天抜き 其の六十六






 三千二百五十一「佇んで」

 志貴「急に水でもこぼしたとかで慌てて用意したのか。
    それとも何かのメッセージなのかな、これ」

    尋常でない色彩のシーツ、掛け布団、枕。



 三千二百五十二「合理的に」

 シオン「では、次は……」
 志貴 「まあ、協力しないではないんだけどさ」
 シオン「真祖の助けを得る為に、自分の力が本当に必要なのか、
     そういった事を言いたい訳ですね」
 志貴 「あ、ああ」
 シオン「他の手立てを考えられない訳ではありませんが、志貴を
     組み込むやり方が一番実現性が高い」
 志貴 「そうなのかなあ」
 シオン「変な言い方ですが、真祖に影響を与えられる人間は貴重
     なのです。あるいは真祖以上に」
 志貴 「……うーん」

 

 三千二百五十三「暮らしの手帖」

 シエル「そして、残った野菜を使う為のカレーです。
     無駄なく食材を活用する為の知恵ですね」
 志貴 「シチューでもいいよね」
 シエル「いえいえ。ご飯のおかずには少し向かないでしょう」
 志貴 「じゃあ野菜の煮込み。ジャガイモ多めなら肉じゃがとか」
 シエル「カレーで何か問題があるんですか、遠野君」
 志貴 「無いです」
 シエル「よろしい。合理的ですよねえ」
 志貴 「ですねえ。……ふう」



 三千二百五十四ノ一「紫煙」

 橙子「どうかしたのか」
 幹也「いえ、パイプを咥えているのが」
 橙子「遠慮せずに言うといい」
 幹也「見慣れないせいか凄く違和感があって」
 橙子「実を言うと自分でも何か違うと感じていたところだ。
    たまには紙巻き以外はどうだろうと思ったんだが」
 幹也「煙管なら似合うかも」
 橙子「なるほど」
 幹也「……」
 橙子「どちらかというと式の方が似合うななどと思ったな、
    その顔は」
 幹也「当たりです」


 三千二百五十四ノ二「紫煙2」

 橙子「どうだろう、水タバコは」
 幹也「ええと、中東とかでよく見かけるあれですか。
    ああ、いいかも知れませんね」
 橙子「ちょっと退廃的な感じがするのも良いな」
 幹也「携帯には向きませんけどね」
 橙子「くっ、没」



 三千二百五十五「心技体」

 士郎「でも何で魔術師が拳法とか身につけてるんだ」
 凛 「……何でなのかしら」
 士郎「え?」
 凛 「体を鍛えるとかそういう理由はあった思うんだけど。
    綺礼に教わってまで習得するとか。
    いつ、どうやって言いくるめられたんだろう。
    どうしても、きっかけが思い出せないのよ」
 士郎「そうか」



 三千二百五十六「出入り口にあらず」

 志貴 「窓から出入りする光景を見ると驚くって話はしたよ」
 アルク「そうでしょ」
 志貴 「目にもとまらぬ速さで飛び込んでくるとか、幅跳びみたいに
     飛び出すってのはちょっと違う」
 アルク「えー」



 三千二百五十七「備品」

 士郎「どうして生徒会室に鍋とかコンロがあるんだ」
 一成「いつごろからあるものかもわからぬからなあ。
    冬場の作業の際にでも持ち込んだのか」
 士郎「まあ、とりあえず煮えたみたいだ」
 一成「いただこう」



 三千二百五十八「インスタントラーメン」

 桜 「具とかには工夫できますけど、根本的には変えられませんね」
 士郎「無理に焼そばにするとかいう手もあるけど」
 桜 「あまり続けるのも健康に良くないですし」
 士郎「賞味期限まではまだだいぶあるけど、多すぎるよなあ、これ。
    藤ねえめ」



 三千二百五十九「地下鉄」

 アルク「今、急に上から崩れてきたら抜け出せる?」
 シエル「潰れて復元とかはすぐでしょうけど、単純に多量の瓦礫とか
     土とか相手だと一苦労かも。
     魔術使ってもどんどん崩れてきそうですし」
 アルク「わたしなら単純に吹っ飛ばせるけど。
     そうなんだ、シエルだと、ふーん」
 シエル「嬉しそうですね、アルクェイド……」



