天抜き 其の五十八
二千八百五十一「白と黒」
七夜 「何なんだ、いったい。
こんな吹雪の中、付き合わせて」
白レン「使い魔の言う事には素直に従いなさい」
七夜 「全然従う必要ないじゃないか、それ。
別段このまま夜更けまで突っ立ってても死にはしないだろうが、
寒いとか冷たいって感覚はあるんだからな」
白レン「うるさいわね。
でも、もういいわ」
七夜 「何か獲物でも近づいたか。気配は感じないが」
白レン「すっかり吹雪で真っ白」
七夜 「うん? 俺がか」
白レン「そう。おそろいね」
七夜 「……一応訊くが、そんな事のために連れ回したのか」
白レン「そうよ。
あっちは黒でおそろいだって気がついたのよ」
七夜 「白い学生服用意しようとか思わなかったのか」
白レン「……。
着ないでしょ、そんなの」
七夜 「ああ」
二千八百五十二「上から下」
志貴「もうすぐ正月だな」
秋葉「そうですね」
志貴「ところでお年玉は……」
秋葉「あら、頂けるんですか」
志貴「……」
琥珀「あんな志貴さんの顔、初めて見ましたね」
二千八百五十三「館の中」
志貴「大掃除の手伝いするたびに凄いもの見つけるんだけど」
琥珀「そういうお屋敷ですから」
志貴「これとか、個人の家に置いといていいの?」
琥珀「そういう家ですから」
志貴「うーん」
二千八百五十四「重箱三段組」
凛「だいたい、この洋館にお節料理ってのが似合わないのよ。
それは置いといても、ちまちまと料理してる英霊ってどうなの。
まあ、ずいぶん綺麗に出来ているとは思うけど」
二千八百五十五「余裕」
シエル「だいたいですね、普段から整理整頓に努めるものなんです。
年の瀬になってから慌てるのはいけません」
志貴 「とか言っててシエル先輩は大丈夫なの」
シエル「ふふふ」
志貴 「んん……、どっちだか読めない顔だ」
二千八百五十六「片づけ」
凛「何だかんだで、本格的に始めるといろいろと出てくるわね。
これなんか懐かしいなあ。
でも、あれもこれも今現在からすると殺伐としてる。
綺礼の関係のものとか……」
二千八百五十七「その生涯」
ウェイバー「あの地での武勇と、志とを後世へと伝えるのが従者としての
役目なのだと思うんだが……。
どうしたものだろう」
まとめた手記をぱらぱらと見返しつつ。
二千八百五十八「惨憺たる」
橙子「片づけるのもいいんだがね。
何と言ったものかな、混沌たる様もまたある種の力を感じるだろう」
式 「別にオレもそれで構わないと思うけどな。
幹也はそう思ってないんだ。
とりあえず、どけ」
橙子「黒桐なら引き下がるのに。やれやれ」
二千八百五十九「宗教戦争」
シエル「遠野くんの家に着くまでに忠告しておきますが」
アルク「何よ」
シエル「新年を一緒に迎えるという事で招かれましたが、ひとつ大事な事が
あります。お蕎麦が出されます」
アルク「年越し蕎麦でしょ、知ってるわよ、それくらい」
シエル「熱いお蕎麦がいいか冷たいのかいいか訊かれます」
アルク「うん」
シエル「答えないように」
アルク「へ?」
シエル「どちらでもいい。そう答えるのが正解です。いいですね」
アルク「う、うん……、って、何よ、それ」
シエル「いいから、揉め事に巻き込まれるのを避けるんです、いいですね」
アルク「うん。うーん?」
二千八百六十「ゆく年くる年」
凛「藤村先生がどうかって言われても。
そうねえ、年明けた途端に近所の神社に飛んでいくとかイメージが
できるけど。
それとも逆に途中でお酒飲み過ぎて寝ちゃって、初日の出も逃して
しまう……、両方ありそうね。どっち?」
二千八百六十一「手打ち」
士郎「毎年、この時期になると本格的に蕎麦打とうと思うんだけどなあ」
二千八百六十二「発想の転換」
鮮花「勘当されたと言ってもお正月くらい戻ればいいのに。
こちらでも少しずつ緩和させているんだし。
わたしが勘当されて学校も追われたら匿って貰える。
でも……。案外……、いえ、うんん……」
二千八百六十三ノ一「皆で初詣」
アルク「…………ねえ、志貴、何でシエルまでついて来てるの?」
二千八百六十三ノ二「囲まれて目立って」
志貴「むしろ俺が留守番してたいんだけど。
ダメですか、はい」
二千八百六十四「掃除機」
セイバー「面妖な。こんなに伸びるとは」
凛 「気をつけた方がいいわよ。
毎年何人も喉詰まらせて、なかにはお亡くなりになる人だって
出るんだから。
やめといた方がいいんじゃないの」(からかう様に)
セイバー「何と――−
しかし、キノコにしても毎年誤って死ぬ者は出ていました。
いただきますっ」
二千八百六十五「夢で逢いましょう」
志貴「どんな初夢が見たいか?
