『Fate』天抜き「直球54本勝負第6弾+6」

作:White Snow

 



  下記の作品は、『Fate』を中心にした内容となっております。作中のネ
 タバレを含んでおり、『空の境界』、『月姫』、『歌月十夜』、『メルティ・
 ブラッド』(Re-act)の関係者が出演しております。
  また、中には故意に若しくは必然的に壊れたキャラが勃発しております。本
 編のイメージを崩したくない方はご注意ください♪

  〜作者から読者の皆様に〜
   当作品は、『Fate』をクリアされ、オールコンプを果たし、イメージを
 徹底的に崩されたキャラを見てもなお愛していけると、桜さんのように先輩を
 待てる猛者にお勧めします。
  当作品はFateの第1回人気投票の結果に対し、すべてのキャラの敢闘を讃え
  たい気持ちを盛り込んでみました。





 1.今が旬 〜探究者〜

 シオン「志貴! 今や吸血鬼の時代は廃れ、時代は錬金術師です!!!」

 志貴 「んー、確かに至るところに錬金術師がとりあげられているけどさ……」
 シオン「そうなのです。これというのも日々のたゆまぬ探究が錬金術師の偉大さ
     を証明したのであり、そもそも錬金術は現代の科学、とりわけ化学の基礎
     を築くことになる……(以下カット)」



 2.今が旬 〜探求者の追究1〜

 志貴 「……でも、なんか武闘派ばかりで、実際に研究している人がほとんどい
     ないね」

 シオン「!!! くっ、志貴、それは言ってはいけない」
 志貴 「どちらかと言うとシオンも…………武闘派だよね。研究しているより拳
     銃撃ってたり、エーテライトで『必殺! 仕事人』してたり……ぐっ!」
 シオン「……志貴は一言多すぎます」(拗ねた表情)

 志貴 「――錬金術師、万歳! ジーク・しおん!!!」(エーテライト接続中)



 3.今が旬 〜探求者への追究2〜

 アルク 「シオン、横暴〜〜!!! 吸血鬼は廃れてなんかいないもん。ブー、
      ブー、シオンだって吸血鬼の癖にィ〜〜」
 赤シオン「フフフフ、真祖の姫よ。時代は確実に私のものです。――それを証明
      するデータがここにっ!」
 アルク 「……こ、これはっ!? 最新の人気投票結果!? ニー、ニーソック
      ス!?」
 赤シオン「錬金術師に加え、ニーソックスを標準装備の私ならば、今までの人気
      よりさに約3倍増しという計算結果が出ています」

 黒レン (こくこく)
 白レン 「そうよね〜」(大人の余裕)

      同意をする猫の姫君たち。

 赤シオン「っは!? こんなところにも伏兵がっ!?」



 4.凛の挑戦 〜並行世界〜

 遠坂「……ダメ、かしら…………? 使った世界と、使わない世界が……。そう、
    無限に……。でも……ううん……」

    宝石剣とお札を交互に見やって。



 5.凛の挑戦 〜失敗〜

 士郎「なぁ、遠坂、久しぶりに出した宝石剣の出来は……って、遠坂? 何、泣い
    てるんだよ?
    え? 大事な人を殺したって!? そ、そんな馬鹿な、遠坂がそんなわけす
    るわけが……、むむ?? ふ、福沢諭吉っ!? あぁ、未知への挑戦ね……」

    消し炭になったお札を眺めて。



 6.凛の挑戦 〜成功〜

 士郎「なぁ、遠坂、久しぶりに出した宝石剣の出来は……って、遠坂? 何、泣い
    てるんだよ?
    うわっ!? 何だこの札束の海は? ま、まさか、銀行強盗でもしたのか!? 
    そんな馬鹿な、遠坂に限って…………よく考えたら有り得るな。
    ……うはっ!? う、嘘っ、嘘です。――いきなり『接続、開放、大斬撃』
    は反則じゃないかとっ!!!」

    士郎は消し炭になりました。



 7.凛の挑戦 〜成功その後で〜

 士郎「……そうか宝石剣で、出したんだな? でも、これ使うつもりなのか? ま
    るっきりお札自体は本物だけどさ。でもこれは偽札と同じだろ? オレ、遠坂
    にこんなマネして欲しくない。……む、焦っているところを見ると使うつもり
    だったんだな?
    ……それに気がついていると思うけど、これ、お札としては欠陥があるぞ。
    ん? いやだって、お札の番号みんな同じだぞ。
    むむ、何を落ち込んでいる? …………まさか気がついていなかったとか?
    うわっ、逆ギレですかっ!?」

