天抜き 其の十七





 八百一「芽吹き」

 荒耶「種をまいて、育つのを待つのに似ているか、我が行為は?」
    


 八百二「女」作:鰯丸さん

    乳母から、オンナへと戻るとき  

 琥珀「……誰にも、言ってはいけませんよ」
   
    しゅるりと、帯をときながら甘くささやく
    いまだ幼き、遠野の長(おさ)へと
    かすかな悔恨とともに
   
   (……ごめんなさい、秋葉さま、志貴さん)   

  
  “ともしびの、消ぬがにみえてなかなかに、帯とくひまはもえまさりつつ”     
                             (車塵集より)



 八百三「沸かす」作:風原 誠さん


  「確かにヤカンも沸かす」
  「同じくお風呂も沸かす」
  「けどな」
  「風呂を沸騰させるな、このばか!!」



 八百四「みたい」作:大崎瑞香さん

 志貴「……可愛いよ」
 秋葉「……な、ななな、んですか……兄さん、い、いきなり……」
 志貴「うん、アキラちゃんみたいに可愛い」
 秋葉「…………瀬尾みたいに?」


 八百五「ようだ」作:大崎瑞香さん

   夏祭りでの浴衣姿で現れる秋葉。

 志貴「……」
 秋葉「……どうです、こういうのも似合うでしょう、兄さん」
 志貴「……うん、弓塚さんのようだ」
 秋葉「………………誰です、その方」


 八百六「らしい」作:大崎瑞香さん

 秋葉「いったいなんなんです、兄さんはっ!」
 志貴「……うん、そうして怒っている秋葉が一番らしいかな」
 秋葉「……う゛っ……(赤面)」



 八百七「華燭」

 橙子「遠からぬ未来に、結婚するのだとすると」
 幹也「……」
 式 「……」
 橙子「披露宴には招いてくれるのだろうな?」
 幹&式「……」(顔を見合わせ)


 八百八「雨降って地固まると申しますが」

 橙子「いや、それどころか二人の勤め先の上司として、挨拶せねばならないかな。
    三つの袋がどうとか例え話したりとかして」
 幹&式「……」(どんより)
 


 八百九「異口同音に否定」

 秋葉 「……」(優雅にお茶の香りを楽しんでいる)
 シエル「……」(同じく不自然な程慇懃に)
 アルク「むぅ……」(何か居心地悪そうだが、黙ってはいる)

 志貴 「……何、あれ?」
 翡翠 「志貴さまがお帰りになるまでは、その……、賑やかだったのですが」
 志貴 「ああ、賑やかね。なのにみんな黙りこくっているのは、どうして?」
 翡翠 「姉さんがお茶をお出しした時に、『喧嘩するほど仲が良いって言います
     ものねえ』と呟いたら、突然、皆さまピタリと……」



 八百十「全部だとばかり」作:星詠師さん

   レンの前にウェディングケーキ。

 レン(泣きそうな顔)
 志貴「……秋葉」
 秋葉「そんな顔で見ないで下さい!
      食べられるのが一部だけなんて知らなかったんですから!」



 八百十一「翡翠ケーキ」作:がんさん

 志貴「翡翠はケーキとか好き?」
 翡翠「はい。あまり食べたことはないのですが、姉さんが何度か作ってくれ
    ました。」

 翡翠「あんこが甘くて、美味しかったです。」
 志貴「あんこ?」
 翡翠「羊羹のものも、美味しかったです。」
 志貴「羊羹?」

 翡翠「……?」
 志貴「……?」

 志貴「シベリアケーキ?」



 八百十二「あきはちぢめ」作:がんさん

 秋葉「おにーちゃん。」
 志貴「……」
 秋葉「おにーちゃんー。」
 志貴「……」
 秋葉「おーにーいーちゃん。」
 志貴「……」
 秋葉「だっこ。」

      ・

 レン(……?)
 志貴「ああ、うん。確かに『小さくて甘えてくれる秋葉っていいよな』って
    言ったけどさ。」
 レン(……!)
 志貴「いや、『ちっちゃくってかわいいロリ秋葉』を夢に出してくれたのは、
    感謝しているけどさ。」
 レン(……?)

