『Fate』天抜き 「直球45本勝負第5弾+6」

作:White Snow

 



 下記の作品は、『Fate』を中心にした内容となっております。作中のネ
タバレを含んでおり、『空の境界』、『月姫』、『歌月十夜』の関係者が出演
しております。また、中には故意に若しくは必然的に壊れたキャラが勃発して
おります。本編のイメージを崩したくない方はご注意ください♪

 〜作者から読者の皆様に〜
  当作品は、『Fate』をクリアされ、オールコンプを果たし、イメージを
徹底的に崩されたキャラを見てもなお愛していけると、言峰氏のようにマーボ
ーLoveと言える猛者にお勧めします。
 コンセプトは、ゲームを振り返ってもう一度楽しもう、です。
 故意に各話のルートの垣根を無くして、ニュートラルにどのルートにもあて
はまらないパラレルな話です。イフーで、ヤッホーな世界を想像していただけ
ると幸いです。

 時期を逃したネタも含みますが、一年間タンスに入れておくのもアレなので
出品いたしました。





 1.ギルな王様 〜笑死(止?)

 ギルガメッシュ「く―――はは、ははははははは!!!! 何だその滑稽さ
         は、我(オレ)を笑い殺すつもりか貴様ら!」
 士郎「トラ(虎)ット、シシ(獅子)ット!」

 ギルガメッシュ「プフー」

 遠坂     「何よ? 本当に死んじゃったの?」
 士郎     「――ああ、本当に笑い殺してしまった」(笑)
         虎と獅子の人形をピコピコさせながら。



 2.ギルな王様 〜王様の耳〜

 士郎     「王様の耳は、パンダの耳〜!」

 ギルガメッシュ「なぜ我(オレ)の秘密を知っている?」
 遠坂     「あ。意外とラブリー♪」

 言峰     「……中国四千年のヒミツだったのだが」



 3.セイバーな王様 〜王様の耳〜

 士郎  「王様の耳は、獅子の耳〜!」

 セイバー「――そうです。このカツラをとると……って、そんなわけありま
      せん!」
 藤ねぇ 「えぇ〜〜、つまんないの」



 4.トーサカな王様 〜王様の耳〜

 士郎「遠坂の耳は、地獄耳〜!」

 遠坂「――本当に命が要らないようね」
 士郎「うわっ、い、居たのか、遠坂!?」



 5.物干し竿の正しい使い方

 小次郎「ふっ、良い日和でござるな」
 葛木 「これなら洗濯物もよく乾く……」
   仲良く家庭サービスをする男二人。

 小次郎「――葛木殿。いくらマスターのマスターであっても、こればかりは譲れませんぞ」
 葛木 「……残念だ」
   視線が『物干し竿』に集中。



 6.対抗意識 〜真・風の王接近中〜

 セイバー「私は一人の騎士として――」
      風王結界を展開――

 セイバー「すべてに屈してはならない――」
      剣を正眼に構え――

 セイバー「例え、相手が何であろうともっ!」
      迸る魔力――!


 士郎  「志は立派だけど、危ないぞ。セイバー、戻ってこ〜い!」

    風速40メートルの台風接近中。



 7.遠坂の野望 〜徳政令〜

 遠坂   「アレさえあれば、借金なんて……。アーチャー、アレをつくっ
       てくれない?」

 アーチャー「凛、まさかと思うが……手遅れにならない内に弁護士に相談し
       た方がいいぞ」
 遠坂   (どきっ!)

 キャスター「『破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)』を、そんなもの
       に使おうだなんて……」



 8.概念武装 〜企て〜

 遠坂   「あ。ちょうど良かった」
 アーチャー「何だ、凛?」
 遠坂   「アンタたち、サーヴァントって、並みの概念武装じゃ傷つかな
       いわよね」
 アーチャー「無論だ。それ相応の魔力、神秘、歴史を秘めたものでなければ
       ならない。こんなことを改めて語る必要はなかったと思っていた
       のだが……」

 遠坂   「うふふふ」
 アーチャー「あ。何を企む、凛?」



 9.概念武装 〜魔弾の射手、再び〜

 遠坂「福は内〜♪ 鬼は外〜っ!!」

 アーチャー「い、痛っ! 痛い! 何をする、凛!?」
 遠坂   「何って? 今日は2月3日の『節分』。知らないの? そ〜れ、
       それ」
 アーチャー「ぐぁ〜〜! 痛い、イタタタタ、本気で痛いぞ、凛!」

