天抜き 其の十二






 五百五十一「5月病」作:のちさん

 シオン「はあ……」

 志貴「どうしたんだろう、シオン」
 翡翠「聞いてきましょうか?」
 志貴「うん、お願い」

 翡翠「自信がないと、こちらの女性陣を見て……」
 志貴「ああ、なるほど。確かにアレを見れば……」
 翡翠「……同じように志貴を悦ばせる事ができないと」
 志貴「……大変だろうな……って、アレ?」
 翡翠「……」



 五百五十二「最後に握り締めていたもの」

 晶「わたし……、好きな男の人より、原稿を選ぶ女だったんだ……」



 五百五十三「次の主を探せ」

 シエル「わたしが死んで、もう少しマシなマスターが見つかるといい
     ですね、セブン」
 セブン「……ど、どう答えれば。笑えばいいのかな。
     でも、マスター真顔で冗談っぽくないし。うわああ」(混乱)



 五百五十四「50万ヒットコンボ」作:のちさん
 
  ―MBにて―

  ゴッ、ザクッ、ビシッ、ドゴッ、チュドーン

 志貴 「……何で俺が練習台なんだ?」

 シオン「確率の問題です」
 アルク「なんとなく」
 シエル「大丈夫です、トレーニングモードですし」
 翡翠 「朝起こす時の練習にもなりますし」
 秋葉 「兄さんの、性根をたたき直す意味もあります」
 琥珀 「さあ、納得したところでちゃっちゃと行きますよ〜」

 志貴 「てか、これ無限コンボだろ!」



 五百五十五「変化がないように見えるけど」作:のちさん

 志貴 「もう衣替えの季節だけど……」
 琥珀 「はい?」
 志貴 「暑くない? その格好」
 琥珀 「ああ、生地が薄手になっているんですよ、これ」
 翡翠 「はい」
 志貴 「へえ、そうなんだ」

 アルク「そうそう、私も」
 志貴 「そんなワケあるか!」



 五百五十六ノ一「事の起こり」作:hitoroさん 
 
   胸やっぱり小さめ
 
 幹也「やっぱ『乳』はいいなぁ・・・」(PCの前で 
 式 「幹也・・・いる?」
 
  ガチャ
 
 幹也「!!?」 
 式 「・・・・・・・・・・」 
 
  
 五百五十六ノ二「発見」作:hitoroさん
 
   シャリ、シャリ、シャリ
 
 幹也「シ・・・式、調べてきたよ・・・」(祭参加者リストを手渡す 
 式 「ありがとう、幹也くん」 
 幹也「あの・・・式、やっぱり人殺しはいけな・・・」 
 式 「なに?」(ナイフを研ぎながら微笑
 
  
 五百五十六ノ三「追跡」作:hitoroさん
 
 “俺”「や・・・やめ・・・・・ぎひゃあ」 
    「今・・・貴方の・・・・・・教えてくれなかったから
     ・・・・・・でも必ず、辿り着くわ」
  
 あの人「ガクガクブルブル」
 
  
 五百五十六ノ四「探索」作:hitoroさん
 
 大輔「どうなってやがるこの事件。全く目的がわからねぇ、物取りでも、
    私怨でもねぇとは、くそ・・・」(煙草の火を踏み消しながら
  
  
 五百五十六ノ五「閑話」作:hitoroさん
 
 久我峰「それじゃ、陵辱がたりんでしょーーーーーーーーーー」
    (PCの前で絶叫
  
 
 五百五十六ノ六「防衛」作:hitoroさん
 
 鮮花「やめなさい式」 
 式 「鮮花・・・止めるな」 
 鮮花「そう言うわけにはいかないのよ・・・」 
 式 「何故?」 
 鮮花「私と兄さんの・・・(ごにょごにょ)」 
 式 「・・・・・・・・」 
 
 
 五百五十六ノ七「坂木崎 清乃の7時のニュース」作:hitoroさん
 
  「次のニュースです、昨夜何者かがあるSS書きの男性の自宅に押し入
   り、鋭利な刃物で男性を斬りつけて逃走しました、男性は陰部をさくっ
   とされ、“男”として再起不能との模様です。警察は引き続き犯人の行
   方を追っています。なお事件前後に着物姿の人影が目撃されており、警
   察は事件との関連を調べています」
 
 
    (編註:式乳祭とか、両儀“色”祭とかを参照)



