天抜き 其の三十四






 千六百五十一「不和の林檎」

 凛 「セイバーにキャスター、それにライダー」
 士郎「うん?」
 凛 「みんな綺麗よね」
 士郎「そうだな。で?」
 凛 「誰が一番だと思う? あくまで士郎が、よ」
 士郎「……。背後に凄いプレッシャー感じるんだけど、気のせいかな」
   「さあ?」
 士郎「…………今の声、誰?」



 千六百五十二「無題」作:ららさん

 テレビ「昨日午後8時頃川の魚が全て死んでいるという事件がおこりました」
    「県警はどこかの工場からの排水が流れ込んできたものと予測しています」

 志貴 「翡翠昨日の8時頃流しに何か捨ててなかったか?」
 翡翠 「はい、私が作ったコンソメスープを捨てました」
 志貴 「そうか」



 千六百五十三「よく考えてみよう」

 ライダー「サクラを選ぶべきでしょう」
 士郎  「もちろんだよ」
 ライダー「ただ、私を選んで頂いたら、サクラも付いて来る事は申し上げておきます」
 士郎  「えっ?」
 ライダー「付いて来ます」



 千六百五十四「優先順位」

 士郎  「じゃあ、切り分けるぞ。これはまず桜に、と」
 セイバー「む」
 凛   「何でよ、不公平じゃない」
 桜   「わたしは、いいって言ってるんですけど……」
 士郎  「桜は食費を入れてくれてるんだ、それくらい当然だろう?」
 セイバー「なるほど、それは道理ですね」
 凛   「まあ、仕方ないわね。でも、いつもいちばん美味しい所貰ってたのなら」
 桜   「何ですか、姉さん。意味ありげに」
 凛   「食べ過ぎてしまうのも仕方ないわよね」(意地の悪い笑みで)



 千六百五十五「結果主義」

 秋葉「いくら頑張ったとしても、結果を出せなければ意味がありません」
 志貴「まあ、そうかもしれないけどさ」
 秋葉「ですから残念ながら兄さんには…」
 志貴「いいよ、少し焦げたくらい構わないから。
    せっかく作ってくれたんだろ?」
      


 千六百五十六「雪降った朝」

 凛 「朝っぱらから何よ」
 士郎「雪だよ、雪」
 凛 「うーん? ああ」
 士郎「さあ、雪だるま作らないとな」
 凛 「え、本気?」
 士郎「当たり前だろ?」
 凛 「普通はそんな…」
 声 「士郎、早く、何やってるのよう」
 士郎「ああ、今行くよ」
 凛 「なるほど。昔からああなんだ」



 千六百五十七「雪やこんこ」

 志貴「ふうん、炬燵で丸くなるばかりじゃないんだ」(レンとアルクェイドを眺めて)



 千六百五十八「匠の技」

 セイバー「随分と手の込んだものですね」
 士郎  「そうだね。和菓子ってちょっとした芸術品みたいに見える」
 セイバー「実に素晴らしい」
 士郎  「ああ、お茶入れよう。
      綺麗だけど眺めてるだけじゃ勿体無いし、食べてこそ……。
      早いな、セイバー」



 千六百五十九「進行形と」

 凛   「うん? ちょっと辛すぎよ、士郎」
 桜   「そうですね。ちょっと辛いです」
 藤ねえ 「うんうん。辛すぎだったよ」
 セイバー「これはもう少し辛さを押さえた方が良かったです」
 士郎  「二皿は既に空か」



 千六百六十「葡萄酒とかなら不思議と構わない気もするのですが」
 
 藤ねえ 「よし、今夜は気分いいからもう一本いっちゃおう」
 士郎  「珍しいな、藤ねえが家でビール飲むのなんて」
 藤ねえ 「たまにはねえ。ん、セイバーちゃん、興味あるのかな。
      どう、ご相伴する?」
 士郎  「ダメだって、藤ねえ。まだ未成……んん?」
 セイバー「何です、シロウ?」
 士郎  「いや、うん。ダメなんだろうなあ、多分?」
 藤ねえ 「残念、もうなくなっちゃったよー」