 遠坂   「さすが千二百年近い歴史を持った武装概念(豆)ねぇ〜♪」

    その後、この『豆』は実験体になったアーチャーを含め他のサーヴァ
    ントに多大な戦果をおさめ、見事、遠坂は聖杯戦争を勝ち抜くことに
    なる。
    後世の歴史において『節分戦争』と恐れられ、聖杯戦争規約第十三条
    の15項に『豆、及び節分に由来する物品の投射及び罠などへの使用
    転用を禁ずる』が加わるのは別の話。



 10.概念武装 〜節分の後は必ず〜

 遠坂   「アーチャー、後片付けお願いね」

 アーチャー(……豆を投げるのが、鬼とは、これいかに――フフ)
       息も絶え絶えに横たわるアーチャー。



 11.概念武装 〜『鬼は外、の射手』〜

 ランサー 「き、貴様、本当にどこの英雄だ。豆を投げる英雄など聞いたこ
       ともない」
 アーチャー「ふむ。ふむふむ。判らんか? それは結構なことだ」

 ランサー 「あー、畜生。その馬鹿にした顔、すっげー、むかつく!」
 アーチャー「私は弓兵だ。飛び道具を使うのは当然だろう」(ニヤリ)



 12.概念武装 〜わからず屋〜

 ランサー 「だからって豆を投げるか、普通!?」

 アーチャー「あぁ、あいにくと誇りなどない身だからな。だがそれがどうし
       た。英雄としての名が汚れる?        は、笑わせないでくれよランサー。汚れなど成果で洗い流せる。
       そんな余分なプライドはな、そこいらの狗にでも食わせてしまえ」
 ランサー 「――なぜ、泣いている?」

 アーチャー「わかってくれるか?」
 ランサー 「――は、なーに言ってやがる。そーんなの、オレがわかるワケ
       ねぇだろーが!」

 アーチャー「このわからず屋!」



 13.セイバーの誕生日 〜貴女と出会えた日〜

 士郎  「おめでとう、セイバー」
 セイバー「一体なんですか?」
 士郎  「今日はセイバーと出会えた日だろ。本当の誕生日とは違うだろう
      けど、これも記念日だから」

 セイバー「――もうそんなになるのですね」
 遠坂  「こう言うことはホント、そつがないわね〜」
 士郎  「うっ、いいじゃないか別に。まぁ、それでケーキを焼いてみたん
      だ……」

 セイバー「!!! さ、流石は私のマスターですね」(嬉々として)
 遠坂  「誕生日に手作りか。よく考えると男の子で手作りは、今時貴重ね」



 14.セイバーの誕生日 〜節分の日〜

 士郎  「ふふふ、セイバー、思う存分食してくれ! じゃ〜ん♪」

 セイバー「……私の知っているケーキと少し違う気がするのですが?」
 士郎  「今日は2月3日で節分だろ? 節分にちなんで、豆を主体にしたケ
      ーキにしてみたんだ」
 セイバー「あ、餡子ですか?」
 遠坂  「それはケーキと言うより和菓子と言わない?」

 士郎  「違う、ケーキと言ったらケーキ。食べてみたらわかるから」



 15.セイバー誕生日 〜和風な豆ケーキ〜

 セイバー「!! 美味しいですね。和風な餡子のケーキというのもなかなか……」
 遠坂  「へぇ、意外。確かに和菓子っぽいけど、確かにケーキだわ、これ。
      ほんのり甘くて、しつこくないし、舌に蕩けるような食感が絶妙〜♪」

 士郎  「和風にはこだわりがあるからな。あ、もちろん緑茶にも合うんだ、
      これが」

     なぜ創作料理が美味い!? 恐るべし、執事スキルを持つ男!!!!



