天抜きバトルロイヤル・お題その3



※サイトの25万HIT競作企画として、
  【「誰も知らない」という言葉を何処かで使って】
というお題で作品を募ってみました。個性溢れる力作揃いの百花繚乱です。
 ご参加の方々ありがとうございました。


  1−1.「あれか、それとも?」作:しにを

 秋葉「どうしました、兄さん? まっさおな顔をされて……」
 志貴「今さ、ちょっと用があって台所行ったら、琥珀さんが洗い物しててさ」
 秋葉「それが?」
 志貴「俺に気付かない様子で独り言を呟いていたんだ。
    それが、前後はよくわからなかったんだけど」
 秋葉「いったい何を?」
 志貴「『誰も知らないと思ってらっしゃるんでしょうけど』って……」

 秋葉「……」(顔面蒼白)
 志貴「……」(呻き声)


  1−2.「我にかえって」作:しにを

 秋葉「ところで兄さん、何で青い顔されているんです」
 志貴「おまえこそ、誰も知らない筈の秘密ってなんだよ」



  2.「誰も知らない」作:しにを

 さつき「…………」(膝を抱え、問い掛けるような見上げる目で)



  3.「誰も知らない」作:西紀貫之さん

 志貴「ひ、翡翠……なにつくってるの?」



  4.「誰も知らない2」作:西紀貫之さん

 秋葉「……琥珀、何を考えてるのかしら」



  5−1.「誰も知らない過去なんてないんですよ、志貴さん」作:がんさん

 アルク「ねえ… 一応確認だけど、みんな『志貴のお手つき』な訳よね?」
 シエル「………」
 翡翠 「………」
 秋葉 「………」
 琥珀 「………」

 アルク「まあ、沈黙は異議なしとして… 志貴の『初めて』って、誰?」
 シエル「………」
 翡翠 「………」
 秋葉 「………」
 琥珀 「………(にやり)」


  5−2.「誰も知らない隠し場所もないんですよ、志貴さん」作:がんさん

 琥珀「まあ、過去を詮索しても仕方がないですし、現在と未来に目を向け
    ましょう。例えば、今日翡翠ちゃんが見付けた『志貴さんのベッドの
    下の多量の本』をどうするかとか。」


  5−3.「誰も知らない方がよかった真実ってやつですか、志貴さん」作:がんさん

 秋葉 「『縛れ!厳選48手』?」
 アルク「『週刊ナイフ 特集:肉を斬る』?」
 シエル「『あなたにもできる拷問術・切刻編第16巻』?」
 琥珀 「『愛欲と肉欲のカニバリズム』?」
 翡翠 (恐怖で気絶)

 アルク「ひょっとして… 志貴、この本の内容… 実践する気なのかな?」
 秋シ琥「!!!」

 アルク「ねえ… 一応確認だけど、みんな『志貴のお手つき』な訳よね?」
 シエル「………」
 翡翠 (気絶している)
 秋葉 「………」
 琥珀 「………」

 アルク「まあ、沈黙は異議なしとして… 志貴の『ターゲット』って、誰?」

    ガクガクブルブル


  5−4.「誰も知らないようなんだけど、わたしの資料、どこ行ったんだろ」作:がんさん

 志貴「あれ、レン、俺のベッドの下を嗅ぎ回って… 捜し物?」
 レン こく
 志貴「手伝おうか?」
 レン ふるふる

 志貴「あそうそう、『どこまでが淫夢の範疇か限界に挑戦』ってのは、本
    当に勘弁してくれな?」
 レン こく

 レン(新しいネタ… 仕込んでたんだけどな…)

   (参考:天抜き通常版の四十五「こんな夢を見た」)



  6−1.「シュレーディンガーの黒猫」作:がんさん

 シエル「誰も知らないといいますか、誰も知り得ない状況を設定する思考実
     験があります。」
 志貴 「先輩? その放射能を持っていそうな石と、放射線を検知しそうな
     機械と、その機械に繋がっているハンマーと、そのハンマーがたたき
     壊しそうな青酸カリの入ったフラスコと、それら全部と小動物一匹が
     入りそうな中の見えない箱、何に使うんです?」
 シエル「心配しなくても、何もしませんよ。思考実験ですから。」
 志貴 「その、ネコジャラシとマタタビ、何に使うんです?」
 シエル「思考実験ですよ?」


