏡を掛けるのは
    2人だけで居る時、2人だけの秘密っていうのは、どう?」
 秋葉「はいっ!兄さん。秘密ですね」
   (眼鏡をかけた秋葉、見たこともないくらい佳い笑顔で)



  四百八十六「ガラス越しの兄妹 (反)」作:もとはるさん 

 志貴「なあ、秋葉。今夜は眼鏡を掛けてみてくれないかな」
 秋葉「(異質な生き物を視るかのような目で)兄さん。私は両眼とも視力は
    2.0ですけど」
 志貴「…いや、秋葉なら眼鏡も似合うかなと…」
 秋葉「嫌です」
 志貴「…ほら、秋葉の新しい魅力が…なんて…」
 秋葉「絶・対・に・嫌です」
 志貴「…そ、」
 秋葉「聞こえませんでしたか?私は『絶対に』と言いましたよ。兄さんは卑
    怯です。そんな顔でよくもまあ、ぬけぬけと…。女の娘にどれだけ無礼
    な言辞を投げているかお分かりでないのですっ!だいたい…」
 志貴「や…秋葉、ごめん。なにも泣かなくても…(しかし、こうもキッパリ
    拒絶されるとむしろムラムラと…)」



  四百八十七「ガラス越しの兄妹 (逆)」作:もとはるさん 

 秋葉「兄さんは、私の前ではどんな時もそうして眼鏡を外さないんですね。
    いつも、そうして目を逸らせて…
    何故ですか? どうして私をまっすぐ見てはくれないのです。眼鏡を外
    し、ありのままの目で、ありのままの私を…」
 志貴「(思いを振り切るように眼鏡を外し、いきなりに秋葉を抱き寄せる。
    なにかを耐えるかのような声音。指先で限りなく優しくその首筋に走る
   『線』をなぞりながら) 誰より…とても、大切に思っているよ…秋葉」



  四百八十八「周回遅れと言いますか」

 シオン「本当に……、挽回は無理と言うか。
     それでも座しているのは私の性に合いませんけど、でも……」
 志貴 「どうしたの、シオン?」
 シオン「志貴には関係ありません。
     ないったら、ないんです」(顔を真っ赤にして)



  四百八十九「笑顔」作:月影さん

 志貴「琥珀さん、その笑顔は嘘だよね。」
 琥珀「え…えーと、何の事でしょうか?」
 志貴「こんな時まで笑わなくてもいいんだよ。」
 琥珀「…どうして分かっちゃうんですか、志貴さん…。」
 志貴「うん、どうしてかな。」
 琥珀「はぁ、やっぱり私は志貴さんには敵わないんですね。(どこか嬉しそうに)」



  四百九十「向日葵の笑顔」作:月影さん

 秋葉「琥珀、何かいいことがあったみたいね。」
 琥珀「ふふふ♪分かっちゃいますか?」
 秋葉「まったく何年付き合ってると思ってるのよ、あなたがそんな顔して笑うなん
    て滅多に無いんだから、それくらい分かるわよ。」
 琥珀「ふふふ♪そうですね。」
 秋葉(まぁ、どうせ兄さんと何かあったんでしょうけど…、今日のところは見逃し
    てあげるわ。)



  四百九十一「朝鮮朝顔の笑顔」作:月影さん

 翡翠「…………。」
 琥珀「な、なーに?翡翠ちゃん?」
 翡翠「…洗いざらい全て話して下さい、姉さん。」
 琥珀「な、何の事かしら?」
 翡翠「その笑顔で誤魔化しても無駄です、…また何かしましたね。」
 琥珀「……わーん!翡翠ちゃん見逃してー!!」
 翡翠「駄目です!」



  四百九十二ノ一「ふとした疑問を解消するには?」作:がんさん
      *四百十八「ふとした疑問」参照

 志貴「ちょろちょろ動くものを追いかけたくなったら猫で、逃げたくなっ
    たら女の子とか。」

        ・

 シエル「待ちなさい! この不浄者っ!」
 アルク「ここまでおいでー♪」


  四百九十二ノ二「続・ふとした疑問を解消するには?」作:がんさん

 翡翠「ものを隠すのが上手なのが猫で、つい顔に出てしまうのが女の子だ
    と思います。」

        ・

 琥珀「あはー」
 秋葉「な、なによ?」


  四百九十二ノ三「真・ふとした疑問を解消するには?」作:がんさん

 志貴「後ろからが猫で、前から……」
 五人 どか ばき ぐしゃ


  四百九十二ノ四「完・ふとした疑問を解消するには?」作:がんさん

 レン(下から(ぽ))



  四百九十三「それもまた愉しみなのです」作:MCさん

 秋葉「すみません兄さん、私が間違っていました」
 志貴「え? 何が?」
 秋葉「ちゃんとお小遣いをあげますから……ですから、おそばにたまごを
    入れるかどうかで悩むのはやめてください」
 志貴「?」(わけがわからない、という風で)



  四百九十四ノ一「蒼ちゃんの分もあるんだよ?」作:がんさん

 羽居「秋葉ちゃん、はい『お兄さん人形』あげるね。ボロボロになってい
    たから、わたしが新しいの作ってあげたんだよー。」
 秋葉「!」
 蒼香「おまえさん、もしかして『兄さん人形をいつも抱き締めて寝ている』
    の、ばれていないつもりだった?」
 秋葉「!!」
 羽居「こんな風にキスとかしているんだよねー。(ちゅ)」
 秋葉「!!!」
 蒼香「羽居、遠野は今ある人形でいいみたいだから、それはおまえさんが
    抱いて寝たらどうだ?(にやにや)」
 羽居「えへへー」
 秋葉「!!!!」
 羽居「あ、でも、晶ちゃんのも汚れてたみたいだから、晶ちゃんにあげよ
    うかな?」
 秋葉「っーーーーーーー!」