 16.セイバーの誕生日 〜農家の味方〜

 ランサー「――いや、悪い。ほんのお茶目だったんだが……」
 セイバー「…………」
      その視線の先には凶器と化した豆の狙撃を受けて大破した、士郎
      謹製ケーキが。

 ランサー「マジ悪いって!! まさか、パーティをしている……なん……て、
      思わなく……ひぃっ!?」
 士郎  「せ、セイバー……、落ち着こう、落ち着こうな、な、なっ、おい
      っ!」

 本気セイバー「おのれっ! 私のケーキを亡きものにしただけに飽き足らず
         更に豆を投げ捨てるその行為、万死に値します。一人の騎士と
        して、いえ、一人の人間として貴方を心底軽蔑し、農家の皆さ
        んにその首を捧げてくれるっ!!!」

 ランサー「ぎゃー」



 17.セイバーの誕生日 〜士郎の説得・未遂〜

 士郎「節分は、豆を投げる行事なんだが……。教えると、食べ物を大事しろ、
    と説教されそうだな」



 18.セイバーの誕生日 〜密告、十秒前〜

 アーチャー「……」
 遠坂   「アンタ、ランサーに恨みを買ってたなんてセイバーに知られた
       らどうなるかしら?」

 アーチャー「!!??」



 19.学校の怪談 〜空飛ぶ女子高生〜

 美綴「遠坂。最近の噂聞いたことある?」
 遠坂「? 何、それ?」
 美綴「夜になると出るらしいんだわ」
 遠坂「へぇー、一体どんなのが?」
 美綴「男にフラレた女子高生が、思い余って学校の屋上から飛び降りるって
    言うものなんだけど……」
 遠坂「だ、誰がフラレたって!?」

 美綴「……なぜ、怒るの?」

 霧絵(わ、私、フラられてなんか……)
 式 (気づかれてもいなかったもんな)
 黒桐(?)



 20.学校の怪談 〜動くブロンズ像〜

 一成「衛宮。美術室にあるブロンズ像の固定を手伝ってくれないか?」
 士郎「? なんでさ? 地震対策でもするのか?」
 一成「この手の話はあまり信じたくはないが、夜中にブロンズ像が歩き回っ
    ているという噂が意外と多くてな。まぁ、何の対策をとらんのでは生徒
    会長として示しがつかんからな」
 士郎「なるほど……、ん? ……一成。少し聞くが、そのブロンズ像は身の
    丈2メートル超じゃなかったか?」

 一成「何だ、知っていたのか? しかし、歩く筋肉隆々ブロンズ像と、ブル
    マーの美少女の二人組みの噂は衛宮の耳に入るほど有名になっていたか」

 士郎「――封印……もとい、固定しよう。できれば鎖がいい。神様も拘束で
    きるような奴で……」



 21.学校の怪談 〜三倍速サンタ〜

 遠坂「今度は何? 男にフラレた女子高生、ビルからってのは、ナシよ」
 美綴「あれ、知ってたの? とっておきだったのに、それ」
 遠坂「があぁーーーー!!」

 美綴「だから何怒ってんのよ? まぁ、いいわ。でさ、学校でサンタを見か
    けたって子が結構いるのよ」
 遠坂「さ、サンタ? あの12月のアレ?」
 美綴「そう。三倍速サンタ、っていう噂。赤い服を着ていて、白いものが見
    えた言うの。ただ、高速で動くみたいだから、はっきりとは見えなかっ
    たって。季節外れもいいところだけどねー」

 遠坂「――くっ」
 美綴「どうしたの、笑って?」
 遠坂「いえ、何でもないわ」(笑)

 アーチャー(も、もしかして私のことか? な、何が三倍速サンタだ!)



 22.学校の怪談 〜説教爺さん 前編〜

 後藤くん「衛宮殿」
 士郎  「なんでござろう、後藤殿?」
 後藤くん「ほほう、なかなか今日はノリが良いでござるな。読者に単調な雰
      囲気を感じさせないその配慮、いたく感服したでござる。で、それ
      は置いといて、頼みがあるでござる」
 士郎  「はて、なんでござろう」

 後藤くん「部室に置いてある備品がのきなみ壊されてしまったのでござる。
      できれば修理を願うでござるよ」
 士郎  「壊されてしまった――なんでさ?」

 後藤くん「ふむ。この学校には怪談が幾つかあるのを存じているでござろう。
      その中に、蟲燻り(バル○ン)をしたら『一寸の虫にも五分の魂が
      あるのじゃ』と説教する爺さんがいるのでござる」



 23.学校の怪談 〜説教爺さん 後編〜

 一成  「――ほう。で、その爺さんに余計な一言二言したら暴走して部室
      が全壊した、と?」

 後藤くん「生徒会長殿、見事な推理でござる」
 一成  「たわけ! 自業自得ではないか。衛宮も生徒会からも援助は出さ
      んぞ」

 後藤くん「マジっスか!?」(素)



