天抜き競作企画・お題其の二
※サイトの70万HIT競作企画として、
【空をテーマに】
というお題で作品を募ってみました。「そら」でも「から」でもOK。
ご参加の方々ありがとうございました。
空51.「からっぽ」作:のちさん
晶「あと12時間……」
晶「もう、ネタ切れです……」
真っ白な原稿を前にして
空52.「空っぽ?」作:のちさん
からんからん
蒼香「……なあ」
秋葉「……いくら、胸が大きいからって……」
羽居「なに〜?」
頭のあたりから、音が
空53.「からっぽ?」作:のちさん
秋葉 「どう?」
シオン「……信じられません……」
羽居 「なになに〜? どうしたの〜?」
空54.「風船」作:のちさん
つん、ぷしゅ〜
秋葉「あはは、やっぱり空気が入っていたのね?」
朝
秋葉「……空しい夢だったわ」
空55.「空気のように」作:のちさん
有彦 「浮かないのか」
ななこ「だから、私は聖霊なんです!」
空56.「空色」作:のちさん
志貴「まあ、確かに夜は黒いよ」
レン「(こくん)」
志貴「でも、さ。レンにとって、空って言ったらどんな色なのかな?」
レン「……」
志貴「だからさ、いいんだと思うんだ。心に浮かんだ空が、空色って言うことで、ね」
レン「……?」
志貴「俺には、何色に見えるかって? ……さあ、何色だろうね?」
空57.「空がこんなに青いから」作:しにを
さつき「待っててね、遠野くん。
はぁ、体が痛い、苦しいよ、遠野くん。
夜、早く……、遠野くん、遠野くん」
空58.「収穫は?」作:しにを
シエル「ふうん、ただ食べるのでなくて土に植えたと言うのですか。
なかなかに面白い言い訳ですね、セブン」
(空になったニンジン箱を横目で見つつ)
空59.「フラストレーション」作:アラヤ式さん
ヴァン=フェム「近頃は、仕事仕事で空を眺めることなど久しくなかったな。
蒼い空。 白い雲。……白?
白。 白。 シロシロシロシロシロォ!!
白騎士ヴラドォ!! ぶっ殺す!!」
空60.「空」作:西紀貫之さん
志貴「い、いや、ほんと……もう何も出ないって(ぜぇぜぇ)」
空61.「空蝉」作:Jinroさん
「暑い暑い夏の陽
この手には死んだ蝉の抜け殻」
「寒い寒い夏の日
死んだボクのヌケガラ」
「朱い朱い夏の緋
血に染まったにいさんの亡骸」
空62.「茄子ときのことあの人と」作:Jinroさん
あの人「おーいfate絵あがったぞー・・・ってえっ!?ファスナー!?
中身は空っぽ!?えっ!?えぇ!?」
空63.「色不異空 空不異色」作:がんさん
アルク「これ、どういう意味?」
志貴 「また、一番難しいところを持ってきたなぁ。俺にもよく分からない
けど、俺の考えではこんな所かな?」
『色』ってのは、『物質』とか『世界』。要は形あるもの。
『空』ってのは、『変化する』ということ。
形あるものは全て変化する。
だから形あるものにこだわる必要はない。
変化そのものがこの世界なんだ。
だから変わっていくことを恐れる必要はない。
アルク「ふーん、志貴みたいだね。」
志貴 「俺にできるのは、壊すことだけだよ。」
アルク「そんな寂しいこといわないの。」
志貴 「そうか?」
アルク「うん。」
空64.「不生不滅 不垢不浄 不増不減」作:がんさん
アルク「これは?」
志貴 「これは、ちょっと前の部分から見ないと分からないよな。」
『受・想・行・識』の四つは、まとめて『心』でいいか。
『もの』も『こころ』も、そもそもが『空』なのだから
生じるとか、消えるとかいう概念はない
綺麗だとか、汚いだとかいう概念はない
増えるだの、減るだのという概念はない
それを超越するのが『空』という考えなのだ
アルク「ふーん、昔のわたしみたいだ。」
アルク「わたしって凄かったんだね?」
志貴 「そんな寂しいこというな。」
アルク「そう?」
志貴 「ああ。」
空65.「新しい朝が来た、希望の朝が」作:しにを
アルク「人間って、日が昇る空とか見て始まりとか希望をイメージするん
だよね。だったら夜行性になったら、日没の空を見て同じ事を感
じるのかな?」
空66.「朝のコーヒーを飲みながら」作:しにを
シエル「遠野くんは、空を見て太陽が黄色いなあとか思ったりは……。
何、それ? ああ、何でもないです。なるほどね」
空67.「輪廻」作:Jinroさん
ネロ「空回る時の輪を巡る旅の果てに、貴様の求める物はなんだ?蛇よ」
空68.「血染めの夜空」作:Jinroさん
「切れない剣に、殺せない力に意味がないように、化け物を滅ぼせない執行者が
息をして良い理由は何もない、行ってこいロアの娘よ、教会の名に於いて皆殺
しにしてこい」
空69.「blue blue glass moon」作:Jinroさん
「黎明の空に消えてゆくは、白き姫君と殺人貴、後に残るは哀しみと、過ぎ去り
