天抜き 其の八





 三百五十一「君にお父さんと言われる筋合いは無いがね」

 秋葉「あの二人は論外として、兄さんと結婚する相手ですか?
    そうですね、そんな女性が現れたら…………。
    私を倒せたら、認めましょうか」
 志貴「(無理だ)」
 琥珀「(無理ですねえ)」
 翡翠「(……無理)」
 秋葉「冗談ですよ?」(冗談と思えない目で)



 三百五十二「手作りのお弁当」

 秋葉「はい、今日は和風にしてみました。どうですか?」
 志貴「うん、美味しそうだな。どれ……、卵焼き、良く出来てる。
    しかし、毎日じゃないにしても大変じゃないのか?
 秋葉「浅上まで通っていた頃に比べたら、時間の余裕はありますよ」
 志貴「そうか。でも料理の腕上がったよな。
    多少形は歪だったりするけど、どれも美味しいよ」
 秋葉「それは……兄さん向けの調味料がたっぷり入っていますから」
   (凄く真っ赤になって語尾がもにょもにょ)
 志貴「調味料って……、ああ、そうか、なるほど」(照れている)
 秋葉「そうです」(愛情に満ちた目で上目遣い)



 三百五十三「手作りのお弁当2」

 秋葉「あら、この照り焼き、塩加減が……
    兄さん、ダメです、食べないで下さい」
 志貴「うん? いや、美味しいけど?」
 秋葉「嘘……」
 志貴「秋葉の手作りだと思うと、凄く美味しいけど?」
 秋葉「……本当?」
 志貴「ああ。そういうものだよ」(惚れ惚れとする微笑み)
 秋葉「はい」(嬉しそうに)



  掲示板からの転載です。

 三百五十四「ジェロニモ?」作:真さん

 秋葉「兄さん、しっかりして下さい!私の生命を分けてあげますから!」
 志貴「駄目だよ……それは受け取れない……」
 秋葉「何で!? 何でなんです、兄さん!」
 志貴「だって……」
 秋葉「だって?」

 志貴「だってオラは人間だから」



 三百五十五「その名はプリンス・カ○ハメ」作:真さん
 
  (あっさりと使い魔を倒した魔術師を見て)
 橙子「馬鹿な……なんでお前がその技を……」
 荒耶「我が集めし六十四種の死に様、その中にありて他者の手によるモノは四十八を
    数える。そして、我はそれと同一の死をもたらす技をこの身に刻み込んだのだ」
 橙子「では、やはり今の技は!」

 荒耶「左様……“四十八の殺人技”の一つ、キン○バスターである」 



 三百五十六「対抗して」作:真さん

 橙子「式に織にシキ……三つの人格は揃ってるな。あとは手を四本増やせば……」



 三百五十七「お兄ちゃんとしては、あまりに不憫で涙が止まらないのです」作:がんさん

 志貴「秋葉、お前子供のときにもやったよな、はだかリボン……」
 志貴「そっか、あのときと同じリボンがまだ……」
 志貴「あの頃からの成長って……」
 志貴「そっか……」



 三百五十八「起源(1) 秋葉の場合」作:のちさん

 志貴「先生から教えて貰ったんだ
 けど、人には『起源』っていものがあるんだってさ」
 秋葉「はい」
 志貴「なんでもその人の行動にある程度だけど影響するんだって」
 秋葉「なるほど」
 志貴「さしあたって、秋葉なんかだったら……えーと」
 秋葉「『奪う』ですね」
 志貴「……あれ、認めた」
 秋葉「ええ、兄さんが誰のものになってもこれでいいっていうことになりますもの」
 志貴「……」


 三百五十九「起源(2) 琥珀の場合」作:のちさん

 志貴「琥珀さんの起源は……」
 琥珀「なんでしょうねー」
 志貴「えーと」
 琥珀「『操る』、『騙す』、『謀る』、いろいろありそうですねー」
 志貴「あの……」
 琥珀「志貴さんはどう思いますかー」
 志貴「その……」
 琥珀「どう思いますかー?」
 志貴「……」


 三百六十「起源(3) 翡翠の場合」作:のちさん

 志貴「翡翠だったら……」
 翡翠「……」(目をつむる)
 志貴「あー……」
 翡翠「……」(つむったまま)
 志貴「なんと言いますか……」
 翡翠「……」(まだつむったまま)
 志貴「そのー……」
 翡翠「……」(まだまだつむったまま)
 志貴「……『待つ』?」
 翡翠「……」(つむったまま)
 志貴「……」


