天抜き『皐月のコイ』

作:White Snow

 



1. ゴールデンウィーク 〜計画中〜

 アルク「ワーイ、志貴と、ずっといっしょにいよーっと」
 シエル「…………ゴクッ、ジュルリ」
 秋葉 「…………兄さん、むふっ」
 翡翠 「志貴さまは、休み、休み、休み、休み…………ぽっ」
 琥珀 「あはー、あはー、あはー」
 メカ翡翠「……改造中、改造中」
 都古 「♪」
 猫アルク「にゃ、にゃにゃ?」
 レン 「……♪、…………♪」
 さつき「…………遠野くん、えへ♪」
 シオン「一番から七番、高速妄想……もとい、思考展開……!」
 青子 「志貴、元気かなぁ」
 一子 「……久しぶりに、有間に会いに行くか」
 羽居 「ねー、ねー、秋葉ちゃんのトコ行こーよ」
 蒼香 「はいはい、わかった、わかったから、くっつくな」
 晶  「……先輩の身に、危険が……!」
 朱鷺恵「針、針、うふ、うふふふ♪」



2. ゴールデンウィーク 〜予約で一杯です〜

 志貴「……どうしよう。ゴールデンウィークだけじゃ、全然足りない」
 有彦「オマエって、最低な」


3. ゴールデンウィーク 〜レッド・ウィーク〜

 橙子「…………遂に、ゴールデンウィークになってしまったな」
 黒桐「最近、ずっとなんですけどね」

 式「……倒産決定だな」


4. ゴールデンウィーク 〜大家族〜

 士郎「ヘンだ」

 遠坂「ん? 何が、ヘンなの?」
 士郎「桜や藤ねぇ、遠坂も、一成もいいさ。
    でも、何でみんな家に泊まりにくるんだよ!?」

   …………ワイワイ、ガヤガヤ。

 美綴 「そりゃ、居心地いいからに決まってるじゃない」
 由紀香「お、お邪魔してます」
 鐘  「……どうも」
 蒔寺 「お茶請けはないのー?」
 後藤くん「厄介になっているでござるよ」
 藤ねぇ「さぁ、みんな、今日は無礼講! 宴会よ〜!!!」

   …………おー!!!

 士郎  「……な、なんでさ?」
 セイバー「……賑やか、ですね」


5. ゴールデンウィーク 〜ゴールデン・ルー〜

 シエル「ふふ、煮込みます。煮込み続けますよ〜」
 ななこ「マスター、遊びに行きましょうよ〜」


6. ゴールデンウィーク 〜気分もヴァルハラ〜

 藤ねぇ「うわっ!? もしかして、あれからずっと入ってたの?」
 イリヤ「オ〜ス〜、師しょ〜、ちょっと、のぼせてしまった、みたいであります〜、ぐるぐる〜」

 藤ねぇ「死ぬわよ?」


7. さっちんのコイ

 志貴「……あ、鯉(こい)のぼりが上がってる。壮観だなぁ」

 さつき「えっ!? こ、恋!? いや、あのっ、わたしはっ!?」
 志貴 「?」

 有彦「意識しすぎだっつーの」


8. 有間家のコイ

 志貴「……そう言えば、俺が行く前から、鯉のぼりはあったなぁ」

 啓子「おかげで、たくましくなったわ」
 都古「おっす、だよー!!!」

 文臣「……よょょ(涙)」


9. 遠野家のコイ

 秋葉「どうです、兄さん?」
 琥珀「千羽鶴ならぬ、千匹鯉のぼりですよー」
 翡翠「……がんばりました」

 志貴「多過ぎだろ」


10. 桜のコイ

 士郎「桜、やっぱり“恋”から始めようか?(どきどき)」

 桜 「“鯉(コイ)”、ですか? お味噌汁にすると、コクがあって美味しいですよね」
 士郎「…………そうだな」
 桜 「?」

 ライダー「……よょょ(涙)。鈍いのは、シロウだけではありませんねぇ」


11. 衛宮家のコイ

 士郎「――おお、あった、あった」

 セイバー「シロウ、それは……ずいぶん小さくて、可愛いですね。それに、だいぶ古いものと
     お見受けしますが」
 士郎  「まぁな、親父の手作りなんだ」
 セイバー「! ……大事に、しているのですね」
 士郎  「あぁ、毎年飾ってる。
      ま、紙製のちゃちなヤツなんだけどな。……おかしいだろ?」

 セイバー「いえ、そんなことはありません(微笑)」


12. コイに憧れ、コイ焦がれて

 霧絵「……あぁ、恋がしたい、恋が。ああぁ、み、き、や♪」
 式 「コイといっしょに飛んでろ」


13. 命令 〜逆らえない〜

 一子「来い」
 志貴「はい」

 有彦「素直だな、遠野」


14. チマキ 〜姉妹と兄妹〜

 橙子「くく、よくチマキを賭けて争ったものだよ」

 黒桐「……はぁ、壮絶だったんですねぇ」
 鮮花「信じられません、そんなの」
 黒桐「そうだよね」
 鮮花「はい、もちろんです。あ、兄さん、お茶淹れましょうか?」
 黒桐「うん。ありがとう、鮮花」

