天抜き・マリア様がみてる
※こちらは「マリア様がみてる」の副題をタイトルにしての天抜きです。
祐巳とか祥子さまは出て来ません。
元々星の車輪さんが大崎瑞香さんにリクエストして、書かれたもので、須啓
さん、しにをが同趣旨で追加しております。掲示板や日記などを跨いで掲載さ
れたので、ご好意でこちらにまとめさせて貰いました。
1.「涼風さつさつ」作:大崎瑞香さん
青子「あの子と出会った時も、こんな風が吹いていたわね……」
2.「涼風さつさつ その2」作:大崎瑞香さん
シエル「……カレーの香りが漂う、いい季節になりましたねー」
志貴 「……(なにか言いたそう)」
3.「いとしき歳月」作:大崎瑞香さん
まんまるのお月様を見上げて
クールトー「くぅーーーーーーーーん」
4.「涼風さつさつ その3」作:大崎瑞香さん
涼やかな風と朝日の煌めき。鮮やかな新緑に高くて蒼い空。
今日も一日いい気持ちで過ごせそうです。
アルク「あ、妹おはよー」
秋葉 「アルクェイドさん、妹とは呼ばないでください」
シエル「そうです、この不浄ものはどこかに」
秋葉 「シエルさんもなんです、朝から!」
…………。
…………。
…………。
…………あの気持ちよい朝はもう二度とこないかしら、と琥珀はとーとつに思った。
5.「いばらの森」作:大崎瑞香さん
アルク「志貴ー」
シエル「遠野くん」
秋葉 「兄さん」
翡翠 「志貴さま」
琥珀 「志貴さん」
シオン「志貴」
レン 「…………」
志貴 「……こういうのって意外とキツいよなぁ……」
6.「レイニーブルー」作:大崎瑞香さん
琥珀「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
(今日は翡翠ちゃんもあの子も秋葉ちゃんも外で遊ばないのね)
二階の窓から雨が降りしきる外を見下ろしながら。
7.「レイニーブルー 2」作:大崎瑞香さん
志貴「なぁお前、レイニーブルーって知っているか……
……いや知らなくてもかまわないけどさ……。
……ああ、わかった、わかったよ。どこへでもお供しますよ、お姫様」
8.「涼風さつさつ」作:大崎瑞香さん
わたしはこんな風になりたいと思った。
どこまでも、どこまでも、この果てがないように思える大空を
滑るように、羽ばたくように、駆け抜けるように。
どこまでも、どこまでも、どこまでも。
いってみたかった。見てみたかった。駆けたかった。
――こんな風のようになってみたかったの。
でもわたしは風になることなんてできなくて、ただ墜ちるだけだった。
9.「いとしき歳月」作:大崎瑞香さん
橙子「いかんいかん、
顔も思い出せないようなヤツがいた英国時代を
少しでも、よかっただなんて、思ってしまうだなんて……
なんて――――不覚」
10.「いばらの森」作:大崎瑞香さん
幹也「ん? つらくなんてなかったよ。
だって茨の向こうには可憐な可愛らしい花があるって
わかっていたからね」
11.「いばらの森」作:大崎瑞香さん
橙子「まるでお伽噺のようだな」
式 「ん?」
橙子「眠り姫のもとに茨の森をこえて王子様が現れて、そして結ばれる、か」
式 「――――いいだろう?」
橙子(何も言わず煙草をプカプカと吸い始める)
12.「いばらの森」作:大崎瑞香さん
藤村「なんで、なんでわたしだけ名前がないのよー」
SSlinksにさえ「藤村ねぇ」と書かれてしまう。
13.「いとしい歳月」作:大崎瑞香さん
橙子「…………初々しかった頃がなつかしい……」
帳簿をひらいて騒ぎ立てる、口うるさい押し掛け従業員をみながら
14.「いばらの森」作:大崎瑞香さん
荒耶「――――無論」
15.「レイニーブルー」作:大崎瑞香さん
七夜志貴「……こんな夜もあるさ」
16.「続・いとしき歳月」作:大崎瑞香さん
橙子「……でもまぁ『愛していた』という思い出だけでも、
女は生きていける、か……
……まったく――――不覚だな」
17.「真夏の1ページ」作:大崎瑞香さん
Repeat Again...