いや、そういうものじゃないんだよなあ」
レン「……」
志貴「そんな事無いよ、ありがとう。
好意だけ受け取っとくからさ」
二千八百六十六「新学期」
志貴 「あーあ、もう学校始まるのか」
アルク「嫌なら行かなければいいのに」
志貴 「真正面すぎて返せないな」
二千八百六十七「正月明け」
士郎 「随分と食べたと思うんだけど、まだまだ残ってる」
セイバー「別段悪い事とは思いませんが」
士郎 「例年だと取りに行ったんだけど、今年は軽トラで山と
積まれたの藤ねえが持って来たからなあ。
餅ってそういうものじゃないだろう」
セイバー「しかし、要はお米ではないですか。
私から見ると、普通におかずに対してお餅を配しても
それほど違和感はありません。
ハンバーグとお餅、天麩羅とお餅、カレーなどかけて
も美味しいと思います」
士郎 「一理あるかも…って、どうしたセイバー」
セイバー「いえ。どこか遠くで拍手の音がしたような……」
二千八百六十八「ストレンジ」
セイバー「ふむふむ。
普通のうどんとお雑煮が合わさったようなものですね」
士郎 「なるほど、そういう観点はなかったな」
二千八百六十九「バトルマニア」
セイバー「シロウ、大河が大吟醸は美味しいと言っていました」
士郎 「そりゃあ、美味いんだろうけどさ。
いいか、セイバー、グレードの高い日本酒を作る為には
米を削るんだ」
セイバー「ほほう」
士郎 「大吟醸ともなると、半分以下にしてしまう」
セイバー「それは、何だかもったいないような気がします」
士郎 「その通りだ。じゃ、そういうことで」
二千八百七十「平穏」
葛木 「……ほう」
小次郎「どうなされた」
葛木 「腕が鈍っている」
小次郎「そうは見えぬが」
葛木 「まだ本人にのみ分かる段階なのだろう」
小次郎「しかし、それほど危惧していないようだが」
葛木 「武芸者ではなく暗殺者、それももう用済みの身だ。
別段このまま朽ちようとも構わない。
とは言え、それで別段何も感じないのは、やはり妙な事か」
小次郎「必要の有無では?」
葛木 「そうかもしれん」
二千八百七十一「横合いから殴られるような」
志貴「普段は秋葉、着物は着ないんだな」
秋葉「着付け自体はそれほど面倒ではないですけど。
何でまた、そんな事を」
志貴「正月に着てるのは似合ってたからさ」
秋葉「!!!」
琥珀「あ、かなりの破壊力。
でもそこでうろたえてしまうのがもったいない。
ここで『べ、べつに兄さんの為に着たんじゃないんだから』とか
言えばいいのに」
翡翠「姉さん……」
二千八百七十二「台所の座」
セイバー「ふむ、これもなかなか美味しそうな。
シロウに頼んでみましょうか」
ライダー「自分で作ると言う選択はないのですか。
時間はゆうにあるでしょう、あなたは」
セイバー「それは考えないではないのですが。
この家で、包丁を持つ事が許されると思いますか」
ライダー「なるほど」
二千八百七十三「人形の季節」
橙子「正月がすぎると忙しくなるな」
幹也「そうなんですか」
橙子「三月に大きなイベントがあるだろう」
幹也「三月……、卒業シーズンは関係なさそうですけど」
橙子「雛祭りだ」
幹也「ああ、そうか。って、所長の仕事と関係するんですか?」
橙子「え?」(驚いた顔で)
幹也「え?」(驚かれた事に驚いて)
二千八百七十四「橄欖」