 五百五十七「恥ずかしいときー」作:がんさん 

 アルク「恥ずかしいときー」
 秋葉 「普段は絶対に着ない、ふりふりの服を着ているのを、見られたと
     きー(T_T)」

 アルク「恥ずかしいときー」
 秋葉 「鏡に向かって笑顔の練習をしているのを、見られたときー(T_T)」

 アルク「恥ずかしいときー」
 秋葉 「焼き芋を頬ばろうと、口を開けたところを、見られたときー(T_T)」

 アルク「恥ずかしいときー」
 秋葉 「兄さんの実物大写真にキスしているのを、見られたときー(T_T)」

 アルク「恥ずかしいときー」
 秋葉 「兄さんの実物大写真付き抱き枕を抱き締めて、転がっているのを、
     見られたときー(T_T)」

 アルク「恥ずかしいときー」
 秋葉 「兄さんの歯ブラシを力一杯握りしめて震えているのを、見られたと
     きー(T_T)」

 アルク「恥ずかしいときー」
 秋葉 「兄さんの使用済みぱんつを頭に被って、悦に入っているのを、見ら
     れたときー(T_T)」

 アルク「恥ずかしいときー」
 秋葉 「『ほぞをかむ』を実際に試してみようとして、背中がつって動けな
     くなっているのを、見られたときー(T_T)」

 アルク「恥ずかしいときー」
 秋葉 「耳・舌下・脇下・直腸の四点同時検温を試しているのを、見られた
     ときー(T_T)」



 五百五十八「もっと恥ずかしいときー」作:がんさん 

 アルク「恥ずかしいときー」
 秋葉 「考えながらブリッジをする癖があるのを、見られたときー(T_T)」

 アルク「恥ずかしいときー」
 秋葉 「考えながら四股を踏む癖があるのを、見られたときー(T_T)」

 アルク「恥ずかしいときー」
 秋葉 「さらに、雲竜型土俵入りー(T_T)」

 志貴 「雲竜型は恥ずかしいな。」
 翡翠 「恥ずかしいです。」
 琥珀 「秋葉さまには似合いませんよねー。」
 秋葉 「う、うう、うわぁぁぁんんん。」

 秋葉 「どすこいっ(T_T)」
 志貴 「ぐはっ。」(←てっぽうで吹っ飛び)

 秋葉 「どすこいっ(T_T)」
 翡翠 「きゃん。」(←猫だましから、飛び込んでの上手投げ)

 秋葉 「どすこいっ(T_T)」
 琥珀 「ぐぇっ。」(←さば折りで失神)

 秋葉 「うわぁぁぁんんん。」



 五百五十九「流れは絶えずして元の……」

 志貴「うん、確かイギリスだったかな、何かの協会が女王から賜ったケーキ
    を一切れ残して新しいケーキにして、また残して作って……だったね。
    それは、俺も何かで読んだ気がする。
    でも、それは絶対にそういう事じゃないから。
    だから、ええと……、ごめん、翡翠」



 五百六十「金色と黒色と」

 アルク「綺麗な髪だね、妹のは」
 秋葉 「まあ……、ほめられて悪い気はしませんね」
 アルク「わたしもね、前は長かったんだけど」
 秋葉 「そうなのですか」
 アルク「うん。こんなくらいあったかな」
 秋葉 「なら、また……」(言いかけ、アルクの雰囲気に口をつぐむ)
 アルク「……」(何かを思い出している様子で秋葉の髪を梳く)
 秋葉 「……」(黙ってされるがままになっている)



 五百六十一「つまり彼女達とは」作:荒田 影さん

 シオン「志貴。ある一つの結論について聞いてくれますか?」
 志貴 「へ――? あ、ああ、うん。いいけど」
 シオン「時期的に言えば志貴が入院したのが七月末。
     タタリの具現したのが八月と考えられます。
     時系列で重なる部分も無く、どちらかの存在による矛盾も無い。
     本来ならこの二つの事件は同時に存在しても許されるはずでした」
 志貴 「二つの事件? 同時存在?」
 シオン「ところが世界の選択は否。
     三日間の夢を見た志貴はタタリの事件に巻き込まれず、
     タタリの事件に巻き込まれた志貴は、夢に堕ちた経験はありません。
     かくして黒猫と錬金術師は同じ世界に存在できませんでした」
 志貴 「黒猫に錬金術師……世界の選択って、シオン、何言って――」
 シオン「この選択の理由は何か。
     私はこれを、中心たる人物の存在が重なったためと結論づけます。
     即ち、存在情報の共通項による存在意味の消失。
     意味の消失は時として存在の消滅すら引き起こすものなのです!」
 志貴 「…………」
 シオン「つまり、私達は世界にこう判断されたのでしょう。
     その存在意義が同じであるが故に、同時に存在する意味が無い、と。
     私は自身の存在を確立すべく、この問題について演算を行いました。
     そして導かれた結論、黒猫と錬金術師の邂逅を妨げる要因にして、
     全ての原因、二人におけるその共通項とは――っ!!」
 志貴 「きょ、共通項とは!?」
 シオン「つまり、“ニーソックス”ですッッ!!」
 志貴 「――――なにぃっっ!?」