  
 千六百六十一「故郷の味」

 セイバー「あれから幾星霜を経ていますから、ブリテンの食文化も向上したでしょうね。
      ……その顔は何ですか?」



 千六百六十二「身近な人」

 藤ねえ「もしもよ、わたしが何処か遠くへ行っちゃったら寂しい?」
 士郎 「そりゃ、寂しいと思うよ」
 藤ねえ「そっか」
 士郎 「うん」
 藤ねえ「……でもねえ」(かつての倍以上になっている衛宮家を眺めて)



 千六百六十三「この時だけは誰もが黙すると云う」

 幹也「何でまた」
 橙子「いろいろと成り行きでな」
 幹也「けっこう高いでしょうに」
 橙子「そうだな。どうだ、行商でもしてみるか?」
 幹也「案外……、いや、茹でてなければまだいけたかもしれないけど」
 橙子「まあ、余ったら持って帰るといい。凍らせれば何とかなるだろ」
 幹也「確実に残りますね」
 橙子「そうだな。いただきます」
 幹也「いただきます」
 橙子「……」
 幹也「……」
 橙子「……」
 幹也「……」
 橙子「……」
 幹也「……」
 橙子「……」
 幹也「……」
 橙子「……」
 幹也「……なんで、蟹が部屋いっぱいに」
 橙子「黙って食べる」



 千六百六十四「夫婦茶碗」

 志貴「片方だけ欲しいんですけど、駄目ですか?
    いえ、誰かにあげればって言われても……、じゃあいいです」



 千六百六十五「束の間の気紛れ」

 アルク「たまには、ハンデあげようか?」
 シエル「お断りします」(晴れやかに)
 アルク「そう言うと思った」
    戦闘再開
          


 雛祭りもの

 千六百六十六「間違いを探せ」

 セイバー「……」
 イリヤ 「……」
 セラ  「……」
 リズ  「……」
 桜   「……」
 藤ねえ 「……」
 凛   「……」
 キャスタ「……」
 ライダー「……」
 綾子  「……」
 氷室  「……」
 三枝  「……」
 蒔寺  「……」

 士郎  「女の子の節句だよな……」



 千六百六十七「五月ならチマキで、三月は」

 セイバー「なかなか充実していますね、ふむ」(はむはむ)



 千六百六十八「由緒ありそうな凄く立派な段組一式」

 士郎 「だからさ、何で毎年俺の家に飾るのさ?」
 藤ねえ「うーん?」



 千六百六十九「羨望の目」

 凛 「いいなあ。うん」
 士郎「へえ、遠坂でもそんなところあるんだ」
 凛 「どういう意味よ。わたしだって女の子なんですからね」
 士郎「そうかあ」
 凛 「それに、うちにはお雛様なかったから」
 士郎「あれ、そうなのか?」
 凛 「似合わないでしょ、あの家には」
 士郎「え? ……ああ、なるほど」



 千六百七十「そして夜が明けた」

 キャスター「早く片付けなきゃいけないなんて、知らなかったのよー!!!」

 他の女性陣、何だか上から見下ろすような、そして生暖かい目で。



 千六百七十一「変わり雛」

 橙子「雛人形か、そんな行事もあったな。ああ、あるぞ。最近はしまいっぱなしだが」
 幹也「へえ、どんなのなんです?」
 橙子「踊るのと、髪が伸びるのと、開ける度に人数が違うのと。
    そうだ、主人といつの間にか入れ替わって……、どうした、黒桐?」
 


 千六百七十二「少し白酒召されたか」

 秋葉「さ、兄さんもう一杯、注いでください」
 志貴「うん。でも、だいぶ飲んでるぞ」
 秋葉「平気です」
 志貴「うーん」
 琥珀「そう言いつつも、秋葉さま、少し酔ってらっしゃるみたいですね。
    ね、翡翠ちゃん?」
 翡翠「はい、ね、ねえさ……ん」(ふらふら)
 志貴「おい、翡翠。だいじょ…」
 秋葉「兄さん、何処に行くんです」
 琥珀「翡翠ちゃんは大丈夫ですよー。ええ、わたしがいますから」
 志貴「琥珀さん、それ、レン」
 レン「……?」(まともに歩けない)
 志貴「ああ、もう。白酒の入っていた空銚子が散乱って。
    なまじっか日本酒のビンが転がってるより壮絶だな」