ライダー「凛、あなたは植物を生長させる魔術などは使えるのですか」
凛 「あまり縁は無いわねえ」
ライダー「そうですか」
凛 「何でまた」
ライダー「キャスターが、オリーブの木を育てるのだと自慢そうに」
凛 「ふうん」
ライダー「新鮮なオリーブ油、オリーブの実……」
凛 「やはりあちらの国の人なのね」
二千八百七十五「燦々と」
シオン「いつか、さつきにもわたしの国を見て欲しいものです」
さつき「そうだねえ。どんな所なの」
シオン「強い日差しが焼けるように…」
さつき「パス」(反射的に)
シオン「え」
さつき「だって」
二千八百七十六「山菜採りの遭難」
琥珀「こんな処で何をなさっていたんですか」
志貴「いや、いつの間にか」
琥珀「いつの間にかですか」
志貴「今朝、霜柱が凄かっただろう。
踏んで歩いてたら面白くなってきてさ、気がついたら」
琥珀「はあ。
雪なんか降った日には大変ですね、それは」
二千八百七十七「他愛もない」
志貴「結局のところ普通の話できる相手って有彦くらいか」
有彦「おまえも普通じゃないけどな」
二千八百七十八「最短距離」
アルク「えーっ、だってこっちの方が速いじゃない」
志貴 「そうだけどダメ」
アルク「そっと降りるから別に床にダメージもないし」
志貴 「でも、心臓に悪いからやめてくれ。
ベランダから飛び降りるのは」
アルク「便利なのにい」
二千八百七十九「兵士の休日」
セイバー「しかし、戦いが無い時というのはこういう状態なのですね」
士郎 「でもセイバーだってずっと戦場にいた訳じゃないだろう」
セイバー「平時であれば王としてやるべき事がたくさんありました」
士郎 「そうか。で、今はどうなんだ」
セイバー「端的に言うと、楽ですね。
なるほど、彼らが、平時にはああなってしまうのもわかる
気がします。今ならば」
士郎 「彼らって」
セイバー「円卓の騎士達です」(噛み締めるように)
二千八百八十ノ一「改歴は考えず」
志貴 「そういえばここってカレンダー無いんだな」
アルク「そうね。いらないもの」
志貴 「先の予定立てたりする時に見ないのか」
アルク「見なくてもわかるから」
志貴 「わかる?」
アルク「例えばね、2222年の2月2日は何曜日?」
志貴 「分かるか、そんなの」
アルク「木曜日」
志貴 「まさかと思うけど、憶えているのか?」
アルク「正確には、意識しないで計算してるのかな」
志貴 「でも、おまえ、約束忘れてたりするだろ」
アルク「それはきっと頭の働きが別なのよ」
志貴 「まあ、いいや」
二千八百八十ノ二「後日」
アルク「ああ、そうか、志貴が見たかったんだ。
ええと、用意しておこうっと」
二千八百八十一「残された」
式 「トウコがいなくなったって?」
幹也「うん。とりあえずここにいる理由もいなくなったとか」
式 「そうか。
しかし、引っ越しとか移転とかでなくて、夜逃げとか失踪の
類いだな、この有り様」
幹也「何か一つでも持って行ったのかな、本当に」
式 「それわかるのは、幹也くらいだろう」
幹也「とりあえず、このまま保っておこう、うん」
二千八百八十二ノ一「関係性の変革」
橙子「ずっと傍にいて、少しずつ都合よく意識を変化させる方法も
あったと思うのだが。
邪魔者が現れたら未然に潰していく事も出来るし、鮮花の性
格的にそちらの方がむいている気も……。