    士郎は重い病にかかりました。




 〜直球式『ホトトギス』集〜

 8.ホトトギス 〜セイバー1〜

 セイバー「鳴かぬなら、鳴くまで問おう、ホトトギス」

 セイバー「――問おう、シロウが冷蔵庫にあった私のドラ焼きを?」
 士郎  「えーと……」
 セイバー「――――問おう、シロウが冷蔵庫にあった私のドラ焼きをっ!?」
 士郎  「…………え……と……、あの……」
 セイバー「――――――問おう、シロウぅ〜〜」
 士郎  「わ、悪かったセイバー、何も泣かなくても……。わかった、いっしょに
      商店街行こう、な」

 セイバー「流石、わがマスターです!」(感涙)



 9.ホトトギス 〜セイバー2〜

 セイバー「鳴かぬなら、もうひと勝負です、ホトトギス」

 セイバー「くっ! シロウ、もう一回勝負です!!!」
 士郎  「う……、もう止めにしないか? ほら、10回連続は流石に周囲の目が……」
 セイバー「駄目です、シロウ! 騎士は退くことは許されない。また、敗北も許さ
      れない。敗れる時は死ぬときです。さぁ、シロウ、帰りたければ私の屍を
      踏み越えることです!」

 士郎  「いや、ただのバッティングセンターでそんな大げさな…………」

      士郎は思う存分心の汗をかきました。



 10.ホトトギス 〜セイバー3〜

 セイバー「鳴かぬなら、シロウにオーダー、ホトトギス」

 セイバー「シロウ、これの調理を頼みます」
 士郎  「おぉ、見事な鳥だな。中はとって、香草や木の実を入れて蒸すか……。
      それにしても流石セイバー、狩りは上手いな」
 セイバー「当然です。狩りは騎士になる上での修行の一環ですから」

      現在、二人はキャンプ中。



 11.ホトトギス 〜タイガ〜

 タイガ「鳴かぬなら、いっしょに泣かそう、ホトトギス」

 タイガ「いくわよ、弟子一号!!」
 イリヤ「押忍、全開で了解であります、師匠〜!!」

 士郎 「……どうして白衣で襲い掛かってくるんだ、二人とも!?」

 イリヤ「――くす。お兄ちゃん、可愛い。いぢめっ子魂が萌えちゃう」
 タイガ「むはははは、さぁ、お姉ちゃんが天国に連れて行ってあげちゃうぞぉー」

 士郎 「ヘブンは嫌ぁだぁぁああ〜〜!」



 12.ホトトギス 〜遠坂1〜

 遠坂「鳴かぬなら、幸せにしてあげる、ホトトギス」

 士郎「ど、どうしたんだ、遠坂? 突然、で、デートだなんて……。なんでさ?」
 遠坂「泣きたいのに我慢して無理している誰かさんを幸せにしてあげたいから、
    じゃダメ?」
 士郎「と、遠坂……」
 遠坂「――私の前まで無理すること無いのよ」(優しい表情)

 士郎「…………ありがとう、遠坂」

    そらした士郎の顔の頬を伝う光るものが、一筋落ちて。



 13.ホトトギス 〜遠坂2〜

 遠坂「鳴かぬなら、泣くまで撃とう、ホトトギス」

 士郎「ひぃっ! モウ、がんどハ、ヤメテ……。モウカンベンシテクダサイ、トー
    サカさま」
 遠坂「やっと大人しくなったわね、士郎。これに懲りたら浮気はしないこと、いい
    わねっ!」
 士郎「――ハイ、トーサカさま」(虚ろな表情)
 遠坂「……これは、やりすぎたかしら……? ちょっと反省(3秒)。――ハイ、
    反省お終い。さ、士郎、わたしが慰めてあげる♪」

 アーチャー「……む、むごい」(キラリ、と光る涙)



 14.ホトトギス 〜一成1〜

 一成「鳴かぬなら、士郎に頼もう、ホトトギス」

 演劇部部長「生徒会長、うちの音響設備が壊れてしまって……。予算、下りません
       か?」
 一成   「む。演劇用の効果音の音響設備か? ……残念だが今年度の予算から
       割ける余裕はない」
 演劇部部長「……そ、そんな!! 生徒会長、演劇を盛り上げるには音の要素も必
       須です! それを、それをぉ……」(悔し涙)

 一成「…………まぁ、そう慌てるな。心当たりはある。何とかできるかもしれん」


 15.ホトトギス 〜士郎1〜

 士郎「鳴かぬなら、なおして見せよう、ホトトギス」

 一成「――スマン。衛宮、何とかならないか!?」
 士郎「あー、これくらいなら天寿はまっとうしていない。任せておけ、一成」
 一成「おぉ、衛宮、恩に着るぞ!
    今、お前に後光がかかって見える。あぁ、こうして、現世で神仏に触れるこ
    とができようとは、本当にありがたいことだ。ありがたや、ありがたや」

 士郎「おおげさだぞ、一成」(照れくさそうに)