 三百六十一「起源(4) アルクェイドの場合」作:のちさん

 アルク「あたしの起源?」
 志貴 「そう」
 アルク「ないよ?」
 志貴 「へ、でも人だったらあるって……」
 アルク「私、吸血鬼だもん」
 志貴 「あー……」


 三百六十二「起源(5) シエルの場合」作:のちさん

 シエル「どうでしょうね……」
 志貴 「先輩?」
 シエル「できたら、『愛する』なんてのが一番いいんですけどね」
 志貴 「え、えと」
 シエル「でも……、私……」
 志貴 「……シエル……」
 ななこ「『カレーを食べる』じゃないんですかー?」

   ゴッ

 シエル「ふふ、私みたいな罪深い人がそんなこと考えても……」
 志貴 「……」


 三百六十三「起源(6) シオンの場合」作:のちさん

 志貴 「シオンだったらなんだろうね?」
 シオン「起源のことか?」
 志貴 「うん」
 シオン「ふむ、そもそも起源というのはだな……(以下略)」
 志貴 「……」
 シオン「(前略)(中略)(後略)」
 志貴 「……」
 シオン「で、そこから……」
 志貴 「『喋る』」
 シオン「なっ、私が、だいたい志貴は(以下略)」
 志貴 「……」


 三百六十四「起源(7) レンの場合」作:のちさん

 志貴「レンはなんだろう?」
 レン「……」
 志貴「うーん、難しいなあ」
 レン「……」(こくこく)
 志貴「レンはどう思う?」
 レン「……」(ふるふる)
 志貴「そうか、わからないか」
 レン「……」(こくこく)
 志貴「……」
 レン「……」(ふるふる)
 志貴「……」


 三百六十五「起源(8) さつきの場合」作:のちさん

 四季 「ふむ、おまえの場合」
 さつき「私の場合?」
 四季 「『盗聴する』」
 さつき「なによそれ!」
 四季 「気に入らなかったか? じゃあ『覗き見する』」
 さつき「ちょっと!」
 四季 「やっぱり『ストーキングする』か?」
 さつき「それじゃいつまでたっても私の願いは実らないじゃない!」
 四季 「幽霊じゃ無理だと思うが」


 三百六十六「起源(9) 四季の場合」作:のちさん

 さつき「『妬む』」
 四季 「うむ」
 さつき「『騙される』」
 四季 「うむ」
 さつき「『殺される』」
 四季 「うむ」
 さつき「ちょっとは否定してよ」
 四季 「今更何を言ってもしょうがないからな」
 さつき「……志貴君はわかってるんじゃない?」
 四季 「まあな、それでいいさ」
 さつき「……」


 三百六十七「起源(10) 志貴の場合」作:のちさん

 志貴 「俺の場合か?」
 志貴 「うーん、『寝る』じゃないかなあ?」
 女性陣「いいえ違います」
 志貴 「じゃ、なんだと思うんだ?」
 女性陣「『ヤる』」
 志貴 「……」
 琥珀 「ある意味『寝る』も合ってるかもしれませんね〜」
 志貴 「……」



 三百六十八「秋葉、翡翠“にも”負ける」作:kazuさん

 翡翠 「・・・6位転落・・・。姉さんは秋葉様に勝つほどの人気なのに私は・・・。」
 秋葉 「・・・ぅぅぅぅぅ。琥珀に負けるなんて・・・。」
 アルク「気を落とすこと無いよ翡翠。翡翠も妹に勝ったじゃない。」(4連覇の余裕の笑みを浮かべつつ)
 翡&秋「「??」」
 アルク「ほら、「メカ」が「G」に勝ってるじゃない。」
 翡&秋「「!!」」
    泣き崩れる秋葉と困惑の表情の翡翠。



 三百六十九「アイノカタチ」

 秋葉「兄さん、何で、何でこんな事なさ…んふッ…るんん…です」
 志貴「秋葉のこと好きだから」
 秋葉「そ、そう…ですか、んんはぁ。
    なら、もしも、兄さんが…他の女の人を好きになったら、なさる…んんッですか?」
 志貴「……どうだろう?」(自分で自分を誤魔化すように手を)