  6−2.「ひきたてんこな黒猫」作:がんさん

 箱   ごとごとごと
 シエル「ということで、思考実験です。」
 志貴 「………」
 レン (………)

 箱   がりがりがり
 シエル「あの『遠野くんの膝の上を独占している小憎らしい黒猫』が、科学
     の発展の貴重な礎となってくれるとは… 嬉しい限りです。」
 志貴 「………」
 レン (………)

 箱   に゛ゃー に゛ゃー に゛ゃー
 シエル「誰も知らないうちに、この中身があの馬鹿真祖に代わっているとい
     うことでもあってくれると、もっと嬉しいのですが。」
 志貴 「………」
 レン (………)

 志貴 「いこっか、レン。」
 レン  こく



  7.「全自動砂箱と黒猫」作:がんさん

 翡翠「後始末は誰も知らないうちに行いますので、ご存分にお使い下さ
    い。」
 レン(………)



  8.「全自動じゅーくぼっくす兼全自動けーき作成機と黒猫」作:がんさん

 琥珀「誰も知らない 素直な 秋葉さま♪」
 レン じーー
 琥珀「兄の趣味かな? ステキなバスト無し♪」
 レン じーー
 琥珀「若… って、きゃあ!」
 レン じーー
 琥珀「ききききききき聞いていました?」
 レン こく
 琥珀「いいいいいいい今の替え歌については、他言無用ですよ?」
 レン ?
 琥珀「毎日、チーズケーキ一個でどうです?」
 レン ふるふる
 琥珀「チーズケーキ三個でどうです?」
 レン ふる
 琥珀「さらにほどよく冷ました紅茶を付けます。」
 レン こく

       :
       :

 志貴「あれ? 今日もケーキ作ってもらったんだ。よかったね。」
 レン こく
 琥珀「こう可愛いと、ついつい甘やかしちゃいますねー。(冷汗)」
 志貴「だねぇ。」
 レン もぐもぐもぐ



  9.「赤と黒猫」作:がんさん

 秋葉「『赤と黒』を、我が家の誰も知らないってのはどういうこと!」
 レン(「ギロチンにかけられた恋人にすがる女性」に憧れられても…)



  10.「レオタードな黒猫」作:がんさん
 
 レン くいくい
 志貴「ん? レン… この一万円どこから持ってきた。勝手にとって来ちゃ
    駄目じゃないか。」
 レン(あきはの財布。代わりに「これ」入れてきたから、「勝手」じゃな
    い。)
 
 志貴「きゃっつかーど?」
 レン こく

 志貴「だめだぞー、犯罪予告はちゃんと相手に分かるようにしないと。秋
    葉の財布の中じゃ、誰も知らないまま終わっちゃうからな。」
 レン こく

 志貴「次からは頑張ろうな。」
 レン こくこく



  11.「大きくなったら」作:古守久万さん

 秋葉「未来なんて誰も知らないんだろうけど、何か納得いかないわね……」
 羽居「な〜に、秋葉ちゃん?(気付いていない)」
 蒼香「ふぅ……(既に達観)」
 晶 「は、はぁ……(お願い神様、先輩より小さいままでいいです!)」



  12.「彼の人の行方(もしくは、日頃の行い)」作:うづきじんさん

 アルク「おはよーしき……って、あれ?志貴どこ?」
 秋葉 「一緒じゃなかったんですか?(嫌悪と困惑が半々)」
 シエル(一緒じゃなかったんですか?(嫌悪と困惑が半々))
 翡翠 「存じ上げません」
 琥珀 「誰も知らないんですか?」
 一同 「…………」
 一同 「…………(不安気、半眼、無表情、悲し気、微笑)」



  13.「いくつ知ってる?」作:のちさん

 秋葉 「12ですね」
 シエル「3つ……ですねぇ」
 翡翠 「あの……8つ、です」
 アルク「うー、いいなー、2つ」
 志貴 「なにしているの?」
 琥珀 「誰も知らない、『志貴さんの秘密』の数を言い合っているんです」
 志貴 「へ?」
 琥珀 「ちなみにわたしはですねー、ひの、ふの……」
 志貴 「……どれのこと……言ってるんだ……」
 女性陣「秘密です」