 16.ホトトギス 〜士郎2〜

 士郎「鳴かぬなら、タマネギ使おう、ホトトギス」

 士郎「くっ、効くな、これは」
 桜 「せ、先輩〜、目にしみます〜」
 士郎「いいんだ、桜。新鮮なタマネギほど目にしみるものなんだっ! これくらい、
    料理のためなら…………」

 桜「先輩、わたし感動しましたっ!」



 17.ホトトギス 〜辛党神父〜

 言峰「鳴かぬなら、特製スパイス使おう、ホトトギス」

 言峰「何っ、鳴きたいのか!? ……いいだろう、私が秘蔵にしている特製スパイス
    を使ってみるか? それは涙が出るほど……」
 士郎「それは断じて美味くて泣けるんじゃなくて、辛いからだろう!? それに俺の
    ネタと被ってるぞ」

 言峰「な、何だと!?」(くわわっ、と目を見開き)



 18.ホトトギス 〜ランサー1〜

 ランサー「鳴かぬなら、鳴かせてやるぜ、ホトトギス」

 アーチャ「……ここでは18禁だ」
 ランサー「何!? ――は、せっかく本領発揮できると思ったんだがなぁ〜、はっ
      はっはっはっはっ」

 遠坂   「……え、私を?」
 アーチャー「そんなことは私が、絶対にさせんっ!!!」



 19.ホトトギス 〜アサシン1〜

 アサシン「鳴かぬなら、お面を変えて、ホトトギス」


 ランサー「……居るんだろ? 出て来いよ、砂虫。いつかの借りを返してやるからよ」
 アサシン「くく。その余裕、いつまで保っていられるかな?」

      ゆらりと暗闇からアサシンが参上。――――風王結界(?)が通り過ぎる。

 ランサー「――――くっくっくっ、いやーもう傑作っ!! カー○ルサンダースでく
      るとはっ!! これは予想外、もう降参っス。くぅー、笑いすぎて泣けてきた」



 20.ホトトギス(?) 〜アサシン2〜

 アサシン「仕事の達成のためなら、プライドも捨ててみせよう、ホトトギス」

 アサシン「…………」
 ランサー「――捨て身で笑いを取りにくるとは正気か、アサシン? だが、それでは
      オレは止められんぞ」(笑いから急に醒めて)
 アサシン「……ケーント、デリカーーーットッ!!!!」

 ランサー「――プフー」

 アサシン「…………『妄想心音』」
 ランサー「わははははは、うぐっ!!!
      ……く、この卑怯者め。――ププ、あ、駄目、マジ苦しい……。わはは、
      ぐっ……地獄だな、こりゃ」



 21.ホトトギス(?) 〜ランサー2〜

 ランサー「最期の華なら、せめてカッコよく、ホトトギス」

 アサシン「――キ○肉マンを抱いて、笑死しろ」

 ランサー「そんなもの被せようとは、貴様、正気か!?」(激しく抵抗)
 アサシン「フフ、真の暗殺とは『死によって、英雄を英雄にすること』ではないの
      でな」
 ランサー「意地でも被らんわっ!! 喰らえ、『刺し穿つ死棘の槍』!!!」
     (もう必死の抵抗)

 アサシン「……ぐっ、さ、流石はクーフーリン。その手負いで私と相打つとは……
      侮れぬ」(バタリと倒れる)
 ランサー「……へ、最期の砦は死守したぜ」(晴れ晴れした表情)



 22.ホトトギス 〜小次郎〜

 小次郎「鳴かぬなら、花鳥風月、ホトトギス」

 小次郎「その問い、無理に鳴かせるのは無粋というもの。そう思われぬか、少年?」
 志貴 「それはそうですね……」
 小次郎「花鳥風月、愛でるべきものは他にもあるもの。今宵の月はまた一段と各別。
     月見につきあわぬか?」

 志貴 「はい、いいですね。…………あぁ、今夜はこんなにも月が綺麗だ」



 23.ホトトギス(?) 〜アーチャー1〜

 アーチャ「鳴けぬから、代わりに背負おう、ホトトギス」

 アーチャ「……その悲しみ、その無念、代わりに背負っていく」

      荒廃した戦場跡を前にして。

 遠坂  「馬鹿よ……。そんなことまで背負おうとするから……」



 24.ホトトギス 〜アーチャー2〜

 アーチャー「鳴かぬなら、漢の背中、ホトトギス」

 遠坂「……ん?」
 士郎「あ、ようやく起きたか、遠坂」
 遠坂「え? どうしてわたし、おんぶされてるの?」
 士郎「どうしてって、徹夜でもして無理したんだろう? 学校で倒れたからこうし
    て送っているんじゃないか」
 遠坂「あー、そうだっけ……? ゴメン、士郎。でも、たまにはいいかこうして甘
    えるのも」
 士郎「………っ、………しっかりつかまってろ」