 三百七十「似て大いに異なる」

 志貴「ええと、こんな風になる」(眼鏡を掛け直しながら)
   大木がぽきりと折れ、さらに粉々に散っていく。
 秋葉「凄い。これが兄さんの力……。
    私ではこんな真似は出来ません」(髪が紅化)
 志貴「いや、ある意味秋葉の方がずっと凄いと思うよ」
   ところどころ炭化しつつやはり粉みじんになった巨木を眺めて。



 三百七十一「たまにはね」
 秋葉「一方的に兄さんに叱られるのって、凄く……新鮮」



 以下、三百七十九まで翡翠&琥珀誕生日記念にまとめて掲載しました。 

 三百七十二「背に腹はとは言うが」

 志貴「ああ、困ったなあ」
 琥珀「あら、どうなさったんですか?」
 志貴「ちょっと急な入用があってさ」
 琥珀「それなら、お貸ししましょうか?」
 志貴「本当? でも返す当てが……」
 琥珀「ではお金の代わりに、お薬の被験者になって…お嫌ですか。
    そうですねえ、昨夜みたいな事をまたして下さると言うのは?
    それなら志貴さんも文句は無いでしょう?」(僅かにからかい気味)
 志貴「それは、もちろ…いや、断るよ。
    お金貰って琥珀さんとそんな真似はしたくない。うん、残念だけど」
 琥珀「そうですか……」(少し嬉しそう)
   「なら、三番目の選択。菜園の手入れを手伝ってくださいな。
    力仕事がいろいろありますから」
 

 三百七十二ノ?「Gの前兆」作:西紀貫之さん

 志貴「琥珀さん、力仕事って……」
 琥珀「はい、あれです(優に6メートルはあろうかと思われる巨大な
    マンドラゴラが菜園の柵を蹴散らしているのを指差して)」
 志貴「……なんかアレ、怒ってるみたいですけど(屋敷の外壁を叩き
    付けるマンドラゴラを目で追いながら)」
 琥珀「がんばってください、とりあえず成功報酬ということで〜
   (七夜を手渡して眼鏡を外しながら)」



 三百七十三「手取り足取り」

 翡翠「こうでしょうか?」
 志貴「うーん、もう少し包丁の角度を変えてさ」
 翡翠「……」(言われたように一生懸命ではある……のだが)
 志貴「ああ、ちょっと危ないな」
 翡翠「……」(困った顔)
 志貴「だからさ、こうやって」(見かねて背後から手を)
 翡翠「なるほど」
 志貴「だろ? じゃあ今度は、左手を添えて、そうそう」

 琥珀「後ろから見てると凄い姿……」



 三百七十四「誕生日のプレゼント」

 声 「…て下さい。もう起きる時間です」
 志貴「う…うん。ふぁ、おはよう、ひす…い?」
 翡翠「おはようございます、志貴さま」
 志貴「……その格好は翡翠だけど、琥珀さんだよね?」
 琥珀「あら、わかっちゃいましたか?」
 志貴「雰囲気とか……、と言うかわかるようにやってるでしょ?」
 琥珀「はい。もし間違えていたら……ふふふ」
 志貴(妖しげな笑みは見て見ぬ振りで)「で、どうしたの?」
 琥珀「翡翠ちゃんと誕生日なんでお互いの役割交換したんです」
 志貴「へえ」
 琥珀「前から一度志貴さんを起こしてみたかったですし。
    変ですか、この格好?」
 志貴「ううん、似合うよ。うんうん」
 琥珀「ふふふ(でも何だか志貴さんへのプレゼントみたい)」


 三百七十五「誕生日のプレゼント2」

 琥珀「では、早く着替えて降りて来て下さいね」
 志貴「了解。……そうだ、じゃあ翡翠は琥珀さんの格好?」
 琥珀「ええ。あ、弾んだお顔。と言う事で翡翠ちゃんも下で待ってますよ」
 志貴「ああ、すぐ行くって言っておいて」
 琥珀「わかりました」

   部屋の外に出ながら言い残し。
 琥珀「翡翠ちゃんも前から志貴さんの朝食作りたかったんですって」
 志貴「え?」



 三百七十六「夜のおねだり」

 志貴「いいよ、お願い事があったんなら遠慮せずにさ」
 翡翠「……」(琥珀を横目て見ている)
 琥珀「……」(さあ、と促している)
 翡翠「志貴さまと一緒に眠ってみたいのですが……」
 琥珀「わたしも一緒ですけど、ダメでしょうか?」
 秋葉「ダメです。何を考えているの。そんないかがわしい。
    それも三人でなんて、絶対に許しません」
 翡翠「え?」
 琥珀「いかがわしいって?」
 秋葉「何、その意外そうな目?
    ……もしかして、文字通りの意味?」
 翡翠(こくり)
 琥珀(こくり)
 秋葉(何だか居たたまれなくなり)「好きになさい」(撤退)