 ……以上



 千六百七十三「雨上がり」

 セイバー「ふむ」
 士郎  「何考えてるか知らないけど、傘は振り回すもんじゃないからな」



 千六百七十四「料理中」

 凛「デートに持っていくお弁当……、ちょっと向かないかしら、中華は」



 千六百七十五「風寒い日だったので」

 琥珀「どうですか、志貴さん」
 志貴「うん、美味い。もっと白菜欲しいな」
 琥珀「はい。蟹も足しておきましょう。秋葉さまは?」
 秋葉「そうね、お豆腐を」
 志貴「しかし意外だな」
 秋葉「何がですか、兄さん」
 志貴「秋葉って絶対鍋奉行かと思ってた」
 秋葉「どういう意味です」
 志貴「別に。…はふはふ」



 千六百七十六「ぐつぐつ」

 シエル「やっぱり、冬はお鍋ですね。
     野菜も今日は安かったし。さあ、食べましょう」
 ななこ「単にいつもの鍋が土鍋なだけじゃないですか、マスター」



 千六百七十七「深い意味はないと思います」

 藤ねえ 「士郎って壊れてるのを直すのが好きなのよねえ」
 セイバー「ほう」
 凛   「なるほど」
 桜   「そうですね」



 千六百七十八「期待」

 セイバー「3月14日が何だと言うのです?」
 藤ねえ 「クッキーとかね、いつもだと」
 桜   「手作りのケーキというパターンもありましたね」
 イリヤ 「ケーキならわたし、ザッハトルテが食べたいわ」
 セイバー「ほほう、興味深いですね」

 士郎  「その辺ならまあ、ご期待に沿えるんだけどな」
     (ちらりと部屋の端で貴金属のカタログなど見つめている凛を見て)



 千六百七十九「気後れとそれ以外と」

 凛 「卒業式からあっという間だったわね」
 士郎「そうだな。でも、本当に俺なんかが時計塔について行っていいのかな」
 凛 「ちゃんと許可もおりてるわよ」
 士郎「とは言っても、半端な魔術師には敷居が……」
 凛 「じゃあ、やめる?」
 士郎「やめない」(勢いよく)
 凛 「そ、そう」(ちょっと驚いて)
 士郎「遠坂がいるからな」
 凛 「う、そうなんだ」
 士郎「うん」
 凛 「そう」

    あとは互いに言葉を口にせず



 千六百八十「おかわり」

 凛「はい、桜」
 桜「ありがとうございます」
 凛「藤村先生やセイバーみたいに丼にしないんだ」
 桜「当然です」
 凛「でも回数を目立たなくするの難しくない?」
 桜「いいんです」
 凛「はいはい」



 千六百八十一「だって、この量」

 店員  「こちらでお召し上がりになりますか」
 セイバー「はい」
 店員  「では、そちらにお掛けになって…え?」 



 千六百八十二「虎は死して」

 士郎「まあ、幾つも伝説は残すよな、間違いなく」(溜息混じりに片付けつつ)



 ホワイトデーもの

 千六百八十三「手作り」

 士郎「ええと、質より量のグループと、その逆と。
    差はつけないようにしないとな」



 千六百八十四「贅沢と言えば贅沢な」

 志貴「おかしいな。何で年々お返しする相手が増えていくんだろう……」



 千六百八十五「差別化」

 幹也「はい、所長」
 橙子「ああ、ありがとう」
 幹也「これは藤乃ちゃんにお返し」
 藤乃「ありがとうございます」
 幹也「これは式に」
 式 「……貰っておく」
 幹也「ええと、鮮花は……、いいんだよね」
 鮮花「はい」
 幹也「そうだよね、うん」(何か心残りな顔で)
 鮮花「……いいのよ、これで、ええ。いいんですとも」(小声で搾り出すように)



 千六百八十六「風習自体は知っているのだが」

 葛木  「特に決まりは無いと聞いたが、和菓子では駄目だろうか?」
 キャスタ「いえいえ」(首をぶんぶんと振りつつ奪わんばかりに手を)



 千六百八十七「女子校だし」

 蒼香「なあ、間違ってるだろ。そう思わないか」
 羽居「そうかなあ」
 蒼香「ひとつやふたつならいいさ。でもなあ」
 羽居「仕方ないよー。あ、わたしはそのクッキーがいいな」
 蒼香「じゃあ、それをとりあえず五袋買って、と」