 遠坂(……背中、広い背中……。アーチャーの背中も広くて大きかったな……)
 士郎「と、遠坂!? 泣いているのか?」

 遠坂「な、何でもないっ!!」



 25.ホトトギス(笑) 〜アーチャー3〜

 アーチャ「鍛錬の果て、極め尽くそう、シコウノリョウリ(至高の料理)」

 遠坂  「あぁ〜、至福よね……。貴方の淹れてくれる紅茶は最高よ。流石、炎の
      料理人の英霊ね」
 アーチャ「……喜んでもらえて嬉しい限りだ。……が、そうまで私を料理人呼ばわ
      りするというのなら考えがあるぞ。今に見ていろ、封印された至高の料理
      を出す私の凄さを後悔させてやる」
 遠坂  「――え?」

      判りきった結末を語ることはない。
      アーチャーは、至高の料理(魔力の源)に陥落したセイバーを味方にし
      たまま炎の料理人になるだろう――



 26.ホトトギス 〜ギルガメッシュ〜

 ギル「鳴かぬなら、命じる前に鳴いて見せろ、ホトトギス」

 ギル「我(オレ)が命じる前に、我の思いを察して鳴いて見せろ。気がつかない奴だ」
 士郎「……あいかわらずの王様発言だな。英雄王――こんふーは充分か?」

 都古「むーーーーー、『頂心肘』!!!」
 ギル「!?」

    王様は星になりました。

 士郎「ご協力、多謝」
 都古「イエスっ!!!」(勝ちポーズ)



 27.ホトトギス 〜バーサーカー〜

 バーサカ(鳴かぬなら、……………………、ホトトギス)

 バーサカ「……………………」(威圧)
 慎二  「うわ〜〜〜、ゴメンなさい。もうしません、二度としません。衛宮に雑
      用を頼みません。二股、三股、四股……止めます。桜も大事にします。藤
      村先生もタイガーと呼びません。だから命ばかりはお助けを〜〜〜!!!」
     (錯乱中)

 イリヤ 「……つくづく情けないの。涙が出そうよ、ハァー……」



 28.ホトトギス 〜鐘〜

 鐘「鳴かぬなら、フッてあげます、ホトトギス」

 男子生徒A「オレ、貴女のことが好きだ! へ、返事を聞かせてくれないか?」
 鐘    「今陸上で忙しいから、恋愛をしている暇はないの。ごめんなさいね。
       じゃ、失礼するわ」

 男子生徒A「うぉおおおぉぉおーーーーん」(夕日に向かって、漢泣き)

 蒔寺 (……クールな奴)
 由紀香(だ、駄目だよ、覗き見は……)

 鐘  「覗き見してるくらいなら、走りこみでもしてなさい。それに由紀を悪の道
     に誘わない」

 蒔寺 「ゲ。バレてる!?」
 由紀香「ご、ごめんさない〜」



 29.ホトトギス(笑) 〜セラ〜

 セラ「主おらずとも、同僚に仕えている、キガシマス(気がします)」

 セラ「……まったくこんなに散らかして。これではイリヤスフィール様より世話が
    かかる」
 リズ「セラ、わたしのお世話、専属」

 セラ「断じて違うっ!」



 30.ホトトギス(?) 〜蒔寺1〜

 蒔寺「鳴くものか、人前だけでは、ホトトギス」

 野球部員エース「ゴメン、俺、好きな人がいるから……」
 蒔寺     「…………!!! そっか、じゃ」

      だっ、と屋上から走り去る。

 鐘  「……またか。苦しいなら我慢することはないぞ」
 由紀香「そうだよ〜」

 蒔寺 「――は、全然気にしていないよ。本当だよ。
     さて、次は誰にしようかな、と……」



 31.ホトトギス 〜蒔寺2〜

 蒔寺 「彼氏できぬなら、彼女でもいいか、ホトトギス」

 由紀香「元気出して、蒔ちゃん」
 蒔寺 「……由紀っち。くぅ〜、なんていい奴なんだ。こうなったら、お嫁に来い!」
 由紀香「え? えぇぇえええ!!?? はぅっ……(きゅう)」

     バタン、キュウゥ、と倒れる由紀香。

 蒔寺 「……え、えーと、……テイクアウト、オーケー?」



 32.ホトトギス(笑) 〜由紀香〜

 由紀香「鳴かぬなら、……何をしても可愛がられてしまいます、アレレデス」

 由紀香「あ、あの……、鳴いてくださいませんか……?」
 蒔寺 「おぉ、何か由紀っちががんばっているぞ。うむ、愛い奴」
 鐘  「その一生懸命な気持ちは、貴女の美点です」

     頭、撫で撫で×2。

 由紀香「皆、鳴いてくれません〜〜」(泣き)



