北島から南島へ
いよいよオークランドへ。飛行機の窓を覗くと,緑の牧場,牛,オレンジの家,パンフレット通りだ。「朝食は空港で自由に食べてください」と,いきなり買い物にチャレンジ。軽食コーナーで迷う。量が多い,チーズがたっぷり過ぎる,とあっちを覗いたりこっちを覗いたり…。いちばんシンプルなパンとコーヒーを買う。400円くらい。テーブルで食べていると若いかわいい女の子が前の席につく。彼女は大きなバスケットいっぱいのフライドポテトとヨーグルトだ。こんなに食べられるものかと見ていると,ほとんど平らげる。「将来あの売店のおばさんのようになるぞ」とでっかいおばさんとほっそりした彼女を見比べて一人納得する。
食事を済ますと,空路南島のクライストチャーチへ。私たちの旅行はそのほとんどが「南島でニュージーランドの秋を満喫しよう」というテーマだ。オークランドは最後の半日だけの観光となっている。北島は街,南島は田舎と言ったらいいのかな。
ウエストチャーチから期待のマウントクックをめざして
ニュージーランドの1日は短い」。ウエストチャーチの大聖堂など市内観光をして4時ごろにはもう薄暗くなる。5時過ぎホテルに着いたときには真っ暗。次の朝7時にホテル出発の時はまだ真っ暗。したがってどんなホテルに泊まったのか外見は全く分からない。旅行6日めにもう1度このエルムスホテルに泊まることになっているので楽しみにしておこう。
いよいよマウントクックを目指してバスは走る。380kmあるそうだ。運転手はフィルさん。ひげの堂々としたまだ若い(ガイドさんによれば)男性。彼は,バスとともに5日間同行してくれた。バスは1人が2席を使ってゆったり車窓の景色を楽しむ。街を出ていくと見渡す限り牧場。緩やかな起伏が重なるような牧場に,羊,羊,羊。あっちも羊,こっちも羊。忙しそうに草を食う。牛も居る。やぎも居る。アルパカも居る。でもやっぱり羊。人は見えない。対向車もない。村も見当たらない。たまにぽつんと家は見える。現地ガイドさんは(日本人),ニュージーランドの歴史,広さ,人口と羊の数,人口密度と羊密度など日本と比べて説明。4時間説明を続けるガイドさん。同じ景色に眠くなったころ,遠くマウントクックが見えてきた。
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