天抜き 其の三十三
千六百一「宴の後の寝正月」作:がんさん
アルク「むにゃ……」
琥珀 「みなさん、寝顔は天使ですねー♪」
翡翠 「お疲れなのでしょう。」
シエル「すぴぴぴ……」
琥珀 「飲めや歌えのどんちゃん騒ぎでしたからねー♪」
翡翠 「姉さんが無制限にお酒を出したからでしょう。」
秋葉 「すぅすぅすぅ……」
琥珀 「無礼講で騒いでストレス発散も大事なんですよ♪」
翡翠 「このお三方は、いまさらでしょうが。」
志貴 「ZZZ...」
琥珀 「さて、わたしたちも、疲れましたし♪」
翡翠 「ちょうど良い具合に、志貴さまの腕枕がありますね。」
翡翠 「では……」
琥珀 「おやすみなさーい♪」
千六百二「一通りこなした後に」
士郎 「何も味がないと思うだろ? でも違うんだ」
セイバー「なるほど、何もつけずともお餅自体に味があるのですね。
僅かな香ばしさといい、これはこれで美味しい」
士郎 「いくつか食べてから醤油つけるとまた新鮮だ」
セイバー「ふむふむ。もっと焼きましょうか」
千六百二ノ二「似たところ」
凛「なんであの二人はまったく体重変わらないのよ」
桜「まったくです」
千六百三「慣用句」
橙子「普通、餅代の足しになんて言い方、そのままの意では無いよな、黒桐?」
幹也「そうですね。あ、そろそろ引っくり返しましょう」
千六百四「親族が集まり」
橙子「それにしても、正月くらい実家に顔出したらどうだ?
いくら勘当されたとは言え、無碍にはされまい。
盆と正月の効用なんぞそんなものだ」
幹也「どうも足が向きません」
橙子「普段敵対していても、新年の祝いは共になんて風習もあるのだがな。
家族がいるうちに…」
幹也「それ言うなら、所長こそ確かいもう…」
橙子「……」
幹也「何でもありません」(青褪めつつ)
千六百五「百難隠すって言うしね」
志貴「誰だよ、この中でいちばん餅肌なのは……なんて余計な事言ったのは。
しばらく、止められそうもないなあ、ふう」
千六百六「独り」
橙子「うん、なんだ珍しく誰もいないか。黒桐も出張だしな。
……珍しく?
数年前まで、それが当たり前だった筈だが。
思い出せない……か」(苦笑)
千六百七「お節の残りを使ったアイディア料理」
士郎「去年までは重宝したんだけどな。残りか……」
千六百八「別に二人でいるからでなくてね」
志貴 「寒くないのか、おまえは」
アルク「うん、平気」
志貴 「そうか」
アルク「なによ?」
志貴 「いや、何でもない」
アルク「志貴ったら変なの」
志貴 「寒いだろって肩抱くとか、ポケットに手とか……ぶつぶつ」
千六百九「霜柱」
アルク「ほらほら、志貴」
志貴 「へえ、凄いな。少しも崩れてない」
アルク「あのね、体重消すんだよ。簡単」
志貴 「簡単ってなあ」
シエル「いえ、それほど感心する事ではありませんよ。
わたしだって、こうしてですね…」グシュ
「なんですか、その眼は、二人とも!」
千六百十「凍った路面」
士郎 「気をつけろよ、遠坂、そこ」
凛 「言われるまでもないわ」
士郎 「でも、遠坂って意外と」
凛 「意外と何でって…キャッ」
士郎 「ぐぅああ」
藤ねえ「何、どうしたの?」
桜 「いえ、転びそうになったのを止めようとして。
髪の毛かがぴしゃんと鞭のように……」
藤ねえ「ああ、それで顔押さえて転げ回ってるんだ、納得」
千六百十一「キャバレー」
有彦「バイト先の店長に気に入られて連れてって貰った訳だ。
綺麗なお姉さんがわんさかいてだな……、
その、ふうんそれでってつまんなそうな顔は何だ、遠野?」
千六百十二「女教師って感じだし」
藤ねえ「ふふふふ」
士郎 「どうしたんだ、藤ねえ」
桜 「腰のところで後ろ手にしてると言うことは」
藤ねえ「察しがいいわね、桜ちゃん。