 千六百八十八「証拠隠滅」

 晶 「見つかったら言い逃れ出来ないし、志貴さんもどうされるかわからないし。
    でも、何だってこんなところでこそこそと」(口で言うよりは幸せそうに)



 千六百八十九「賞味期限があるし」

 士郎「はい、桜」
 桜 「ありがとうございます、先輩」(満面の笑み)
 士郎「喜んでくれるなら嬉しいけどさ」(ちょっと照れつつ)
 桜 「はい」
 士郎「あ、でも、いつまでも大事に取っとかないで食べてくれた方が嬉しいぞ」
 桜 「それはそうですけど、すぐには勿体無いし」
 士郎「それで去年は結局……」
 桜 「早めに頂きます」



 千六百九十「魔術師の掟」

 セイバー「等価交換ではないのですか、凛?」
 凛   「いいのよ、三倍返しで」



 ●「今年のインフルエンザは B 型が流行」天抜き

 千六百九十一ノ一「猫ちゃん、ぴんち」作:がんさん

 琥珀 「お注射ですよー。」
 秋葉 ふるふるふる

 翡翠 「予防接種なのです。」
 秋葉 ふるふるふるっ

 志貴 「病気になると大変なんだから。」
 秋葉 ふるふるっ ふるふるっ

 琥珀 「さぁ。」
 翡翠 「さぁっ。」
 志貴 「さぁっっ!」
 秋葉 ふるふるっ! ふるふるっ! ふるふるっ!


 千六百九十一ノ二「猫ちゃんは、注射が嫌い」作:がんさん 

 志貴 「うちのお嬢様は、なんで注射が苦手なんだろう?」
 秋葉 「だって、痛いじゃないですか。」

 琥珀 「顔をそむけるから、余計に怖いんですよ?」
 秋葉 「だって、痛いんだもの。」

 翡翠 「怖がって力むと、余計に痛いのです。」
 秋葉 「だって、痛いんだもの。」

 志貴・琥珀・翡翠「小学生じゃあるまいし……」
 秋葉 「だって、だって、だってぇ。」


 千六百九十一ノ三「猫ちゃんは 注射が嫌で 逃げちゃった」作:がんさん

    どたどたどたどた
    ばたばたばたばた

 スピーカー「オリジナル(翡翠)より、フェイク(メカヒスイ)各機。
       オリジナル(翡翠)より、フェイク(メカヒスイ)各機。
       ターゲット(秋葉さま)は、一階廊下を西へ逃走中。
       第 7 小隊はそのまま追撃。
       第 3、第 4 小隊は現在位置で迎撃せよ。
       各機に麻酔銃の使用を許可する。屋外に出る前に捕獲せよ。
       以上。」

    どたどたどたどた
    ばたばたばたばた


 千六百九十一ノ四「猫ちゃん、だいぴんち」作:がんさん

 琥珀 「お注射ですよー。」
 秋葉 じたじたばた

 翡翠 「秋葉さまは、手枷・足枷・目隠しで、拘束中なのです。」
 秋葉 じたばた じたばた

 志貴 「危ないから、落ち着けって。」
 秋葉 じたばたっ じたばたっ

 琥珀 「さぁ。」
 翡翠 「さぁっ。」
 志貴 「さぁっっ!」
 秋葉 じたばたっ! じたばたっ! じたばたっ!