 三百七十七「夜のおねだり2」

 翡翠「すぅ……」
 琥珀「ん……」
 志貴「眠れるわけないだろう、こんなの」


 三百七十八「夜のおねだり3」

 秋葉「よく考えたら、添い寝だってとんでもない事じゃない」
   とは言え踏み込む訳にもいかず志貴の部屋の外でうろうろ。


 三百七十九「夜のおねだり4」

    朝。真っ赤な目でぽやんとしている志貴。恥かしげな双子。

 志貴「それにしてもさ、眠っている間に俺が変な事するとは思わなかったの?」
 琥珀「そんな真似すると思ったら頼みませんよ」
 翡翠「はい」
 志貴「そう?」(いろいろと複雑な心境)


 三百八十「無想紅月」作:hitoroさん
   
  朱色の月を見上げつつ 
 「遙かなときの果てに、貴方は何を求めるの?」 
 「知れたこと、誰も知らぬ未来、私はその可能性を見てみたい」
  自嘲気味にそう呟く、頷く黒き姫君 

 「我はタタリと成ろう、人を呪い、人を侵し、人を殺す、タタリに
  全ては未だ無き可能性の為に」 

  吸い込まれるように消える男、男が消えた後を見つめ続ける姫君 
 「さようなら哀れな人、貴方は永遠に救われない」 



 三百八十一「確かにランダムだけど」作:月詠さん

 
 琥珀「ええ、はい。いいえそんな事無いです。
    わざわざ有難うございました」
 
  電話を置く琥珀。
 
 琥珀「あは〜。リフォームなんて出来るものならやって見なさいな」



 三百八十二「個人の好みだし」作:月詠さん
   
 秋葉「兄さんはどっちの方が好みなんでしょう」
  秋葉の手にはセーラー服と志貴の学校の制服。
 
 秋葉「まあ、あの人なら私が着るならどっちでもいいとか言うんでしょうが、何か?」 
  空中を睨むように呟く。
 


 三百八十三「この一枚に今年最後の夢を買う」作:月詠さん
 
 志貴「翡翠頼む。少しだけ融通してくれないか?」
 翡翠「少しと言われましても。本当にこれだけで?」
 志貴「ああ、十分さ。有難う」
 
  翡翠から貰った額を握り締め、猛ダッシュでかけていく。
 
 秋葉「たかが300円で何が出来るというんです?兄さん」
 
 琥珀(あは〜、秋葉様には一生分からない事ですよ〜)


 
 三百八十四「もしも」作:月詠さん

 秋葉・鮮花「もしも私が妹でなかったら好きと言ってくれますか?」
 
 翡翠 「もしも、指ちゅぱメイドでなくても好きと言って下さいますか?」
 
 琥珀 「もしも、腹黒い割烹着の悪魔でなかったら好きと言ってくれますか?」
 
 アルク「もしも、17分割しなくても好きと言ってくれる?」
 
 シエル「もしも、カレーとかメガネがなくても好きと言ってくれますか?」
 
 シエル「・・・・・・ああダメ。カレーがないなんて考えられない。
     けど、それでもし遠野君が・・ああ、でも(袋小路)」
 
    ※下のネタは某ゲームのキャッチコピーです。
    「もしも私が悪魔でも友達になってくれますか?」だったかな?
 


 三百八十五「お姫様な扱い」

 志貴「秋葉? なんだ、こんな処で眠っちゃって。
    疲れてたみたいだし、起こすと可哀想だな……、よし」
   そっと体を揺らさぬように両手で抱え上げる。お姫様抱っこ。
 志貴「うわ、随分と軽いんだな、秋葉。しかし柔らかくて、それに……」

 琥珀「……あの、志貴さん、何を?」
 志貴「うわ、ああ、あの、すぐに離れるのが惜しくてわざわざ遠回りした
    とかじゃなくて、ええと、その……」
 琥珀「はあ」(生温かい笑み)


