天抜き競作「かみ」




 サイトの170万HIT企画という事で、「かみ」をお題にしての
競作となっています。本文やタイトルに使われていたり、あるいは内
容的に「かみ」であればOK。漢字変換するといろいろと……。





 かみ1−1.「神性1」作:へーちょさん

 ギルガメッシュ「さぁ、我のものになるのだセイバー。なに、我とて世界を
         統べる王、不自由はさせぬごはっ!?」
 バーサーカー 「■■■■■―――――!!」

 士郎「・・・・・こいつら、半分以上は神様なんだよなぁ」
 凛 「神性が高くなるほどまともじゃなくなって行くのかしら?」
 士郎「妙に納得できていやだな・・・」


 かみ1−2.「神性2」作:へーちょさん
   
 士郎  「お前の場合なんか、殆ど神様みたいなものなんだろ?」
 ギルガメ「限りなく不本意ではあるがな。だがまぁ、雑種共が我を崇めるの
      もやむをえまい、当然とも言えるな」
 士郎  「けど、人間しか英霊にはなれないんじゃなかったか?」
 ギルガメ「む?・・・???」


 かみ1−3.「神性3」作:へーちょさん
    
 凛   「神様達もこんなのと一緒にされたくなかったんでしょう」
 士郎  「あ、なるほど」
 ギルガメ「我に向かって『こんなの』だと!?無礼だぞ雑種共!」

 バーサカ「■■■■■―――――!!」
 イリヤ 「そうよね、バーサーカーだってあんな変なのと一緒にされたくな
      いわよね。狂化してるだけだし」
 バーサカ「■■■■■■■■■■―――――!!!」
 イリヤ 「うんうん、大丈夫よ。だから泣かないの」

 ランサー「そんな事で泣く英霊もどうかと思うがな。というか泣いてたのか
      それ?」



 かみ2.「晶ちゃんに紙をもらった」作:がんさん

 志貴「『原稿用紙』とか『志貴×有彦本』ってネタはお腹一杯だからね?」
 晶 「や、やだなぁ、志貴さん。そんな、使い古されて、岩になってコケが
    生えているようなこと、するわけがないじゃないですか。」
 志貴「そうだよねぇ。」
 晶 「そうですよ。」
 志貴&晶「あはははははははは……」


  ※ 「岩になってコケが生えている」
   『君が代』の一節ですが,本来「長い年月」の意.アキラちゃんは,
    どうも意味を取り間違えているようです.


 かみ3.「秋葉にも紙をもらった」作:がんさん

 秋葉「お腹一杯になりたいですって?
    ご飯がなければ、紙を食べればいいじゃない。」

 志貴「……」
 秋葉「…………」
 志貴「………………」
 秋葉「……………………」

 志貴「ええっと…… これって、秋葉のツッコミ待ちなのかな?」



 かみ4.「相殺する属性持ちだし」作:しにを

 ライダー「私だけ仲間外れというのは……、その……。
      伏せた札が見える訳ではありませんし」
 桜   「わかったわ。ライダーも入れてあげる、神経衰弱」



 かみ5.「難易度でなくてね」作:しにを

 式 「ああ、神様だって殺して見せるさ」
 橙子「勇ましいことだ。しかしだな、絶対唯一だったり八百万だったり
    するものより、単なる人殺しの方が遥かにインパクトあるものさ」