まあ、今更言われてもという話ではあるな」
二千八百八十二ノ二「モチベーション」
橙子「視点を変えて考えると、長く離れていた空白の時間の効果は
鮮花にも作用するわけだな。
関係性のリセットではなく存在感の膨らみという。
もしもずっと一緒に暮らしていたならば、果たして強固な執
着を保てていたのか……、というのも余計な詮索か」
二千八百八十三「変更の方向性」
式 「しかし、お前も馬鹿の一つ覚えで、いつもこれだな」
幹也「でも、式は好きだろう?」
式 「別に嫌だとは言っていない。
ただ、ハーゲンダッツ以外のストロベリー味を買ってくるとか
ハーゲンダッツだとしても別の種類にするとか、他にもいろいろ
選択肢はあるだろう」
幹也「ハーゲンダッツじゃなくてストロベリー味でもないというのは
駄目なのかな」
式 「そこまで離れたら駄目だ」
二千八百八十四「人肌」
幹也「やっぱり、橙子さんは人形については素晴らしいですね」
橙子「ついて以外も知りたいところね、黒桐くん」(手は止めず)
幹也「この皮膚感とか、本物と区別つきません」
橙子「ああ、そんなのは簡単。本物の人間の皮膚を使えばいい
だけだから」
幹也「え、ええっ」
橙子「冗談よ。剥いで加工してとかやっていると却って時間掛
かるんだから。適当な素材で作った方が面倒が無いわ」
幹也「リアルな物言いなのが嫌だなあ」(小声)
二千八百八十五「キミへの視線」
式 「幹也は、いわゆるトンガってて孤立してた私を好きになって
くれたのよね」
幹也「そうだね」
式 「じゃあ、普通の女の子らしく振舞ったら幻滅するのかしら」
幹也「そんなこ……、そうかもしれないね」
式 「え?」
幹也「でも、実際に試してもらわないとわからないなあ」
式 「そういう誘導するんだ。うん、わかったわ」
二千八百八十六「何をした」
藤乃「泥棒猫と言われるのは、初めてで新鮮です」
二千八百八十七「類友」
橙子「つまるところ、普通でない者は普通でない者に惹かれる、
そういう事なのかな」
二千八百八十八「心臓が抉られていく感覚」
橙子「そうか、それだけ情報をつかめれば充分だ。
もう帰ってきてくれて構わない。
何、もう手持ちがほとんどない。
ならば、タクシーで帰ればいい。
構わなんよ、それくらい必要経費として払うから。
ああ、気をつけてな。
……。
さて、はたして自分の懐が痛む訳ではないとはいえ、言われた
通りに帰ってこれるものかな。
何万円単位でメーターが上がっていくのに耐えきって」
二千八百八十九「剣の舞」
幹也「ねえ、式。
暇だからといって部屋の中で刃物振り回すのはどうかと
思うんだけど」
式 「大丈夫だ。死角にいたとしても、人は避けるから」
幹也「本当だろうね」
式 「ああ。まあ、橙子はブスリといった事あるけどな。
人と認知するセンサーが反応鈍かったんだ」
幹也「ふうん」(離れつつ)
二千八百九十「志望動機」
鮮花「橙子師はなんで礼園に入ったんですか」
橙子「まあ、どこでも良かったんだが、住み込みできる学校と言うと
他に適当な学校もあまりなかったからだな。
そういう鮮花はどうなんだ」
鮮花「この辺で、寮があって暮らせる学校で都合が良かったですから」
橙子「けっこう名が知れた名門校で入学は簡単じゃない筈なんだが
二千八百九十一「卑怯とは言うまいね」
式 「オレの能力だと、普通の刀よりむしろこういう獲物の方が