 三百八十六「その頃のお姫様」

 秋葉「…うん、え……、何、兄さん?
    ふふ、なんて幸せな……夢」(うっとりとまた眠りに)



 ホワイトデー関連で頂き物(ありがとうございます)含めいろいろと。

 三百八十七「妄想暴走な妹さん」作:クラザメさん

 秋葉「ふ、うふふふっ」
   (ホワイトデー数分前だが、ベットの上で限りなく興奮中)
 秋葉「いくら兄さんが鈍感で愚鈍でも、
    一月前はあれだけ印象的だったんですから、よもや忘れてはいないでしょう」
   (遠い目で思い出し中)
 秋葉「でも兄さん、お金は無いですね。
    どうするつもりかしら?
    広い意味の身体でプレゼントになるんでしょうけど‥‥‥‥ま、まさか!
    い、いきなり、そ、そんな高度な行為を?!」
   (顔が真っ赤に染まる)
 秋葉「い、いえ、恐れる必要などないわ、相手は兄さんなんだから!
    そうとなれば今の内に予行練習をしなければっ!!」
   (拳を握り、ベットに立ち上がる
    背後には紅の昇龍を背負い、そして寝間着のままで調理場に突入)

 秋葉「ええと漏斗はどこ?
    あ、あったわ‥‥‥‥‥‥で、でも、本当にこれで出来るのかしら?」
   (何の変哲も無い漏斗を握りしめ、少々困惑)
 秋葉「プラスチックだから金属よりは安全でしょうね。
    そう、これくらいで退いてはいられません!」
   (意を決して漏斗を使う)
 秋葉「う、うう、結構きついわね‥‥‥‥‥‥って、だ、誰?!」
 琥珀「‥‥‥‥」
 翡翠「‥‥‥‥」
 秋葉「あ、貴方達、い、いつから?」
 琥珀「‥‥‥‥‥‥‥‥」
 翡翠「‥‥‥‥‥‥‥‥」
   (無言で肯きあい、見なかった事にして退去)
 秋葉「ちょ、ちょっと?」
    な、なにか言ってから行きなさいよ!」(号泣)



 三百八十八「志貴君が裸リボンでお返しは許されるだろうか?」作:月影さん

 志貴  「か、身体で払います…(シクシク)」
 女性一同「…ジュルリ。」



 三百八十九「ジレンマ」作:月影さん

 秋葉「まったく兄さんは何を考えているんですか!
    こっそり働くだけでは飽き足らず、たかだか俗世のイベントの為に食事代
    まで削って、あろうことか貧血で倒れるなんて…呆れて物が言えません!!」
 志貴「ごめんな、秋葉、でもどうしても自分でお金を貯めて皆にお返ししたかっ
    たんだよ。」
 秋葉「兄さん……、琥珀!」
 琥珀「は、はい、なんでしょうか秋葉様?」
 秋葉「こういう時私は兄さんに一体なんて言ったら…どうしたらいいの?」
 琥珀「え、え〜と、これからは定期的に志貴さんにお小遣いを差し上げる事にす
   る、…なんていうのは如何でしょうか?」

 秋葉「………それ以外で!!」



 三百九十「失恋?」作:月影さん

 有彦「遠野、バレンタインのお返しはどーすんだ?お前金無いし、やっぱ<舐め
    るモノ>とか<白いモノ>繋がりでいくのか?」
 志貴「下品な奴だな、そんな真似するわけないだろ、お前じゃあるまいし。」
 有彦「はっはっは、確かに俺なら有り得るな、…って、んなわけねーだろ。」
 志貴「ノリツッコミかよ…、ん?あれ、晶ちゃん?」
 晶 「お二人共、やっぱりそういう関係だったんですね…。」
   (俯いて肩を振るわせながら)
 志貴「え?ど、どうしたの?」
 晶 「いいんです!この悲しみは次の同人誌に替えさせてもらいますから!!」



 三百九十一「そう考えると…」作:月影さん

 さつき(遠野君からもらったアメ…、遠野君のポケットに入ってたアメ…、
     さっきまで遠野君の手に…)
   蕩けた顔で飴を眺めつつ、
 さつき「せっかく貰ったけど、もったいなくて食べられないな…。(幸せそうに)」



 三百九十二「飴」作:月影さん

 シエル「ア、アルクェイド、どうしたんですか、その口は!?」
 アルク「えへへー、どう、真っ赤でしょー?」
 シエル「そうですか、とうとう吸血衝動に…、いいでしょう、分かりました、
     せめて貴方は私が殺してあげます。」
 アルク「え?ちょ、ちょっとシエル…?」
 シエル「問答無用!!」