 33.ホトトギス 〜後藤くん〜

 後藤くん「鳴かぬなら、百計でござる、ホトトギス」

 後藤くん「むむ、鳴かせる方法でござるか? う〜む、あるにはあるでござるが、
      何が良いでござろうか?何かこう……誰かがやったことのない方法を……
     (思案中)」

 遠坂  「『策士、策に溺れる』、を地でやっているわ。滑稽ね」
 士郎  「いや、かえっていいよ。何もかも完璧だったら、誰が彼を止めるんだよ?」
 遠坂  「う……、それは……そうね。そうだったら止める自信がないわ」

 後藤くん「……悩むでござるなぁ」



 34.ホトトギス 〜美綴〜

 美綴   「鳴かぬなら、夕日に向かって吠えろ、ホトトギス」

 美綴   「さぁ、皆がんばるのよ! 早くしないと日が暮れてしまうわっ!」
 弓道部員A「そ、そんな事言っても、もう動けません〜」(疲労困憊)

      それに賛同する屍のごとき部員達。

 美綴   「皆の気持ちはわかるわ。でも、……藤村先生曰く、ここは熊が出るわ」

      ――薄暗くなった森の奥から不気味な遠吠えが響く。

 弓道部員全員「い、今すぐ出発しましょう!!!」
 美綴    「そうよ、こんなところで負けちゃ駄目! あの夕日に向かってGOよ
        っ!!!」



 35.ホトトギス(笑) 〜美綴2〜

 美綴「弓道部員なら、いつでも命懸け、トラトラトラ」

    ――――夕日も沈んだ森の中。

 桜 「……でも、どうしてわたしたち、こんな山奥にいるんでしょうか?」
 美綴「――――藤村先生に合宿地を任せたのが間違いだったわね」(後悔した表情)
 桜 「……その肝心の藤村先生とははぐれてしまいましたし」

 美綴「――桜、泣いていい?」

 桜 「しゅ、主将!? し、しっかり、現実逃避しないでくださいっ!」
 美綴「こんなところで死ぬのは嫌ぁ〜〜、あぁ、遠坂に勝つまでは死にたくないよ
    ぉ!!」(錯乱)
 桜 「イヤァアアァアー、主将が壊れた!!! ……先輩っ、先輩ぃ〜!! 助け
    て、助けてください〜〜」(絶叫)



 36.ホトトギス(笑) 〜弓道部員達〜

 弓道部員全員「絶望の淵なら、衛宮の笑顔、サイコーッス」

 士郎  「……桜、呼んだか?」

 桜   「え?」
 士郎  「皆、こんなとこところで何をやっているんだよ?」
 セイバー「シロウ、見たところ遭難しているように見受けられますが」

 桜   「せ、先輩っ!? ど、どうしてここに?」
 士郎  「セイバーとキャンプ中なんだけど……。いや、ま……武者修行中と言う
      か……」

 弓道部員全員「衛宮ぁあぁああ〜!!!」
 士郎    「???」

     士郎は弓道部員全員からわけのわらないまま熱烈歓迎を受けました。



 37.ホトトギス(笑) 〜藤ねぇ〜

 藤ねぇ「トラと呼ぶのなら、虎竹刀、チェストデス♪」

 士郎 「――――なぜそこに居る、藤ねぇ?」

 藤ねぇ「あ〜、士郎だぁ! うんうん、いい匂いがしたから来てみたら士郎の料理
     だったのねぇ。こんなところで士郎に会えるなんて、お姉ちゃん嬉しいよぅ。
     あ、みんなも居るね。よしよし、さっき熊倒したから、皆で熊鍋にしよう
     よう!! 士郎、お願いね」

     藤ねぇの隣には巨熊が横たわっている。…………赤カブト?

 全員 「…………」(絶句)



 38.ホトトギス 〜葛木先生〜

 葛木「鳴かぬなら、在りのまま、ホトトギス」

 遠坂「……葛木先生? 一体何をしているのかしら、カエルとにらめっこして?」
 美綴「あぁ、さっき藤村先生から、カエルの鳴かせ方について訊かれていたからかな」
 遠坂「…………」

 葛木「……強制はしない」
 カエル(…………ゲ、ゲコ……)
 葛木「…………」

 蛇に睨まれたカエル状態。



 39.ホトトギス 〜キャスター〜

 キャスタ「鳴かぬなら、代わりに泣きましょう、ホトトギス」

 葛木  「――もはや朽ちた殺人鬼であるこの身に、悲しみはない」
 キャスタ「宗一郎様、泣かない貴方の代わり――いえ、泣けない貴方に代わって私
      が泣きましょう。できるなら私が癒して差し上げたいのですが……」



 40.ホトトギス 〜イリヤ〜

 イリヤ「鳴かぬなら、鳴くまで人形、ホトトギス」

 士郎 「イー加減、人間ニ戻シテクレナイカ、いりや?」
 イリヤ「やーよ。お兄ちゃんとずっといっしょだもん。人間だったら、どっかに行
     っちゃうもん!」
 士郎 「? 別ニ人形デナクテモ俺ハ、いりやとイッショニイルゾ。家族ダカラナ」
 イリヤ「え、嘘? お兄ちゃん、嘘ついてない……」

