天抜き・マリア様がみてる
※こちらは「マリア様がみてる」の副題をタイトルにしての天抜きです。
祐巳とか祥子さまは出て来ません。
元々星の車輪さんが大崎瑞香さんにリクエストして、書かれたもので、須啓
さん、しにをが同趣旨で追加しております。掲示板や日記などを跨いで掲載さ
れたので、ご好意でこちらにまとめさせて貰いました。
51.「妹オーディション3」作:大崎瑞香さん
イリヤ 「わたしは妹よ」
桜 「わたしも妹なんですよ」
セイバー「わたしもです」
凛 「…………」
ライダー「…………実はわたしも」
凛 「っ!? (裏切り者!)」
52.「妹オーディション4」作:大崎瑞香さん
橙子「幹也もなんだかんだ言って式だから、妹萌えか……」
幹也「なんです、所長?」
橙子「いや、なんでもない」
53.「妹オーディション5」作:大崎瑞香さん
橙子「……ねぇ幹也くん」
幹也「はい、なんでしょうか所長?」
橙子「姉萌えもいいものよ」
幹也「…………はい?」
54.「薔薇のミルフィーユ」作:大崎瑞香さん
凛 「……ふぅん」
イリヤ「……シロウ、これって……」
桜 「……せ、先輩、美味しいですから」
藤ねぇ「……士郎にしては……ねぇ」
士郎 「……わるかったよ。俺はここまでしかできなかったんだよ……」
55.「薔薇のミルフィーユ2」作:大崎瑞香さん
アーチャー「――ああ、これがすべての始まりだったな」
英霊の座にて。
56.「薔薇のミルフィーユ3」作:大崎瑞香さん
キャスター「作ったけれども、宗一郎様は食べてくださるかしら。
おいしいっていってくださるかしら?
――もしかしたら和菓子の方がよかったかも?
いえ、でも……」
(手に持ったまま廊下を何度も往復しながら)
57.「薔薇のミルフィーユ4」作:大崎瑞香さん
朱い月「こうして殿方から貰ったのを食すのも、そう悪くはないものよ。
……ただあやつが薔薇なんぞを持ってくるとはな」
58.「薔薇のミルフィーユ5」作:大崎瑞香さん
橙子「ねぇ幹也くん」
幹也「なんです、所長?」
橙子「甘いもの――薔薇のミルフィーユなんか食べたいわ」
幹也「なら仕事をしましょうね(にこやかな笑みで)」
橙子「…………ちっ」
59.「未来の白地図1」作:大崎瑞香さん
凛 「でも士郎も……ぶつぶつぶつ」
士郎「ん? いったいどうしたんだ、遠坂?」
凛 「士郎って一人っ子でしょう?」
士郎「そうだけど」
凛 「はっきり言うわね。士郎、あなた衛宮の名前を捨てる気がある?」
士郎「なんでさ?」
凛 「…………(嘆息)」
60.「未来の白地図2」作:大崎瑞香さん
鮮花「……そう、まだ負けたわけじゃないんだから」
式 「そういうお前は嫌いじゃないよ」
鮮花「――ふん、あなたに嫌われた方がマシね」
61.「未来の白地図3a」作:大崎瑞香さん
橙子「ラプラスの魔というものを知っているだろう。
それは過去ありえたかもしれない架空の存在だった。
過去と現在のすべてを知り尽くし、計算しつくすことによって
計算された未来を予知することができるであろうといわれた存在だ。
しかし今は量子論によって否定されている事柄だ。
観測されなければ決定されることのない存在によって、その存在を
否定された過去の遺物だ。そのように定義されている。
すなわち未来は決定事項ではなく、白いままと言える」
式 「長い。はしょれよ、トーコ」
鮮花「橙子師、続きを」
橙子「うむ、だからわたしにも恋人が――」
式 「ないな」
鮮花「それはありえません」
橙子「……」
62.「未来の白地図3b」作:大崎瑞香さん
橙子「ラプラスの魔というものを知っているだろう。
それは過去ありえたかもしれない架空の存在だった。
過去と現在のすべてを知り尽くし、計算しつくすことによって
計算された未来を予知することができるであろうといわれた存在だ。
しかし今は量子論によって否定されている事柄だ。
観測されなければ決定されることのない存在によって、その存在を
否定された過去の遺物だ。そのように定義されている。
しかしだな、君たちアトラスの錬金術師はそのラプラスの魔と
いうものにとらわれてしまったているのだよ。いや自らがラプラスの
魔であろうとしているのだ。過去を知ることによって決定的な未来を
回避しようと足掻きもがいている」
皐月「えぇ、知っています」
橙子「未来がすでに確定事項であり、けっして変えることができないと
してもか?」
皐月「えぇ」
橙子「――そうか」
皐月「えぇ」
63.「未来の白地図4」作:大崎瑞香さん
子ギル(周囲の子供たちを見回して)
「……まぁボクは決定事項なんですけどね……はぁ」
64.「未来の白地図5」作:大崎瑞香さん
藤ねぇ「みなさん、もう進路を決めなければならない時期です。
社会に出る者、また進学する者様々です。
みなさん、漠然とした未来に不安を持つかもしれませんが、
大丈夫です。
こんなわたしでも英語の教師になれるのですから、
充分希望を持ってください…………
――ん? って、あれ? わたし自滅している?