 志貴「現実の切なさに、涙が……」


 八百十三「あきはもとぢめ」作:がんさん

 志貴「闇金融対策強化月間か…… 警察もやっとがんばり始めたよな。逮捕
    者も出てきたし。」

 志貴「まあ、秋葉がこういうのに引っ掛かるとは思えないけどな。」
 秋葉「ええ、私が掴まるわけがないじゃないですか。」
 志貴「うん、引っ掛かるわけないよな。」
 秋葉「はい、掴まるわけないです。」



 八百十四「あきははじめ」作:Jinroさん

 志貴「いったいこの残暑いつまで続くんだよ・・・」



 八百十五「みきやいぢめ(いつもの事)」作:星詠師さん

 幹也「所長、労働基準法って知ってますか」(疲労しきった顔で)
 橙子「知らん、と言ったらどうするね?」
 幹也「…………」
 橙子「…………」
 幹也「――で、この領収書なんですが……」
 橙子「……ふ」
 式 「なんでそこで勝ち誇った顔をする」



 八百十六「殺人貴の理由」作:潜戸(クケド)さん

 復讐騎「理由か。それは、考えてはいけないことだ」
 殺人貴「……そうか」
 復讐騎「貴様はどうなんだ?なぜ極東の地からわざわざ来た。やはり、姫の
     ためか?」
 殺人貴「いや……。最近、 妹が料理を始めたんだ」



 八百十七「行動の内容と理由と」

 シオン「試みに、志貴達が屋敷にいる間の部屋を行き来する動きについて時
     系列にまとめてみましたが、実におもしろいですね。
     何をしていたのかはわからないまでも、いろいろと興味を引きます」


 八百十八「琥珀さんが部屋を片付けて、翡翠がお粥作って」

 志貴「ごほん、ごほん。すまないね、二人とも、世話かけて。
    何か変な気がするけど、頭がぼーっとしてわからない……」



 八百十九「雨やどり」作:がんさん

    ざーーーーーーーーーー

 秋葉「雨ね。」

    ざーーーーーーーーーー

 秋葉「ついてないわ。」

    ざーーーーーーーーーー

 秋葉「まったく、お嬢さまなんて役に立たない職業ね。傘も持たずにびしょ
    濡れになるだなんて。」

    ざーーーーーーーーーー

 秋葉(兄さんが偶然通りがかってくれたりしないかな。)

    ざーーーーーーーーーー

 秋葉(傘は小さい方がいいな。)

    ざーーーーーーーーーー

 秋葉「雨ね。」

    ざーーーーーーーーーー



 八百二十「女の子なら、好きだよね」作:がんさん

 レン(おんな・おとこ・おんな)
 志貴「嫐?」
 レン(おんな・の・てんてんてん・みずのえ)
 志貴「淫?」
 レン(おんな・しかばね・たて・め)
 志貴「媚?」

 志貴「これこれ、レンさんや。」
 レン ?
 志貴「『女』はそろそろやめて、『男』の付く漢字を練習してみないかね?」
 レン こくこく

 レン(おとこ・おんな・おとこ)
 志貴「嬲?」



 八百二十一「様ならなお良し」作:星詠師さん

 アルト「義姉ちゃん、と呼んで頂けませんか?(どきどき)」
 殺人貴「アンタもかい」



 八百二十二「病める時も、健やかなる時も」作:鰯丸さん

   部屋中に飛び散る肉片と、赤黒く凝固した血、血、血……

 志貴「…………もう泣くな、秋葉」
 秋葉「泣いてなんて、……いません!泣いてなんか………!」

   両手を血に染め、頬を涙で濡らして叫ぶ秋葉を、志貴はしっかりと抱き締め、囁く。

 志貴「俺はずっと、一緒にいるから。秋葉とずっと一緒だから………」
 秋葉「………………(志貴にしがみつき、鳴咽はやがて号泣に)」



 八百二十三「家電なら買い替え」

 橙子「ふふ……、失敗したな。
    もう少し傷が深ければあっさり死ねたものを…ぐぅふ……。
    肺もおかしいが、これでは絶命まではいたらないか。
    しかしこれでは進退窮まった状態だな。
    動くのは……左手くらいか。はぁ、くぅっ……。
    どうしたものかな、いっそ心臓を捻り潰すか?」



 八百二十四「にちようび」

 鮮花「明日、デートして下さい」
 幹也「うん、いいよ」

   しばし、待ち合わせ場所など打合せして別れる。

 鮮花「なんでこんな、あっさり。
    嬉しいけど、悔しい……」
 


 八百二十五「百年の誤読」作:もとはるさん

 アルク「やはえ〜やはえ〜やはぅえ〜」
 シエル「その読み方、ちょっと違います」
 アルク「いぇほう゛ぁ〜」
 シエル「その読み方は、さらに違います」
 アルク「むー。じゃあ教えてよ。シエルんとこのボスでしょー」
 シエル「汝みだりに主の御名を唱えるなかれ、です」