 秋葉 「ふえぇぇぇぇ……」
 志貴 「あ、泣き出した。」


 千六百九十一ノ五「狼さんは、へっちゃらへー」作:がんさん

 志貴 「仕方ないなぁ。じゃあ俺を先に、予防接種してくれる?」
 琥珀 「はいはい。」

    ちくっ

 琥珀 「はい終わり。」
 志貴 「な? 大したことないだろ?」

 秋葉 「に…… 兄さんは、朴念仁だから痛くないんですっ。
     私は、痛いんですっ。
     私には、注射の前に全身麻酔を要求しますっ。」


 千六百九十一ノ六「ということで、全身麻酔」作:がんさん

 琥珀 「麻酔…… 効いていますねー。」
 志貴 「効いてるね。」
 秋葉 「……」

 琥珀 「ところで、ご存じですか? 麻酔には

     痛みを止める
     意識を失わせる
     筋肉の動きを止める

     の三つがあって、全身麻酔ではこの三つを全部使うんですよ?」
 志貴 「へぇ。」
 秋葉 「……」

 琥珀 「もし、『筋肉の動きを止める』麻酔だけを使ったら、どうなるんで
     しょうね?」
 志貴 「どうなるんだろうねぇ。」
 秋葉 「……」

 琥珀 「お注射ですよー。」
 志貴 「注射だぞー。」 
 秋葉 「……」


 千六百九十一ノ七「仔猫ちゃん、ぴんち」作:がんさん

 琥珀 「お注射ですよー。」
 レン ふるふるふる

 翡翠 「三種混合ワクチンなのです。」
 レン ふるふるふるっ

 志貴 「病気になると大変なんだから。」
 レン ふるふるっ ふるふるっ

 琥珀 「さぁ。」
 翡翠 「さぁっ。」
 志貴 「さぁっっ!」
 レン ふるふるっ! ふるふるっ! ふるふるっ!

    歴史は繰り返す…… とか?            END



 天抜き「花粉症」

 千六百九十二「百年の恋も……」作:White Snowさん
 
 遠坂「……ぐじゅる」

 士郎(うわぁ、マスクにゴーグルの完全防備っスか)



 千六百九十三「へっちゃら」作:White Snowさん

 セイバー「花粉症? 別に、平気ですね」
 遠坂  「いいばね、ゼリビャー(いいわね、セイバー)」

 セイバー「すーはー、すーはー」

 士郎  「……花粉に、味とかはないからさ」
 セイバー「え?」



 千六百九十四「春ですから」作:White Snowさん

 大河「ら〜♪ ら〜ぁらら〜♪」

 士郎「こっちは、花粉症じゃなくて、早くも春ボケかよ!」



 千六百九十五「がんばれ、秒読み5秒前」作:White Snowさん

 翡翠「……へっく……、ぐっ」

 志貴「辛いなら我慢しなくても、いいんだよ」
 翡翠「……ら、らいじょうぶれ、す……(……だ、大丈夫で、す……)」

 ……5、4、3、2、1

 翡翠「……くちん(だらー)」
 志貴「…………ほら、ティッシュ」

 翡翠「じぎざまにびられだぁー!!!(志貴様に見られたー!!!)」


 千六百九十六「治るのなら……」作:White Snowさん

 琥珀「花粉症にお困りのそこのアナタ! このお薬で――」
 志貴「――いえ、間に合ってます」

 琥珀「ぶー、試してくださってもいいではありませんかー」
 志貴「……試す?」

 琥珀「もちろん、試作品ですよ♪」


    了



 千六百九十七「花吹雪」

 小次郎「ふむ、手慰みに全て斬ってみるというのも一興だが……。
     これを乱すのは無粋であろうな」



 千六百九十八ノ一「綺麗とかは慣れているけど、可愛いと言われるのは」

 セイバー「なるほど」
 士郎  「うんうん」
 桜   「なんて贅沢な」
 葛木  「……」
 凛   「無いものに惹かれるものなのかしら、人って」

 キャスタ「な、何か文句あるの、あなた達」(ゴスロリな服を背後に隠しつつ)


 千六百九十八ノ二「可愛い?」

 言峰「それは、凛、お前もそうではないか?」
 凛 「わたし?」
 言峰「遠見からは綺麗だのと称えられようとも、本性を知る者からは可愛げのな…ぐぅ」

 士郎「なるほど」
 


 千六百九十九「深夜のお仕事」

 キャスタ「お茶をお持ちしました、宗一郎さま」
 葛木  「先に寝ていろと言ったはずだが?」
 キャスタ「ですが、つ…つ………つ…まとしてですね、もごもご」
 葛木  「行為に対しては礼を言おう」
 キャスタ「試験の採点なのですね」
 葛木  「本来勤務時間内でするものであるが、会議が立てこんだ。
      あと数枚で終わる」
 キャスタ「はい」
 葛木  「ふむ」
 キャスタ「……全て同じ形の丸を、それもあの速さで?」



 千七百「熟思黙考の果て」

 一成「そうか、俺があの雌狐めと付き合えば良いのだな」(悲壮な決意で)



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