こら、そこ! タイガー言うなっ! うわーん」
65.「くもりガラスの向こう側1」作:大崎瑞香さん
セイバー「この向こうにシロウがいるのですね、ふふふ」
66.「くもりガラスの向こう側2」作:大崎瑞香さん
アルク「そういうのって楽しいの?」
志貴 「うーん、はっきりと見えないことが
想像を掻き立てる、のかな?」
アルク「ふーん」
67.「くもりガラスの向こう側3」作:大崎瑞香さん
幹也「ここに着替えを置いておくから」
式 「……っ!」
幹也「きちんと温まるんだよ」
式 「……」
幹也「じゃあ」
式 「…………(もしかして、素、なのか?)」
68.「くもりガラスの向こう側4」作:大崎瑞香さん
橙子「失敬な。
わたしの方が悲鳴をあげるところだろうに」
69.「くもりガラスの向こう側5」作:大崎瑞香さん
翡翠「……どうしましたか、姉さん」
琥珀「ううん、なでもないのよ、翡翠ちゃん。
もうそういう隔たりはないんだなぁって思っただけなの」
翡翠「……姉さん」
琥珀「これで思う存分、うふふふふ」
翡翠「姉さんっ!」
70.「くもりガラスの向こう側6」作:大崎瑞香さん
シオン「必要な情報はエーテライトで集めますので、
障害など何の関係もありません。
――で、秋葉。志貴の何が知りたいというのですか?」
71.「くもりガラスの向こう側7」作:大崎瑞香さん
式「――うん、過去なんて実感できなくても、
生きていけるモンなんだな。
けっこうタフだな人間ってさ」
72.「くもりガラスの向こう側8」作:大崎瑞香さん
大河「切嗣さんってね。
やさしくてね、でも厳しくて、とても強くて。
すっごく格好よくてね。そしてね。
――寂しそうな人だったの。
まるで何か一枚隔たっている場所にいるような、
そんな哀しい人だったのよ。
士郎はそんな人にならないでね。約束よ」
73.「仮面のアクトレス1」作:大崎瑞香さん
秋葉「まったく兄さんったらっ!」
琥珀「ふふふ、秋葉さまったら、もう見え見えで……」
秋葉「――何か言ったかしら、琥珀?」
琥珀「いいえ、何も……ふふふ」
74.「仮面のアクトレス2」作:大崎瑞香さん
橙子「――おやおや、あんな風に黒桐を見ていて。
式は、あれでもバレていないつもりかね」
鮮花「ちょっとドキなさいよ、式ったら!」
75.「仮面のアクトレス3」作:大崎瑞香さん
カレン「人はみな幸せという仮面を被って生きているわ。
その仮面にしがみつき、その仮面に従って演じているだけ。
だからわたしはただその事実を指摘してあげるだけ」
凛 「だからって……」
カレン「えぇ。でも吃驚したわ。まさか衛宮士郎があんな指摘だけで、
あんなになるだなんて」
桜 「せ、先輩。ええっと……あ、あのぅ……そ、そう!