 八百二十六「教理問答」作:もとはるさん

 シエル「父と子と聖霊の御名において…」
 アルク「聖霊? あー、それ私のことー」
 シエル「はいぃ?では『父』と『子』は誰だと言うんですか?」
 アルク「『抑止力』と『霊長』」
 シエル「む…。ならば『三位一体』の意味とは?」
 アルク「うーー。…3P?」


 八百二十七「異端審問」作:もとはるさん

 シエル「もう一度聞きます。『三位一体』の表すところとは?」
 アルク「うーーー。…アタックNo.1、トリプルファイター、
     魔人ハンターミツルギ、コンゴトモヨロシク?」
 シエル「せめてビッグボルフォッグとか、赤ずきんチャチャとか、
     マシュランボーとか…。
     だいたい本当は齢いくつです?アナタ」
 アルク「シエルよりちょっとだけ上かな〜」
 シエル「へぇぇ。では、この短剣を刺しても平気ならば『魔女』
     ということで!」



 八百二十八「ソドムの子ら」作:もとはるさん

 シエル「父と子と聖霊の御名において…ザーメン、、、
     なんちゃってー」
 志貴 「(どこに突っこむべきなんだろう…いや…むしろ何も言わず、
     ココかッ)」
 シエル「アぬぅぅッッ」


  註.「アタックNo.1」に、三位一体スパイクというのを得意技にす
     る三姉妹が。
    「トリプルファイター」と「魔人ハンターミツルギ」は、四半世紀
     以上前の特撮シリーズで、どっちも3人で合体変身するヒーロー。
    「コンゴトモヨロシク」は、すこぶるダークなあのゲームから。
     きっと睡眠学習でどーしようもない知識も吸収してるんでしょう、
     アルクは。



 八百二十九「ひすいいぢめ」作:がんさん

 シエル「翡翠さんは、どんな風にいぢめられるんです?」
 翡翠 「あの……」
 アルク「ふーん。恥ずかしくて、口に出せないようなことされるんだ?」
 翡翠 「その……」

 翡翠 「膝枕をご所望になったり、耳掃除をご所望になったり……」
 翡翠 「先日は…… お屋敷の門までのお見送りで、手を繋ぐことを……」

 琥珀 「志貴さんてば、翡翠ちゃんが恥ずかしがるのを見て、楽しんでおら
     れますよねー。極悪ですー。」


 八百三十「こはくいぢめ」作:がんさん

 翡翠 「そういう姉さんだって、志貴さまにいぢめられています。」
 琥珀 「はうー。」

 琥珀 「志貴さんの膝枕で寝るように要求されたり、わたしの耳掃除をした
     がったり……」
 琥珀 「足を挫いたときなんか、お姫様抱っこしたあげくに、『琥珀さんの
     躰って柔らかいね』とか『いい匂いがする』とか『照れている琥珀
     さんって凄く可愛い』とかの言葉責めです。」

 琥珀 「わたしが、そういう『優しくされるの』が苦手なのをご存じのはず
     なのに。」


 八百三十一「あるくいぢめ」作:がんさん

 アルク「わたしなんか、最近のデート、海とかプールとかばっかり。」
 アルク「直射日光があたると辛いのに、志貴ったら布地の少ない服ばっかり
     着せたがるんだよー。」

 アルク「たまにレンを一緒に連れて行ったら、レンには紺色で露出の少ない、
     “胸に名前を書いたあて布付き”の水着着せるくせにねー。」


 八百三十二「しえるいぢめ」作:がんさん

 シエル「わたしの方がもっと酷いです。」

 シエル「よくわたしのアパートに来て料理を作ってくれるんですが、絶対に
     カレーにしてくれないんです。『健康に良くないから』とかいって
     くれますけど、ビーフシチューとか、ホワイトクリームのシーフー
     ドのシチューとか、シチューばかり。」

 シエル「『今日こそは』と期待させておいて、『今日もカレーじゃなかった』
     とがっかりするのを見て楽しんでいますよね、あん畜生は。」


 八百三十三「あきはみぢめ」作:がんさん

 琥珀 「秋葉さまはいぢめられないのですか?」
 秋葉 「心当たりがないわね。」

 アルク「ぶーぶーぶー、志貴ってば妹に甘すぎ。不公平はんたーい。」
 シエル「確かに、この五人の中で、秋葉さんだけ扱いが違いますよね。」
 翡翠 「秋葉さまを、えこひいきです。」