  四百九十四ノ二「私だけの人だと思っていたのにっ!」作:がんさん

 蒼香「遠野、落ち着け。頼むから、これはやめよう。な? 無言で泣きな
    がら、人形に五寸釘ってのは、洒落にならないから。な? な?」


  四百九十四ノ三「女生徒は見た」作:権兵衛党さん

 四条「…あの五寸釘裁き…やるわね。でもまだ、今なら勝てる…」


  四百九十四ノ四「女生徒は見てしまった」作:権兵衛党さん

   バアン!

 四条「遠野さん!」
 秋葉「はい?」
 四条「なかなかやるわね!でもあなたの五寸釘裁きは、浅女じゃあ、二番目よ!」
 秋葉「…へ?」
 四条「チッチッチ…わたしが」
 秋葉「………………………………見た…のね?」
 四条「………え?」
 秋葉「み、見たのね?見たのね?見ぃたぁのぉねぇぇっ?」
 四条「ひ、ひいいっ!?」

   ―――― 惨劇



  四百九十五「彼の人の日記帳」作:うづきじんさん
  (リク96−13「好奇心猫を殺す」の逆バージョン、もどきです)

 志貴「……秋葉、何怒ってるんだ?」
 秋葉「知りません!(荒々しく退出)」
 琥珀「志貴さん、何かあったんですか?」
 志貴「……全然心当たりが無いんだよなあ(眉根を寄せて)」

 秋葉「……「眠い」と「疲れる」しか書いてないなんて。
    それはまあ、私以外の女の子とが書いてあるよりはましだけれど。
    まさか、盗み見たことを自分からばらす訳にもいかないし……
    ああ、もう(苛々と、枕に八つ当たり)」



  四百九十六「大納得」作:うづきじんさん

 志貴 「レンの事なんだけどさ」
 アルク「何?」
 志貴 「ケーキとか、甘い物が好物だよな」
 アルク「そうみたいね(訝しげに)」
 志貴 「で。じゃれついたり、舐めて来たりするよな」
 アルク「半分は猫だもの。別におかしくないでしょ(訝しげに)」
 志貴 「でもさ。猫って甘さを感じないらしいんだよ」
 アルク「ふーん」
 志貴 「他は猫っぽいのに、何で味覚だけ人間に近いのかなって」
 アルク「知らないわよ。製作者の趣味じゃない?(投げやりに)」
 志貴 「―――成程(深く頷く)」



  四百九十七「その姿はまるで」作:うづきじんさん

 翡翠「お帰りなさいませ、秋葉さま、志貴さ……志貴さま?」
 秋葉「……(絶句)」
 志貴「……(硬直)」
 翡翠「?(視線を巡らせて)――――――」

 レン(お帰りなさい、マスター)

  視線の先には、無表情で二階の窓際に佇む、儚げな少女の姿。



  四百九十八「在り得たかもしれない、未来」作:うづきじんさん

 琥珀 「私は大好きですよ?(満面の笑顔)」
 秋葉 「……まあ……嫌いじゃ、無いわね(視線を逸らし、顔を赤らめて)」
 翡翠 「……可愛いと思います(恥ずかしげな微笑)」
 志貴 「俺も好きだけど。突然どうしたんだ?」
 アルク「ん……いえ、なんとなく、ね(どこか寂しげな微笑)」

 シオン「そう言えば、この辺りには多いみたいですね。猫」

      
    (編註:レンとシオンが二律背反関係にあって……みたいな設定から)



  四百九十九「立場と衝動」作:うづきじんさん

 シエル「……駄目ですよ、正気を保つんです。
     聖職者たるもの、魔の類などに心を許して良い筈が有りません。
     ええ、あれは私の敵、打ち滅ぼすべき相手なんです。
     ましてあれは元とはいえ、アルクェイドの……
     ……ああ、でも……」

   目の前には丸くなって眠っている、艶やかな毛並みの黒猫。



  五百「帰れる場所」

 環 「あら、遠野さん」
 秋葉「え? あ、なんだ環か」
 環 「なんだとはご挨拶ね。どうしたの、あんたが寮にいるなんて珍しい」
 秋葉「ちょっと遊びにね。
    まあ、またここに戻る可能性が0とは言えないし、そうしたらまた
    よろしくね」
 環 「ああ。でも部屋はどうしたものかな。あんたと一緒で平気な奴……」
 秋葉「別に前と同じでいいじゃない」
 環 「いいけど、いたたまれないぞ」
 秋葉「へ?」
 環 「いや、何と言うか……、三澤さんと姫がね、その……」
 秋葉「仲違いでもしているの? さっきは別にそんな雰囲気……」
 環 「いや、喧嘩なんかしていない。していないどころか……。
    何か気付かなかった? 二人の様子で」
 秋葉「え……。もしかして、あれとか、あの時の……」
 環 「多分正解。磨り減るぞ、神経。
    まあ、多少行き過ぎでも親密なのはよいかもしれないけど」
 秋葉「そうね。でも、うん、馬に蹴られたくないし、戻らないわ」



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