頂き物天抜き その13






 601.「バナナを食べる。ただ美味いと喜ぶ。
        それだけでいいのだ、人生とは……」作:新兵Gさん
         (「大市民」4巻/柳沢きみお より)

   というわけでバナナはおやつに入りますか?

 士郎「‥‥‥」
 凛 「?どうしたのよ士郎?」
 士郎「あんなことを言うセイバーは白か黒か…
    ここで対応を間違えるわけにはいかないだろ? ほら色々と…」
 凛 「ぁ〜…」



 602.「努力すれば夢は意外と冷める!」作:新兵Gさん
         (「佰物語」/西尾維新 より)

 凛 「それで、五分もたなかったんだ」(呆れ)
 士郎「でも、努力はしたんだ。
    と、思うぞ?なあ、セイバー?」
 桜 「おんなじです。どうするんですか、台所あんなにして」

 剣 「……」 (借りてきた猫の如く)



 603.「退屈しのぎは貴族の遊興」作:CAZZOさん

 時臣「サーヴァントと意識をつなげるというのは、使い魔と感覚を
    共有するのとは違うのかね?
    理論としては知っているが、実際にやったことはないのでね」
 綺礼「私は逆に使い魔を用いた経験がないので比較できませんが、
    自分自身の感覚とほぼ等しいように思われます」
 時臣「では、君のように複数のサーヴァントを持つ者が、複数同時に
    つないだらどうなるかな?」
 綺礼「聴覚は、目の前で複数が同時にしゃべるような感覚と思われますが」
 時臣「視覚のほうは?」
 綺礼「さて。経験がありませんので」
 時臣「……」
 綺礼「……」
 時臣「どうかね、一度試して」
 綺礼「お断りします」



 604.「それは無い」作:Dさん

 凛    「最近、ゲーム以外での出演が増えているわね」
 式    「映画・アニメ・漫画。後何かあったか?」
 秋葉   「あとは小説などもありますね。
       まあ、出演機会が多いことは良いことです」
 ネコアルク「ほおほお。して、アチシの銀幕デビューはいつかにゃ?」
 一同   「・・・・・」



 605.「働きたくないでござる!!」作:Dさん

 キャスター「って言ってみて」
 小次郎  「断る」


 606.「働きたいでござる!!」作:Dさん

 キャスター「じゃあこれは?」
 小次郎  「それも断る」



 607.「朱に交われば」作:Dさん

 青子 「有珠ってさ、意外と表情豊かよね」
 有珠 「・・・・そう?」
 青子 「うん。初めの頃はもっとムッツリしてた気がする」
 草十郎「どう考えても理由は一つじゃないか?」



 608.「望みは高く」作:Dさん

 有珠「もっとかわいい使い魔が欲しい」
 二匹「!!?」



 609.「書初め・開始」作:Dさん

 志貴「では、これよりTM合同書初め大会を開始します。
    各自、今年の目標を簡潔に書いてください」
 一同「はーい」
 士郎「なお、個人に対する願望は書かないでください。
    今目を泳がせた人は特に」


 610.「書初め・遠野家の場合」作:Dさん

 志貴「流石に秋葉は上手いな」
 秋葉「当然です」
 志貴「でも『管理の強化』って…」
 秋葉「何か問題でも?」
 志貴「いや、何でもない。
    で、琥珀さんと翡翠は?」
 翡翠「それが、完全に被ってしまいました」
 志貴「流石は双子、ってところか。
    ええと、『奉仕の強化』?
    ・・・さっきも言いかけたけど、個人に対してじゃないよね?」
 琥珀「あははー」

 
 611.「書初め・アルクたちの場合」作:Dさん

 志貴「アルクェイド、書初めなんだから絵じゃなくて文字を書いて。
    先輩、『カレー万歳』は目標じゃないから。
    レン、『・・・・・・』じゃ流石に分からないよ。
    シオンも見てないでフォローしてくれ」
 式 「なんか、小学校の先生みたいだな」