いいものを買ってきたのだー」
士郎 「いいものって、食べ物?」
桜 「何でしょう。お財布とか靴とか?」
藤ねえ「はずれ。
ライダーさんが格好よい秘密がわかったの。ジャーン!」
桜 「眼鏡?」
士郎 「でも、なんで丸眼鏡……、謎だ」
千六百十三「遅くまでご苦労様です」
秋葉「珍しくお勉強していると言うから来てみたら居眠り。
まあ、自分から始めただけでも兄さんにしては。
……よく眠っているのね」
琥珀「冷たいものならともかく、無理だと思うのよ、翡翠ちゃん。
湯気立てたブラックコーヒーの口移しなんて」
千六百十四「ラインダンス」
志貴「鏡と魔術を使った出し物? うん、可愛いし、お見事」
互い違いになった無数の黒レンと白レンによる……。
千六百十五ノ一「期待通り」作:リグレット★さん
凛 「ねぇ士郎。一番大切なものって何?」
士郎「大切なもの?うーん、目標なかぁ」
凛 「もう!鈍感!朴念仁!大切なもの、他に無いの?」
士郎「ああ、当たり前すぎてわからなかった。凛が一番大切だよ」
凛 「・・・・」
言って欲しかった事なのにいざ言われると赤面
千六百十五ノ二「予想通り?」作:リグレット★さん
凛 「じゃあ、私の大切なもの、何かわかる?」
士郎「・・・お金?」
凛 「フーン、衛宮くん。それってどう言う意味?」
士郎「え、だって凛、いつもお金が無いって言ってるから・・」
凛 「・・・・」
やっぱり素直に好きって言わないからかな
千六百十六「夫婦喧嘩成敗法」作:リグレット★さん
士郎 「だから!俺は凛の事しか考えられないって言ってるだろ!」
凛 「何言ってんのよ!私だって士郎の事で頭一杯なんだから!」
士郎 「表情はくるくる変わるし、怒っても拗ねても可愛いし
その・・あの時だってすっごい良かったんだから!」
凛 「私だって!いつも好きだって言ってくれるし、優しいし!
その・・あの時だって士郎、男らしいっていつも思うんだから!」
桜 「・・先輩、姉さん?何もご飯食べてる時まで惚気ないでください。
でないと・・蟲、入れますよ?」
士×凛「・・桜、怖い娘・・」
千六百十七「けだもの」作:リグレット★さん
士郎「どうしたんだ?なんか息荒いけど」
凛 「はぁっはぁっ士郎!もう我慢できないっ!」
士郎「・・えっ?いやっ!まだっ、じゅ、準備できて・・」
凛 「うるさいっ!士郎がそんな私をおかしくするような顔するから
いけないんだっ!」
士郎「いやっ!そ、そんな強引にっ!あっ!だ、駄目ぇ・・」
凛 「ほら、士郎。あなたこんなに・・」
士郎「・・いやっ!言わないで!・・あぁ・・ばかぁ」
凛 「うっ!はぁっはぁっ・・」
士郎「・・もう・・自分だけ・・このけだものっ!」
千六百十八「BLIND」作:リグレット★さん
桜 「昨日の晩、お二人ともどこか行ってたんですか?」
凛 「え?昨日?・・えーと、士郎、どこ行ったんだっけ?」
士郎 「・・凛。昨日は・・その、言って良いのか?」
凛 「あ!・・うん、私は・・別に。し、士郎は?」
士郎 「お、俺だって!・・その、べ、別に構わないぞ」
凛 「・・うん。私、嬉しかったから」
士郎 「・・ばか」
凛 「ちゃんと言って?聞いてるから」
士郎 「うん、その・・俺も嬉しかったぞ」
桜 「・・・・あの。で、どこ行って何してたんですか?」
凛 「士郎・・」
士郎 「凛・・」
桜 「だからっ!どこにいってたんですかーっ!!」
士×凛「・・・(はぁと」
黒桜 「ううっ!全然聞いてないじゃないですか、この二人。
いっそのこと食べちゃおうかしら?でも食中りしそう・・」
千六百十九「・・無い!」作:リグレット★さん
凛 「今日は士郎の好きにしていいからね」
士郎「・・うん。じゃ、遠慮無く」