 かみ6.「法律上」作:しにを

 志貴「問題なく使用できる相手がほとんどいないってのも凄いな」
    婚姻届を弄びながら。



 かみ7−1.「かみを信じますか 〜ランサー〜」作:White Snowさん

 ランサー「――は、そんなもんに拝んでどうなるんだよ。いい酒と、いい女
      は自分で手に入れるもんだ」
 アーチャ「……仮にも神の系譜の一人だろう?」

 ランサー「カミ様なんてもんは、そんなものだ」
 アーチャ「――同感だ」


 かみ7−2.「かみを信じますか 〜セイバー〜」作:White Snowさん

 セイバー「よく噛んで食べると良いのです」

 士郎  「――いや、セイバーそれはあってるけど、訊きたい内容と方向性
      が著しく異なってるし」


 かみ7−3.「かみを信じますか 〜アーチャー〜」作:White Snowさん

 アーチャー「……祈るより前に、この剣を振るうだけだが?」


 かみ7−4.「かみを信じますか 〜遠坂さん〜」作:White Snowさん

 遠坂  「いつもニコニコ現金払い……かぁ」

 セイバー「凛、今月の支払いはどうしましょうか? 財政を預かる身として
      は、早く結論が欲しいものです」
 遠坂  「ツケで」


 かみ7−5.「かみを信じますか 〜シエル〜」作:White Snowさん

 シエル「カレー神“ルー”以外に、何を信じやがれって言うんです?」


 かみ7−6.「かみを信じますか 〜ギル〜」作:White Snowさん

 ギル「我(オレ)を信じろ」


 かみ7−7.「かみを信じますか 〜アルクェイド〜」作:White Snowさん

 アルク「――愚問ね。信じるのは志貴だけよ」
 志貴(ジーン)


 かみ7−8.「かみを信じますか 〜レン〜」作:White Snowさん

 レン「……っぷ」
 志貴「……いや、噛み付かないでくれ、レン。でも、あま噛みのところに愛
    を感じるなぁ」


 かみ7−9.「かみを信じますか 〜一成くん〜」作:White Snowさん

 一成「お寺の跡取りに何を申すか?」


 かみ7−10.「かみを信じますか 〜有彦〜」作:White Snowさん

 有彦 「――いや、幽霊とか信じてないし」
 ななこ「えー? わたしは?」

 有彦 「……だからっ、信じてない!」


 かみ7−11.「かみを信じますか 〜志貴〜」作:White Snowさん

 志貴「……先生のことかな?」


 かみ7−12.「かみを信じますか 〜シキ〜」作:White Snowさん

 シキ「アキハー! お兄ちゃんは、アキハの髪は好きだぞう! ……うぷっ」

 レッド・秋葉「――やっと、くたばりましたか?」
 シキ「そんなことはないぞっ! アキハが呼ぶ限り、お兄ちゃんはぅ!」

 レッド・秋葉「っく! なんて……しぶとい。その血肉一片残さず喰ってし
        まって、涅呂叔父様」
 ネロ「……消化不良になりそうだが、プリン・アラ・モード五個で手を打とう」


 かみ7−13.「かみを信じますか 〜黒桐〜」作:White Snowさん

 黒桐「うーん、女神様なら信じるよ、うん。僕には、式っていう女神様が――」

 式 「はぁ、はぁ、そ、それ以上言うなっ!」
 黒桐「モガモー?(なんでー?)」


 かみ7−14.「かみを信じますか 〜琥珀さん〜」作:White Snowさん

 琥珀「あはー、救ってくれないものなど信じる価値なしですねー」
 翡翠「……姉さん、何気にブラックで、辛口です」


 かみ7−15.「かみを信じますか 〜翡翠〜」作:White Snowさん

 翡翠「……志貴様の指の…………味」


 かみ7−16.「かみを信じますか 〜シオン〜」作:White Snowさん

 シオン「――それは、難しい問いだ。
     いると定義することすら難しい対象を信じることなど、アトラスは
     認めない。けれど、いないと否定することもできないのも事実。探求
     の果てにその答えは、見つかることを信じましょう」


