秋色のニュージーランド1
2003.5.8〜5.15
1.SARS不安
ニュースは毎日,SARSのカウントをして不安を煽り立てる。ニュージーランドは発病なしと報道されているけれど,どうしたものかと今一つうきうきした気持ちになれない。今キャンセルすると80パーセント取られるし,いよいよ状況が悪くなるか,キャンセルする人が多かったら,旅行社が「中止」とでも言って来るだろう…。ぐずぐずと準備をしながら待っていると,前前日,添乗員から電話がかかった。
「左官といいます。同行することになりました。」と注意が何点か。寒暖の差が激しいので防寒の準備をすること。紫外線が強いので日焼け止めクリームを持ったほうがよい。ニュージーランドは食べ物の持ちこみはできないこと。出国手続きは自分ですること。など。
今度の旅行は,友達と二人旅。今まで夫と出かけていたので,ほとんど頼っていて自分でしようと言う気持ちがなかった。夫にひやかされながらトランクのベルト締めから四苦八苦。友達は個人的に海外旅行をするのははじめてとか。お互いに初体験。さあ出発。
なんと言うことだ。関西空港はガラガラ。団体受け付けカウンターは3箇所しか開いてない。荷物検査は1箇所だけ,搭乗手続きは2箇所だけ,出国審査も2箇所だけ。とにかく,関空に人がいない。私たちはマスクを持って来ていたけど,私たちのグループ13人と他に5〜6人のグループが2つ,マスクをしている人もない。
飛行機も高校生の修学旅行のキャンセルがあったとかで150席空席。飛んだらどこに座ってもいいと言うことで,みんな2席3席使ってごろ寝でいく。(機中泊)私も横になって眠る。ビジネスクラスより楽。
あとで分かったのだが,ニュージーランド各地が観光客が少なく,お土産屋さんも暇そうだった。名古屋便は欠航。成田と関空で1本という対応だった。
SARSは日本経済に,いや世界の経済に大変な影響をもたらしている。旅行業者の2つ3つつぶれるかもしれない。誰か航空会社がつぶれるだろうと言っていた。などなど考えながら,ニュージーランドに向かって眠る。
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