 612.「書初め・姉妹の場合」作:Dさん

 士郎「ええと、遠坂?『宝石百個!!』ってのはちょっと・・・」
 凛 「いいじゃない!私にとっては切実なのよ!」
 士郎「桜も『あと5kg落とす』って・・・」
 桜 「が、頑張ります!」
 士郎「いや、そうじゃなくてだな」
 志貴「何だろう、すごいデジャブ」


 613.「書初め・セイバーの場合」作:Dさん

 アーチャー「誰が献立の希望を書けと言った」


 614.「書初め・式の場合」作:Dさん

 幹也「式、書けた?」
 式 「まあ、在り来りだけど」
 幹也「『商売繁盛』?
    商売って、燈子さんの事務所のことだよね?」
 式 「ああ。給金の滞りをさせないって意味で」
 幹也「なるほど」


 615.「書初め・式の場合+」作:Dさん

 シキ「まあ、大抵の願いは叶えられるのよね」


 616.「書初め・二人の場合」作:Dさん

 凛   「さっきから見回ってばかりだけど、二人はもう書いたの?」
 志貴  「俺はこれ」
 士郎  「こんな感じ、かな」
 アルク 「ふんふん、『地位の向上』と」
 セイバー「『世界平和』ですか」
 女性陣 「どっちも無理じゃない?」
 二人  「ヒドイ!?」


 617.「書初め・ボスたちの場合」作:Dさん

 志貴「『更なるジョージを』か・・・」
 士郎「多分、次の作品にも出るんだろうなぁ(遠い目)」



 618.「女の直感」作:CAZZOさん

 ケイネス「聖遺物が行方不明だと!? どういうことか!」
 ソラウ (関心なさそうに眺めている)
 ケイネス「すまないソラウ。急用ができた」
 ソラウ 「……いってらっしゃいな」

 ソラウ「……」
 ソラウ「なぜかしら。何もしていないのに肩の荷が
     下りたような気がするのは」



 619.「ライダーだけに当て馬?」作:CAZZOさん

      ライダーとの邂逅後。

 ソラウ 「ねえケイネス、あなた、最初はあのイスカンダルを
           召還する予定だったのよね」
 ケイネス「そうだ。それをあの愚物が……」
 ソラウ 「それはいいのよ。それで召還したら、やっぱりあなたと
      私両方にパスを繋げるつもりだったの?」
 ケイネス「はじめにそう言っただろう? 私と君の魔力を有効に
      使うためには――」
 ソラウ 「ふ〜ん」(そっぽを向く)
 ケイネス「ど、どうしたんだね?」
 ソラウ (横目でにらみながら)「あなた、あのデリカシーなんか
      欠片もなさそうな男でも、私と繋げるの。ふ〜ん」
 ケイネス「! い、いやほら、所詮はサーヴァント、幽霊と同じだ。
       そんなに気にしなくても……」
 ソラウ 「ふ〜ん」
 ランサー(なんであれ会話があるのは良いことだ。
      今だけは感謝するぞ、ライダーよ)



 620.「光と影(裏)」作:CAZZOさん
   ※三千二百三十一「光と影」より

 ネコアルク「出たニャ、志貴の偽者」
 七夜   「お前が言うか……いや、言ってもいいのか?」
 ネコアルク「ふっ、いいオンナには謎がつきものニャ」



 621.「革ジャンと煙草」作:あかゆめさん

 幹也「ただいま……って、式、何やってるのさ」
 式 「別に。眺めてただけだよ。第一、これ、お前のだろ」
 幹也「え……ああ、本当だ」
 式 「コクトー、煙草吸ってたのか? そんな臭いはしないけどな」
 幹也「ううん、吸ってない。ポーズだけだよ」(……すごい絵になるな、この姿)



 622.「着物と煙管」作:あかゆめさん

 幹也「式には煙草を吸って欲しくないけれど」
 式 「分かってるよ、煩いな」
 幹也「織は、煙草似合ったかもしれないね」
 式 「……ええ、そうかもね」



 623.「喪に服す」作:あかゆめさん

 幹也「こんばんは……へぇ、式、珍しいコトやってるね」
 式 「手慰みだよ。幹也、できるか?」
 幹也「少しならね。……手番は、僕が先でいいかな?」
 式 「いいけど、なんで。素人だろ? ……ああ、成程」
   (自分の白い碁石を見ながら)