 24.学校の怪談 〜小人の妖精さん 前編〜

 鐘  「ありがとう、由紀」
 蒔寺 「サンキューな、由紀っち」
 由紀香「え、何のこと?」
 蒔寺 「またまたまたまた〜」
 鐘  「部室のことです。今朝、朝錬で部室に行ったら綺麗になっているの
     で驚きました」
 由紀香「? わたし、知らないよ。それに、昨日は風邪で休んでいたから掃
     除なんてしていないし、今日は今来たところだよ」

 蒔寺 「……はて?」
 鐘  「誰か他に陸上部員で掃除するような人、いたでしょうか? それも
     あのお掃除レベル、お姑さんも真っ青です」

 蒔寺 「あはははは〜〜、そんなヤツ、我陸上部にいるわけないじゃん」
    (天晴れ笑い)
 鐘  「ですよねぇ〜」(爽やか笑い)

 由紀香(こ、ここは……笑うところなの?)



 25.学校の怪談 〜小人の妖精さん 中篇〜

 遠坂   「もしかして……アンタ?」
 アーチャー「……私は、掃除屋だからな」

 遠坂   「ただの執事魂じゃないっ!」

 アーチャー「む」



 26.学校の怪談 〜小人の妖精さん 後編〜

 由紀香「もしかして、掃除の好きな小人の妖精さんかなぁ〜」(ほにゃ笑顔)

 蒔寺 「くぁ〜〜、聞いたか、このロマンチスト! 風鈴のように心洗われ
     るね」
 鐘  「あぁ、由紀。その心をいつまでも忘れないでください」

 由紀香「えぇ〜!? へ、変かな〜?」
 蒔寺・鐘「ぜ〜ん、ぜん」(笑顔×2)



 27.学校の怪談 〜身長測定の怪 前編〜

 遠坂「ねぇ、士郎。聞いたことない、最近の噂?」
 士郎「あぁ、一成と後藤くん、美綴に聞いた。確か……動くブロンズ像、三
    倍速サンタ、説教爺さん、小人の妖精、空飛ぶ――」
 遠坂「それはいいから」(恐怖心を感じる笑顔)

 士郎「……お、おう。って、他にはもう聞いていないが」
 遠坂「そう。まだ男子には伝わってないんだ」(深刻そうな顔)
 士郎「な、何か危険なことでもあったのか!?」
 遠坂「女子の身長測定をしている時に起こるの」

 士郎「し、身長測定!?」(真っ赤)

 遠坂「何を想像したのかしら?」(腕をまくり、胸倉をつかみ)
 士郎「え? い、いや…………」(冷や汗、目をそらし)



 28.学校の怪談 〜身長測定の怪 後編〜

 遠坂「――まぁ、からかうのはこれくらいにして本題に入るんだけど……、
    なぜか金縛りになる生徒が続発したのよ。症状自体はすぐに回復するの
    が幸いなんだけど……」
 士郎「うわっ、酷いな、それ!? 原因はわからないのか?」
 遠坂「悔しいけど、手がかりはないわ。ただ金縛りにならなかった生徒の共
    通点はあった。それは、170p超の運動系の生徒だけは起きなかった。
    不思議ね」

 士郎「――犯人はわかったよ」




 29.学校の怪談 〜○−ファイル 前編〜

 男子生徒A「何ィ!? あの衛宮が、なんちゃって女教師に飽き足らず、次は
       穂群原の妹にしたいNo.1の桜ちゃんと同棲を始めたっ!?」

 男子生徒B「くっ! あの衛宮が、あの優等生であらせられる憧れの遠坂サマ
       に『一生ご飯ぐらい食べさせてやる』と、プロポーズ!? ありえ
       ん!」

 男子生徒C「英国子女の金髪美少女が、衛宮士郎に『マスター』宣言――いわ
       ゆる旦那様宣言で、押しかけ妻!?」

 男子生徒D「なに!? ロリっ娘に『お兄ちゃん』と呼ばれているだと? 奴
      は鬼人か?」

 男子生徒R「くそう、衛宮! 私というものがありながら……渇!」

 男子生徒E「眼鏡の似合う長身モデルのお姉さんと白馬の王子様気取りで、見
      晴らしの良い高層ビルでランデブー? 正気か!?」


 士郎「なにやら最近視線が痛いな……」



 30.学校の怪談 〜○−ファイル 後編〜

 男子生徒G「コードネーム『E・Kappa』の行動は、以前と比較すると明ら
      かに異常であります。彼は外部からの思想操作若しくは、既に『衛
      宮士郎』の着ぐるみ(?)の可能性があります。
       これは危険度Sにランクするものと考えられます。よって、○−
      ファイルに該当。感染力はAに相当するものと思われるため、時間
      的にこれ以上の追加調査の猶予なしと判断。即座に封殺せよ!」