 五百六十二「考えられうる補完とは」作:荒田 影さん

 シオン「同時存在が望まれる中、すでに世界の選択はなされてしまいました。
     ですが、寂しがる事はありません、志貴。
     本人はいなくても、その存在を補完する事はできます」
 志貴 「……いや、シオン。なんでにじり寄ってくるの、君。
     その前にエーテライトで身体の自由奪うのはやめ――」
 シオン「大丈夫です。――“はさみ”ますから!」
 志貴 「何をだっっ!!」


 五百六十三「ていうかさ」作:荒田 影さん

 志貴「それって、レンのいる世界でのシオンの補完できないだろ」
 レン「…………」
 志貴「……ミニスカレン――いや、見てみたいけど」
 レン「…………」
 志貴「帽子被る? 似合うかな?」
 レン「…………」
 志貴「身体を操る事もできます――ってレン!!
   ダメッダメッ! そんな事真似しちゃ――ああッ!!」
 レン「……ぽっ」
  (以下、淫夢)



 五百六十四「泳げる? 志貴は大丈夫」作:がんさん

 志貴 「まあ、溺れない程度には泳げるよ。体力を付けるためとかで、ヤブに
     水泳やらされたし。」
 朱鷺恵「わたしが全部教えてあげたのよねー。文字通り、手取り足取り。」

 おーる「なんですと!?」

 朱鷺恵「ねー、志貴くーん。」


 五百六十五「泳げる? 羽居もおっけー」作:がんさん

 蒼香「羽居は、泳ぎが得意でな。」
 羽居「うん。でも息継ぎ苦手だから、バタフライとか背泳ぎとかばっかだよ?」
 蒼香「で、付いたあだ名が『アサガミのトビウオ』。」
 羽居「ねー。」


 五百六十六「泳げる? 蒼香も得意」作:がんさん

 羽居「蒼ちゃんも、泳ぎ得意だよね。」
 蒼香「まあ、特に海での遠泳には自信がある。」
 羽居「だから、みんな『アサガミのマグロ』って呼ぶんだよ。」
 秋葉「ぷっ」


 五百六十七「泳げる? 秋葉は……」作:がんさん 

 蒼香「で、遠野が『アサガミのヒ……』」
 秋葉「蒼香…… それ以上言うと、きっと大変なことが起こるわよ?」
 蒼香「ヒッ!」

 志貴「ヒ…… 『ヒラ……』」
 秋葉「に・い・さ・ん?」


 五百六十八「泳げる? つかさも」作:がんさん 

 環  「優秀な生徒に、魚介類の二つ名が付くのは、浅上の伝統なんだから
     さ。」
 つかさ「うぅぅぅぅ。(さめざめ)」



 五百六十九「朽ちる事無く」 

 アルク「わたし、志貴の事、忘れない」
 志貴 「うん」
 アルク「志貴が死んでも……」
 志貴 「うん」(少し思いを馳せるように)
 アルク「何十年も何百年も経って、志貴のお墓も崩れて無くなっても。
     絶対にわたし忘れないからね……」
 志貴 「う…ん」(ちょっと嫌そうな顔)



 五百七十「脇目もふらず」 

 翡翠「はぁ…、うん。こちらは終わり。次は……」(掃除道具を手に足早)

 志貴「ほ、本当だ。意外と気付かないものだね」
 琥珀「ある筈の無いものは見えないものですよ。
    でも……、慌てちゃいましたね」
 志貴「ああ」(そのままへなへな崩れそうな安堵)