先輩はけっして……そんなのではありませんからねっ!」
カレン「本当に吃驚したわ――早○で短○で仮性○茎の駄犬のクセに」
76.「仮面のアクトレス4」作:大崎瑞香さん
式「……女の駄目はいいよっていう合図なのに……
――コクトーのバカ。大バカやろう」
77.「大きな扉と小さな鍵 1」作:大崎瑞香さん
藤ねぇ「ふふんふん♪」
士郎 「……怖い者知らず、か……」
藤ねぇ「――ん? なんか言った?」
士 郎「いいや、なんにも」
78.「大きな扉と小さな鍵 2」作:大崎瑞香さん
橙子「おい、式」
式 「なんだトーコ?」
橙子「すまないが、黒桐のところまで使いを頼む」
式 「――まったくなんだって俺が……」
橙子「(ボソリと)……幹也のことならどんな小さな事でも
簡単に動くのだな」
79.「大きな扉と小さな鍵 3」作:大崎瑞香さん
翡翠「志貴さま」
志貴「――ん?」
翡翠「こちらに鍵がありますが、これが……」
志貴「いったいそれがどうしたんだ?」
翡翠「姉さんがぜひとも志貴さまにお渡しするように、と」
志貴「琥珀さんが?」
翡翠「えぇ、姉さんが、志貴さまは貰えるものは貰っておく性分でしょう
からお渡しさえすれば、と……」
志貴「……さえすれば……」
翡翠「……ええ、さえすれば、と……」
80.「大きな扉と小さな鍵」作:しにを
志貴「扉と鍵の大きさと材質、それと色?
あのさ、その心理テストは何答えても変な結果にならない?」
81.「大きな扉と小さな鍵」作:しにを
凛 「もちろん、鍵を開けるのが第一よ。
でも、それにこだわる必要は無いわ。
目的が中への進入なら、例えば扉を破壊するのだって選択になる」
士郎 「なるほど」
凛 「魔術師は柔軟な発想が必要なのよ、いい?」
アンリ「さて、柔軟な発想なのかな、そいつは」(小声)
凛 「何か言った、士郎?」
士郎 「いや、何も」
82.「クリスクロス」作:大崎瑞香さん
橙子「ダメ。これもダメ。これもダメよ。
幹也君、すべて×印。失格ね」
幹也「そ、そうですか……けっこう自身があったんですけどね」
橙子「そうね。もうちょっと頑張りなさい」
(うなだれた幹也を見ながら)
式 「……なんだか嬉しそうだな、トーコ(ひそひそと)」
橙子「そうよ。すべてバッテンだったけど、視点はよかったのよ(ひそひそと)」
式 「そこは褒めてやればいいのに(ひそひそと)」
橙子「そこを褒めるのは一年早いのよ(ひそひそと)」
式 「――そうか(ひそひそと、眉をひそめて)」
橙子「そうなのよ(ひそひそと、でも嬉しそうに)」
83.「クリスクロス」作:大崎瑞香さん
幹也「……ああ、ここか」
式 「ん、どうした、コクトー?」
幹也「いや、式と出会ったのはここだったなぁって……」
式 「? 何言ってんだよ、コクトーは」
幹也「いいや、なんでもない」
(幹也が見上げる坂を見あげ、首をかしげながら)
式 「……俺、見覚えないけどな――」
84.「わたしを探して」作:大崎瑞香さん
志貴「……」
秋葉「どうかしましたか、兄さん」
志貴「いや意味深なタイトルだなぁと思って」
秋葉「イヤですか」
志貴「いや、そういう事はないけど……」
85.「わたしを探して」作:大崎瑞香さん
橙子「……どうした、式?」
式 「いや、もし俺がどこかにいなくなったら……」
橙子「黒桐はあっさり見つけ出すだろうな。
あれはそういう意味では特別だ。
それでも何だ。見つからない方がいいのか」
式 「……ふん」
86.「わたしを探して」作:大崎瑞香さん
天使「毎日毎日、わたしにも本体にも逢っているのに
まったく気づかないなんて。
……ゴトーって……。
……。
……。
……。
……いえ……でも……まさか……そんな……」
87.「フレーム・オブ・マインド」作:大崎瑞香さん
幹也「成人式、おめでとう。晴れ着とても似合っているよ」
式 「……ふん」
幹也「写真撮るよ。はいチーズ」
式 「ありがとう。――あ」
幹也「……ん、どうしたの?」
式 「もう一枚撮って」
幹也「(……どうしたんだろ、突然腕組みとかしちゃって……)」
式 「いいぜ、早く」
幹也「(ああ、そうか)はいチーズ」
式 「よし」
幹也「うん。ちゃんととれたよ――二人分」
式 「うん、ありがと」
88.「薔薇の花かんむり その1」作:大崎瑞香さん
アルク「はい」
秋葉 「……ア、アルクェイドさん、こちらは……?」
アルク「よく出来たし、妹にあげる」