 三千二百六十「ホワイトボード」

 志貴「だから、何でみんなして人の予定を書き込むんだ?
    そのうえ誰が書きかえただの消しただの文句言われるのは
    どう考えてもおかしいだろ」



 三千二百六十一「ヒルダウン」

 有彦「自転車で下ってきたら相当速いんじゃねーか。
    遅刻しそうだとか慌てなくてすむだろ」
 志貴「それだッ。
    と言いたいけど、帰りに押して帰るのが辛いと思わないか」
 有彦「思うなあ」



 三千二百六十二「家賃」

 桜「姉さんがあんなに驚愕するなんて。
   まあ、払っているというのは嘘ですけど」



 三千二百六十三「ティーカップ」

 志貴「なるほど、いい香りだ…おっと。熱ッッ」
 秋葉「ああっ、兄さん。大丈夫ですか。
    翡翠、早く濡れタオルと冷水を」
 志貴「大丈夫だ。ちょっと手にかかっただけだから」
 秋葉「カップを落としたと思ったら、そのまま避けて下さい。
    火傷したり、破片で怪我したりしたらどうするんですか」
 志貴「割ったらいけないと思って、とっさに受けたんだよ」
 秋葉「そんなものより兄さんの体の方が大事です」
 志貴「気をつけるよ」

 琥珀「何の迷いもなく言い切るのが秋葉様らしいですね。
    美術館にあってもおかしくない逸品ですのに」



 三千二百六十四「創作料理」

 志貴 「斬新なカレーうどんって、焼うどんにカレーかけたんだよね」
 シエル「ふっ、それだけではありませんよ、遠野君。
     焼うどん自体にも軽くカレー粉をまぶしているので、効果が
     相まって謂わば味わいはカレーの二重奏です」
 志貴 「うーん、見た目がどうも。
     ……あ、でも、確かにこれは美味しい」
 シエル「そうでしょう。あ、遠野君、二人分ですからね、これ」



 三千二百六十五「遊園地」

 秋葉「けっこう人が多いものなんですね」
 志貴「そうだな。
    ちょとしたアトラクションひとつにけっこう並ばないと駄目か」
 秋葉「今度は貸し切りにしましょうか」
 志貴「二人で回ったとしてもかなりつまらないと思うぞ」



 三千二百六十六「アクアリウム」

 志貴「他の所が良かったかな」
 翡翠「いえ、珍しいですし、面白いです」
 志貴「喜んでくれたなら嬉しいけど。
    何だか時々首をかしげているから」
 翡翠「ガラスにこの格好の姿が映るのを見ると、何だか不思議で」
 志貴「似合っているんだけどなあ」(小声)



 三千二百六十七「標本理論」

 幹也「式は着物の着付けって自分で出来るよね」
 式 「ああ」
 幹也「そうだな、式は当然か」
 橙子「式はという言いかたは聞き捨てならんな。
    私も出来るぞ、その程度の事」
 鮮花「私だってできます」
 幹也「そうなんだ。普通は出来るものなんだね」



 三千二百六十八「影響」

 式 「幹也がオレと関わらなかったとしても、それはそれで
    普通に生活していたんだろうな」
 橙子「そうだろうな。普通をどこまで指すのかは別として」
 式 「……何だか不公平だな」



 三千二百六十九ノ一「朱赤」

 橙子「異常に見える異常者より、異常者の群れの中で正常を保つ者こそ
    一番の異常者なのだ、とかいう論法があるだろう」
 幹也「ありますね」
 橙子「……」(少し考えるような目で見て)
 幹也「何か?」
 橙子「いや、別に」


 三千二百六十九ノ二「泥蓮」

 橙子「とは言え、朱に交わろうにもそうした要素が皆無であれば
    孤を保つしかないのかもしれないな」
 幹也「なるほど」
 橙子「例としては変だが、魚の群れに人間を放り込んでも水の中で
    呼吸はできないように」
 幹也「狼だと狼少女になりますけどね」
 橙子「……」
 幹也「……」
 