 かみ7−17.「かみを信じますか 〜秋葉〜」作:White Snowさん

 秋葉「――また逃げ出しましたね、兄さん。くすくす、私の張り巡らせた髪
    の結界からは、逃げられませんよ」


 かみ7−18.「かみを信じますか 〜後藤くん〜」作:White Snowさん

 後藤くん「――信じる者は、救われる」

 遠坂  「……昨晩は、何を見たのかしら?」
 士郎  「『十戒』。モーゼでも……憑依中かな?」


 かみ7−19.「かみを信じますか 〜士郎〜」作:White Snowさん

 ライダー「いえ、士郎……私は、女神であったものであってですね……」
 士郎  「いや、俺の女王様……もとい、女神様だ」

 黒桜  「――センパイ?」


 かみ7−20.「かみを信じますか 〜言峰神父〜」作:White Snowさん

 言峰 「――信じているとも、ああ、誰よりも信じているとも」

 遠坂 「怪しー」
 魃さん「彼が信じるモノは、これアルヨー」

 言峰 「マーボーの何がいけない」


 かみ7−21.「かみを信じますか 〜メカ翡翠〜」作:White Snowさん

 メカ翡翠「セルロース素材、カーボン素材ハ、燃料ニ、ナリマス」



 かみ8.「天を仰ぎ」作:しにを

 志貴「そんな……、神も仏もいないのか。
    いえ、あの、シエル先輩。何か言いたげにむずむずしてるのはわかる
    けど、慣用句だからさ」



 かみ9.「率直な質問」作:しにを

 アルク「なんで、妹が上座なの?」
 志貴 「……」
 秋葉 「……」



 かみ10.「呆然」作:しにを

 士郎「かみ…………なりが鳴ってただけだよな。
    これっていったい何が?」



 かみ11.「晶ちゃんに紙をもらった」作:がんさん

 志貴「『原稿用紙』とか『志貴×有彦本』ってネタはお腹一杯だからね?」
 晶 「や、やだなぁ、志貴さん。そんな、使い古されて、岩になってコケが
    生えているようなこと、するわけがないじゃないですか。」
 志貴「そうだよねぇ。」
 晶 「そうですよ。」
 志貴&晶「あはははははははは……」

  ※ 「岩になってコケが生えている」
    『君が代』の一節ですが,本来「長い年月」の意.アキラちゃんは,
    どうも意味を取り間違えているようです.


 かみ12.「秋葉にも紙をもらった」作:がんさん

 秋葉「お腹一杯になりたいですって?
    ご飯がなければ、紙を食べればいいじゃない。」

 志貴「……」
 秋葉「…………」
 志貴「………………」
 秋葉「……………………」

 志貴「ええっと…… これって、秋葉のツッコミ待ちなのかな?」



 かみ13.「無題」作:ロータリーさん

     殺伐とした職場を眺めながら 
 シエル「いくら主の教えでも、この職場で『汝の隣人を愛せ』は無理な注
     文ですねぇ」



 かみ14.「頭が良いと云う記号のひとつ」作:風原 誠さん  

 桜 「姉さんはなんで飛ぶのー?」
 凛 「天才ですからー」

 黒桜「いやぁ、ツインテールの先っぽまで脳が詰まってる方は言う事が違
    いますねぇ」



 かみ15.「道遠し」作:しにを  

 セイバー「なかなかのものです、士郎。驚きました」
 士郎  「そ、そうか。全然余裕に見えたけど」
 セイバー「いえいえ、何と言いましたか……、そう、差が紙一重な処まで
      行きましたよ」
 士郎  「セイバーが本気でないとは言っても、嬉しいな、それは」
 セイバー「それで満足しますか?」
 士郎  「いや、とんでもない」(顔を昂然と上げて)
 セイバー「そうですか」(どこか嬉しそうに)
 


 かみ16.「師の問い」作:しにを  

 鮮花「…………」

 橙子「(そんなに脂汗流すほど答えに窮じなくても。
    何となく気まぐれで訊ねただけで、深い意味はないんだがな。
    鮮花は神を信じるかって……)」



 かみ17.「Ride Or Die」作:もとはるさん 

 凛   「お花見に行くんでしょ。じゃあ、わたしにまかせときなさい。
      ロンドンでザ・ペーパーの称号を得た腕前、見せてあげる」
      ジャキッ!(音高く、眼鏡を装着)
 士郎  「うわあッ、遠坂。車線逆だって、逆」
 ライダー「リン、その追越しは無謀です」
 凛   「うるさいわね。こういう時はガーッと行った方が」
 桜   「(ぶるぶる)…。にげてーー」

       *   *   *   *

 士郎  「ああ…こうして無事にサクラを見られるなんて…なんて奇跡」
 ライダー「帰りは私が運転します。異存はありませんね」



 かみ18.「神について」作:ハニワックさん
   
 志貴「感謝してるよ。先生や、アルクや、みんなに会えたしね。」


 かみ19.「神について・2」作:ハニワックさん

 橙子「滑稽な存在だよ。自らの退屈を解消するために全能の力を駆使して
   「言う事をきかない人間」を作ったんだからな。
    退屈に耐えられないあたりは全くもって人間らしい。
    ま、神が人間らしいというのもおかしな話だがね。」