 男子生徒全員「制裁を! 裏切り者に制裁を! 裏切り者は闇へと返せ!」



 31.学校の階段(?) 〜入院〜

 藤ねえ「珍しいわね。士郎が階段から落ちるなんて」

 士郎 「――自爆しただけだよ」
 遠坂 「ふーん。見栄を張らず、潔く自分の過失を認めるんだ。でも、左足
     の骨折だけで済んで良かったわね」

 士郎 「ああ。かわさなかったら、もっと酷いことになっていた気がするけ
     どな」(遠い目)
 遠坂 「?」



 32.学校の階段(?) 〜看病〜

 セイバー「――では、さっそく私が治療を。ささ、シロウ、私の胸に。遠慮
      することはありません、貴方は私の鞘なのですから」

 桜   「待ってください! 看護に関しては、先輩に看護の遺伝子スキル
      を持っていると褒められた、この私が!」

 ライダー「マスターを助けることがサーヴァントとしての務め。ここはやは
      りマスターの分まで誠心誠意、真心込めて夢の中まで看病させてい
      ただきます。いえ……本当に私には小事なのですが……本当ですよ」

 イリヤ 「病室で騒がないで。ここは、レディーな私が、ナース姿で……」

 藤ねぇ 「士郎、オペしよう、オペ♪ お姉ちゃんが、素敵な改造をしてあ
      げちゃうゾ」

 遠坂  「考えるまでもなく、私が一番安全よ♪ 大丈夫、ちゃんと責任と
      ってあげるから」


 男達の怨念(呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪…………)

 士郎  「はっ! あの時、階段で感じた殺気が今もっ!!!」



 33.家族の絆 〜士郎の悩み〜

 士郎「あぁ、悩むなぁ」

 桜 「先輩どうしたんですか?」
 士郎「あ、うん。少し考えごとをしていたんだ」
 桜 「な、何ですか? わたしでよろしければ力にっ!」
 士郎「い、いや、本当に大した事ないんだ」
 桜 「わたし達は家族ですよね、そうですよね」(必死)

 士郎「……う、いつもと逆だけど、心配されているって、いいなぁ」(しみじみ)



 34.家族の絆 〜本当に馬鹿だ〜

 士郎「はぁ……本当に大した事ないし、下らないことなんだけど、いいのか?」
 桜 「構いません。家族は、どんなことでも助け合うものですから」
 士郎「わかった。そこまで言うなら話そう」(真剣な表情)
 桜 「――はい、どうぞ」(神妙な顔)

 士郎「実は――もうすぐだけど、4月1日はエープリル・フールだろ? 遠坂
    とセイバーにどんな嘘をつこうか迷っていたんだ」

 桜 (がく)



 35.家族の絆 〜究極の覚悟〜

 士郎「あ!? 桜、明らかにがくっりいったろ? 俯いたって心底呆れた顔
    が思い浮かぶぞ!
    これでも命がけなんだぞ。何十倍に逆襲されかねない遠坂に、真っ正
    直に信じられそうで後々困ることになりそうなセイバーなんだぞ。下手
    をしたら命の危険だぞ、悩むじゃないか! 真剣に悩んじゃうだろ!?」

 桜 「ハァー……」



 36.家族の絆 〜回答〜

 桜 「それで……止めようとは考えないんですか?」
 士郎「――何でもない思い出を、家族みんなでつくりたかったんだ。下らな
    い行事でも積み重なれば大切な思い出になる。こういことができるのも
    家族だろ?」

 桜 「……やっぱり、先輩ですね」(そこはかとなく嬉し気)



 37.家族の絆 〜部屋の外で〜

 遠坂  (あぁいう話をしないでよね、まったく)
 セイバー(ふふ、嬉しそうですね、凛)
 遠坂  「ばっ……!」
 セイバー(しっ! 気がつかれます)

