17.終わりに
ロックスの店で1枚の地図を買った。南半球を上にした地図だった。
南半球の季節は私たちとは反対で、花々も12月なのに、夏のものだった。でも、それはオーストラリアが夏だからだ。なんの不思議もない。北半球の私たちを中心にものを考えるからおかしいと思えるので、どこを中心におくかでものの見方は変わってくる。そんなことを実感したオーストラリアの旅であった。
もう一つ、どこを旅行しても治安が悪いという、この度もそんな注意を受けた。しかし、その心配はまったくなかった。だから安全だ、とは言えないのだろうけれど、気持ちよく過ごせたことは確かだった。オーストラリアの人たちが非常に親切で、気持ちよく私たちに対応してくれたことも特筆しておきたい。
今回の旅行は、パック・ツァーでなく、できるだけ自分たちも計画しながら行こうということで向かった。結果的に見て、たいへんよかったと思う。しっかりした旅行業者があって、目的地の観光システムがしっかりしているからうまくいったのかも知れない。
だから、このような旅行がどこでもうまくいくとは限らないかも知れない。今後私たちの旅行の範囲を広げていくためには、英語の力をもう少しつけておかなければならないだろう。特に聞く力はほしいものだ。
次はどこへ行くか。まだなんにも考えてないけれど、体が自由に動かせる間はチャンスをつくりたいと思う。
平成10年1月 清水 行人 清水 稔子 |