 かみ20.「神について・3」作:ハニワックさん

 遠坂「そんなの、人類全体の心の贅肉よ。」


 かみ21.「神について・4」作:ハニワックさん

 所在「うざいから、俺には関わるな。」



 かみ22.「発覚5分前」作:黒家さん

  桜   (ライダー・・!助けて・・っ)
  ライダー「はっ!?   サクラの悲痛な叫び・・っ」
  ライダー「『ベルレフォーン』!!    出でよ、ペガサスッ!!」
  ライダー「急いでっ!もっと、もっと急ぎなさいっ!ペガサス!
       一刻も早く『近所のスーパー』へっ!!」

  士郎  「あれ〜?    桜どこ行ったんだ?」
 セイバー「シロウ、トイレに誰か入ってます」



 かみ23.「触れえざるもの」作:しにを

 言峰「少年よ、神を信じることもすがる事もないのだろうな」
 士郎「正直、信じたりしていないな」
 言峰「それは恵まれた人生だ」
 士郎「何でだよ」
 言峰「そういうものだからだ」
 士郎「……」
 言峰「納得いかずとも、いずれ嫌でも理解するだろう。
    絶望こそが信仰を生むのだとな」



 かみ24.「理由」作:しにを

 橙子「女の魂などとは言うが、所詮は生理現象に伴って伸びる…」
 式 「だから、なんで伸ばしてた髪を切ったんだよ」
 橙子「……」(露骨に顔を逸らす)
 


 かみ25.「遠き過去の異名」作:しにを

 凛   「エーゲ海の……」
 桜   「女神ですか」
 セイバー「ふむふむ」
 キャスタ「ふん」

 イリヤ 「うわあ、怖いっすね、師匠……。
      あの、不服だけど認めざるを得ないって顔」
 藤ねえ 「そうだねえ、ライダーちゃんも居心地悪そう。
      ところで、なんで、わたし達こっち側なの?」



 かみ25.「カミの境界 〜辿りつけぬ境地〜」作:White Snowさん

 秋葉「ペラペラで薄い感じよね?」
 蒼香「いや、あれはペラペラと言うより、フワフワと言ったところだろう」

 羽居「どうしたのー?」

 蒼香「……ある意味、悟っているのかもしれないが」
 秋葉「……同感ね」



 かみ26.「かみを信じますか 〜月姫蒼香〜」作:White Snowさん

 蒼香「……ロックのカミ様」

 秋葉「蒼香……お寺の娘よね?」



 かみ27.「かみを信じますか 〜都古〜」作:White Snowさん

 都古「――ぶるーす・りー……、心の師しょー。……押忍っ!」



 かみ28.「都古ちゃんに紙をもらった」作:がんさん

 志貴「『父兄参観日のお知らせ』?」


 かみ29.「秋葉にも紙をもらった」作:がんさん

 翡翠「『父兄』の『父』がホワイトで消されているのです。」
 志貴「同じ学校に行っている俺に、どうしろっていうんだろう?」
 琥珀「志貴さんに甘えているんですよ。秋葉さまも可愛いですねー。」

 志貴「ところで……

    うちの学校、参観日なんてあったかなぁ?」



 かみ30.「けっこんするときにだすかみ」作:星詠師さん

 幹也「……式、そっちは『夫となる人』だってば。
    一瞬僕も疑問に思わなかったけど」



 かみ31.「居間にて」作:星詠師さん

 セイバー「そもそも、紙の扉で声が完全に遮断出来る訳がないのです。
      ……今夜中に終わるといいのですが」(ずずず)



 かみ32.「主から去る 〜シシガミ?〜」作:White Snowさん

 イリヤ「あー、シシガミさまだー!」

 エト 「シカ違いでちゅよ」
 イリヤ「えー? 嘘だー、わたしだってハ○オ・ミヤザ○知ってるもん。
     ここはシシガミの森じゃないよ? アインツベルンの森だけど」

 エト 「――フ。さすらいのシカに住処はいらないでちゅよ」



 かみ33.「褥破って後」作:うづきじんさん

 シエル「……使い魔を見て、ですか。
     確かに猫にはそういう習性と言うか。愛情表現も、ありますけれど。
     あれは動物だから許されるんであって。
     ―――その。ああいった時でも、普通はあまりやる事じゃないんです。
     特に、貴方がやると洒落にならないというか……。
     ―――ああ、もう。
    