し日の笑顔だけ、そしてただ夢のような日々の名残・・・」
空70.「うはえ〜」作:西紀貫之さん
秋葉 「……家に来て、なにをしてるんですかあの人は」
志貴 「漢字の書き取り。読めるけど書けないのが多いって言うから……」
アルク「うはえ〜うはえ〜うはえ〜」
秋葉 「空、ですか?」
志貴 「うん、空」
アルク「うはえ〜うはえ〜うはえ〜」
秋葉 「うう、かわいいなぁ(不本意に身を捩りつつ)」
空71.「あなたを間違いです」作:風原 誠さん
...空70.「うはえ〜」を受けて
翡翠「あれを教えたのは姉さんですね」
琥珀「わかっちゃった?」
翡翠「正しくは「うはえ」ではなく「うるえ」です」
琥珀「ああも純真に受け取られちゃうと、こっちも遊んじゃいたくなるの」
空72.「九月雨」作:がんさん
志貴「『乙女心と秋の空』…… か。」
琥珀「何かあったんですか?」
志貴「うん、ちょっとね。」
琥珀「秋葉さま、泣いておられました。」
:
:
志貴「ねぇ、琥珀さん。」
琥珀「はい?」
志貴「雨が上がったらさ、秋葉を呼んできてくれないかな?」
志貴「さっきのことを謝りたいからって。」
琥珀「はいっ!」
空73.「あと数枚の余地」作:しにを
秋葉「え、これですか?
いえ、貯金箱ではありません。これはですね、兄さんが私を怒らせたり、
悲しませたりする度にコインを一枚入れるんです。それで時々、こんなに
たまったんだなあって眺めているんです。
もうすぐいっぱいになりそうだけど、ですか?
そうですね、どうするでしょうね。
一度全部空にして最初から始めるのか、それとも……」
空74.「 」作:Jinroさん
「・・・・」
黄金色の風景、黄昏に染まる茜色の空、ゆっくりと風車が回っている。
「・・・・」
黒猫が膝で眠っている、風が麦穂を揺らす音が聞こえる、ただ時だけがゆっ
くりと過ぎていく。
「・・・・」
魔術師は喋らず、黒猫も眠り続け、言葉はなく、涙もなく、しかし別れの言
葉だけが・・・
「ありがとう・・・さようなら」
それが魔術師の最後の言葉、黒猫との別れの言葉、眠る黒猫と魔術師の亡骸
を包み込み、世界はただ黄金(キン)に輝いている。
空75.「アルクロケットはっしゃー」作:がんさん
知得留「空の上には……」
アルク「空の上には?」
知得留「死徒がいるんです。」
アルク「……にゃんで?」
知得留「ドレミファ・空・死徒。」
アルク「おお!」
知得留「今も、真上から遠野くんを狙っているはずです。」
アルク「にゃんですとーーー!」
:
:
秋葉 「最近、アルクェイドさんを見ませんね。」
シエル「周回軌道までいっちゃいましたからねぇ。」
空76.「シエルロケットはっしゃ ― 遙けき空へ ―」作:がんさん
アルク「空の下には……」
シエル「空の下には?」
アルク「カレーがあったわ。」
シエル「……その心は?」
アルク「インド洋上空の静止衛星軌道まで行っていたから、丸一日、インド
ばかり見えていて。」
シエル「おお!」
アルク「真上から見ているだけでも、いろいろなカレーレシピが入手できる
ものね。」
シエル「なんですとーーー!」
:
:
秋葉 「最近、シエルさんを見ませんね。」
アルク「周回軌道に乗り損ねて、太平洋に落ちちゃったからねー。」
空77.「空想具現化」作:Woncさん
志貴「(ある意味、これも”空想具現化”だなぁ)」
(晶がぶちまけた同人誌を拾いながら)
空78.「空腹」作:Woncさん
シエル「お腹、空きましたねぇ」
有彦「凄ぇぜ先輩、今さっきあんなけ食ったばっかなのに」
志貴「(そういうキャラじゃなくてよかった)」(ポケットの中の財布を撫
でながら)
空79.「空色」作:Woncさん
羽居「蒼ちゃんの髪ってキレイな空色だよね」
蒼香「空色か。水色じゃないあたりが羽居らしいな」
秋葉「まったくね」
羽居「えへへ〜♪」
空80.「空」作:Woncさん
志貴「そうだな、いつの日か空だって殺せるようになるかもしれない。
だけどな、俺はもう殺さない。お前以外の責任なんて、頼まれたって
取るもんか」
空81.「有彦の場合」作:潜戸(クケド)さん
(西紀貫之さんの、空70「うはえ〜」の番外で)
有彦「うえ、うえ、した、した……」
志貴「……左右、左右、B、A、か?」
空82.「由来」作:潜戸(クケド)さん
メレム 「そういえば、何で彼女に『シエル』って名づけたんだい?」
ナルバレック「理由か。思いついただけだ」
メレム 「ふうん」
ナルバレック「嘘ではない。あいつの目を見て思い出した。ただ、それだけだ」
空83.「決裂と和解」作:しにを
琥珀「秋葉さま、連休を取っておいた分の時間に、これだけ用事を入れさせ
て貰いまし……、え、すぐにスケジュールを空けろ、ですか?