  14.「ゲゲゲの……」作:のちさん

 さつき「だーれも知らない、知ってはいけーないー♪」

 盗撮アルバムを広げながら



  15.「男の……」作:のちさん

 志貴「ハードボイルドは無理だな」
 有彦「なんでだ?」
 志貴「……誰も知らない『秘密』がないからな……」
 有彦「……そうだな……」



  16.「路地裏にて」作:のちさん

 志貴「誰も、知らないけど、さ」
 志貴「俺は……覚えているから……」
 志貴「君のことも……」
 志貴「俺の罪も……」



  17.「空き部室」作:のちさん

  アルクェイドエンド後ってことで

 有彦「あー、ニガかった」
 志貴「なんで急に、お茶飲みたくなったんだ?」
 有彦「ああ、『誰も知らないなんてことあるか!』って思っただけ」
 志貴「はあ?」
 有彦「俺も、よーわからん。ほれ」
 志貴「……カレーパン?」
 有彦「お茶にはやっぱりカレーパンだろ」
 志貴「そうか?」
 有彦「そうさ」
 志貴「……はは…………そうだ、な……」



  18.「1/666 あるいは福引マシーン」作:権兵衛党さん

 ネロ「我が体内の混沌が次にどのような形で現れ出るかは誰も知らない」
 ロア「それで?」
 ネロ「我にも予想がつかぬ」
 ロア「それで・・・コレ?」

   街にあふれるゾウ、シカ、殺るジャンキー

 ネロ「カラスかイヌが良かったのだが何度出しても・・・」



  19.「心の平穏のために」作:しにを

 志貴「誰も知らない、そう思っていよう。
    そうだよ、俺以外誰も知らないんだ……」



  20.「秘密のアオコちゃん」作:のちさん

 志貴「先生は、魔法使いなんですよね」
 青子「ええ」
 志貴「それは、やっぱり秘密、なんですよね」
 青子「ええ、誰も知らないことになっているわ」
 志貴「……」
 青子「……あなたのまわりは、特殊よ」



  21.「翡翠の部屋」作:のちさん

 志貴「唯一、作中で登場しなかったもんな」
 琥珀「ええ、他の皆さんのは見たことあるでしょう?」
 志貴「ああ……で、実際どうなの?」
 琥珀「誰も知らないんです」
 志貴「本当に?」
 琥珀「……その方が身のためです」
 志貴「……分かった」



  22.「私小説」作:のちさん

 晶「だ、誰も知らない、ですよね」
 晶「こんなもの書いているなんてことが知られたら……」
 晶「特に先輩にだけは……」



  23.「公然の秘密」作:のちさん

 蒼香「だからな、羽居……」
 羽居「え〜、なんで〜」
 蒼香「誰も知らない、ということにしておくのが一番なんだよ」
 羽居「だって、知らない人なんていないよ?」
 蒼香「それでもだ」
 羽居「え〜、秋葉ちゃ……(モガモガ)」
 蒼香「だから、黙ってろって!」



  24.「猫」作:のちさん

 志貴 「誰も知らないってことか」
 アルク「うーん、あの子話さないもんね」
 琥珀 「屋敷内でならなんとか分かるんですが……」
 翡翠 「いったん、外に出た後は……」
 全員 「うーん」



  25.「馬」作:のちさん

 有彦 「……」
 ななこ「な、なぜ分かったんですか。……誰も知らないはずなのに」
 有彦 「おまえは、分かりやすすぎだ」



  26.「指定席」作:のちさん

 志貴「あー、ねむ。レン、誰も知らない、いい寝場所ってないか?」
 レン「……」
 志貴「あそこ?」
 レン「(コクコク)」
 志貴「人間の姿でも大丈夫な所がいいんだけど……」



 27−1.「呟き」作:須啓さん

 琥珀「誰も知らない。その方が良いってこと――あるんですけどね」

   ―――その手に在るのは、七つ夜、とだけ刻まれた冷たい刃。

 志貴「・・・琥珀、さん」


 27−2.「呟き・改」作:須啓さん

 琥珀「誰も知らない。その方が良いってこと――あるんですけどね」

   ―――その手に在るのは、琥珀印、とだけ刻まれた黒いビン。

 志貴「・・・こ、琥珀、さん?」



 28−1.「自戒」作:須啓さん

 シエル「その罪は、誰も知りません。でも、私だけは知っていますから。
     私は、私を裁きます」

   「弓塚」と刻まれた墓標の前で。固く拳を握りながら。


 28−2.「自戒・改」作:須啓さん

 シエル「その罪は、誰も知りません。でも、私だけは知っていますから。
     私は私を裁きます」

   大台を示そうとしている体重計の前で。カレールゥをごみ箱に捨てながら。


 29−1.「誰も知らない(過去形) ― 苦悩の傷跡 ―」作:権兵衛党さん

 ある日、それは発見された。面々によって。

 秋葉「じゃ、兄さんに会いに行くから(ダッシュ)」
 蒼香「コンサート行くから(ダッシュ)」
 羽居「蒼ちゃんと『でーと』なの♪(ダッシュ)」
 晶 「すみません、原稿がギリなんです(ダッシュ)」