     ……ごめんなさい。アルクェイド(照れ怒りながら、不承不承)」



 かみ34.「かみひとえ」作:ハニワックさん

 翡翠 「赤いのは私か姉さんの物かと存じます。」
 琥珀 「黒くて長いのは秋葉様のですよね。」
 シオン「紫のは私でしょう。考えるまでもありませんが。」
 秋葉 「そうなるとこの金色のと青色のはいったい誰のものなのかしらね、兄さん?」

 志貴 (わかってて言ってるくせに・・・。
     でも俺の人生ってホントに髪一重かも)


 かみ35.「かみひとえ 〜冗談〜」作:White Snowさん

 琥珀「……あれ、秋葉様。ここにも髪が落ちてますねー♪」
 秋葉「――!? この赤くて……短くて、この見覚えのある髪の毛は……? 
    兄さん、外道もココまでくると笑えませんよ――(ニヤリ)」

 志貴「ええっ? こ、これは何かの陰謀だー! 琥珀さん、謀ったな!?」
 秋葉「見苦しいですよ、兄さん」
 志貴「ぐわー!」

 琥珀「楽しいですねー♪」
 翡翠「紙一重の冗談もほどほどにしてください、姉さん」


 かみ36.「かみひとえ 〜平静〜」作:White Snowさん

 アルク「おっはー、志貴!!!」
 秋葉「く! また性懲りも無く窓から侵入してきて!」

 アルク「うん? 今日は私だけじゃなくて、窓に曲者がぶら下がってたよ、ほら」
 有彦「――よう、遠野」

 秋葉「――! ――!? ――? ――???」

 志貴「さあ、琥珀さん、ご飯にしょう。ハハハ、有彦、お前も飯喰ってくだろ?」
 アルク「なら、私もー」
 シオン「…………紙一重の平静ですか」

 琥珀「イヤー! 志貴さんの不潔ー!」


 かみ37.「かみひとえ 〜冗談2〜」作:ハニワックさん

 琥珀「秋葉様ー、また髪が落ちてましたよー。
    これは誰が見ても瀬尾様、三澤様、月姫様の物ですね〜。」
 秋葉「世界の中心で悲鳴を上げなさいっ! 兄さん!!」
 志貴「わーっ!!!」

 翡翠「姉さん、瀬尾様以外は屋敷に来たことはあっても
    志貴様の部屋には入っていないはずですが。」
 琥珀「もちろん♪」


 かみ38.「かみひとえ 〜発見不可能〜」作:ハニワックさん

 朱鷺恵「見つからないわよ、もう。」


 かみ39.「かみひとえ 〜一応決着〜」作:ハニワックさん

 翡翠「今後余計なトラブルが起こらぬよう、掃除を綿密にしましょう。
    ・・・おや? レン様、いらっしゃったのですか。
    そうですね、レン様の物が一番多いですね。
    大丈夫です、一本たりとも残しませんから。安心してください。
    さあ、あちらで姉さんがお昼ご飯を用意していますから、
    どうぞ召し上がれ。」


 かみ40.「かみひとえ 〜お約束〜」作:ハニワックさん

 さつき「いいもん、どうせ期待してないもん・・・。 ぐすん。」



 かみ41.「季節の変わり目に」作:しにを

 志貴「凄い音だな」
 琥珀「そうですね。雨になるかもしれませんし、一応窓は閉めておきました」
 志貴「そうだね。あ、また光った」
 琥珀「近いですね、すぐ音が」
 志貴「琥珀さんは恐くないの?」
 琥珀「平気ですよー」
 志貴「そうか。しかし、翡翠はわかるんだけど、意外だなあ」
 琥珀「そうですねえ」

 秋葉「何が意外だと言うん…ひぃぃぃぃ」(身を竦ませて)



 かみ42.「街にお出掛け」作:しにを
  
 鮮花「神様に感謝しないと」
 幹也「なんで?」
 鮮花「……そう云うことを訊いてくる相手に誘われた事をです」(小声)