 624.「偲び悼む」作:あかゆめさん

 幹也「うわ、式、相当やりこんでるでしょ」
 式 「いや、最近始めたばかりだ」
 幹也「それでこの強さ……大人しくコミをもらった方がよかったかな」
 式 「……後ろからな、どこに打った方が良いか、声が聞こえるんだ」
 幹也「……それって幽霊?」
 式 「さあな。少なくとも害は無い……飽きたら、還るんじゃないか?」



 625.「需要はある」作:CAZZOさん

 凛 「なに見てるの?」
 士郎「冬木市の店とかイベントを紹介してるミニコミ誌なんだけど」
 凛 「うん」
 士郎「食べ放題の店がないなと思ってさ」
 凛 「そうなの?」
 士郎「たしか二ヶ月くらい前に一軒できたけど、今は閉店してる」
 凛 「需要と供給のバランスってやつね。
    どちらが過剰でも商業として成立しない」
 士郎「冬木はどっちだと思う?」
 凛 「そりゃあ……」
 士郎「……」
 凛 「……」

 セイバー「どうして二人ともこちらを見るのですか?」


 626.「戦いか、はたまた」作:CAZZOさん
       ※上の続きです。

      ……戦うと決めた。
      何もかも失って、みんなにきらわれることになったとしても。

 セイバー「――それでも、戦うと決めたのです」
 セイバー「いざ!」

 アーチャ「やめるんだセイバー!」
 セイバー「離しなさいアーチャー! 私は戦いから逃げることは
      できないのです!」
 アーチャ「もう許してくれと店長に土下座されたのを忘れたか!」
 セイバー「今日は店長が休みなのは確認済みです!」
 アーチャ「店員が知らないわけがないだろう! 落ち着かんか!」
 セイバー「戦いを求める心があなたにはわからないのですか!」
 アーチャ「こういうのは戦いとは言わん。蹂躙とか略奪と言うのだ!」
 セイバー「くっ、それを言うのは卑怯ではないですか!」
 アーチャ「否定しろよ!!」

     「食べ放題の店○○」の入口に『セイバー禁止』の張り紙が。


 627.「轡を並べる」作:CAZZOさん
       ※さらに続きです。

 セイバー「フッフッフッ、今度こそは!」
     (『生パスタ90分食べ放題』の広告を握りしめて)
 凛   「なんだか悪役じみてきたけどセイバー、無理だと思うわ」
 セイバー「誰が悪役ですか。なぜ無理なのです?」
 凛   「ほらここ。『2名様以上』で『お1人様1皿ずつお召し上がり』
     『次のオーダーはお席の方全員が同時にお願いします』だって。
      あなたが食べきっても、他の人が食べ終わらないとおかわり
      できないのよ」
 セイバー「な……」
 凛   「言っとくけど私は行かないからね。
      あなたのペースについていけるわけないし」
 セイバー「し、シロウ、あなたは私の鞘です。私と共に戦うには……」
 士郎  「ごめん、俺も無理」
 セイバー「シロウ〜」



 628.「1999・鍋」作:あかゆめさん

 鮮花「兄さん、ポン酢を取って頂けますか?」
 式 「ほら」
 鮮花「式、貴女には言ってません」
 式 「幹也は目が効かないんだ。別にオレが取っても変わらないだろ」
 鮮花「一体誰の所為だと思ってるの!」
 幹也「こら、鮮花。僕が良いって言ってるんだから、これ以上蒸し返さなくても――」
 鮮花「兄さんは黙ってて下さい!」
 式 「あ、鮮花、小皿取って」
 