 五百七十一「猫がつくのは」 

 秋葉「まあ定番ですが、猫に小判」
 琥珀「借りてきた猫」
 翡翠「好奇心猫を殺す」
 志貴「ええと……、猫の手も借りたい」
 三人「……」
 志貴「な、何だよ、みんなして変な目で見て」
 三人「別に」
 志貴「……」(さりげなく視線を外す)
 レン「にゃあ」



 五百七十二「とりあえずネギかな」

 志貴「ごほ…、う…うーーん……」
 琥珀「志貴さん、お加減いかがですか?
    今の時期は急に寒くなったりしますから、気をつけないと」
 志貴「うん、まあ寝ていれば……」
 琥珀「はやく良くなって下さいね。
    がんばってお世話しますから」
 志貴「ありがとう、琥珀さん」
 琥珀「わたしのお薬ならすぐに元気になるのに。
    注射を怖がるなんて、子供みたいですね、ふふふ」
 志貴「(そういう怖がりじゃないんだけど……)」
 琥珀「ですからね、遠野家に伝わる民間療法の数々を試そうかと……」
 志貴「え?」(山と積まれた怪しげなモノを見てじたばた)
 琥珀「どれがいーいかなぁーーー」



 五百七十三「エーテライト」作:月影さん

 志貴 「え?それってエーテラ糸じゃないの!?」
 シオン「違います!!」



 五百七十四「幸福・秋葉」作:鰯丸さん

 「兄さん…私は、兄さんに不幸な人生を強いてしまったのでしょうか。
  子供たちに父親と名乗り出る事も許されず、
  分家の者達からはあれは七夜の者よと陰口を利かれ…
  私は誰よりも…子供たちよりも兄さんのことを愛しているけれど…
  そのことが兄さんの人生を日陰のものにしてしまったのだとしたら…。
  もう謝る事さえ出来ないけれど…」

  志貴の墓前で。



 五百七十五「幸福・志貴」作:鰯丸さん

 “秋葉、すまない。お前の幸せを本当に願うならば、
  例えどれだけ愛していようと俺があの時に拒むべきだった。
  お前を私生児の母にしてしまうということに、あの時思い至っていたならば。
  分家の連中からの風当たりもさぞ強かった事だろう。
  俺は結局、お前のことを幸せにしてやることができなかった。
  悪い兄だったかもしれないが、それでも俺は秋葉のことを、” 

  …結局最後まで書かずに、くずかごへと。



 五百七十六「もう眠っていない事は知られているけれど」

 志貴「(目を開けちゃダメだ。絶対に目を開けちゃ……)」



 五百七十七「無駄なく、それでいて」

 琥珀「ふんふん……」(鼻歌混じりに、鍋の様子を見て味付けし、オーブンも
    確かめる。その一方で別の一品の為の下拵えをして……)
 志貴「綺麗だなあ」
 琥珀「ふふん…って、あ、志貴さん」
 志貴「琥珀さん、綺麗だね」
 琥珀「え、え、えええッッ!?」
 志貴「あ、ええと、琥珀さんが料理している動きがさ……その……」
 琥珀「う、ううう」(真っ赤になって立ち竦み)
 志貴「ああ」(言った方も赤面)



 五百七十八「邪念ですね」

 羽居「でね、こうやって奥歯磨くのが正しいんだって」
 蒼香「ひゃるひょど」
 羽居「でね、あとは……、蒼ちゃん、磨きにくいからもうちょっと口開けて。
    それくらいでいいよー。それから、ここをねえ」
 
 秋葉「雑誌で見た正しい磨き方講座とか言っていけど……。
    どうしてこんな、私……」(ちらと見ては赤面)



 五百七十九「蛇の目でお迎え」

 志貴「レン、嬉しいんだけど、そんな背伸びして辛いだろ?
    俺が持つから……、うん、そうか、じゃあお願いする」
   (少しでも背を丸めて頭が低くなるようにしながら)



 五百八十「口の中でほぐれてとろける様な」

 琥珀「志貴さん、どうですか?」
 志貴「うん、美味しいよ。じっくり煮込んであって深い味。
 琥珀「時間掛けたんですよ」
 志貴「少し味付けが濃い目な気はするけど、これはこれで」
 琥珀「なるほど。では、違和感はなかったんですね?」
 志貴「ああ」
 琥珀「そうですか。なら成功ですね」(台所へ戻る)
 志貴「もにゅもにゅ……、違和感?」