 秋葉 「そ、そうかしら?」

        ・

 有彦 「おまえさあ。」
 志貴 「ん?」
 有彦 「『好きな子にいぢわるする』なんて、今時はやんねーぞ?」

        ・

 秋葉 「私だけが、私だけが特別…… うふふふふふふふふ。」



 八百三十四「言葉は丁寧」

 秋葉「……と言う事で、これをする事が出来ますから、兄さん。
    よろしいですか?」
 志貴「ああ、わかった(出来ますでなくて、しなくてはならないなんだな)」



 八百三十五「遠くにありて」

 志貴「アルクェイド。何処でどうしているんだ、おまえは……」

 秋葉「兄さんはまた物思いに耽っているのね?」
 琥珀「はい」
 秋葉「お尋ねしてみたいけど……」
 琥珀「やめておいた方がよろしいかと。少なくとも今は」
 秋葉「そうね、そうかもしれない」
 琥珀「はい(志貴さんがいなくなった時の秋葉さまとそっくりですもの)」



 八百三十六「欲望の代償」作:kazuさん
   〜七百二十「好きな人の快美な姿を見たくて」の続きということで

 翡翠 「どうして、あんなことをなさったのですか? 秋葉様」
 秋葉 「そ、それは・・・。」
 シエル「遠野君がお金を持ち合わせてないことくらい、昼食代しか渡してい
     ないあなたがわからないはずないでしょうに。」
 秋葉 「その・・・。」
 さつき「秋葉さんから誘ったんでしょ? お寿司屋さんに。」
 秋葉 「それは、そうなんですけど・・・。」
 シオン「それで、自分の分だけ支払いを済ませ立ち去ったということは、志
     貴を陥れようとしたとしか考えられません。」
 秋葉 「そんなつもりは・・・。」
 琥珀 「志貴さんが慌てふためいて、困っている様子を店の外から覗き見て
     らしたとか。」
 秋葉 「あぅ・・・。」
 アルク「それでたまたまそこにいた、・・・都古っていってたっけ・・・
    “かわいい方の”妹とその母親が払って、そのまま志貴、お持ち帰りさ
     れたんでしょ?」
 秋葉 「うう・・・。」
 シエル「なにを考えているんですか、あなたは。」
 秋葉 「・・・・・・。」
 晶  「・・・志貴さん・・・もう帰ってきませんよ。」
 全員 「「「「「「「なんですと?!!」」」」」」」



 八百三十七「墓前で」作:kazuさん

 アルク「いつか、志貴が死んじゃったら、私、ひとりぼっちに戻るんだって思
     ってた。」
 アルク「でも、そうじゃなかった。」
 アルク「志貴も琥珀も翡翠も妹もレンも・・・シエルだって死んじゃったけど。」
 アルク「こんなにたくさんの“家族”がいるなんて・・・。」
 アルク「・・・志貴・・・私、今も・・・しあわせだよ・・・志貴・・・。」

   志貴達の墓前で、自分や秋葉、琥珀、翡翠、シエル、シオン、さつき、
   レン、晶、蒼香、羽居、都古、一子、朱鷺恵、青子、ナルバレックの子
   供達や孫、曾孫らに囲まれながら。

 ななこ「志貴さん、鬼畜すぎですよ・・・。」



 八百三十八「近い未来の選択として」

 秋葉「どうせ、グループの中核にとかは考えても下さらないでしょうね。
    いっそ、執事とか、個人秘書とか。
    …………うふふふふ」

 志貴「またか」



 八百三十九「義妹」

 琥珀「『血の繋がりの無い』と『妹』を使い分けて、さらに『血の繋がりの
    ない妹』をうまく使うのが肝要なんですけど、まだまだですね」



 八百四十「新しい名前」作:潜戸さん

   翡翠シナリオの最後にて

 琥珀「わたしに、名前を下さい」
 翡翠「マジカルアンバーというのはいかがでしょう」



 八百四十一「購入特典」作:風原 誠さん

  「…琥珀、いますぐこのプロデューサーを降板させなさい」


  『初回購入特典として3分間のミニドラマ
   〔秋葉様のちっちゃいってことは〕
   が巻末に封入されています』



 八百四十二「どうしたのやら」

 志貴「なんだかここしばらくの食事、美味しいんだけどボリュームに欠ける
    気がするな」
 秋葉「そうですね。何と言うか、美容食みたいな内容ですね」
 志貴「琥珀さん、何かあったの?」
 翡翠「いえ、その……、わたしの口からは何とも」(やや口元に笑み)
 志貴「ふうん?」
 秋葉「なるほどね、大変だこと」(優越感に満ちた態度)
 志貴「なんだか、わからない」



 八百四十三「心を打たれる」

 シエル「遠野くん、カレーって、本当に、美味しいものですね。
     わたし、う、ううう……」(感極まって絶句。そして涙)
 志貴 「う……、引くところだと思うんだけど、なんで惹かれる……」



 ◇ハロウィン特集

 八百四十四「イベント前に」作:10=8 01(と〜や れいいち)さん

 志貴「うーん、やっぱウサギでしょ」
 琥珀「いえいえ、ネコちゃんが可愛いですよ」
 秋葉「もう! どっちでもいいでしょ、二人とも」
 志貴「だめだって、翡翠に似合う耳を選んであげないと」
 琥珀「そうですよー、折角のハロウィンなんですから」
 秋葉「ネコミミでもウサミミでも同じです!」
 二人「「同じぢゃないっ!!」」

 翡翠(お化けの格好なのに、何故獣耳が・・・・・・・?)