 629.「20XX・鍋」作:あかゆめさん

 未那「パパ、ポン酢を取って頂ける?」
 式 「はい、未那」
 未那「……もう。お母様、私はパパに取って欲しかったのに」
 式 「パパは目が効かないのだから。それに、どちらが取っても同じでしょ……う?」
 幹也「どうしたんだい? 式」
 式 「いや……うん? そうか、血筋か……」
   (幹也の顔をまじまじと見る)
 幹也「うん?」
   (キョトンとした顔で)

 
 630.「20XY・鍋」作:あかゆめさん

 鮮花「兄さん、ポン酢を取って頂けます?」
 未那「はい、鮮花叔母様」
 鮮花「ありがとう、未那ちゃん」
 式 「ふーん。鮮花、怒らないんだな」
 鮮花「? なによ、式。どういう意味?」
 式 「いや、別に」
 幹也「あ、鮮花、小皿取ってくれる?」
 式 「ほら」
 鮮花「……ちょっと、幹也は私に頼んだんだけど」
 未那「そうよ、お母様。横取りなんてあんまりだわ」
 幹也「いや、まあ誰でもよかったんだけれど――」
 鮮花「兄さんは黙ってて下さい!」
 未那「パパは黙ってて!」
 式 「あ、鮮花小皿取って」
 

 631.「親愛なる悪意」作:あかゆめさん

 式「まあ、ワザとなんだけどな」
 


 632.「香辛料」作:CAZZOさん
 
 シエル「……神よ」
     やはり、あなたは偉大だった」
 
     ひとくち茶をすすり。
 
 シエル「――カレー神ルーよ」
 
    『ターメリックの成分で爆発物検知』のBBCニュースを見ながら。
 


 633.「銭洗弁天」作:CAZZOさん
 
 凛 「お父様が使ったアレを召喚する聖遺物が……」
 士郎「日本の金運を授ける神様の使いもそうだな」
 凛 「洋の東西を問わずってことかしらね」
 ギル「なにか無礼なことを言っておるだろう、雑種ども」
 


 634.「減量増量」作:CAZZOさん
 
 士郎  「日本の食事は口内調味といって、ご飯とおかずを一緒に
      口に入れて、味を調整しながら食べるんだ」
 セイバー「すばらしいです! わが国もそれを知っていれば、
      もう少し豊かな食生活になったでしょうに……」
 士郎  「だからセイバーもご飯の量を少し抑えてだな」
 セイバー「大丈夫です。ご飯に合わせておかずも食べますので!
     (これ以上なく力強く)」
 


 635.「献血や点滴で残る」作:CAZZOさん
 
 士郎「なあ、遠坂の魔術って、宝石に自分の血を注いで魔力を貯めるんだよな」
 凛 「そうだけど、興味あるの?」
 士郎「で、その血は注射器で吸い上げると」
 凛 「? そうよ」
 士郎「頻繁に注射器使ってるのに、腕に痕はないなと思って――いてっ!」
 凛 「なにかと思えば。ちゃんと魔術で処置してるに決まってるでしょーが!」
 士郎「いや綺麗ですべすべだからちょっと疑問に――いていていてっ!」
 凛 「なにを言ってるのよバカ士郎、このっこのっ!!」(赤くなりつつ)



 636.「懸念事項」作:CAZZOさん

 凛   「ここにいると、確実に太る……」
 桜   「…………」(複雑な表情)
 セイバー「はむはむ」(まったく気にせず)
 
 凛   「自分の家に戻ったのに、どうして同じ心配をしないといけないのかしら」
 アーチャ「朝食は一日の資本だぞマスター」
  


 637.「ホームタウンディシジョンは無い」作:CAZZOさん

 士郎 「聖杯戦争の場所が日本なら、日本の英霊を呼び出したほうが
      強くなりそうな気がするけど」
 凛  「参加者が国籍問わずなんだからしかたないでしょう。  
     聖杯を作った御三家も外国人だし」
 イリヤ「なに言ってるのよ。日本だけよ。古今東西の英雄が一定の
     知名度で世間に知られてるなんて国は。聖杯のバックアップがある
     とはいえ、どこの国の英雄でも現界できるのは日本だけでしょうね」
 