 五百八十一「夢だったのかしら?」

 翡翠「ええと……、ううん?」
   (箒を手に首をかしげ、跨る格好をして赤面して止める)



 五百八十二「誰が何の為に?」

 レン「……」(ネコイラズの箱をじっと眺めている)



 神楽月真十郎さんよりの頂き物
 天抜きリクエスト146「秋葉が千年城に一月間ホームステイ」の追加天抜き

 五百八十三ノ一「素材七割、技術三割」作:神楽月真十郎さん

 アルク「食料や水なんかは予め城に運び込んでおいたの」
 秋葉 「で、どなたが作るんです?」
 アルク「ヴァン=フェムから貰った物があるのよ。使えるかな?」

   調理場にメイド姿のレン、傍らに石製ゴーレム

 レン  (この栓、抜いて?)
 ゴーレム「ヴァ!」(バリン!ビシャ・・・)
 レン  (皮を剥いておいて)
 ゴーレム「ヴァ!」(ゾリッ、グチャ!)

 レン、涙目。

 秋葉「はぁっ・・・。仕方ありません。アルクェイドさん!衣装をもう
    一組出してくださいません?」


 五百八十三ノ二「『かたにちからバット』、
           あるいは『マザー1&2発売決定記念』」作:神楽月真十郎さん

     ロールキャベツのスープ。ジャガイモとベーコンのグラタン。パンケーキ。

 アルク「うん、美味しい。なんだ、料理出来るんだね。」
 秋葉 「確かに家では殆どしませんね。でも家庭科の授業だってあるのですし」
 アルク「ううん、そうじゃなくって。
     前のバレンタインの時、台所をメチャクチャにしてようやくチョコが出
     来たじゃない。
     料理、ダメなのかなって思ってた」
 秋葉 「あ、あれは・・・翡翠がいけないんです!あんな、味付けを…」
 アルク「じゃあ、台所は翡翠が壊したの?」

    一方、遠野家では?

 琥珀 「どんなに優れた能力も、肩に力を入れすぎては空振りするだけなんです
     ねぇ」

    琥珀さん、懐かしのFCゲーム『MOTHER』をプレイ中。


 五百八十三ノ三「西洋のお城とくれば」作:神楽月真十郎さん

 アルク「ご馳走様!
     ねぇねぇ。もっと他に料理できる?」(期待の眼差し)
 秋葉 「そんなに難しいのは出来ませんよ?」(そう言いつつも得意そうに)
 アルク「うん、じゃあビーフシチューとかね・・・」

     明けて翌日

 アルク「材料はここに居るから。後は宜しくね」
 秋葉 「どっ!どういうつもりなんですかあの女は!!」

    「ンモ〜〜〜〜」

    馬小屋に繋がれた1頭の雄牛。壁にはブロードソード、フレイル、カイト
    シールド、グレートアックス・・・etc


 五百八十三ノ四「赤く、靡(なび)くもの」作:神楽月真十郎さん

 秋葉「いいやあぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」(脱兎)
 雄牛「ンモオオオオオオッ!!」(爆走)

   裂け目のあるエプロンドレス、赤くなりかけた髪

   一方、遠野家では?

 ????「ふふっ。遠野家当主たる者、戦わずして逃げる事など出来ない、と。
      もっとも返り討ちの様ですが」
 翡翠  「姉さん?又そんな格好を・・・。それって水晶玉ですか?」


 五百八十三ノ五「(ケーキが食べたいの)」作:神楽月真十郎さん

 秋葉「か、家畜相手なんです! 
    劣等感など感じる必要は…劣等感など…!!
   (血が出んばかりに拳を握り締め)」

   「ンモ〜〜〜〜」

   馬小屋に繋がれた一頭の・・・・大きなソレをさらす、乳牛。


 五百八十三ノ六「斬魔大聖がごとく」作:神楽月真十郎さん  

    月下、城のバルコニーで

 秋葉 「もう、一月経ちますね…兄さん」
     兄さん、私がいなくとも平気に暮らしているんですか?」
     いつもの様に翡翠に起こされて、
     いつもの様に琥珀の作った食事を食べて、
     いつもの様に…笑顔で、暮らしているのですか?」

 アルク「妹〜?ジャムの瓶、どこにやったの〜?」
 レン (ジェラード食べたいの)
 メレム「締め切りが迫っているのだ、アイデアが欲しい。
     姫君も君も、もう少しスール(姉妹)らしく出来ないかね?」
 秋葉 「……!(ブッチリ)」