 かみ43.「消えた少年」作:しにを
 
 青子「神隠し……」
 志貴「どうしたの、先生?」
 青子「うん、ちょっと良からぬ事を考えただけ」
 志貴「?」
 青子「何でもないわよ、別なお話しましょう」



 かみ44.「暇の一念」作:八番さん

 志貴 「アルクェイド、暇つぶしにこんなのやってみたら?」
 アルク「なになに?『ぱーでもできるたのしいおりがみ100選』?
     むぅ、志貴わたしを子ども扱いしてない?」
 志貴 「いやいや、そんな事ないぞ。
     折り紙ってのは立派な日本の文化として世界に伝わってるものなんだから」
 アルク「ふぅん…なんか腑に落ちないとこはあるけど、せっかく志貴が薦めてくれたんだから、
     やってみるわ」

      数日後。
  アルク「ねーねー志貴ー、見てみて自信作ー♪」 
 志貴 「―――1/1000千年城ッ!?」   



 かみ45.「橙子謹製概念武装」作:八番さん

 式 「―――生きているのなら、神さまだって殺してみせる」  
 橙子「そんな君に相応しいものをプレゼントしよう」 
 式 「………何だこれは、トウコ」
 橙子「見て分からないか。チェーンソーだ」  



 かみ46.「やっちまったぜ…」作:八番さん  

 式 「―――生きているのなら、神さまだって殺してみせる」
 橙子「それでは実践といこうか」 
 式 「実践…って一体どうやって」 
 橙子「いやな、この間ぶらりと立ち寄った土地でちょうどいい素体を見つけてな。
    少々混じりっ毛があるのが残念だが、これほど高い神格の持ち主はそういまい
    (言って、傍らにあった鞄を開ける)」  
 ギル「―――ぶはッ!?はぁ、はぁ、こ、ここは何処だ? 
    ―――ム、貴様等の仕業か。    
    おのれ万象の支配者たる我にこのような不遜を働きおって、即刻極刑に…………ん? 
    何だこのエアもかくやという回転音は」

     ―――ぎるは ばらばらになった    



 かみ47.「加味1 毒味」作:八番さん

  琥珀「本日のお夕食はいつもと違う味付けに挑戦してみたんですけど、いかがでしょう?」 
 志貴「へぇ、そうなんだ。どれ…うん、美味しいよ、琥珀さん」 
 秋葉「ほんと、あまり味わった事のない味だけど、美味しいわね。
    何にせよ、食事の質が向上するのは喜ばしいことだわ」 
 琥珀「あはー。    
    遠野家裏庭産琥珀印の特性調味料、なかなか好評みたいですねー♪」
 
    一斉に噎せる志貴と秋葉。  



 かみ48.「加味2 切り札」作:八番さん

 士郎「中華という他にはない絶対的なアドバンテージを持つ赤い悪魔。
    洋においては他の追随を許さず今なお進境著しい愛弟子の後輩。
    そして、和に関しては何とかセーフティリードを保ってるであろう俺。
    三者三様、日々違った彩りを見せる我が家の食事情は極めて良好。
    虎は喜び部屋吼え回り、王様も常にコクハム満足げだ。
    ―――けど、俺はそんな現状に甘んじているわけにはいかない。
    家主として、本来台所を取り仕切る身として。
    衛宮士郎を絶対の存在として、ここに示さねばならない。
    塩一抓みの加減を侮るな。食材の鮮度への配慮を怠るな。
    未だ見ぬ味への探究心を忘れるな。
    飽くなき研鑽の果てに得た無二の味こそが、明日の衛宮家における地位を左右するんだ! 
    …いやね、冗談抜きで切実なんですよ。台所でしか威厳を発揮できない身としては…(泣)」   


 かみ49.「加味3 不要」作:八番さん

    ある日、シエル邸。  

 シエル「さぁ遠野くん、シエル特性カレーフルコースをどうぞ召し上がれ」

    別の日、遠野邸。

  翡翠「お料理を、梅尽くしです」
  志貴「…二人とも、たまには他の味付けに挑戦してみたりしない?」 

 シエル・翡翠「何故ですか?」
 志貴「いや、そんな鬼気迫る表情で言わなくても。
    …なんだ、俺か、俺が悪いのか」



 かみ50.「加味4 探求」作:八番さん

  言峰  「―――やはり何かが欠けている。
      ここに辿り着くにも既に幾千幾万のも手法を試みた。
      これ以上何をすればこの空虚を埋められるというのか―――」
  ギル  「………ここは本当に教会か。なにやらただならん瘴気が渦巻いているぞ」
 ランサー「見るな、それ以上見るな。舌だけじゃなく目まで腐っちまうぞ」