 638.「考察という名のバカ話」作:CAZZOさん

 士郎  「じゃあ、日本びいきの聖杯なんてのがあったら」
 凛   「ちょっと面白いわね。元が外国製だから、勘違いした日本だったりして」
 士郎  「サーヴァントが全員、チョンマゲ姿とか?」(ひとしきり笑う)
 
 士郎  「――あれ、どこ行くんだ遠坂?」
 
 ライダー「話はすみましたか?」(背後から)
 セイバー「チョンマゲとは何ですかシロウ?
      なんとなく馬鹿にされている気がするのですが」
 桜   「センパイ、わたし日本人ですけど?」(にっこり)
 
 士郎  「あ、いやその」
 
      立ち上がろうとすると腰に重みが。
 
 イリヤ 「わたし勘違いなんかしないもん。許さないんだから」(ぎゅっ)



 639.「看病:式→幹也」作:あかゆめさん

 式 「ほら、氷」
 幹也「ああ……悪いね、式」
 式 「いいから。……冷蔵庫は空か。買い物行くけど、
    何か買ってくるか?」
 幹也「……いいよ、式、寝てれば治るから……」
 式 「お前なぁ……」
 幹也「それに、ほら……移したら悪いし」
 式 「……オレに迷惑かけるのと、オレに(風邪を)
    殺されるのとどっちがいい?」
 幹也「はは……治ったら、食事にでも行こうか」
 式 「莫迦……行ってくる」
  

 640.「看病:幹也→式」作:あかゆめさん

 幹也「はい、式。氷」
 式 「ああ……悪いな、幹也」
 幹也「それと冷えピタとポカリとお粥に替えの下着に、
    粉薬トローチシロップ漢方座薬――」
 式 「おい……おい、おい。待て、幹也、ちょっと待て」
 幹也「うん? 何だい、式」
 式 「厭に準備がいいじゃないか。なんだよそれ、座薬ってお前」
 幹也「ついさっき、そこで、秋隆さんが」
 式 「……成程」
 

 641.「看病:鮮花→幹也」作:あかゆめさん

 鮮花「はい、兄さん、氷です。って……」
 幹也「……」
 鮮花「うなされてもいないし、呼吸もそこまで浅くない。これなら大丈夫ね」
 幹也「……」
 鮮花「誰も見ていない、幹也の部屋。二人きり……」
 幹也「……」
 鮮花「……ふぅ。少し片付けますか。全く、一人暮らしはこれだから」
   (穏やかな寝顔を見て、苦笑しながら)
 

 642.「看病:幹也→鮮花」作:あかゆめさん

 幹也「ほら。鮮花、氷」
 鮮花「うう……すみません、兄さん」
 幹也「全く。僕の部屋に来るのはいいけどね、体調が悪いなら無理するのは
    よしなさい」
 鮮花「だって……久しぶりに兄さんに会えると思ったら、いてもたっても
    いられなくなって……」
 幹也「あのね。お前が呼んだらすぐに行くにきまってるだろ。調子が悪いなら、
    電話でも何でもすればいいじゃないか」
 鮮花「だって! それじゃ兄さんがまるで私が病気だから来るみたいに……!」
 幹也「……? よくわからないことを言うなあ。家族と会うのに理由なんか
    いらないだろ?」
 鮮花「――ッ!」
    (家族という言葉に泣きそうになる)
 幹也「じゃあ、必要なもの買ってくるから、大人しくしているんだよ。
    いいね?」
 鮮花「……幹也ぁ」
 幹也「大丈夫、すぐ帰ってくるから。……そんな顔しないで。」
 鮮花「でも、私、幹也にめいわく――」
 幹也「いいから。今日くらい僕に甘えてくれ。大切な妹の看病なんて、
    兄冥利に尽きるんだから」
 鮮花「……大、切」
    (幹也のいない部屋で、切なそうに顔を歪める鮮花)
 