秋葉 「……」
アルク「はいっ」
秋葉 「……あ、ありがとうございます……」
89.「薔薇の花かんむり その2」作:大崎瑞香さん
翡翠 「とうとう秋葉さまとアルクェイドさまがお仲良く……」
琥珀 「でも薔薇って意味深ですよー」
翡翠 「……姉さん」
琥珀 「尼寺に行けっとかそういう意味なのかしら」
翡翠 「姉さんっ!」
90.「薔薇の花かんむり その3」作:大崎瑞香さん
橙子 「――ふむ、懐かしい。
小さい頃楽しくてよく作ったものだが……
何が楽しかったのか、今ではさっばりだな。
で、何か厄介事でも持ってきたのかな」
91.「わたしを探して」作:しにを
士郎「探すのは構わないんだけど。
みんな本気で逃げたり行方くらますと近くで見つからないからなあ。
さてと、とりあえずは……」
−−.「キラキラひかる」作:大崎瑞香さん
志貴 「……なんか違うなぁ……」
アルク「えぇー、でもこうでしょー。こぅガーっと」
志貴 「……いや、やっぱりなんか違う」
アルク「えー」
−−.「キラキラひかる」作:大崎瑞香さん
式 「……幹也は気に入らないんだろうなぁ。
……。
……。
……。
……こんなに綺麗なのに。」
太刀の刃に見とれながら。
92.「きらきらひかる その1」作:大崎瑞香さん
幹也「すごいですね、これ」
橙子「そうでしょう。頑張ったのよ」
幹也「えぇ、これだけの力作を見たのはひさしぶりです」
橙子「それでね、幹也君、これ、なんと光るのよ」
幹也「……光る? これが?」
橙子「そうそう。それだけじゃなくて、なんとまわるのよ!」
幹也「……これが、まわる、ですか……」
橙子「うんうん」
93.「きらきらまわる その2」作:大崎瑞香さん
橙子「……はぁ。
幹也くんにはいまいち不評だったわね、これ」
式 「これがコクトーが言っていたヤツか。なるほど足りないな」
橙子「あら式にはなにが足りないのかわかるの?」
式 「ああ――刃が足りない」
橙子「……刃?」
式 「ああ、刃だ」
94.「マーガレットにリボン その1」作:大崎瑞香さん
式 「……見、見るなよ」
鮮花「……。
……式でもそんな風に喜ぶとは思わなかったわ。
それとも、幹也からのだから、かしら?」
95.「マーガレットにリボン その2」作:大崎瑞香さん
橙子「……でも幹也君がそういうをプレゼントするなんて……。
……秋隆さんあたりからの入れ知恵かしら?」
幹也「なにか言いましたか、所長?」
96.「マーガレットにリボン その3−1」作:大崎瑞香さん
カレン「病人への差し入れに木春菊の鉢植えだなんて……」
言峰 「コメスィセンテ?」
カレン「(素敵な笑顔で)マンナッジャアテ」
言峰 「(ほがらかに)サイ」
カレン「(微笑みながら)ヴァアカガーレ」
言峰 「(嬉しそうに)パツィエンツァ」
士郎 「(さすが神父と修道女。イタリア語で……)仲良さそうだな」
凛 「…………そうね」
97.「マーガレットにリボン その3−2」作:大崎瑞香さん
カレン「病人への差し入れに木春菊の鉢植えだなんて……」
言峰 「具合はどうだ?」
カレン「(素敵な笑顔で)呪われてしまいなさい」
言峰 「(ほがらかに)わかりきったことを」
カレン「(微笑みながら)とっとと向こうへ行って」
言峰 「(嬉しそうに)我慢するんだな」
士郎 「仲良さそうだな」
凛 「……(イタリア語を知らないから……)そうね」
98.「お釈迦さまもみてる その1」作:大崎瑞香さん
幹也「駄目だよ式」
式「なんでさ」
幹也「そういうものはお天道さまがみてるんだから」
式「お天道さまなんて関係ないったら」
幹也「それにお釈迦様もね」
式「……お釈迦様?」
幹也「そう、お釈迦様も」
99.「お釈迦様もみてる その2」作:大崎瑞香さん
式 「……というやりとりがあってさ。
……うん、やっぱりコクトーは詩人だな」
橙子「(……詩人というより変人の類だな)」
式 「ん? どうしたトーコ?」
橙子「いいえ、別に」(バカップルをみる表情を浮かべながら)
100.「フレーム・オブ・マインド」作:しにを
バゼット「フレーム・オブ・マインド……、ふむ、精神攻撃ですか。
直接攻撃より厄介ですね、それも必殺技レベルならば」
アヴェ 「違うっての。だいたい何だよ、必殺技って」
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