あっているような気がするんだが、どうだろう」
幹也「どうと言われても、そもそも刃物なんか持たないで欲しい
んだけど。
とにかく鎖鎌はやめようよ、さすがに」
二千八百九十二「バニー」
橙子「そう、そこで、動かず体を固定。
指に神経を集中し、小さく、微かに、力を出す。
力まない、むしろ力を抜いて。ほんの少しだけ。
よし。
……ふう」
鮮花「練習ですか、単に煙草に火をつけさせたかったんですか」
橙子「もちろん、後者さ」(真面目な顔で煙の輪を吐き出しつつ)
二千八百九十三「理由」
鮮花「……」
式 「……」
鮮花「どこが良かったのかしら」(ボソリと)
式 「どこがって、お前が言うのはあいつの事か」
鮮花「そうよ。実際、自分ではどうおもっているのよ」
式 「そんなの……オレにもわからない。
そうだな、物好きなんだろう、あいつは」
鮮花「そんな答えじゃ納得いかないわよ。
でも……悪い答えではないわね、うん、そうね」
式 「実際、オレも知りたいんだけどな」(小声)
二千八百九十四「いらっしゃいませ」
士郎「どうした、一成」
一成「いや、今応対してくれた女性だが」
士郎「ライダーがどうかしたか」
一成「あまりに美しいのでちょっと驚いた」
士郎「一成でもか」
一成「何か変か」
士郎「いや、別に。そうだよな、普通、そうなるよな」
二千八百九十五「台所にて」
凛「今日は何かしら。ふうん、魚ね」
桜「あら、姉さん」
凛「意外って顔ね。
士郎なら、イリヤにかまわれていたわよ」
桜「そうですか」
凛「うん(包丁使う手に乱れはない、と)」
二千八百九十六「家事」
小次郎 「ふむ、少し意外だな」
キャスター「何が言いたいのかしら」
小次郎 「いや、主人がおらぬ時でも勤勉に周りの事をするのだと
思っただけだ。自分の手でな」
キャスター「好きでやっているのよ、文句ある」
小次郎 「微塵も。干せと言われれば洗濯物のひとつも干すがな。
物干し竿についてはお手の物だ」
キャスター「けっこうよ」
二千八百九十七「遺品」
セイバー「シロウ、こちらは、キリツグのものですか」
士郎 「ああ。もう壊れているのもあるけど、けっこう残って
いるんだ。藤村組で始末しようかって藤ねえも言って
くれたけど形見だしな」
セイバー「なるほど。ん、どうしましたか、凛?」
凛 「剣ならともかく、拳銃とかだとちょっと生々しいなと
思っただけ」
二千八百九十八「存在感」
凛 「あら、今日は三枝さんは、お休みなの」
蒔寺「おお」
氷室「うむ」
凛 「何か?」
氷室「いや、遠坂嬢に意識して貰えるとはな。
本人がいたらさぞ喜んだろうに」
二千八百九十九「朝の会話」
セラ「お嬢様は?」
リズ「出掛けた」
セラ「どこに……って、言うまでもないわね」
リズ「連れ戻してくる」
セラ「珍しいわね、あなたが積極的に」
リズ「夕飯はいらない」
セラ「わかったわ。
……ちょっと待ちなさいッ。いつまで行ってる気なの」
二千九百「存在認識」
凛 「今日は藤村先生、お休みだったの?」
士郎「いや、普通にいたけど」
凛 「ふうん」
士郎「何でさ」
凛 「声が聞こえなかったから」
士郎「声がって、ああ、なるほど。そっちまで届くのか」
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