 士郎 「ム? 何ヲ泣ク、いりや?」



 41.ホトトギス 〜美綴・弟〜

 美綴・弟「鳴かぬなら、皆の目が怖い、ホトトギス」

 美綴・弟   「イタッ!」
 女子部員先輩A「だ、大丈夫!?」
 女子部員先輩B「うわっ、血が出てる……」
 女子部員先輩C「ひ、酷いわ。早く手当てを……」
 美綴・弟   「平気です、先輩。これくらいなら、大丈夫……くっ」
        (苦痛に歪む表情)
 女子部員先輩一同「!?」
 美綴・弟   「だ、大丈夫です、先輩。それよりすいません、お見苦しいところを……」
        (涙を耐える)

 女子部員先輩A(くっ!?)
 女子部員先輩B(何て健気な……)
 女子部員先輩C(あぁ、そそる……)

 美綴・弟  「せ、先輩? そ、そこは、怪我はしていませんが? って、何を……!?
        うわっ、胴着を脱がせないでくださいっ!」
 女子部員先輩一同「……じゅるり」

 美綴「ちょっとアンタ達、あたしの弟に何をしてるかっ!?」



 42.ホトトギス 〜バゼット〜

 バゼット「鳴かぬなら、泣いて語りましょう、ホトトギス」

 バゼット「――と、言うわけであっさり不意打ちされて、そのまま出番がなく……」(泣)
 高田・兄「……」

      無言でドンブリに、トンカツを入れる。

 バゼット「……くっ、私を励ますためにトンカツを……!? ラーメンにトンカツは
      どうかと思いますが……、好意が……人情が目にしみますっ!
      こうなったら今日は、トコトン飲みます。付き合ってくださいますか?」
 高田・兄「…………」

      大吟醸を、ずずいっ、と差し出され。

 バゼット「――い、粋ですね……」



 43.ホトトギス 〜ルヴィア〜

 ルヴィア「鳴かぬなら、それでこそライバル、ホトトギス」

 ルヴィア「どうしたのです、ミス・トオサカ? 泣いて謝るのなら今のうちですわよ」
 遠坂「――は、私が泣いて謝る? 冗談よしてよね、それは……こちらの台詞っ!!!」
 ルヴィア「く!? まだそんな隠し玉を――させませんわっ!」
 遠坂「なんのっ!」

 ――時計塔の教室に爆炎が轟く。

 ルヴィア「……次こそは完全に決着をつけて差し上げますわ」(優雅な笑み)
 遠坂「望むところよ。そちらこそ首を洗って待ってなさい」(不敵な笑み)

 累々と他の生徒が横たわる教室で仁王立ちする二人。



 44.ホトトギス(?) 〜一成2〜

 一成「期待されるなら、……いっそこのまま、ホトトギス」

 士郎「おーい! 一成、来たぞ」
 一成「……来たか、衛宮」
 士郎「何か用事か? 生徒会室じゃなくて屋上で呼び出すのは珍しいな」
 一成「……す、スマンな。ここでなくては話せないことなのだ。実は……その……」
 士郎「む? 一成が言いよどむとはよほどの難事と見た。言ってみろ。水臭いな、
    俺で出来ることなら何でもするぞ」

    深呼吸する一成。

 一成「――衛宮、お前を愛しておる」(照れ顔)

    世界が凍えた。



 45.ホトトギス(笑) 〜ライダー1〜

 ライダー「浮気バレぬなら、奪ってしまおうかしら、ナヤミマス(悩みます)」

 桜   「あ、ライダー、お茶が入ったの。いっしょにお茶にしましょう」
 士郎  (言えない、絶対に言えないっ!)
 ライダー(どきどき、はらはら)

 桜   「どうしたんですか?」(疑いを知らぬ眼差し)



 46.ホトトギス 〜ライダー2〜

 ライダー「鳴かぬなら、鳴くまで縛ろう、ホトトギス」

 ライダー「ほらほらどうしたのです、士郎!」
 士郎  「いい、いいよ、ライダーーーー!!!」(感涙)

 桜   「せ、先輩っ!!?? それにライダー、何やってるの!?」
 ライダー「何と言われましても……、士郎曰く『女王さまごっこ』だそうですけど?」

 桜   「ぁああぁあああー、信じていたのにぃ〜〜〜!!!!」(大泣き)