 三千二百七十「兄と妹」

 橙子「鮮花が恋人ができたと連れてきたらどうするね。
    いや、あくまで、もしもの質問だ」
 幹也「……、どうでしょう」
 橙子「ふふ。
    今の表情と間を味わう為なら幾らでも代価を払うだろうに
    見たのが私だけとは。
    まあ、いたらこんな質問などしないけれど」



 三千二百七十一「這い上がる」
 
 晶 「何と言うかですね、ガツンと叩きのめされたいんです。
    そうされる事で、もっと強くなれるというか」
 秋葉「ふうん」
 蒼香「へえ」
 晶 「いえ、創作欲とか精神的な話で」



 三千二百七十ニ「どちら側か」

 イリヤ 「自分のサーヴァント取られた可哀想なひとー」
 士郎  「はい」
 凛   「わたしも」
 バゼット「私もです」
 イリヤ 「サクラに飲まれたのも入るのかしら。
      じゃあ、逆に取っちゃったずるいひとー」
 言峰  「ふむ」
 キャスタ「はいはい」
 凛   「はい。……って、あれ?」
 


 三千二百七十三「王将の軍勢」

 ウェイバー 「何だ、それは」
 イスカンダル「この国に伝わるチェスのようなものだ」
 ウェイバー 「ふうん。で、何を感心したように見てるんだ」
 イスカンダル「このゲームでは、敗れた者がそのまま仲間となる。
        その方が理にかなっている」
 ウェイバー 「そんなものかなあ。まあ、おまえならそう思うか」


 三千二百七十三ノ二「王将の軍勢2」

 イスカンダル「それにしても、自軍だろうが敵将の目前だろうが
        好きな所に出没するとは、凄まじいな。
        サーヴァントでもなかなかこうはいかんぞ」
 ウェイバー 「どうでもいいよ。何で、そんな嬉しそうなんだ」



 三千二百七十四「代償」

 橙子「あるものを得る為に、全てを投げ出すという生き方は
    苛烈ではあるが、羨ましくもあるな」
 鮮花「でも、橙子師も、昔あらゆる蓄えを放出して戦いに挑んだ
    とか言ってませんでしたか」
 橙子「まあ、似た事はしたが。
    取られたものを取り戻すみたいな心持ちだったからな。
    賭け金以上のものを失ったし、まったく。
    するものではないぞ、うむ」
 鮮花「はあ」
    


 三千二百七十五「涼を求む」

 幹也「夏が近付くと、アイスクリームも美味しくなるね」
 式 「そうか?」
 幹也「暑くなるから冷たいものが欲しくなったりして。
    式、そういうの関係ないんだ、そうか……」



 三千二百七十六「準備万端」

 式 「どこか部屋借りたいから探してくれって言ったら
    どのくらいで探せるものかな」
 幹也「それなら、すぐに。ほら、この辺りどうかな」
 式 「いやに数あるけど、それって、もしかして……」
 幹也「うん?」
 式 「二人で…とか、その、ええと……」(小声)
 幹也「式一人なら、このくらいの広さでいいかなあ。
    それとも、周りの環境重視で」
 式 「そういう訳ではないのか。……わからない奴」



 三千二百七十七「勝利への道」
 
 ウェイバー「あの頃入手できた情報だけで考えたとしても、こうすれば
       聖杯は獲得できていたな。
       近い事はあいつも考えていたのだろうけど。
       結果的に勝つのでは駄目だったんだろうな、きっと」



 三千二百七十八ノ一「ルール変更」

 青子 「出前が三人前からって変わったのよ。
     草十郎がいて、その点はラッキーだったわね」
 草十郎「まあ、そうかもしれないけど。
     ここを狙い撃ちだったんじゃないのかなあ」
 青子 「何、ぶつぶつ言ってるのよ」


 三千二百七十八ノ二「その後」

 草十郎「さすがに四人前からに変えたら、出前の数自体が激減だって
     歯軋りしたそうだよ」
 青子 「だから、何を言っているのよ」
 


 三千二百七十九「儚げなその姿」

 青子 「でも、純粋に死ににくい存在って、有珠の方よね」
 草十郎「……」
 青子 「批難の眼で見られる様な事言ってないでしょ。
     言ったの? そう……」



 三千二百八十「評」

 青子「で、草十郎が『そうか、必要な事はきっちりとやり遂げるのに、
    面倒な事は嫌いなんだな』とか言ってたのよ。しみじみと」
 有珠「そう」
 青子「的確よね」
 有珠「そうね」
 青子「へえ、ずいぶんとあっさり認めるんだ」
 有珠「あなたの事でしょう、それ」
 青子「有珠の事でしょ、絶対」
 有珠「……」
 青子「……」



