米兵暴行事件に関する全米意見広告(草稿)



目 的

本広告は、抗議ではありません。合衆国に下記目的をもって問いかける広告です。
 ○合衆国(世論および政府)に現状への理解を問いかけます。
 ○被害者などの人権保護を問いかけます。
 ○事件の原因究明、防止策、被害者補償制度への取り組みを問います。
 ○相互に信頼できる平和な社会を築きたいと問いかけます。


ここから、全米意見広告(草稿 V 9.0)です


Dear Citizens who respect human rights and freedom


親愛なる合衆国の皆様、私達は悲しんでいます
貴国のメディアでも報道されるように、1995年9月4日に日本の沖縄県において、 三人の米兵により人権の尊厳を踏みにじられる卑劣な事件が発生しました。

過去このような犯罪は沖縄県だけでも、 1972年(沖縄県が日本に返還)以前は、年 間 600から800件、1972以降は509件の凶悪犯罪を含む約4、716件(8月末現在)です。 最も発生率の高い1973年には市民の6.9倍となり規律厳格には遠い数字です。表に でない痛ましい事件も少なくありません。
沖縄県だけに限らず、8月には長崎県で米海軍兵に地元の女性が暴行を受ける殺 人未遂事件も発生しています。基地をかかえる日本の街では、同様な事件が幾度も 繰り返され、 そのたびに被害者や家族、 住民は声にならない叫びをあげながらも 忘れることが術(すべ)でした。

そして、米軍の綱紀や日米地位協定が今のままである限り、 誰かがまた被害に 会い“綱紀粛正”という言葉が幾度となく語られて終わるのです。


親愛なる合衆国の皆様、イメージしてください。私たちとともに
あなたの愛する家族が、 自由を奪われ、 助けを求める声も誰にも届かず暴行を 受けたとしたら、 彼女のはかり知れない恐怖と屈辱、 人知れぬ苦しみを思うとき 一方、容疑者の家族が望む公正な裁きを考えるとき、憎むべき犯罪が繰り返さ れたことへの悔しさが私たちをつつみ涙がとまりません。
私たちは、遺憾という言葉では表現できない悲しみと怒りに胸が震えながらも 法に守られる民主主義に生きる隣人として悩み苦しみます。
ただ、残念なことに、これがどこにでもいる少女と誠実に暮らしてきた家族に もふりかかっている、過去に幾多も繰り返された悲しい現実のひとつなのです。
被害者へのいたわりと十分な補償、 そして容疑者への公正な裁きが与えられる ことに合衆国や日本が私たちを人として守ることへの是非が問われ、それは両国 に生きる私たち一人一人に投げられた世界の幸せへの問いでもあるのです。


親愛なる合衆国の皆様、私たちは疑問を感じています
【繰り返される凶悪犯罪について】
- なぜ、被害者には判決どうりの補償がほとんどなされないのでしょう。
- なぜ、殺人、強姦等の凶悪犯罪が幾度となく米軍により起こされるのでしょう。
- 犯罪について、誇りある合衆国の軍隊としてどのような防止策、 対応がとられ てきたのでしょう。

【日米地位協定について】
- なぜ、私たちがパートナーとして、疑問を抱く改善合意がサイドレターなので しょうか。

【私たちの悩みについて】
- なぜ、被害者、家族、住民は犯罪や被害に失意を感じるのでしょう。
- いつまで、私達はこの苦しさに耐え続けなければいけないのでしょう。
- どうすれば、世界中の子供たちを守り心安らぐ環境を与えられるのでしょう。


親愛なる合衆国の皆様、私たちは願っております
相互の権利が平等に保障される関係がつくられんことを。日米を始め、 世界がよ り信頼を高めた良き関係が続くことを。その勇気ある一歩として、被害者補償制度 ならびに日米地位協定が心情ともに理解できるかたちとならんことを。
21世紀、 世界市民となる私達の子供達に国境を越えて信頼と笑顔に満ちた平和 で幸せな世界を与えんためにも。

合衆国を愛する日本の市民より

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E-Mail:infowave@nisiq.net (準備中)
http :WWW.nis.co.jp/~infowave/( 〃 )
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