 47.ホトトギス(笑) 〜黒桜〜

 黒桜 「鳴きたいならば、とことん鳴かしてあげます、アンリマユ」


 士郎  「さ、桜……、黒くなるのは反則だぞ」
 黒桜  「くすくす、先輩。私も『女王さまごっこ』をしてあげますから」

 ライダー「――急用を思い出しましたので、これで早退させて頂きます」
 黒桜  「あなたもです、ライダー」

 ライダー「!?」

     ――――二人は黒い影で、泣けなくなるほど縛り上げられました。



 48.ホトトギス(笑) 〜蟲翁〜

 臓硯 「鳴かぬなら、蟲の合唱、スズコロギリス」

 臓硯    「カカカカ、カカカカ、カカカ。どうじゃ、すごいじゃろう」
 慎二(幼児)「うわぁ〜〜、スゴイスゴイ!!! すずむし、こおろぎ、きりぎりす……
       他にもいろいろないている!! スゴイや、おじいさま〜」
 桜(幼女 )「……、……」(感動中)



 49.ホトトギス(笑) 〜桜1〜

 桜 「この思い届かぬなら、届くまで待ちます、シュウネンデス(執念です)」

 士郎「うわっ! さ、桜、頬を膨らませて……お、怒っているのか?」
 桜 「もう、先輩の馬鹿〜!!! ニブチンっ! 朴念仁っ! ハリネズミっ!」

 士郎「!!??」



 50.ホトトギス(笑) 〜士郎3〜

 士郎 「泣いて怒るなら、合わす顔無し、ゴメンナサイ」

 藤ねぇ「ど、どうしたの士郎? そ、その荷物!? もしかして……もしかしなくて
     もい、家出!?」
 士郎 「…………俺、知らない間に桜を傷つけていたんだ。あんなに怒った桜、初め
     てだ。あんなに嫌われたら……、もう合わせる顔がないよ。つくづく己の不甲
     斐なさを感じたんだ……。
     俺、オヤジと同じ道を行くよ! しばらく外の国を見てくるから……」

     全てを断ち切るかのように、走り去る。

 藤ねぇ「え? え、えぇえ!!?? きゃー、きゃー、士郎が、士郎が、行っちゃう〜〜!」



 51.ホトトギス(笑) 〜桜2〜

 桜  「誤解です、戻ってきてください、トホホデス」

 藤ねぇ「……戻ってこないね、士郎」
 桜  「…………先輩」(哀愁)



 52.ホトトギス(笑) 〜桜3〜

 桜    「悪い夢なら、覚めてください、アンマリデス」


 遠坂   「あ。二人とも居たんだ。ちょうど良かった。士郎から手紙きてたわよ」
 藤ねぇ・桜「えっ!?」
 遠坂   「ふーん、へー。……士郎、英国で運命の人を見つけたから結婚するって」

       同封の写真にはセイバーと士郎が幸せそうにツーショット。

 藤ねぇ・桜「な、なんですと〜〜〜!?」



 53.ホトトギス(笑) 〜リズとセラ〜

 セラ・リズ「鳴きやまぬなら、ボケとツッコミ、マンザイデス(漫才です)」

 ――時は遡る。

 イリヤ(2歳)「わぁあああぁああん」

 リズ 「鳴きやまない」
 セラ 「こ、こうなったら……」

 リズ 「なんでやねん!」(唸るハリセン)
 セラ 「何で貴女がツッコミなのよっ!?」
 イリヤ「きゃ、きゃ、きゃ」

 セラ 「……う、ウケてる?」



 54.ホトトギス(笑) 〜ゼルレッチ〜

 ゼルレッチ「納得できぬ結果なら、やり直してみせよう、ダイニマホウ『ロード』ナリ
      (第二魔法『ロード』なり)」


 士郎   「――く、やっちまった。……BAD ENDだよ」
 ゼルレッチ「どうした、もうお終いか?」
 士郎   「だ、誰だ?」
 ゼルレッチ「うむ。何度も会っているが……無理もない、な」
 士郎   「む? 確かに、何度も会っているような…………?」

 ゼルレッチ「……まぁいい。私はタイガー道場とやらから出て来た迷える子羊を、別
       の世界に連れて行くのがここで勤めなのでな。……と、言うわけでこのボ
       タンを押しなさい」

       ロード、と書かれたスイッチを差し出され。

 士郎   「……そう、ですか?」(わけがわからないままボタンを押す)

 ゼルレッチ「――ふむ、押したな。……では別の世界をやり直す便宜上、記憶を消さ
       せてもらうのだが……。良い旅を――グッドラック」(目を逸らす)
 士郎   「……え?」
 タイガ  「チェ〜スト♪」
 士郎   「ア、アンタかぁ〜〜っ!!!」

      ――暗転する世界。









 〜作者の作成レポート〜

  みなさま、ごぶさたしておりました。

  こうして再び拙作を公開していただき、更にここまで読んでいただきまして感激です。
  しにを様と読者の方々に感謝、感謝です。
  ネット上で作品公開するのは久しぶりでかなり緊張気味ですが、復帰作第一号です。
 今度はマイペースで行きます。