 643.「看病:式→鮮花」作:あかゆめさん

 式 「ほら、氷」
 鮮花「くっ、不甲斐無い」
 式 「全く。幹也なら出張中だ。当てが外れたな」
 鮮花「うるさいわねバカ式。あんたこそなによ。幹也がいないのに何で
    幹也の部屋にいるのよ」
 式 「トウコに頼まれたんだよ。幹也の部屋に書類がないかってな。
    ほら、水、ストロー刺しといたから」
 鮮花「ん……なによ。いやに待遇いいじゃない」
 式 「そうか? いつもこんなもんだろ。じゃあ、いろいろ買ってくる
    ついでにトウコんとこ寄ってくる。素直に寝てろよ」
 鮮花「……そうする。式、ありがと」
 式 「伏せてるぐらいが可愛いよ、お前は。幹也も靡くんじゃないか?
    ――おっと」
    (飛んできた枕を避け、早々に出ていく)
 

 644.「看病:鮮花→式」作:あかゆめさん

 鮮花「ほら、式、氷」
 式 「ああ。悪い、鮮花」
 鮮花「残念だったわね、幹也じゃなくて」
 式 「別に。ああ、体がだるいな」
 鮮花「珍しいわね、風邪なんて。鬼の霍乱ってやつ?」
 式 「うるさいよお前……あー。水くれ、鮮花」
 鮮花「はい」
 式 「ん……くそ、幹也も幹也だ。どこから聞きつけたか知らないが、
    妹を遣いに寄越しやがって。自分は出張か。薄情者」
 鮮花「なによ、やっぱり幹也が良かったんじゃない」
 式 「ふん。別に。お前でも文句はないよ」
 鮮花「ひどい言い草ね、全く」
    (拗ねた表情のまま、鮮花に汗を拭かれる式)
 

 645.「看病:幹也→橙子」作:あかゆめさん

   「橙子さんが病気で伏せるなんて、あんまり想像できないですよ」
   「……だよなぁ。だからこそじゃないか?」
   (講談社文庫版中巻168ページを読みながら)
 


 646.「似る」作:CAZZOさん
 
 ライダー(サクラ……)
 ライダー(あなたと私は似ている)
 ライダー(でも、最後まで似ることはない。いえ似させはしない)
 桜   「ライダー、これでどう? 魔術の課題」
 ライダー「ええ、上出来ですよサクラ」(優しく笑って)
 


 647.「似ない」作:CAZZOさん
 
 桜   「ライダーも同じなのに〜」
 ライダー「私はサーヴァントですから」
 桜   「同じように食べてるのに〜」(体重計を前にして)
 


 648.「似る?」作:CAZZOさん
 
 桜   「ライダーってば悪い子ね」
 ライダー「サ、サクラあの……」
 士郎  「ライダー、桜……うああっ」



 649.「元のはどうなる?」作:CAZZOさん
 
 志貴「すっかりこの時期の恒例行事だねえ」
 琥珀「そうですねえ」
 
 志貴「秋葉もはじめは興味なさそうだったのに」
 琥珀「いまでは率先して選んでますものねー」
 
 志貴「レンも楽しみにしてるようだし」
 琥珀「かわいい子には着せ甲斐がありますねえ」
 
 秋葉「兄さん、これはどうです?」
 志貴「むう、フリル満載か。似合うけど、動きにくくないか?」
 琥珀「いいですねえ。レンちゃんの衣替え」



 650.「食卓の味」作:CAZZOさん
     ※三千三百四「食卓」より
 
 凛「ということは……」
 
   後日、遠坂邸食堂。
 
 凛   「たまにはここで和食もいいわね」
 アーチャ「作るのはかまわないが、どうして急に和食なんだね?」
 凛   「別に。ふと食べたくなったのよ」
 アーチャ「小僧の家なら日に一度は和食だろう」
 凛   「あっちじゃあなたが手を出せないでしょ」
 アーチャ「……手を出せないことに何か問題が?」
 凛   「いいのよ。私の心の贅肉だと思ってちょうだい。それよりお茶。緑茶でね」
 アーチャ「よくわからんが、了解した」



二次創作頁へ TOPへ