 三千二百八十一「不要」

 青子 「敷金と礼金か」
 草十郎「……凄く不穏な事を聞いたような気がする」



 三千二百八十二「職業選択」

 芳助 「皿洗い、まだこんなにか。あー、かったるい」
 草十郎「どうも芳助向きのバイトとも思えない」
 芳助 「あ、わかる。そうだよなあ。
     オレなんただと、もっとハイテンションっていうの?
     そーゆーのだよなあ。おねーさん相手にしたりとか」
 金鹿 「ご不満なら別にやめて頂いていいんだけど」
 芳助 「うぉっ、いやいや。いやいやいや」
 金鹿 「静希、こいつが真っ先にウチに来たと思う?」
 草十郎「ええと……、既に?」
 金鹿 「そう、さんざんあちこち首になって、拾われたの」
 芳助 「うーん、出前行ってくるわ」
    


 三千二百八十三「事前準備」

 秋葉「何だってそんなに千円札を大量に。
    そもそもカードだって持っているのでしょう」
 晶 「仰る通りなんですけど、普通なら」



 三千二百八十四「凶器たりうる」

 有珠 「……」
 青子 「……」
 草十郎「ちょっと無理があると思うんだけど」
 有珠 「黴は生えていないわ」
 青子 「虫にも食われていないわね」
 草十郎「こればっか齧ってると先に歯が欠けそうだ。
     どこから見つけたのさ、このフランスパン」



 三千二百八十五「湯呑」

 草十郎「日本茶自体はいいんだろう、紅茶のカップに入れるのが
     駄目だってだけで」
 有珠 「ええ、そうよ。
     それできちんとした湯呑茶碗を用意した訳ね、わざわざ」
 草十郎「うん。やっぱり、駄目か」
 有珠 「この空間には不似合いなんだけど……、まあ、いいわ。
     何というか、ぎりぎり調和するような器だし。
     なかなか良いものね、それ」
 草十郎「アドバイスありがとう、鳶丸」(呟き)



 三千二百八十六「居住者の義務」

 草十郎「ここは、有珠の屋敷なんだから、蒼崎も家賃払っているのか」
 青子 「いいえ。それは話し合いで決着しているから」
 有珠 「決着しているのかしら」
 青子 「ちょっと、あれでまだ納得していないの」
 有珠 「さあ、どうかしら」
 草十郎「よし、とりあえず地雷踏みかけたのはわかった」


 
 三千二百八十七「中華風」

 芳助 「いい加減、賄い飯のバリエーションにも飽きたろう」
 草十郎「そんな事は無いけど」
 芳助 「わかってるって、皆まで言うな。
     今回、当番だろう。炊きたての飯に酢を混ぜてだな、変わり
     寿司としゃれこもうって趣向なんだ」
 草十郎「ほほう」
 芳助 「マグロは無いが、このイカなんか刺身でもいけそうだし、
     こっちの前菜のクラゲとか海老使って……痛っ、なんだよ。
     あ、ちょっと待って。冗談。じょうだ…………」
 草十郎「連れて行かれた」(目で追いつつ)



 三千二百八十八「二重生活」

 草十郎「意外と、魔術師といっても普通の生活しているんだな」
 青子 「そりゃそうよ。そうそう切った張ったの毎日送らないわよ」
 草十郎「なるほど」
 青子 「そもそも、魔術師の生活ってどんなの想像していたのよ」
 草十郎「いや、何も考えてなかった」
 青子 「それはそれで何かイラっとくるわね」



 三千二百八十九「武勇伝」

 草十郎「そう言えば、初めてここ来て案内された時、窓から外に
     出ようとして蒼崎に止められたな」
 芳助 「何だよ、オレなんか前に本当に飛び降りたぜ」
 草十郎「ほう」
 芳助 「華麗な身のこなし、見せたかったな」
 鳶丸 「その後の騒動まで憶えていて自慢しているんなら凄いが。
     それともついでに頭打って記憶飛んだのか……」