     アルクとメレムのお陰でこの一ヶ月が無駄にならなかったとか。


 五百八十三ノ七「「ああ、やっぱり我が家がいちばんだね」」作:神楽月真十郎さん

 アルク「これで・・・・決めッ!」 
      秋葉「長すぎます。兄さんに会えない一月は…」

 アルク「終わり。」
      秋葉「兄さん…」

 アルク「よーし、これで志貴の処に帰れるわ。」
      秋葉「わ、わたしはぁっ… こんな に…」

 アルク「いも…、そうだいきなり戻って」
      秋葉「んっ、んっん!っふぅ… 兄さん、だから…」

 アルク「びっくりさせてあげよう。」
      秋葉「我慢出来ないんです あっ、ふぅんっ!」

 アルク「いきなりお家に戻ったら、妹も喜ぶよね」
      秋葉「兄さん、兄さん、兄さん…! くっあ…あぁぁっ!!!」

     空間転移やらなんやら

 志貴 「ぅわああッッ」
 アルク「帰ったよー、志貴」
 志貴 「あ……うん、お帰り。秋葉も…って、秋葉……」(眼を見開いて)
 翡翠 「あ、あ、秋葉さま、お、お帰り…なさいませ」(眼を背けつつ)
 琥珀 「あらあらー、秋葉さま凄いお姿で……、でもお元気そうで何よりです。
     お帰りなさいませ」(この上ない笑顔)
 アルク「ごめん、まさかこんな……、ね、いも……うわっ」(身をかわす)

 秋葉 「出てって、みんな、出て行きなさいッッッ。
     う、うう、うわぁぁぁんんん」
    (泣きながら檻髪&手当たり次第モノを投げる)


 ????「こうしてホームスティを終えた秋葉さまは、一回り成長して(^▽^)家
      族の元へ帰って来きましたとさ。
      めでたしめでたし♪」
 メレム 「そこな魔女、すまんが最寄の印刷所を教えてくれんかね?」



 五百八十四「まあ、0ではなくなる」

 琥珀「…そうしたらさっき用意したお刺身をオーブンで焼き始めて、焼き色
    がついたらケチャップとお酢を少々。
    すぐに出してパン粉とアスパラガス、それから好みでバニラアイスを
    ジューサーに入れて強で1分。卵と蒲鉾とワインを加えてもう1分。
    あとは弱火にかけて、時々ピーナツクリームを入れれば完成。
    ね、カレーなんて簡単なものでしょ?
    じゃ、頑張ってね、翡翠ちゃん」(にこやかに立ち去る)
 志貴「あ、あの……、琥珀さん。
    いったい何を……?」
 琥珀「正しいやり方を教えたら、100%違うものが出来ちゃいますからね。
    だったらまったく違ったレシピを教えた方がまだ可能性が……と」
 志貴「……」
    
 

 五百八十五「ケーキでも食べていたのでしょうね」

 秋葉「え、何です……、あ、んんんッッ」
 レン「……」(秋葉の口元をペロリと舐めて満足そう)



 五百八十六「連番10枚」

 秋葉「ええと……、6の4……、ダメね」
 志貴「秋葉が、宝くじ?」
 秋葉「はい。付き合いで買ったんですけど。
    まあ、あたらないものですね、やはり」(くずかごへ放る)
 志貴「おい、ちょっと待て」(必死の形相でくずかごへ手を)
 秋葉「?」



 五百八十七ノ一「VS七夜志貴:例え刃は短かろうとも」作:荒田 影さん

 七夜「――極砕と散れっ!」
 志貴「しまっ――」
 志貴(――ってまてよ。七夜は魔眼を持ってないはず!)
 志貴「だから死の線はひけないっっ!!」

  ――17HIT!!