志貴「いや、せっかく、こんなにいいところなのに……またぁ?」
18.「パラソルさして」作:大崎瑞香さん
志貴 「なぁそんなに嬉しかったのか?
こんな晴れた日にさして、さ。お前」
アルク「うん、だって志貴が買ってくれたんだもの」
ビニル傘を振り回しながら。
19.「レディ、GO!」作:しにを
シエル「だから、雨粒をすり抜けるように疾走するんです。
どしゃぶりならさすがに濡れますけど」
志貴 「(本気の顔だよなあ、あれ)」
20.「パラソルをさして」作:しにを
志貴「あーあ、行っちゃった。
さてと、どうしたものかなあ。ん?」(背中をつつかれ)
レン「……」
志貴「あれ、レンどうしたんだい。
あ、琥珀さんも一緒か。傘無くて困ってると思って来てくれたんだね。
うん、助かったよ。お家に帰ろう」
レンと並んで歩き出す。
志貴「それにしても……、長靴をはいた猫(クスッ)」
21.「マリア様がみてる」作:大崎瑞香さん
「さぁ猊下から許可が下りました。
自由に振る舞ってよいとのこと。
その腕前を存分に振るいなさい。
許可します。
主の目の前で、見ておられる前で。
余すとこなく」
22.「パラソルをさして」作:須啓さん
アルク「───」
シエル「───」
秋葉 「───」
志貴 「えーと、いっそのこと皆で濡れて帰るというのは……ダメ?」
23.「マリアさまが見てる」作:須啓さん
橙子「寧ろ望むところと言うか」
鮮花「背徳感が増すんですよね」
幹也「……それって、何の話なんだろう」
24.「愛しき歳月」作:須啓さん
アルク「ばいばい」
25.「いばらの森」作:しにを
琥珀「じっとしていても痛いんです。
ならば、気にしないで進むしかないじゃないですか。
いつか道に出るか、それとも倒れてしまうまで」
26.「黄薔薇革命」作:しにを
ななこ「選択権もないし、返上もできないんですよー。はー」
27.「ウァレンティーヌスの贈り物」作:しにを
志貴「贈り物ね、そんな生易しい表現じゃないよなあ」
無数の生傷に顔を顰め、それでも一通りチョコは齧りつつ。
28.「マリア様がみてる」作:大崎瑞香さん
藤乃「……こんなわたしでも許してくださるのでしょうか?
――――そして先輩もわたしを赦してくれるのでしょうか?」
礼園の礼拝場でマリア像に祈りを捧げながら。
29.「いとしき歳月」作:大崎瑞香さん
志貴「……(……昔は……あんなに可愛かったのに……)」
「……(……いやいや、今でも充分可愛いけど、可愛げがないというべきか)」
「……(……いやいや、これはこれで結構可愛いかも……)」
怒っている秋葉を前にしながら。
30.「いとしき歳月」作:大崎瑞香さん
幹也「いいのかい、式? 家に戻らなくても? 正月だよ?」
式 「もう、いいんだ。――――あそこに戻らなくても」
31.「真夏の1ページ」作:大崎瑞香さん
志貴「さぁもう帰ろう。
――――また来年、な」
32.「ウァレンティーヌスの贈り物」作:大崎瑞香さん
橙子「…………ああ、あいつにはあげられなかったなぁ」
かぶりをふりながら。
33.「ウァレンティーヌスの贈り物」作:大崎瑞香さん
藤乃「…………あげられませんでした」
ベットの横のぬいぐるみをつつきながら、泣いたような、笑うような表情で。
34.「真夏の1ページ」作:大崎瑞香さん
シオン「…………志貴は今何をしているでしょうか?」
ふと、あの真夏にできたはじめての友人のことを思い描いて。
35.「ウァレンティーヌスの贈り物」作:大崎瑞香さん