凛 「えっ?ふ、服くらい自分で・・」
士郎「いいんだ、今日は全部俺がするから。凛はじっとしてて」
凛 「・・もう。いいよ、好きにして」
士郎「ああ、今日は凛の全てを見たいんだ」
凛 「士郎・・」
士郎「凛・・綺麗だ」
−行為中−
凛 「・・無い!」
士郎「え?」
凛 「士郎!どこやったのよ!私の・・」
士郎「いや・・この辺にあるはずだけど・・」
凛 「もう!履かないで居ろって言うの?今日」
士郎「・・えーと、それ、困るっていうか嬉しいっていうか・・」
凛 「・・けだもの」
千六百二十「炬燵で」
士郎「あれ、だとすると……誰の足だったんだろう?」
千六百二十一「一線」
セイバー「確かに私は少々食いしん坊であるかもしれませんが、
決していやしくはないつもりです」
士郎 「う、うん」(頷くしかないという顔をしつつ)
千六百二十二「ねこまた」
凛 「この家って、みんな魚食べるの上手いわね」
士郎 「そうか?」
藤ねえ「うーん?」
桜 「普通じゃないですか」
凛 「充分普通じゃないわよ」(何となく悔しく、魚の残骸を突付く)
千六百二十三「もうすぐ雪になりそうな雨」
イリヤ「いいのよ、シロウは寒いんならもう帰ったって」
士郎 「そんな訳にもいかないよ。いいさ、付き合うよ」
イリヤ「ふふ。もっと寄ってもいい? 寒いの」
士郎 「いいけ…ほら、イリヤ」
イリヤ「うん、雪……、降ったね」
士郎 「ああ」
千六百二十四「病床六尺」
志貴「こんな酷い風邪になるとは思わなかったなあ。
でもまあ、こうやって静かにしてるって事は、みんな少しは反省したのかな。
……これはこれで少し寂しいけど」(布団を被る)
千六百二十五「覚えはあるが」
志貴「ええと、これは実際やったんだっけ。
それともまだだったかなあ。もう試した気はするんだけど。
うーん……、ねえ、レンの見せてくれた、え、違うのか。じゃ、したのかな?」
千六百二十六「普段は和洋の違いがあるし」
志貴「どうしたの、琥珀さん?」
琥珀「ええ。これなんです」
志貴「ファッション関係の通販のカタログか。何か買いたいものでもあるの?」
琥珀「翡翠ちゃんとおそろいのものを何かと思ったんです。
でも、案外被るものがないんですよね」
志貴「そうなの?」
琥珀「はい。うーん」(困ったような、楽しそうな)
志貴「まあ、ごゆっくり」
千六百二十七「ピーマンの肉詰めがメインです」
凛 「ふうん、全員分お弁当作ってるんだ」
士郎「ああ。遠坂の分もあるぞ」
凛 「ありがとう。そっちのが士郎ので、それがセイバー。
普段そんなに食べないのに、お昼は大きなお弁当箱……え、逆?」
千六百二十八ノ一「ほかほか」
士郎 「これも一種の風物詩かなあ」
桜 「毎年、いろんな新種のが出ますものね」
士郎 「大半は消えてく訳だけど。でも、藤ねえ、冒険したなあ」
藤ねえ「う、うるさいわよ、士郎。う、うう……」(一口だけ齧った中華まんを見つめて)
千六百二十八ノ二「ほかほか2」
セイバー「タイガ、いらないのであれば私が……」
藤ねえ 「た、食べるわよ」(慌てて口に押し込み、世にも情けない顔に)
千六百二十九「寒冷地ではちょろちょろと流す」
士郎 「うん、外の水道は凍ってる事があるんだ。
その場合、必ず蛇口は戻して置くこと。いいかい、セイバー?」
セイバー「はい、シロウ」(うな垂れて)
千六百三十「食通」
士郎「まあ、それはそれで嫌なものかもしれないしな」(喧騒を見つめて)
千六百三十一「終電」
幹也「ええ、怖いですよ。
逃したら、下手するとタクシー乗らないといけないんですから」
橙子「何か違うな、君は」
千六百三十二「マフラー」
桜 「何をどうしたら、こんなに……。
うーん、動かないで。もっと髪に絡まるから」
凛 「いっそ切っちゃったらどうかしら?」
