天抜き・マリア様がみてる
※こちらは「マリア様がみてる」の副題をタイトルにしての天抜きです。
祐巳とか祥子さまは出て来ません。
元々星の車輪さんが大崎瑞香さんにリクエストして、書かれたもので、須啓
さん、しにをが同趣旨で追加しております。掲示板や日記などを跨いで掲載さ
れたので、ご好意でこちらにまとめさせて貰いました。
101.「お釈迦様もみてる その3」作:大崎瑞香さん
橙子「(お釈迦様ねぇ……。
……そう言えば孫悟空はお釈迦様の掌の中だったわね……」
最後は頭にわっかつけられて、三蔵法師についていくんだったわよね……)」
ちらりと式を見て
橙子「……猿?」
式 「トーコの様子、なにかヘンじゃないか?」
幹也「いつものことだよ、さぁ仕事仕事」
102.「お釈迦様もみてる その4」作:大崎瑞香さん
橙子「(……ではそうなると鮮花は旅の仲間か……
猪八戒か、それとも沙悟浄か?
……いや待て、そうなるとわたしもか?
……わたしは豚か河童?!)
ちょ……駄目! そんなの駄目よっ!」
式 「……な、なぁトーコのヤツ……」
幹也「いつものことだよ」
103.「お釈迦様もみてる その5」作:大崎瑞香さん
橙子「(……よく考えろ、考えるんだ橙子。
そう、わたしは助言者。時折現れて三蔵一行を導く存在。
お釈迦様というよりも観音様あたり。
……うん、そのあたり)」
うんうんと一人頷く。
橙子「……ふぅ、危なかったわ……」
式 「あぶないのはトーコだ」
幹也「いつものことだよ」
104.「お釈迦様もみてる その6」作:大崎瑞香さん
橙子「(……そういえば、わたしの観音様、
最近ご開帳してないわね……)」
105.「卒業前小景」作:大崎瑞香さん
橙子「……そういや、礼園でも時計塔でも
卒業式なんてものには、縁がなかったな……」
106.「卒業前小景」作:大崎瑞香さん
アルク「じゃあ、これからずっと一緒にいられるんだ。
――え、じゃあ、ずっと一緒にいられないの?」
107.「卒業前小景」作:大崎瑞香さん
朱鷺恵「卒業しました、みたいに簡単に割り切れればよかったのにね」
108.「卒業前小景」作:大崎瑞香さん
式 「なぁコクトー」
幹也「ああ、おめでとう」
式 「な、なんで知ってるんだっ!?」
幹也「ん? もうすぐ卒業だろう?」
式 「あ、あのさぁ、幹也」
幹也「?」
式 「あ、あのね、幹也くん……」
幹也「どうしたんだい、式?」
式 「……赤ちゃんができたの……」
幹也「…………えっ!?」
109.「卒業前小景」作:大崎瑞香さん
ミツル「マナお嬢様、卒業おめでとう」
マナ 「ミツルさん、そういう時は手の甲に唇をつけるぐらいは
するものではなくて?
それに命令よ、マナ君って呼んでよくてよ?」
ミツル「……」
110.「ハロー グッバイその1」作:大崎瑞香さん
藤ねぇ「英国いってもちゃんとするのよ。
じゃあ、いってらっしゃい、士郎。
……。
……。
……。
……うん。
ちゃんとお姉ちゃんできたよね、わたし」
111.「ハロー グッバイその2」作:大崎瑞香さん
幹也「……あの人らしい、かな」
手元には紙切れ一枚。
そこには『あとはテキトーによろしく』
そしてがらんどうと化した伽藍の堂。
112.「ハロー グッバイその3」作:大崎瑞香さん
未那「ようやく素晴らしい作品を書かれましたね、ミツルさん。
作品に先生のサインをいただけないかしら」
光溜「……仕事中だ」
未那「サインくださればすぐに帰りますわ。
あぁできれば、親愛なるマナ君へ、と添えてくださると
ファン冥利に尽きるのですけど……」
光溜「…………」
113.「ハロー グッバイ」作:しにを
式 「ハローなのか、グッバイなのか。どっちなんだ」
幹也「ときどき式って細かい事にこだわるよね」
式 「そっくりその言葉、おまえに返す」
114.「学院のおもちゃ その1」作:大崎瑞香さん
晶 「……」
秋葉 「……なにか用かしら、瀬尾?」
晶 「……いいえ、なんでもありません」
115.「学院のおもちゃ その2」作:大崎瑞香さん
晶 (トイレで執筆しながら)
「……やっぱり遠野先輩って色々ネタに書きやすいなぁ……うふふ」
116.「学院のおもちゃ その2」作:大崎瑞香さん
カレン「郷には入れば郷に従え、ですから」
士郎 「だからってなぁ……(嘆息)」
カレン「あら、衛宮士郎、貴方はわたしが転入してくることに何か問題があるとでも?」
士郎 「……いや、ないよ……ただ……(嘆息)」
カレン「では、よろしくお願いいたします――先輩」
117.「リトル ホラーズ」作:大崎瑞香さん
士郎 「……」
凛 「……うそ……」
桜 「……あ、あのぅ、もしかしておいしくなかったですか」
ライダー「……(我関せずと黙々)」
藤ねぇ 「……いったいどうしたのよ、セイバーちゃん?」
セイバー「どうしたもなにも、なんですか?