   …………むしゃむしゃ、ぱくぱく、ずずっ、……はぁ。

 橙子「……いいな、仲が良くて。
    いや、仲が良いのも考えものだが……、うーむ」


15. さくら餅

 士郎  「――桜の葉を使うと、包んだ餅に風味が移って美味しくなるんだ」
 セイバー「なるほど(こくこく)」

 桜「そんな、包むだなんて……、いやん、先輩♪」

 士郎  「巻いてある桜の葉も塩漬けされいて、食べれるからさ」
 セイバー「ほう、桜の葉も食べられるのですか?」

 桜「そ、そんな、食べるだなんて……、でも先輩になら……、きゃ♪」

 遠坂  「あいかわらず、何悶えてるのかしら?」
 ライダー「想像力が豊かな子ですから。……よょょ(涙)」


16. チマキ 〜食べられません〜

 士郎  「……食べられないんだ、それは」
 セイバー「そ、そうなのですか!?」


17. 無限の……

 遠坂「良かったわね、剣で。鎧だらけだったら、壮観を通り越してシュールで、不気味だし。
    でも、質量兵器としては優秀よね」
 アーチャー「……凛、その遠慮のない物言いは改められないのか?」


18. チャンバラ 〜殺陣の極意〜

 …………ずばごっ!!!

 ななこ「きゃー! 大丈夫ですか、有彦さん!!!」
 有彦 「…………ぐはっ、また、負けた(がくっ)」

 一子「毎年のことだが、弱いな」


19. よろい 〜武者ヒスイ〜

 琥珀  「あはー、子供の日仕様にしてみました」
 メカ翡翠「武装、追加シマシタ。……斬ル、斬ル、斬ル(きゅぴーん)」

 志貴「あのさ、何で俺に構えるワケ?」
 琥珀「レッツ、修行タイムですー♪」

 志貴「ヒィ!!!」


20. よろい 〜甲冑少女〜

 セイバー「……え、違うのですか?」
 士郎  「完全武装は、やめてくれ」

 藤ねぇ「えぇー、……カッコイイのに」


21. よろい 〜甲冑ひな壇飾り〜

 リズ 「……飾った、子供の日、甲冑」
 イリヤ「わたし、知ってるんだから。子供の日に“ニッポンダンシ”は、
    “ヨロイカブト”を飾るんだよね。
     ……お爺さまも、言っていたよ?」

 セラ・士郎「三重に違います」


22. よろい 〜りびんぐ・あーまー〜

 遠坂「年がら年中飾ってあるわよ」
 士郎「……もしかして、動くとか?」
 遠坂「当然よ、ガーディアンだもん」

 さまようヨロイ「……(がっちょん、がっちょん)」


23. よろい 〜人形師の誇り〜

 黒桐「や、止めてください!」
 橙子「なぜ? 動かないと、つまらないでしょう?」
 黒桐「落ち武者みたいで怖いです、怪奇現象です! だから、止めてくださいっ!」

 橙子「……残念」


24. よろい 〜防虫剤必須〜

 慎二「……蟲に喰われてる」
 臓硯「カカ。それは、すまんことをしたのぉ(反省の色ナシ)」


25. よろい 〜弟のコトは、秘密?〜

 遠坂「ねぇ、何であるの?」
 美綴「さぁ、なぜでしょうねぇ」


26. よろい 〜真の武者〜

 小次郎「……重い」

 キャスター「似合ってますわ、良かったですわね」
 葛木   「……ふむ、子供の日はこうでなくてはな」
 一成   「様になりますね」

   ――――ステータス変更、燕返し→無理無理、気配遮断→絶対無理、
       敏捷E−、耐久A+、物々しさA、お笑いB++。


27. よろい 〜藤村家〜

 士郎「当たり前のように、鎧兜は飾ってあるよな?」

 藤ねぇ「うわぁぁん、女の子なのにー!!!!」


28. よろい 〜武家屋敷〜

 秋隆「あぁ、お嬢さま。なんと凛々しい……!(感涙)」
 式 「……あぁ、刀だ(恍惚)」

 黒桐「式、嬉しそうだね、……鎧姿(ひききっ)」
 鮮花「振り回さないか、心配ね(ぼそそっ)」


29. よろい 〜中華風〜

 ギル「これでいいのか、言峰?」
 言峰「ふむ、上出来だ」

 ランサー「なぁ、何か違うんじゃねーの?」
 言峰  「……ほう。“方天戟”に目をつけるとは、中々趣味が良い」
 ランサー「おい、人の話聞けよ」
 言峰  「どうだ、ランサー。いっそ“ゲイボルグ”より、こっちを使ってみては?」

 ランサー「……もう、いい」


30. 休み明け

 志貴「……学校が、一番だ」

 有彦「やつれたな。……大丈夫か?」



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