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鳴沙山,月牙泉は,敦煌の南5kmに位置する。シルクロードといえば砂漠,そこをラクダに乗った隊商が通って行く姿をイメージするだろう。それを体験する格好の観光地となっている。東西40km,南北20kmに渡る広大な砂の山が広がっており,月牙泉はその山の下にできたオアシスである。鳥取砂丘の大すり鉢の様子を思い浮かべると,大体似たようなものだ。もちろん規模は大違いだが。 加藤さんは電動カートで,3人はラクダで鳴沙山のふもと近くまで行くことにする。事前の注意。ラクダは後ろ足で立ち上がり,前足から座るので,そのときバランスをとるように,ということだった。また,砂の粒子が小さいのでカメラの扱いには十分注意するように,という。そう言ってもどう注意すればいいの,布に包んでいたら写すこともできやしない。 「ラクダ券」をもらって,それに書いてある「9番」を見せると,ラクダの持ち主(いや,雇われ人かもしれない)が,「これに乗れ」と手で合図する。そう難しくはないが,さて,らくだは楽か?
歩くよりは楽かもしれないが,長時間乗っているとおしりが痛くなるかもしれない。それでも20人くらいのにわか隊商は, 鳴沙山の近くで下りて,見上げると頂上まで登り道がついている。希望者は登る,登らない人は月牙泉のほうに案内するという。鳥取砂丘ではたびたび登った経験があるのでやめることにする。筋肉痛になって今後の旅行に差し支えてはならない。 復興して建てられた楼閣の近くに行って体を休める。木が植えられ,下に月牙泉,高く鳴沙山を臨むよい眺めだ。 |