 遠坂  (ちっ! 出るに出られないとは、このことね)
 セイバー(そうですね)

    士郎の自分たちの認識を改めさせるべく、部屋に押し入ろうとしてい
    た寸前での出来事。



 38.聖ライダー 〜季節外れの来訪者〜

 臓硯   「桜、お前のサーヴァントを呼び出すがいい」
 桜    「――はい、お爺さま」
      ――――光り輝く魔方陣。
 桜・臓硯 「!?」

 聖ライダー「メリークリスマス、なのニャー!」
 トナカイ 「ふ。エトじゃないでちゅよ」

   他の英雄に知名度で断然負けていない英霊サンタ。
   士郎のプレゼントの鍵を持って召還したら、プレゼント繋がりで何故か
   登場! 誕生日の都合で何かが混じっているぞ!? 正直、ミニスカサン
   タさんは狙いすぎじゃないだろうか?
   そして何気に自己主張の強い、エト激似のトナカイ。



 39.聖ライダー 〜基本能力〜

 臓硯   「――して、どのようなことができるのかな?」

 聖ライダー「トナカイにしか乗れない限定能力『騎乗』能力C−と、まか不思
       議空間で『対魔力』として絶対防御のEXニャー。他に、保有スキ
       ルとして、『家宅侵入』A、『罠突破』EX、『魅了』A+があるニャ♪」

 臓硯   「ステータスの方は……なっ!?」
       ステータス、オールEX!!!



 40.聖ライダー 〜宝具『赤鼻のトナカイ』〜

 臓硯   「で、では、宝具の方はどうじゃ?」(興奮中)

 トナカイ 「世界中にプレゼントを渡しにいくからボクは速いでちゅよ。こ
       の仕事は速さと、正確さが求められるでちゅ。信用が第一でちゅよ」

 聖ライダー「気合を入れれば、宝具『赤鼻のトナカイ』は光速が出せるニャ。
       爺に頼めば別世界にでも、時間移動もOKニャ〜! 名付けて『プ
       レゼントデリバリー』」



 41.聖ライダー 〜宝具『贈り物の入った大きな袋』〜

 聖ライダー「他には、宝具『贈り物の入った大きな袋』は、世界中の子供に
       配るプレゼントがでてくる大きな袋ニャ。すべての需要に応える
       ために現実世界に存在するものなら何でも取り出せるニャ〜。爺
       の手縫いニャ」」
 トナカイ 「四次元とつながっている噂でちゅよ」

 臓硯   「ナントっ! まるでドラ○もん!?」



 42.聖ライダー 〜平和主義〜
 
 臓硯   「す、素晴らしい! これほどの能力があれば聖杯戦争など、物
       の数ではないわ!」
 桜    「お爺さま、わたしは争いごとは……したくありません」
 臓硯   「馬鹿な! これほどのサーヴァント――ほ、本当のサンタとは
       違う気がするが、これほどのサーヴァントを召還しておきながら、
       今更何を言うか!」

 聖ライダー「? あちし、戦闘はできないニャ」
 臓硯   「な、なんじゃと?」

 聖ライダー「サンタだから、戦っちゃダメなのニャ。志貴にもこの格好でい
       る時は、戦っちゃダメと言われているニャー」



 43.聖ライダー 〜究極の宝具『ジングルベル』〜

 臓硯   「あ、諦めるものかっ! 桜、令呪を使うのだ!」
 桜    「い、嫌です。お爺さま!」

 聖ライダー「――サンタのすることは、幸せを運ぶことだけニャー。宝具
      『ジングルベル』ニャ〜!」

     どこからともなく鈴の音と、天使が降りてくる。

 洗脳天使 「あなたを、改心、です」

 臓硯   「ハイ、ワタクシガ、マチガッテオリマシタ。フカク、フカク、
       ハンセイシマス」



 44.聖ライダー 〜幸せのカタチ〜

   世界中に鈴の音が聞こえ、聖杯戦争は未然に終わった。

 士郎「うわっ! な、何でこんなものが?」

 桜 「……あのサンタさんにとって、これが幸せ――」

   テーブルの上に熱々のラーメンが鎮座していた朝。



 45.聖ライダー 〜幸せの贈り物〜

 桜 「くすくす。何か馬鹿らしくなってきました」
 士郎「あれ、どうしたんだ、桜? いい顔で笑うんだな。とても綺麗だぞ」
 桜 「――――?」(一瞬、驚いた顔)

 桜 「――はい。私、幸せになれそうです」(至高の笑顔)
 士郎「くはっ!」(それは反則反則反則反則……)
   士郎、悩殺完了!