 志貴「ぐはあっっ!! ――な、なぜ?」
 七夜「普通に斬っても充分死ねるだろうが、この阿呆」


 五百八十七ノ二「VS七夜志貴2:弱点を突く事こそ戦略の第一歩と知れ」作:荒田 影さん

 志貴「まてっ! 納得いかない!」
 七夜「おい、即座に生き返るな!」
 志貴「格ゲーキャラは不死身だ! ……いや、そんなことより。
    お前の十七分割、死の線をなぞってないって言うなら、
    吸血鬼勢にも大ダメージ与えられるのはなんだっていうんだ!?」
 七夜「……聞きたいか?」
 志貴「ぜひ聞かせてもらいたいね」
 七夜「…………」
 志貴「…………」
 七夜「…………秘訣は直前の食事だ」
 志貴「――に、にんにく臭……?」


 五百八十七ノ三「VS七夜志貴3:時として影になりて」作:荒田 影さん

 七夜「まぁ、とはいっても本来なら、
    貴様以外と殺し合う事など無いがな」
 志貴「――相変わらず狙いは俺だけってわけか」
 七夜「ああ、貴様しかいない。当然だろう?
    なぜなら――」
 七夜「こんなにも恋焦がれているのだからな」
 志貴「――は?」
 七夜「っ――いや待て。誤解するな」
 志貴「へ? え?」
 七夜「すでにライクよりラブに近いんだ」
 志貴「う、うわわわわっ!
    じょ、冗談はアキラちゃんの絵の中だけにしとけよ七夜っ!!」
 七夜「そ、そうじゃない、これは――」
 七夜「冗談ではなく本気だッ!」
 志貴「さっ――さっきのダメージで体がッッ!!
    だ、誰かッッ! 秋葉っアルクェイドっシエルせんぱ〜い!!」
 七夜「さあ、邪魔者はいないぞ遠野志貴ッッ!!
    観念してもらおうか〜〜ッッ!!」
 七夜「――って、やめんか琥珀ッッ!!」
 七夜(琥珀)「あはは〜っ♪」



 五百八十八「惨憺たる」

 秋葉「……いったい私の留守中に何があったんです。
    たそがれてないで説明してください、兄さん」
 志貴「最初は、ほんの冗談だったんだ。それが……、いや、いい」
 秋葉「何で話を止めるんです?」
 志貴「どうせこんな馬鹿な話は信じて貰えない。
    自分だって思い出しただけで……。ああ、ああああ。
    いや、すまない。
    とにかく、言い訳はしないよ。
    俺が悪かったんだ。うん、そう思った方がまだ……、救われる」
 秋葉「いえ……、このメンツですから。
    まあ、想像は出来ませんが納得は出来ます。
    いいです、兄さん。許します。でも……」(溜息)



 五百八十九「注文の多い料理店」

 琥珀「猫が食べられる料理ね……、ふふふ」



 五百九十「ただいま外出中 プレート」作:権兵衛党さん
  
 琥珀「あら?帰ってきてたはずですけど、しまい忘れですかねー。
    おや、なにか…どれどれ?」
 琥珀「……………………(地獄耳発動中)」
 琥珀 ……ああ、なるほど。これは珍しいですねー」

    キュポン。キュッキュキュー

 琥珀「これで良しっと」

    ダッダッダ バァン!

 秋葉「兄さん!なんですか、この『ただいま外出し中』ってプレートはっ!!」



 五百九十一「ネジ式」作:権兵衛党さん

 幹也「この街にメメ先輩が居るとは知らなかった。急いで式を探さないと」

 幹也「あなたに義侠心と言うものがあるのなら、僕を式に案内してください」
 橙子「なるほど」
 橙子「お前の言わんとする意味は大体見当がついた」
 橙子「お前はこう言いたいのだな」
 橙子「式はどこだ!」

    プチッ

 幹也「悪質な冗談は止めてください。式は死ぬかも知れないのですよ!」
 鮮花「…そのまま締め続けたら、橙子師も死にますが」
 幹也「ほら、僕の顔は心配で段々蒼ざめて行くではないですか」
 鮮花「…橙子師も蒼ざめて行きますが…窒息で」


 
 五百九十二「ネジ秋葉」作:権兵衛党さん


 秋葉「ええ、ええ」
 秋葉「二人の言いたい事は大体見当がつきますとも」
 秋葉「二人とも、こう言いたいのでしょう」
 秋葉「胸はどこだ、と!(ジワ…)」

 秋葉「うう、うえぇぇぇっ」
 志貴「…泣くなよ。秋葉の胸だってほらちゃんと、ここに…(ポンポン)」
 琥珀「ええ、ちゃんとここに…(ポンポン)」

    ドタドタドタドタ…
 
 秋葉「うわあああん、わざとらしく背中をぉぉぉっ!」
 二人「(ニヤリ)」



 五百九十三「どう比較対照するのだろう」

 琥珀「そう言えば、志貴さん、この世で一番の苦痛って何か知ってますか?」
   (料理の下拵えなどしつつ、ふと顔を上げ)
 志貴「いや、知らない」
 琥珀「そうですか」(別に話を続けるでもなく、作業に没頭)
 志貴「(すっごく気になるけど……、話をつないじゃダメだ。でも……)」