 環 「あんたらなぁ・・・つかさ?」
 四条「・・・・・・・・・」

   鏡を手に四条は固まったまま

 環 「・・・大丈夫よ。10円玉位なら隠せるわ」


 29−2.「誰も知らない?」作:権兵衛党さん

 四条「あああっ、もう駄目っ、空が堕ちるっ、助けてっ」
 環 「錯乱しないでよっ。大丈夫だから、誰も知らなかったくらいだし」

  ものかげに人影

 高雅瀬「・・・私は知っていたな(ニヤリ)」



 30.「誰も知らない ― 元の住人 ―」作:権兵衛党さん

   遠野家地下王国にて。

 志貴「・・・こんなところに血文字が」

   『アキハに会いたい』

 志貴「・・・四季。・・・あ、こっちにも」

   『コハク、許してくれ!ワシが悪かったからっ!』

 志貴「・・・・・・え?」



  31.「地下の最奥」作:月影さん

 琥珀「今ではもう、ここは私以外誰も知りません。」
 琥珀「ここで貴方と体を交えたこともありましたね。」
 琥珀「貴方は私を信用して下さった…、私は貴方を利用していただけなのに…。」
 琥珀「四季様、今の私の幸せを…許して下さいますか?」



  32.「地下の最奥、その手前」作:月影さん

 琥珀「今日はどれにしましょうかねー。」
    (隠し撮り〉と書かれた三本のビデオを持ちながら。
 琥珀「やっぱり今日は翡翠ちゃんにしちゃいましょう!」
    大画面に「ザ☆隠し撮り〜誰も知らない翡翠ちゃんの可愛い秘密〜」というタイ
    トルが映る。
 琥珀「あは〜。」



  33.「苦労と特権」作:月影さん

 シエル「遠野君、食堂でお昼を御一緒しませんか?」
 秋葉 「兄さん、琥珀にお弁当をつくってもらいました、芝生で一緒に食べましょう。」
 アルク「ねーねー志貴、学校なんてサボってウチにお昼ご飯作りに来てよ。」

 有彦 「いいよな、お前は、クラス中の男子を敵にまわせて。」
 志貴 「言うなよ、実際は神経すり減らす毎日なんだからさ。」
 志貴 (でもあの三人が夜にあんな事までする姿なんて俺以外誰も知らないんだよな、
     …そう思えば確かに幸せ者でもあるか。)



  34.「髪も下ろしてたよ〜」作:月影さん

 蒼香「遠野の秘密は何故かバレ易いんだよな。」
 羽居「そうかも〜、でも私、蒼ちゃんの誰も知らない秘密も知ってるよ〜。」
 蒼香「な、なに!?私のもあるのか?いや、秘密なんて特に無いと思うが…。」
 羽居「ふふふ〜、この前私見たよ〜、蒼ちゃんが秋葉ちゃんのお兄さ……むぐぅ〜。」
 蒼香「羽居、忘れろ、いいな。」(真っ赤になりながらも目はマジ)



  35.「図鑑にも載ってない」作:月影さん

 志貴「ネロの中にいたあの蟹(カニ)みたいな奴の名前って何て言うんだ?」
 志貴「そういえばあの蛸(タコ)と蚯蚓(ミミズ)と蛙(カエル)を足して3で割ったような
    奴とか?」
 志貴「あの蜥蜴(トカゲ)と蜘蛛(クモ)とオタマジャクシと象を繋げたみたいな奴なん
    て…!?」
 志貴「ああ!気になる!!」



  36.「バッドエンド後の…」作:月影さん

 知得留 「私のこと、本編の方は誰も知りませんからね。」
 猫アルク「アチシも似たようなものにゃー。」
 知得留 「あなたはいいじゃないですか、ニャンプシーロール、…素敵でしたよ。」
 猫アルク「知得留…、あ、あの戦いはきっとシエルじゃなくて知得留になってたにゃ、
       ただ服が変わってなかっただけ…にゃ。」
 知得留 「慰めてくれなくてもいいんです、…それより遠野君…、…また死んでくれ
       ませんかね。」
 猫アルク「全くにゃー。」