  織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の三者の性格を表す名言である『ホトトギス』を、今
 回Fateで突貫敢行してみました。
  意外と遊べるなぁ、とまたもハメを外してしまいました。機会があったらもっと御三
 家(空、月、血)でも直球式『ホトトギス』集を続けてみたい気がします。
  ん? でも誰かがやってそうな『ホトトギス』集。ネタがダブっていたらどうしよう?
  多分、Fateはまだ……誰もやっていない、ですよね? 先駆けの人がいたら、ごめん
 なさい(反省)。

  ではでは、世界に百万の笑顔を目指すWhite Snowが、また読者の皆さんと、当サイト
 運営者しにを様のご健康をお祈りしつつ、百万の感謝を添えてお贈りいたしました〜。


  下記、おまけです。



 55.ホトトギス(笑) 〜シエル〜

 シエル「一晩寝かせのカレーなら、この一口待ちましょう、ガマンシマス(我慢します)」

 ななこ「め、珍しいですぅ〜〜、マスターが目の前のカレーをつまみ食いしないなんて!?
     やっとマスターも、イヌでもできる『マテ』ができるように成長したのですね〜。
     うぅ、長い道のりでしたね、マスター!! わたし、感動ですぅ!」
 シエル「聞き捨てなりませんね、セブン! 何がイヌでもできる『マテ』ですかっ!?」

     拳骨が飛ぶ。



 56.ホトトギス(笑) 〜ななこ〜

 ななこ「成長せぬなら、乾家に家出、エスオーエス(SOS)」

 ななこ「い、痛いです、マスター!!! せっかく人が褒めて……何ですか、そのカレ
     ーパンは?」
 シエル「これはもちろん夜食用ですけど? はむはむ」

 ななこ「ハァー……、イヌ以下ですね、マスターは……」

     再び拳骨が飛ぶ。今度は途切れることの無い永久コンボっぽい。



 57.ホトトギス 〜橙子〜

 橙子「鳴かぬなら、一言、ホトトギス」

 橙子「無い」
 黒桐「所長おぉおおぉおおぉぉぉ〜」(ナイアガラ涙)

 橙子「どうかね、鮮花? 人を鳴かせる方法など簡単だ」(得意満面)
 鮮花「……」(憐れむ顔)
 式 「……」(呆れ果てた顔)



 58.ホトトギス(笑) 〜黒桐〜

 黒桐「鳴くものかっ、健気に前向きに、セイヒンデス(清貧です)」


 式 「……サイテー、だな。いい加減ここから手を切れ、コクトー」
 黒桐「…………それはできないよ、式。だって、僕は所長の作品に惹かれてここに来
    て、今もそれは変わらなくて、逆にそれが間違いじゃないと思うぐらいだから」
 式 「……もう知らない」
 黒桐「心配してくれてありがとう、式。……じゃ、所長、僕はこれからお金の工面に
    行ってきますので」

 フラフラと、幽鬼のごとく事務所から退出する。

 鮮花「……師匠、良心が痛みませんか?」(あまりの不憫さに涙)
 橙子「……フム、そこまで言われると何やら素直に感動してしまうな。
    ――涙の流し方はとうに忘れたが、これは泣けてくる『感情』と言う奴かな?
    ……久しぶりのこの感情、悪くは……ないな」(満足そうに、ニヤリ)



 59.ホトトギス(笑) 〜式〜

 式 「コクトーなら、こちらが折れてやるか、シカタガナイ(仕方がない)」

 式 「……まったく、世話の焼ける」(どことなく幸せそう)

 秋隆「お嬢様!」
 式 「う、うわっ!!! あ、秋隆……、い、居たのか!?」
 秋隆「流石です、見事です、お嬢様!
    愛する黒桐様を気遣い、そのように嬉し恥らいながら差し入れの準備をされる
    その心、その姿、この秋隆心洗われる思いですっ! まさに良妻賢母、内助の功
    です。
    あぁ、きっとこの姿を黒桐様もご覧になったら、天にも昇る気持ちになれるで
    しょう」(夢見る表情)
 式 「あ、秋隆、キサマっ!!」
 秋隆「……と、言うわけでこの撮影したビデオは、それは間違いなく黒桐様にお届け
    いたしますので。安全確実、この不肖秋隆の命に代えましても。ええ、絶対に」

 式 「コ○スっ!!!!」



 60.ホトトギス(笑) 〜鮮花〜

 鮮花「堕ちるなら、禁忌の道、アニトナラッ!!!(兄とならっ!!!)」

 黒桐・父「泣くな、母さん」
 黒桐・母「だって、だって、鮮花が……鮮花がぁ〜〜!!!」

  鮮花の書置き。
  ……私、兄さんと添い遂げるまでは家に帰らない。



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