そらのやま「旅行記」Yukito Shimizu

旅行記6『輝きは驟雨(スコール)の後に』(マレー半島の旅)

13.シンガポール 2

 サルタン・モスクはシンガポール最大のイスラム教寺院。拝観無料だが、外から見るだけにする。ラッフルズホテル・アーケードはいわば世界の有名店街。私たちの財布ではどうしようもないものばかり。雑貨を売る店で少しだけ土産を買った。
 免税店はもういいからと頼んでインド人街へ。香辛料の香りが強い。香辛料、シルク、木綿、民芸品、装飾品などいろんな品物を売る店が並んでいる。少し買い物もしたかったが、サニーさんが次々と案内するので通り過ぎるだけになった。
 昼食は久しぶりの日本食。ご飯も味噌汁も刺身もうまい。ご飯は現地米のようだが、炊き方がいいのか日本人好みにできている。やっぱり私たちは日本人なのだな。
 サニーさんにはホテルに近いデパートまで送ってもらっていったん別れる。空港に出発する時刻まで自由時間とする。
 ホテルはオーチャード通りから少しだけ入ったところで、この通りにはたくさんの店が並んでいた。自由な散策の時間、土産物もほぼそろった。(と言っても、いつの旅行でも私たちはあまり土産を買わないことにしている。)後はホテルでゆっくりして、空港に向かうだけ。

 23時5分発の関空行きの飛行機が30分以上遅れると言う。こればかりはどうしようもない。中国ではわけのわからないまま空港で3時間も待ったことがあるじゃないか。それに比べたら、理由もはっきりしているし(東京出発が遅れたらしい)時間もわかっているし楽なもんだ。
 残ったシンガポールドルを手に免税店を見て歩き、ビールとフライドポテトで時間を稼ぐ。