 三千二百九十「レベルアップ」

 草十郎「肉屋でショーケースを眺めていたら、前に食べたのより
     遥かに高い値段の牛肉が置いてあったんだ」
 有珠 「それはあるわね。で、どうしたのかしら」
 草十郎「きっと凄く美……、いや何でもない。
     興味無い。ないんだ」(勢いよく去る)
 青子 「何の話してたの?」
 有珠 「知るという事は幸せなのかって話だったかしら」



 三千二百九十一「不要」

 芳助 「バイクとかどうよ。あれは女にもてるぞ」
 草十郎「別に必要無い。それにあれってガソリン代とかが
     かかるんだろう?」
 芳助 「そりゃ、燃料ないと無いと走らないわな」
 草十郎「……」(頷く)
 芳助 「あれ、今のでこの話題終了か」



 三千二百九十二「3人集まれば、派閥が」

 青子「食べられるものを組み合わせたんだから、出来あがったものは
    食べられるものになる筈よね。なんでこんな惨劇に」
 有珠「人が集まっても争いは起きないという事になるわね。
    その理屈で言うならと」
 青子「食べ物界にも利害とか金銭トラブルとかあるのかしらね」
    


 三千二百九十三「手立て」

 志貴「何でみんな『夏は暑いもの』で済ますんだろうなあ」
 有彦「さあ。俺は暑いの嫌だぜ」
 志貴「そうだよな、普通は」



 三千二百九十四「水の中」

 青子「そう言えば、有珠も泳げるってほどではないわよね」
 有珠「ええ。
    でも逆に聞くけど、何故あなたは泳げるの?」
 青子「改めて訊かれると……、学校の授業の前には泳げたし。
    なんでかしら」
 有珠「それを訊いているんだけど」



 三千二百九十五「素性」

 ベオ「ごちそうさま。
    ……時々、何の肉かわからないものが出されるけど、
    あれって何なんだろう。
    それに、あの笑顔」



 三千二百九十六「根本」

 草十郎「また、そんなので夕食すませてる」
 青子 「いいでしょ、別に。
     あんた、男の癖に食べ物にうるさいのね」
 草十郎「男の方が食い意地ははってると思うよ。
     だいたい、食べることって生き物の一番大事な事だろう」
 有珠 「一理あるわね」


 
 三千二百九十七「氷菓」

 幹也「はい、おみやげ」
 式 「またアイスか。ふうん、かき氷か」
 幹也「たまにはいいだろう。一応いちご味だから。
    それとも、いらない?」
 式 「食べる」 



 三千二百九十八「早い者勝ち」

 桜 「特売かあ。たまには焼き肉なんてどうでしょう」
 士郎「藤ねえが張り切って焼ける前から箸出すからなあ」
 桜 「そうですね」
 士郎「なんとなくだけど、遠坂も焼けるの待つのじれったくなる
    タイプな気がする」
 桜 「想像できますね。それにセイバーさんがいる、と」
 士郎「という事で、やめておこう」



 三千二百九十九「追う者と追われる者」

 秋葉「まったく。兄さんと来たら」
 琥珀「秋葉様も無謀な行動とったり、ピンチになったりしたら
    志貴さんが飛んでくるんじゃないですか」
 秋葉「なるほど」
 琥珀「……今のうちに呼んできた方がいいですかねえ」 



 三千三百「単体とはまた違う味わい」

 草十郎「アイスコーヒー作ったけど、いらないかな」
 青子 「貰うわ」
 有珠 「いらないわ」
 草十郎「了解。……はい、蒼崎」
 青子 「ありがとう。
     え、コーヒーフロートじゃない。やるわね」
 有珠 「えっ」
 草十郎「コーヒーに入れると美味しいっていうから買ってきたんだ。
     もう一つ作れ? それは欲張りすぎだぞ、蒼崎。
     違う? ああ、そうか。コーヒーは少なめか、わかった」  
 有珠 「……」(やや、安堵の色を浮かべて)




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