ま、まあ先に調整済みでしたから、大丈夫ですけど。
行っちゃった。……あの、うかれっぷり、なるほどね」
空84.「米櫃も一粒だに」作:しにを
幹也「橙子さん、いえ、所長。
貯金は言うに及ばず、金庫にも何もありません」
橙子「ほう、見事に空っぽだな」
幹也「なんで、そんなに呑気にしているんです」
橙子「何も今に始まった事でもなし。
しかし何だな、こうしてみると君の能力に疑いを持たずにはおれんな」
幹也「僕が何ですか?」
橙子「これほど苦労を背負い込む職場を探し出してしまった点がな」
幹也「そんな事はありませんよ。……って、橙子さんが働けばいい話です」
空85.「できるだけ克明に」作:しにを
シオン「どうしたのです、志貴。空欄ばかりではないですか」
志貴 「調査だって言うから協力したけどさ、あまりにプライベートに立ち入
りすぎてるよ。なんだい、初体験だの、性癖だの、何だのってさ」
シオン「科学的なデータに文句を言わないで下さい。
だいたい、秋葉たちはきちんと書いてくれましたよ」
志貴 「ううん、そう言われると。…………なにィ!?」
シオン「どうしました、血相変えて?」
空86.「もうかたっぽ空いてるから」作:のりまきさん
秋葉「もう……折角の兄さんとのお出かけなのに……」
翡翠「あの、その、申し訳ありません…その、姉さんがむぐっ」
琥珀「あはー、こういうのは水入らずですよー(にこにこと翡翠の口を抑えて)」
志貴「そうだぞ秋葉、たまにはこういうのも良いじゃないか」
秋葉「むー……」
志貴「って、こらレン!猫じゃないんだからフラフラしてると危ないぞ。
ほら、手つないであげるから(きゅ)」
秋葉「……」
翡翠「……」
琥珀「……」
志貴「……いや、みんな何で急にうろちょろしだすの」
空87.「きみが言葉のそらぞらしきを」作:がんさん
秋葉「ちょっと、兄さんっ。聞いているんですかっ!」
志貴「んー。」
秋葉「明日のデート、急にキャンセルって、どうしてなんですっ!」
志貴「んー、ちょっと用ができてさ。」
秋葉「苦労して予定を空けたのに、なんでですっ!」
志貴「んー、ごめんなー。」
空(むな)しやな
空(うつ)ろに響く
空(から・そら・なま)返事
空(あだ)なる人に
空(あ)けし我が身に
秋葉「兄さんっ!」
志貴「んー。」
空88.「空っぽ」作:アラヤ式さん
アルトルージュ「どうして?
おまえのこと好きだって、あなた、いってくれたじゃない……」
少女は泣いた。
残されていたのは、タバコの吸殻と、彼女が握りしめる一通の書置きだけ。
『わるい。 やっぱり俺は、おまえの好意にこたえられるような男じゃないんだ』
空89.「あの日の夕暮れと」作:VIPERZEROさん
「げっちゃ2」の後片付けをしながら…
さつき 「うん、今日は私のシナリオも見れたし、ちょっとは良かったかな?」
猫アルク「そうニャ、あるだけよしとするニャ」
さつき 「あるだけじゃだめなの! いつかは絶対公開して見せるんだからー!!