 五百九十四「片付けられない訳では無いですよ」

 志貴 「あーあ、先輩もちょっとなあ。
     でも忙しいもの、仕方ないか。よし……」

 シエル「ふぅ……疲れまし……、あ、遠野くん来ていたんだ。
     って、洗濯物取り込んでくれたりしたのは嬉しいけど……。
     黙々と真面目な顔で下着畳まれるのは……、うーん」
 


 五百九十五「ごめんね 〜アルク編〜」作:天戯恭介さん

 アルク「ごめんね…志貴……私のために……」
 志貴 「ああ、構わないよ…お前のためなら……」
 アルク「志貴……」
 志貴 「で、でもよぉ…アルクェイド……」
 アルク「なに、志貴?」

 志貴 「夕飯作るのは構わないんだけど……なんで材料費がオレ持ちなんだ?」

 アルク「ねぇ、志貴、今日の晩ご飯何?」
 志貴 「オイ、人の話聞けや、この馬鹿猫」



 五百九十六「ごめんなさい 〜シエル編〜」作:天戯恭介さん

 シエル「ごめんなさい…遠野君……私なんかのために……」
 志貴 「いいんだよ…先輩……気にしなくて……」
 シエル「遠野君……」
 志貴 「で、でもさぁ……先輩……」
 シエル「なんですか、遠野君?」

 志貴 「なんでオレ“だけ”がメシアンで皿洗いしなきゃいけないの?」

 シエル「ごめんなさい遠野君……私が財布を落としたばっかりに……」
 志貴 「じゃあ、あんたのそのポケットの膨らみに入ってるモノはなんだ?」
 シエル「ごめんなさい…遠野君……」
 志貴 「無視かよ……」



 五百九十七「ごめんなさい 〜秋葉編〜」作:天戯恭介さん

 秋葉「ごめんなさい兄さん私のために……」
 志貴「ああ、いいんだよ……気にしなくて……」
 秋葉「兄さん……」
 志貴「でもさぁ……秋葉」
 秋葉「なんでしょう兄さん?」

 志貴「アルクェイドと喧嘩するのは構わないんだけどオレを盾にするのやめ
    てくれない?」

 秋葉「え?私兄さんを盾にしてませんよ、兄さんが勝手に間に入ってくるだ
    けじゃないですか?」
 志貴「嘘つくなよ、おもいっきり襟首掴んで盾にしやがったクセに……」
 秋葉「気のせいですよ、兄さん♪」
 志貴「ぜってぇ、その笑顔には誤魔化されんぞオレは……」



 五百九十八「まだ剣は折れねど、心は……」

 藤乃「……」
 幹也「ええと、大丈夫だよ」
 藤乃「……はい」
 幹也「うん、心配しなくても何も危害は加えないから」

 式 「俺が一方的に怯えられるって、何だか違ってる気がするんだけどな……」
   (どちらかというと幹也に文句ありそうな目)



 五百九十九「やり直しは不可ですが」

 鮮花「もしかして、素行不良で目が離せない妹とかのほうが……。
    そしたらもっと幹也もわたしの事。子供の頃はそれに近かったし。
    違うわ、それでは妹止まり。
    でも……、他の事に気が向かないほど近い存在で……。
    それである日、頑なだった……」



 六百「君主は褒賞も懲罰も手放してはいけない」

 秋葉「わかりましたね、兄さん」
 志貴「……」
 秋葉「返事が聞こえませんね、どうなさったんです?」
 志貴「わかったよ。
    秋葉の言う事、いや遠野家のルールに従う。
    すまなかったな、秋葉」(とぼとぼと部屋へ)

 秋葉「少し厳しかったかしら……。
    ううん、あれでいいんだわ。最近は兄さんも聞き分けがよくなって。
    当主として毅然とした態度を取って……、でも……」
 琥珀「志貴さん、ちゃんと規律に従っていらっしゃるではないですか」
 秋葉「そうよね。私はあれでいいんだわ」
 琥珀「そうですとも。志貴さんのことはわたし達でお慰めしてますしね」
 秋葉「え?」(後姿を見送りつつ)
 


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