 かみ51.「another UBW―――Unblessed Birth Weaver」作:八番さん

    ―――――体は呪で出来ている。 

    血潮は泥で、心は螺旋。
    幾度の懊悩の末、未到。
    ただの一度も叶う事無く。
    ただの一度も理解できず。
    彼の者は常に一人、歪な世界で穢れに酔う。

    故に、主の祝福などありはせず。
    その生は、ただ過ちで出来ていた。   



 かみ52.「陽だまりの下。暖かな時。いつか、彼のいた場所で。」 作:八番さん

 イリヤ「ねぇシロウ、今度私の髪お手入れしてもらえるかな?」 
 士郎 「な、何でさ、急に」 
 イリヤ「タイガから聞いたの。いつもシロウにやってもらってるって。
     ………あと、キリツグが外国行って帰ってきた時、いつもシロウが整えてあげてたって」
 士郎 「…あ…」 
 イリヤ「ねぇ、いいでしょ?」 
 士郎 「…いや、でも俺が出来ることなんて伸びた分切り揃えるくらいだし…。
     イリヤの髪って綺麗だし、お母さん譲りの特別自慢の髪なんだろ? 
     だったら、俺なんかが手を加えるより、ちゃんとした美容院に行った方がいいよ」 
 イリヤ「シロウ、それはタイガに対して失礼じゃない?     
     確かにタイガは淑女としての嗜みに欠けるけど、
     それでも髪は女の命、そこに精粗の差なんて存在しないわ」 
 士郎 「う…それは…すまん」 
 イリヤ「私に謝られても困るけど。
     …それにね。自慢の髪だからこそ、知らない誰かになんて触らせたくないの。
     だから…お願い」 
 士郎 「イリヤ………。    
     ―――分かった。やってやるよ」 
 イリヤ「ホント?」 
 士郎 「あぁ。でも、少し時間くれないか。    
     今の俺じゃイリヤの特別に応えられないから。    
     だから、その特別に応えられるだけの自信をつけるために、勉強させて欲しい」
 イリヤ「―――うんっ。楽しみにしてるからね、お兄ちゃん!」  



 かみ53.「歪んだ神の愛」作:辰田 信彦さん  

 凛 「衛宮って、やっぱり仏教なの?」
 士郎「ああ。柳洞寺に親父の墓がある。まあ、親父もこの土地の人じゃないから
    先祖伝来の墓ってわけじゃないけど。遠坂の家はやっぱり基督教?」
 凛 「いえ、仏教」 
 士郎「あれ、意外だな。言峰とも知り合いだし、てっきりそうかと思ってたんだ
    けど」 
 凛 「前は隠れ切支丹だったくらいなんだけどね。綺礼と知り合いになったから
    よ。私の代で遠坂家は仏教に鞍替えしたの」
 士郎「なんでまた?」
 凛 「……綺礼を見て育って、神の愛なんて信じられると思う?」
 士郎「……成る程」 



 かみ54.「When in Rome, do as the Romans do.」作:しにを 

 志貴「先輩って日本語喋ってるけどさ、アメリカとか行ったら、
    Jesus!! とか、Oh my God!!! とかオーバーアクションで叫ぶの?」



 かみ55.「お風呂上り」作:しにを 

 志貴「ああ、いいお湯だった」
 秋葉「……」
 志貴「うん、どうした? ちゃんと頭から全部洗ったぞ」
 秋葉「男の人は髪の毛洗うのが楽なんだなあと思って。
    タオルで拭いて、それだけですか」
 志貴「何故、睨む?」



 かみ56.「理由」作:しにを 

 橙子「何故、髪を切ったか?
    人形作りの際に邪魔だったからさ。深い理由は無い」
 幹也「それだけですか?」
 橙子「ああ」
 幹也「……」(それ以上は訊けないなという顔)
 橙子「(あの粘体の中に知らずに髪突っ込みながら作業してた時の惨劇……)」



