そらのやま「旅行記」Yukito Shimizu

旅行記2『オーストラリアに咲く花は』
13.オーストラリアは花ざかり

 
最初にも書いたが季節は日本と逆で、花々ももちろん逆である。

 まず目立つのがアガパンサス。どこの道べりにも、家の回りにもブルーと白の花を咲かせている。

 オーストラリアは土地が広いので、民家はれんが作りの平屋が多い。家の前が広くとれるから、庭を造るのが普通という。私たちの日本人ガイドも、趣味はガーデニングと言っていた。洗濯干し場などは裏にして、みんなで町の美しい環境を整えるのだそうだ。

 キンポウジュやアジサイ、ネム、インパチェンス、ヒマワリ、キョウチクトウ、サルビアもあった。オーストラリアに特別なものもあるのだろうが、名前を知らない。何年か前の「趣味の園芸」に、オーストラリアから日本に入ってきている花を特集していたのを思い出した。

 ハンターヴァレーの途中の山道には、アザミが咲いていた。大きなサボテンが生えていたのはモーニングティーのムラ・ヴィラだった。サルスベリの町並木もあった。ちょうど満開で、桜並木のように美しい。これもまた、クリスマスの雰囲気に合うものだなと思う。ついでながら、オーストラリアもキリスト教中心の国だから、クリスマスの終わったあとのツリーがまだあちこち残されていた。ヨーロッパと少し違うのは、家の飾りである。リースもあるが、それ以外に、家のドアや窓、壁などに貼り絵飾りをしている家が多い。サンタクロースやトナカイなどが貼ってあって、ちょっと変わった雰囲気である。

 気候が合うのか大きな樹木も目立つ。山岳地帯の木はほとんどユーカリだが、公園にはいろいろな木が静かなかげをつくっていた。