ライダー「!!!」
千六百三十三「未だ語られぬ」
式兄「こちらはこちらで探索やら、邪教集団との死闘やら、兄としての煩悶やら
両儀の家を揺るがす事件、血沸き肉踊る大活劇とかあったのだがな……」
千六百三十四「闇より来たり手」
ハサン「傘を届け…に来た」
桜 「………………あ、ありがとう」(動悸を静めながら)
千六百三十五「どう裏読みしますか?」
晶 「志貴さんと結婚したら、遠野先輩の妹にはなれないんですね」
秋葉「……え?」
千六百三十六「最初から不成立だったんです」
琥珀「人形は、人の意図のままに動かされるものであって、
策を弄して動かすものではありませんね。
つまりは――― 」
千六百三十七ノ一「ご想像にお任せします:1」作:末丸さん
セイバー「シロウ、これは何ですか?」
士郎 「あ〜〜それは………えっ、こ、これをどこで……」
セイバー「土蔵で見つけましたが?」
士郎 「あ〜〜、え〜〜と、な。………うわぁぁぁぁぁん」(泣きながら逃走)
セイバー「シ、シロウ?」
千六百三十七ノ二「ご想像にお任せします:2」作:末丸さん
セイバー「リン、これは何ですか?」
凛 「えっ、あ〜〜それは…ってセイバー、そんなものどこで見つけたの?」
セイバー「リンの部屋ですが何か?」
凛 「あぁ………そう………」(ものすごく落ち込んで)
セイバー「凛?」
千六百三十七ノ三「ご想像にお任せします:3」作:末丸さん
セイバー「サクラ、これは何ですか?」
桜 「え〜〜っと、って、ええっ!? セイバーさんこれどこで見つけたんですか?」
セイバー「リンが使っている客間ですが?」
桜 「ふぅ〜ん………にや」(黒化)
千六百三十七ノ四「ご想像にお任せします:4」作:末丸さん
セイバー「タイガ、これは何ですか?」
藤ねぇ 「ん〜〜どうかしたのセイバーちゃん、って、ど、どうしてそれを持ってるの!?」
セイバー「いえ、偶然拾ったのですが……これは何ですかタイガ?」
藤ねぇ 「セイバーちゃん、知ってて聞いてない?」
セイバー「いえ、そんなことはありませんが?」
千六百三十七ノ五「ご想像にお任せします:5」作:末丸さん
イリヤ「ねぇセラ〜これ何〜?」
リズ 「イリヤ、セラには聞かないほうがいい」
イリヤ「え、どうして?」
リズ 「だってセラ……(ごにょごにょ)……」
イリヤ「ええっ!? 本当にっ!?」
リズ 「それに……(ごにょごにょ)」
セラ 「何を吹き込んでいるのですかっ!!!」
千六百三十七ノ六「ご想像にお任せします:6」作:末丸さん
キャス「宗一郎さま、これは一体何ですか?」
宗一郎「……………知りたいか?」(真顔)
キャス「え、えっと……その……」(何故か真っ赤)
宗一郎「本当に知りたいのか?」(やはり真顔)
キャス「………や、やっぱりいいですっ」
宗一郎「そうか、ならばよいが……。……では、行ってくる」
キャス「ぁ……いってらっしゃい、ませ……」(激しく後悔しながらも笑顔)
千六百三十七ノ七「結局」作:末丸さん
セイバー「これは……一体?」
(自身が持っているものを見つめて首を傾げつつ、放っておくことにする)
千六百三十八「始まりか、それとも終わりか」
鮮花「……これから、何をすればいいのかしら。
ねえ、幹也?」
千六百三十九「圧倒的な差を目にして」
橙子「素直に認める。断じて認めない。
最初の大きな岐路ではあるが、その先からも無数に道は分かれている。
何の話だ? さてね。
時にはわたしも昔を思い出す事もあると云う事さ。
……黙れ、そんな昔ではない」
千六百四十「そもそも」
式 「何で私が良かったの、幹也?」
幹也「難しい質問だね、式」
式 「難しいんだ」
幹也「うん」
式 「でも、何か気の利いた事は言えないの?」