 八百四十五「待っていても決まらないようなので、自分で選びました」作:がんさん

 琥珀「ウサギはイースターのときまで取っておかないと。
    ハロウィーンならやっぱり魔法使いとネコです。」
 翡翠「……」

 志貴「いやいや、そこをあえて黒バニーにするのが粋ってもので。」
 翡翠「……」

 秋葉「へぇ? 兄さんは、バニーガールがいいのですね?
    あんな無意味に胸が大きくないと着れない格好がいいのですね?
    大和撫子の慎みなどどうでもいいのですね? そうなのですね?」
 翡翠 ごそごそ

 志貴「いや、今重要なのは胸じゃなくて、耳で……」
 翡翠 ごそごそ

 秋葉「うふふ? 兄さんは、胸は重要じゃないのですね?
    無意味に大きな胸など全く興味がないのですね?
    大和撫子の慎みこそが重要なのですね? そうなのですね?」
 翡翠「……」

 翡翠「とりっかとりー!」
 三人「ぎゃあ!」


 八百四十六「頭に付けるといえば、これが定番です」作:がんさん

 志貴「畜生っ、そうか、その手があったか!」
 翡翠「とりっかとりー。」

 琥珀「メイド服によく似合いますねぇ。」
 翡翠「とりっかとりー。」

 秋葉「今年の仮装大賞は翡翠で決まりね。」
 翡翠「とりっかとりー。」

 三人「お化けかぼちゃのかぶり物かぁ。」
 翡翠「とりー。」



 八百四十七「ハロウィン・ナイト」作:10=8 01(と〜や れいいち)さん

 志貴 「う、んっ! ああっ、ふあぁ、あふっ!」
    がばっ!!
 志貴 「はー、はー、はー、何で……アルクェイドが、あんな大胆な……?」
    こんこん。
 志貴 「窓?」
 アルク「とりっくおあとりーと♪ とりっくおあとりーと♪」

    ・・・・・・・・・・・・・・

 志貴 「あの夢はお前の差し金かぁぁっ!!」



 八百四十八「or?」

 志貴「お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞッッ」
 一同「……」
 志貴「いや、そういう意味でなくて。
    と言うか、なんでみんなで頬赤らめて期待の目をしてるんだよ」



 八百四十九「古き懐かしきあの頃」

 鮮花「橙子師、英国ではハロウィンはどんな感じなんですか?」
 式 「バカ鮮花」
 幹也「ああ、しまった」
 鮮花「え、何よ、二人して血相変えて。え……? 橙子師?」
 橙子「ふふ、ふふふ、ふふふふ…ははあははははは。
    倫敦か、倫敦のハロウィンか。
    ああああ、思い出す、思い出すよ。
    忘れてなどやるものか。
    愉快だ、ああ、とても愉快だ、愉悦だ、快楽だ。
    あの時代、永劫の時を経ようとも、絶対に……」

   興奮状態の魔術師から後ずさって
 鮮花「な、何なの、あれは?」
 式 「知るか」
 幹也「去年、何の気なしに話題にしたら半狂乱になってね。
    それから禁句にしたんだけど。
    ……何があったのかなあ?」



 八百五十「最も誠実なカボチャ畑にて」

 エト「ハロウィンは平和で良いものだ。
    赤い服の老人を乗せて橇を引いたりせずとも良いからな。
    鹿とトナカイはまったく違うものだというのに、毎年毎年……」
    


 ※ 念の為解説
 ・「とりっかとりー」:“trick or treat”.「お菓子くれなきゃ,悪戯す
  るぞ」の意.ハロウィンに,子供が近所の家にものをねだるときのかけ声.

 ・お化けかぼちゃ:“Jack-o'-lantern”.カボチャちょうちん.カボチャ
  をくりぬき,目・口などをあけたもの.ハロウィンに,子供が作って遊ぶ.

 ・ハロウィンの夜、最も誠実なカボチャ畑に現れたカボチャ大王は、子供達
   にプレゼントをくれる.


二次創作頁へ TOPへ