〜作者の作成レポート〜

 こんにちは。作者のWhite Snowです。早いもので、すでに5弾目です。まるで
某ロボットアニメの量産型のようなお手軽さで増えていく今日この頃です。

 だいぶワルノリして書いているような気がしてなりません。それぞれのキャ
ラクターのイメージを思いっきり崩して申し訳ないです。
 投稿初心者であることをいいことに、初弾からずいぶん調子に乗って書いて
いましたが、やはり己の修行不足と限界を感じたりします。

 故にこの辺りで、拙者は修行の旅に出るでございます。ただ単にネタが尽き
ちゃった、とも申しましょうか。 再び充電期間を置いてまた投稿させていただきます。
 再びエンジンがかかった際に、また挑戦の機会を与えていただけるのでした
ら幸いです。けじめをつける意味でも、改めて読者の皆様方と当サイトのしに
をさんには大変お世話になりましたことを、ここで御礼を申し上げます。あり
がとうございました。

 それでは、皆様のご健康と、当サイトの末永い繁栄をお祈りを込めてお贈り
いたしました。

 世界に百万の笑顔を目指す、White Snowでした〜。





 下記の作品群は、おまけです。健全な婦女子(『Fate』ハ、18禁デスヨネ?)
の方、下のネタは嫌いな方は、ご覧にならないほうがいいかと思います。今回
の裏テーマは、ほのぼのを目指していたので、欄外、欄外!
 どうして、ボク、こんなの思いついたんだろう?

 答え――――私も汚れているから、かな? まぁ、いいか(笑)。




 46.続・ギルな王様 〜花嫁を求めて〜

 ギル 「我(オレ)の花嫁に相応しいのは、あの時の舞踏会で落としていっ
     たこの靴に合う者だ」

 士郎 「……お、黄金の靴なんだ。そんな重い靴をはいて、歩ける女性?」

 キレコ「ハーイ! わたしー、言峰キレコ。よろしく、デーす! ムキッ!!」
    (筋骨隆々)
 言峰 「妹だ。大事にしてやってくれ」

 ギル 「!!!」



 47.続・ギルな王様 〜王様の装束〜

 士郎「ど、どうして裸なんだ?」
 ギル「く―――はは、ははははははは!!!! 何だ、貴様には見えんのか?
    くく、そうだろう。馬鹿で庶民な貴様には一生かけても拝むことなど
    できまい、我(オレ)のチョ〜カッコいい服が!」

 言峰「ぷ――」

 士郎「――犯人はお前か、言峰綺礼?」
 言峰「どうだ衛宮士郎、私好みの悲劇は?」

 士郎「喜劇じゃん」



 48.続・ギルな王様 〜倫理規制〜

 臓硯  「よもや孫が言うとおり、本当に変態がおるとはな……」
 桜   「嫌ぁ〜、先輩!! 助けて、助けて、タスケテ〜〜!!!」
 士郎  「くっ! 見るな、桜。目が汚れる」

 ギル  「く―――はは、ははははははは!!!! 何だ、貴様たちにも見
      えんのか?」

 ランサー「――男なら前ぐらい履いていろっ!」



 49.続・ギルな王様 〜きょせい〜

 ワラキア「フム。美しくないな」

 ギル  「む?」

 ワラキア「カット、カットカットカットカットカットカットカットカットカ
      ットカットカットゥ!!!」(ハサミ、ちょきちょき)

 ギル  「う」

   隠す(笑)。



 50.続・ギルな王様 〜おませさん〜

 イリヤ「――は、バーサーカーの足元にもおよばないわ」

 ギル 「がーん」



 51.続・セイバーな王様 〜お断り〜

 士郎  (ドキドキ)

 セイバー「期待しているところ申し訳ないのですが……、私はあのような、
      は、破廉恥な真似はしません!」

 士郎(がっかり)



 52.続・セイバーな王様 〜Only You〜

 セイバー「……こほん。あ、あな……貴方の前でなら………………いいです」
     (真っ赤)

 士郎  「――それは反則だよ、セイバー!!!」(『紅赤朱』化)
 セイバー「こ、ここではダメです、シ、シロウ……」(声がすでに弱弱しく……)



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