幹也「式に嘘はつけないよ」
式 「ふうん」
幹也「じゃあさ、式は何で僕で良かったの?」
式 「……難しい質問ね、幹也」
幹也「難しいんだ」
式 「ええ」
節分ネタ
千六百四十一「豆の数」
士郎 「セイバー、それ……」
セイバー「何ですシロウ、妙な顔をして。
年の数だけ食べなければならないのでしょう?」
士郎 「そうだよ。だからさ……、ああ」
セイバー「そういう事です。とりあえず千個で終わったのでおかわりを」
士郎 「……節分の豆をおかわりか。わかったよ」
千六百四十二「じゃんけんで負けました」
藤乃「鬼となった以上は、役目を果たします。さあ」
一同「さあと言われても」(手にした豆を持て余して)
千六百四十三「恵方を向き」
志貴「いや、変な事考えたとかでなくてさ。
みんな一斉に食べてるのってシュールだなあって」
千六百四十四「鬼めッ!」
琥珀「まあ、わたしが選ぶならですねえ。
あ、ダメです。言えません。わたしだってお仕えする身ですから」
……以上です
バレンタインデー関係
千六百四十五「準備中」
翡翠 「姉さん、これを入れればいいのですか」
琥珀 「うーん、志貴さんの好みだと、こちらの方が。それより、このボールを
泡立ててくれるかな。丁寧なお仕事は翡翠ちゃん向きだから」
翡翠 「はい、姉さん」
秋葉 「型を取ってと」
シエル「意外と上手いですね、秋葉さん」
秋葉 「練習しましたから。アルクェイドさん、それは違います」
アルク「えーっ、こっちの方が……、え、レンも止めた方がいいって言うの?
むう、ならいいわよ」
シエル「いいから、あなたは湯煎を続けて下さい」
琥珀 「シエルさん、ナッツはもっと砕きますか?」
シエル「そうですねえ、このくらいがいいのではないでしょうか」
志貴 「そりゃ、それぞれから貰った方が嬉しいは嬉しいけど。
言って良かったよ、みんなで一緒に仲良く作ってくれって。
ああ、平和だ。去年なんか……あ、なんで涙が出てくるんだろう?」
千六百四十六「いの一番に」
凛 「出来るだけ早く、手段は問わず。やるわね、桜」
桜 「いっぱい食べてくださいね、先輩」
士郎 「う、うん」
セイバー「むぐ。美味しいですよ、桜。
シロウ、せっかく作ってくれたものを食さないのですか?」
士郎 「い、いや、食べるよ、うん。
しかし朝食におっきなチョコレートケーキ……、いや、何でもない」
千六百四十七「会ったのは偶然?」
一子「チョコレートだ」
志貴「ありがとうございます。その紙袋、パチンコの景品ですか?」
一子「いや、換金してから、デパートに買いに行ってきた」
志貴「そうですか。(微妙だ……)」
千六百四十八「想い渦巻く」
橙子「もてもてだな、黒桐。この、色男め」
幹也「この冷や汗出そうな様子見て、そんな事をよく言えますね。
他人の不幸が好きなんだから」
橙子「ほほう、不幸なのかね?」
幹也「それは……、まあ、違いますけど」
橙子「では状況を甘受して、この場をおさめるんだな」
千六百四十九「美味しそうでした」
セイバー「手作りとやらは諦めましょう。あまりにも準備時間が無い。
それに、とてもシロウを満足させられるとも思えない。
ならばせめて、良きものを選んでシロウへ贈りましょう。
ふむ、種類が色々ありますね。
……。
よし、これならばシロウも喜んでくれるでしょう。
自分で確かめないものを他人に贈るわけにはいきません。
シロウのものと同時に私用にも買ったのも正しい行為です」
千六百五十「破滅願望」
凛「士郎の教室行ってチョコレート手渡ししてみようかな?
その後の学園生活で何が起こっても構わないから」
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