 かみ57.「かみむすび 〜まーきんぐ〜」作:White Snowさん

 翡翠「……この志貴様と蝶蝶結ばれた髪は一体?」

 都古「……お兄ちゃん、お守り……♪ イェス! イェス!」
 志貴「あれ、都古ちゃん。家に何か用だった?」
 都古「……! “ちょうしんちゅう”!!」

 志貴「ぐふっ! ……み、都古ちゃん。メルティのノリは、いいから」


 かみ58.「かみほどき 〜呪法返し〜」作:White Snowさん

 翡翠「……解きます。解きます解きます解きます解きます解きます解きます
    解きます解きます解きます解きます解きます解きます解きます解きます
    解きます解きます解きます解きます……」

 琥珀「翡翠ちゃん? こんな丑三つ時に、一体ドコに?」
 翡翠「“髪を、呪いです”」
 琥珀「翡翠ちゃんたらそう言うコトなら、ほらメイド服じゃなくて、やっぱ
    りこの白装束に、蝋燭、五徳を忘れちゃ駄目ですよ〜。やっぱり形から
    入らないと」
 翡翠「……あ、ありがとうございます。……あの、姉さんは、止めないんで
    すか?」

 琥珀「呪うのは、乙女のたしなみですからねー♪」



 かみ59.「翡翠に紙をもらった」作:がんさん

 翡翠「鍵を開けていただけませんか?」

 志貴「いや、放り投げてくれればいいから。」
 翡翠「主に対して、そのようなまねはできません。
    怪我をしたらどうなさるおつもりですか。」

 志貴「いや、紙ごときで怪我はしないし。」
 翡翠「ともかく、そのような後始末は女手に任せてください。」

 志貴「いや、女の子に見せられるものじゃないし。」
 翡翠「メイドにそのようなお気遣いは不要です。」

 翡翠「さあ、鍵を開けていただけませんか?」


 かみ60.「翡翠ちゃんが紙をあげていた」作:がんさん

 琥珀「志貴さんが、
    『翡翠ちゃんが邪魔をしないように』厨房に鍵をかけて、
    お魚をさばいていたら、
    ペーパータオルが足りなくなって、
    翡翠ちゃんに倉庫(遠野のお屋敷は大きいので、日用雑貨は倉庫に 2
    か月分の備蓄があるんですよ?)からペーパータオルをとってきて貰
    って、
    志貴さんは、『翡翠ちゃんを厨房に入れないために』厨房の窓から受
    け取ろうとしたけど、
    翡翠ちゃんは納得しなくて……」

 琥珀「って状況なんですよ?」

 秋葉「さっきから、どこを向いて、何を喋っているのかしら?」
 琥珀「いえいえ、誤解される方がいるといけないなー、と思いまして。」
 秋葉「???」



 かみ61.「光と闇と」作:しにを

 士郎「そうだなあ、あくまがいるんだから、神様だっているんじゃないかな」



 かみ62.「愛とか正義とかも」作:しにを

 言峰「嘘偽りない真実だ。神に賭けて誓おう」(重々しく)

 士郎「どう思う?」
 凛 「そうねえ、他の人ならともかく……」



 かみ63.「この四つ足なのは犬?」作:しにを

 士郎「怪しい奴か。でも説明聞いてもよくわからないなあ」
 凛 「だから、髪がこんなで、眼が細くて……。
    ああ、じれったい。その紙貸して。
    ここが、こうで、こうなって。ええと」
    かきかき
 士郎「似顔絵ね」
 凛 「見かけたら注意なさい。じゃ、行くわね」
 士郎「ああ、気をつけてな。
    ……それにしても、遠坂にも苦手な分野ってあったんだな」
   (その絵らしきモノを見てクスリと)



 かみ64.「あやとりもね」作:しにを

 志貴 「お待たせ、先輩」
 シエル「遅いですよ、遠野くん」
 志貴 「ごめん……って、へえ」
 シエル「うん? ああ、これですか。
     暇つぶしですよ」
 志貴 「そうか。ふうん」
 シエル「ふふ、どうも他の人にも驚かれますね、不思議と。
     日本人だけの専売特許じゃないんですけどね……折り紙」


二次創作頁へ TOPへ