 アルク「志貴からお返しに貰った面白いアメ舐めてただけなのにー。」                        
 シエル「だ、だからさっきから何度も謝ってるでしょう、ドラキュラ飴なんて
     知らなかったんですってば。」



 三百九十三「大ハーレムな淫夢」作:月影さん

   眠りから覚める志貴。
 志貴「……な、なんだか今日は大サービスだったけど、これってバレンタイン
    のお裾分けのお返し?」
 レン(コクリ。)
 志貴(す…凄かった。)



 三百九十四「遠回しに」作:月影さん

 羽居「あれ〜、蒼ちゃん、チョコのお返ししないの〜?後輩は可愛がらなきゃ
    駄目だよ〜。」
 蒼香「中には可愛がるを別な意味で取る奴もいるからな、変な噂を立てられて
    も困る。」
 羽居「ふ〜ん………。」
 蒼香「……………。」
 羽居「………………(ジ〜)」
 蒼香「……あー!分かったよ!ほら、お返しだ。」
 羽居「えへへ〜♪ありがと、蒼ちゃん♪」



 三百九十五「渡りに船」作:月影さん

 有彦 (今月は流石に遊び過ぎたな、パチンコ代もせいぜいあと一回くらいか…)
 ななこ「有彦さん、今日ってホワイトデーですよね。」
 有彦 「う…、ああ、そう…だったな。」
 ななこ「やっぱりそうですよね、…ところでホワイトデーって何の日なんです?」
 有彦 「!?……ホワイトデー…うむ、つまり白い日って意味だな、それ以上の意
     味は無いぞ。」
 ななこ「へー、そうだったんですか。」
 有彦 (初めてこいつが馬鹿で良かったと思う…。)



 三百九十六「渡りに船2」作:月影さん

   パチンコ店
 有彦 (あー、やっぱ流石の俺も少し良心が痛むな…、っと!?)
 有彦 「おお!きたきたきたぁー!!」

   有彦宅
 有彦 「ほらよ。」
 ななこ「どうしたんです?こんなにお菓子を沢山…。」
 有彦 「いや、パチンコでな、…まぁ、いいから食えよ。」
 ななこ「は、はい、それじゃ頂きますね。」
 有彦 「…うまいか?」
 ななこ「はい♪」
 有彦「…そうか、良かったな。」(横を向いて後ろ頭を掻きながら)



 三百九十七「いえ、文句はありませんけど」

 幹也「まだ配る先があるので」(立ち去る)
 橙子「ああ、ありがとう、礼を言うよ。
    ……まさか先月のあれに対してお返しをくれるとは、夢にも思わなかった」



 三百九十八「差をつけるとねちねちと責められそうだし」

 幹也「式とは同じ物だから」(立ち去る)
 鮮花「喜んでいいのか悪いのか……、でも、凄く嬉しい」



 三百九十九「時間掛けたんですけど、たっぷりと」

 式 「ありがとう、幹也」
 幹也「喜んでくれたなら、嬉し……ああッ」
 式 「どうした?」(瞬時にためらい無く包みを開けて口に運びつつ)
 幹也「ううん、何でもないんだけど……その、美味しい?」
 式 「ああ。ん?」
 幹也「なら、いいよ、うん」



 四百「不和の林檎、もしくはささやかなる仕返し」

   志貴、なんだか疲れきった様子
 志貴「残念だけど、俺からのお返しは一つしか用意できなかった。
    だから、アルクェイドと先輩と秋葉で決めてよ。
    いちばん相応しい人が受け取る事にしてさ。……それじゃ」
   (死闘開始の音。目に黒い笑みを湛えて背後のドアを閉める)

 翡翠「よろしいのですか、志貴さま?」
 琥珀「事前の売込み活動が激化していましたからねえ」
 志貴「うん。とても素直に応える気になれないよ。
    そうそう、はい、翡翠と琥珀さん、それにレン。
    ちっちゃなので悪いけど、バレンタインデーのお返し……」
 翡翠「……」(感激)
 琥珀「……」(やや感動)
 レン「……」(わかっているのかな? 嬉しそうではある)
  ほのぼのとした四人とは無関係に、広間ではさらに激烈な死闘の響音。



二次創作頁へ TOPへ