橙子「さて今年は誰にやるとするか」
式 「無理すんなよ、トーコ」
鮮花「橙子師、嘘はいけません」
橙子「…………おまえら、わたしをいったいなんだと思っている」
式 「もらう方」
鮮花「漢前」
橙子「…………(顔面をひくつかせている)」
36.「ウァレンティーヌスの贈り物」作:大崎瑞香さん
大輔「蒼崎さん、今年こそくれる……よな……なぁ……幹也」
幹也「僕の方こそ式がくれるかどうか……はぁ」
37.「ウァレンティーヌスの贈り物」作:大崎瑞香さん
式 「今年ぐらいやんないと拗ねるだろうからな、用意しないと……」
鮮花「今年もきちんとあげないと……わかっているだかどうか……はぁ」
橙子「さて、ここで唯一の従業員に一番最初に見せつけるように渡したら、
あいつらはどんな行動を起こすだろうな……くくくくく」
38.「黄薔薇革命」作:大崎瑞香さん
晶「もしここで遠野先輩に『嫌いです』っていったら……ふふふふふ」
(悦の入った昏い笑顔で)
39.「続・黄薔薇革命」作:大崎瑞香さん
晶「……でも……でも……そうしたら……そうしたら……(ぶるぶるぶる)」
今にも泣き出しそうな青ざめた貌で。
40.「バラエティギフト」作:大崎瑞香さん
志貴「どれどれ…………
…………まったくアイツらしいな……はぁ」
41.「バラエティギフト」作:大崎瑞香さん
志貴「いやね、レン。
いくら猫だからって狩ってきた獲物は持ってこなくていいから。
毎日別のモノを窓枠に置かなくても、いいからね。
……わかった?」
42.「いとしき歳月」作:大崎瑞香さん
幹也「昔はカップラーメンぐらい食べれたんだけどなぁ……」
塩入りの水を朝食代わりに飲みながら。
43.「いとしき歳月」作:大崎瑞香さん
アルク「今よ、今が一番いとおしいよ。
――だって志貴が側にいるんだもんね」
44.「レディGO!」作:大崎瑞香さん
翡翠 「…………」
「…………」
「…………」
まず大きく深呼吸し。
次に呼吸をとめて。
そして目の前にそびえる目的に向かって。
強い目的意識で武装して。
厳かに、静かに。
翡翠 「……し、志貴さま……
お、おはよう……ございます……」
45.「ウァレンティーヌスの贈り物」作:大崎瑞香さん
橙子「……ねぇ貰ってくれないかしら、わたしの気持ちを」
と頬を赤らめ、瞳を潤ませ、伏し目がちに、はにかみながら、
初々しい様子で、チョコをそっと差し出す。
しかしそこは誰もいない、薄暗い事務所にぽつねんと橙子ひとりだけ。
そして深い溜め息ひとつ。
橙子「あぁバカみたいだ。というよりバカそのものだ、まったく……
…………早く寝よ」
46.「Ciao, sorella!」作:大崎瑞香さん
シエル「…………。
…………。
…………。
…………いつの間に日本に来たんですか、ナルバレック……」
47.「プレミアムブック」作:大崎瑞香さん
ななこ「マスター、なんでそんな目でわたしを見るんですかー」
48.「イン・ライブラリー」作:大崎瑞香さん
シエル「…………
…………
…………
…………っん……遠野くん……」
49.「妹オーディション1」作:大崎瑞香さん
志貴「…………」
秋葉「なんですか、兄さん?」
翡翠「どうかいたしましたか、志貴さま?」
志貴「いや、なんでもないよ(やっぱりアキラちゃんだな……)」
50.「妹オーディション2」作:大崎瑞香さん
都古「う゛ーーーーー(お兄ちゃん、わたしは?!)」
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