ただ、おかわりはけっこうです、と言っただけで、そんな顔をして……」
118.「リトル ホラーズ」作:大崎瑞香さん
橙子「さぁて、長年の住処からも離れたし、どこいくかな。
それにしても式が甲斐甲斐しくお嫁さんなんてやるのか……
……甲斐甲斐しく……いやわかっていてるんだが……甲斐甲斐しく、ねぇ……」
119.「リトル ホラーズ」作:しにを
アルク「志貴の学校の七不思議?
聞きたい、聞きたい」
志貴 「食いつくとは思ってもみなかった」
120.「レイニーブルー」作:しにを
イリヤ 「つまんない、つまんない。
せっかくお出かけの予定だったのにー」
セイバー「わがままを言うものではありませんよ、イリヤスフィール。
この梅雨の長雨があるからこそ、作物の実りがあるのです」
凛 「反論は許さないって感じね」
121.「大きな扉 小さな鍵」作:しにを
橙子「改めて見れば別段変わった表現でもないのだがな、
どうも人間というのは意味を過度に見出すものだ。
扉が何で、鍵が何の象徴かなどと」
122.「真夏の一ページ」作:しにを
藤ねえ「もうすぐ夏よ、夏休みよ。
一ページなんかじゃ足りないんだからッッッ」
士郎 「知ってるよ。足んないよな、藤ねえ」
凛 「去年とかどうだったのか覗えるわねえ、士郎の顔で」
123.「いと忙し日々」作:しにを
士郎「普通だろ?」
凛 「普通じゃないわよ」
124.「いつしか年も」作:しにを
橙子「さて、しはらく一所に留まったが、去るか。
ん……、何か忘れているような。
んん……、ああ、そうだ。
しまったな、鮮花がいた。
むう、弟子を見捨てる師匠というのも聞こえが悪い。
倫敦での紹介状で納得して貰おう。
しかし、そもそも魔術師になる目的が消失してるかな。
少なくとも激減している訳だが……」
125.「羊が一匹さく越えて」作:しにを
秋葉「飛び出した羊を羊飼いが見つければ保護するでしょうけど、
狼が見つけたら、あっさり食べられるわよね」
晶 「そ、そうですね」
秋葉「ふふふ」
晶 「(黙る。変なことを言わない。絶対に訊かない)」
126.「ウェット&ドライ その1」作:大崎瑞香さん
橙子「――ふむ、そのどちらともわたしだが、それではダメかね?」
127.「ウェット&ドライ その2」作:大崎瑞香さん
志貴「……中間っていうのは、ないのかな?」
128.「ウェット&ドライ その3」作:大崎瑞香さん
ライダー「頑張ってください、サクラ」
桜 「ありがとうライダー。わたし姉さんには負けたくないの」
ライダー「殿方は甘えてくる年下か、甘えさせてくれる年上か、気楽な同年代の
いずれかを選ぶと私の読んだ本にも書いてありました。
サクラはまずその魅力を開発してシロウに挑むべきです」
桜 「そ、そうね。でもわたしはいつも一緒にお食事を作っているし、ちょっ
と母性的に先輩を包み込んでいるし、時々は年下として振る舞ってい
るし、それに関しては完璧だと思うんだけど……」
ライダー「さすがです、サクラ」
桜 「あ、あとはデレよね。ツンデレでは姉さんに負けるから対抗して――
ヤンデレかな?」
ライダー「……ガンバッテクダサイ、サクラ(間違っている方向性に対して生暖かい
視線で)」
129.「紅か白か」作:大崎瑞香さん
志貴「――うん、白は黒髪に映えて綺麗だよ、秋葉」
秋葉「……」
志貴「よく似合っているよ」
秋葉「……(裾をつまむ)」
志貴「ああ、もうこんな時間か。いいよ」
秋葉「……」
志貴「――朱色の秋葉も綺麗だね……」
130.「私の巣 その1」作:大崎瑞香さん
式 「どうした、コクトー?」
幹也「いや、橙子さんにからかわれたから、
『じゃあ橙子さんのよりどころはどこですか?』と
逆に尋ねたら、ああなっちゃって……」
式 「……(いやそれより幹也くんはどんな答えをしたんだろう?)」
131.「私の巣 その2」作:大崎瑞香さん
凛 「……最近やけに熱心ね」
士郎「ああ、困ったことにやっぱり俺の根源(りそう)はアイツだったんだと
痛感して……」
凛 「ふぅん――ね、悔しい?」
士郎「別に。俺は俺で道を切り開くからさ」
凛 「うん、頑張りなさい。わたしも約束したんだから」
士郎「約束?」
凛 「衛宮くんには秘密よ」
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