で、テーブルの上に座っていないでちょっとは手伝ってよ、ねこさん?」
猫アルク「いやニャ」
さつき 「即答!? うう、ピンチだよ助けて遠野くん…」
猫アルク「それはピンチとは言わないニャ
しかも無理ニャ」
さつき 「へへ、流石に無理だよね。
でも本当にあの時助けて欲しかったなぁ…」
窓の外、夕暮れ時の街を見ながら…
猫アルク「……」
空90.「それは有るか無いか」作:VIPERZEROさん
ちょっとしんみりした雰囲気に耐え切れず
猫アルク「……わがまま言わないニャ、今日のらぷらぷ姿を見られただけでもよし
とするニャ」
さつき 「〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!?????」
猫アルク「しかし妹よりは胸が"確実に"あったニャ、
あの双子メイドよりもあるニャ」
さつき 「え? あ、うんそれもちょっと嬉しいかな、えへへ…」
赤秋葉 「へェ、何の話をしているんですか?」
さつき 「びくっ! あ、秋葉さん、何時の間に!? しかも髪もそんなに紅くし
て!!」
猫アルク「なんでもないニャ! 決して妹が胸がナイペタなんて言ってないニャ!!」
赤秋葉 「なんですって! この地球外生物!!
忘れ物をしたから戻ってみれば…。
フフフ、二人とも覚悟は出来ているんでしょうね!!」
ブワッと紅い髪みたいな物が見えるというよりは視える?
翡翠 「弓塚様、あなたを略奪です」
琥珀 「何をしても、無駄無駄無駄ですよ〜♪」
さつき 「翡翠さんや琥珀さんまで!?
ヒイイイ、今度こそ本当にピンチだよ助けて遠野クーーーン!」
猫アルク「だからそれは無理…、ぐえ、ぐるじいニャ、首に…」
空91.「喪失」作:しにを
秋葉「最初から無かったのと、あったものが空になってしまったのは……、
全然違うのね。元通りじゃない」
空92.「夜空に広がる」作:しにを
志貴「花火が上がっている時は、みんな静かに空を見上げる。
……って訳でもないんだな、まあ、いいけど」
空93.「学習するものだしね」作:しにを
志貴 「悪気が無いのはわかる。
でも、頼むから空気を読む事を憶えてくれ、な?」
アルク「う、うん」
空94.「曇り空」作:しにを
式 「雨、降りそうだな」
幹也「そうだね、そんな空模様だ」
式 「うん」
幹也「雨、嫌いだったっけ?」
式 「そんな事はないけど、いろいろ思い出すから」
幹也「そうだね。うん、そうだよね」(肩を抱く手を少し強くして)
空95.「曇天」作:しにを
橙子「この落ちそうな曇り空。
思い出すな、我が麗しき倫敦時代。
いろいろと…………、いや、思い出さない方がよさそうだ」(肩を竦める)
空96.「吸い込まれそうな青い空」作:しにを
志貴「うん、どうしたんだい?
うんうん、そうだねえ、空は何処まで広がっているんだろうね、レン。
わからないけど、きっと…。
あの、シオン、悪いけど成層圏がどうとか、そういう話は今必要ないから」
空97.「いつの日に巡り会う」作:しにを
志貴 「この広い空の下の何処かにいるあの人を求めて……。
とか言うと、何かのロマンスみたいだけどね」
アルク「何か」
シエル「言いましたか」
シオン「志貴?」
空98.「マイナスとプラス」作:しにを
シエル「輝きに満ちていたお皿が空になってしまうのは、とても哀しい光景です。
でも、おかわりして再び……、うん、なんて喜び」
ななこ「マスター、それはいいんですけど、何度も何度も繰り返すと感動が薄れ
ちゃうんしゃないですかー。もう何倍目のカレーだと…」
シエル「黙っていなさい」
空99.「風花なんて降るのもいいね」作:しにを
志貴 「夜空の星を見ながらの露天風呂。堪らないなあ」
アルク「ねえ、照れて上ばっか見てないでこっちも見てよ。
ほらほらー、志貴ー。
せっかくの混浴で二人きりなんだよー、ねーねー」
空100.「料理人にとってのなによりの賞賛」作:しにを
琥珀「うん、どのお皿も空っぽ。全部食べてくれたんですねー、志貴さん。
こうなるとやる気も出ると言うものです」
志貴「うーん、琥珀さんの料理が美味しいからじゃないか。
俺はただ食べてるだけで、申し訳ないくらいだ」
琥珀「秋葉さまではこうはいかなかったですもの。
……少しでも怪しげなものは警戒して口をつけないから」(小声)
志貴「ん? 何か言った?」
琥珀「いえ、何も言ってませんよー」
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