  37.「ロリッ娘はくちベタ」作:月影さん

 レン(人型)「………。」
 都古「ジー………(お兄ちゃん!私とこの子、どっちを取るの!?)」
 レン「…………。」
 都古「ジー…………(お兄ちゃんは私を選んでくれるよね!)」
 レン「……………。」
 都古「ジー……………(お兄ちゃん!信じてるからね!!)」

 志貴「…あの、二人とも何が言いたいの?」



  38−1.「赤髪同盟」作:がんさん

 琥珀「志貴さん、実は昨日の円卓会議で、さる女性から志貴さまにお手紙
    を預かりまして…」

 琥珀「席に着いていたのは五人、仮に A 〜 E とします。ここで、誰も知
    らないとっておきの情報なのですが、

    D は C より年上である
    A は E より年上である
    C は最年少ではない
    E の左には B が座っていた
    E の右には D が座っていた
    主従の二人は並んでいた
    年長組の二人も並んでいた
    姉がいる妹の二人も並んでいた
    姉の二人は並んでいなかった

    さて、この情報でこの手紙の主を…」 

 志貴「いいからその手紙、こっちに渡す。」
 琥珀「あーワトソン君、何をー。」
 志貴「いいから!」


  38−2.「種も仕掛けもあることをお許し下さい」作:がんさん


 琥珀「ラブレターですか? ラブレターですか? ラブレターですよね?」
 志貴「こらこら、覗いちゃだめですよ。」
 琥珀「もう、志貴さんてばにやけちゃって。憎いよ、この色男っ。」
    
    でもって、手紙の内容

 手紙『小学生 ハ マズイ ダロ? マア ヤッチマッタ 以上 責任 ハ 取レ』

 志貴「琥珀さん… (うるうる)」
 琥珀「あはっ、誰も知らないと思っていました?(にこぱ)」



  38−3.「家政婦は見た?」作:がんさん

 琥珀「本当の手紙はこちらですよー。」
 琥珀「あ、一応申し上げておきますが、誰も知らない秘密の文通なんて、
    駄目ですよ? ちゃんと検閲もしてありますからね?」



  38−4.「ぶらり美人一人旅秘湯巡り湯煙殺人事件」作:がんさん

 琥珀「というわけでやってきました露天風呂。志貴さんの手紙に入ってい
    たチケットは、ちゃーんとわたしが有効活用しています。」

    かぽーん

 琥珀「でもさすが誰も知らない秘湯だけあって鄙びた雰囲気が素敵ですねぇ。
    一番近くの民家まで、3km もありますし。こんな所に志貴さんと二人っ
    きりになれたら… もう素敵すぎます。きゃ。」


  38−5.「あなたを犯人です」作:がんさん

 アルク「なんだー、わたし間違えてたんだ。露天風呂で雪が贅沢って志貴が
     言ってたの、あれ雪崩じゃなかったんだ。せっかくサービスしたのに。」

 翡翠 「そして、腹黒割烹着は志貴さまの身代わりになって雪崩に巻き込ま
     れ、遺体の場所さえ誰も知らないという死に方をすることになったの
     です。めでたし、めでたし。」



  39.「本当に死んだように」作:しにを

 翡翠「志貴さまがお目覚めになる前にわたしが何をしているのか……、
    誰も知らない。誰も……」(僅かな笑み、そして罪を悔いる表情)



  40.「あなただけが知る」作:しにを

 式 「なんだ、幹也?」
 幹也「うん、僕以外は誰も知らないんだなって思ったんだ」
 式 「なにが?」
 幹也「式がときどきどんなに可愛くなるのかを」
 式 「……」(無言で枕を掴んでぶつける)



  41.「百年の孤独」作:しにを

 志貴「誰も知らない。
    誰も理解する事は無い。
    この世界がどんなに脆く儚いのかを。
    俺以外にはこれを見る奴は誰一人存在しない。
    ……でも、もしもいたら、そしてそいつと会ったらどうなるんだろう?」



  42.「誰も知らない」作:西紀貫之さん

 志貴「……俺が一番好きなのは誰だって、彼女たちが言うんだけどさ」
 有彦「うむ」
 志貴「たぶん誰も知らないと思うんだよね」
 有彦「ああ、そうだな(お互いの指を絡めながら)」


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