我が家の庭に果樹はあまり多くない。
　ウメは，親戚からもらったもの。初め庭の片隅に植えていたのだが，他の木と重なってあまり調子がよくないので，広い所に映してやったところたくさん実がなりだした。枝にびっしりと実がなるので，そんなについても大丈夫なのかと見ていると，少しずつ実が落ちて熟れる頃には程よい数になる。それでも結構な量の収穫がある。
　ずっと以前は梅干にもしていたが，手間がかかるので最近は大半を梅酒にしている。ただし，今年は日照不足の影響からか量も質もよい収穫にならなかった。

　イチヂクは2種類ある。1つは葉よりも先に実がついてどんどん大きくなる。数年前から実をつけ始め，今年は50個以上の収穫がありそうだ。
　もう1つは葉が出てかなり茂るようになってから実がつき始める。これも2・3年前からとれるようになった。今年はまだ実を見せない。イチヂクは妻の好物で楽しみにしている。

　キウイも去年からやっと実をつけだした。植えたのは数年前のこと。通信販売の苗を買った。すぐに棚をしてやったのだが，苗が小さかったのかなかなか実をつけるようにならなかった。去年2・３個の実を付け，ああやっと食べられるか，と思っていたら，熟さないで落ちてしまった。
　今年は雄花はびっしりと咲いて，雌花もかなりの数咲いた。子房もだんだんとふくらんできた(写真)。50個以上は収穫できそうだ。

　ユズは木がまだ小さいが一昨年数個なって，去年はたくさん収穫した。今年も期待したが残念ながら花がほとんど見当たらない。ユズも作柄の表裏のあるのがあるらしいから，今年は裏年なのかもしれない。あるいは冬の寒さが影響しているか。木は元気そのものなので心配はないと思う。もう１本あるのだが，こちらは花を見せたことがない。肥料は毎年しているのだが，何が気に入らないのだろう。

　カキも３・４年ほど前に植えたもの。今年初めて花が咲き，実がついた。秋には食べられそうだ。苗屋さんで買ったときには，店の人は，
「2・3年で実がなりましょうで」
と言っていたが，どうもちょっとずれている。「柿8年」とはいうが，スタートがはっきりしないからなんともいえない。

フェイジョアというのがある。「香りがよく，果肉は柔らかくジューシー」などというカタログの宣伝文句に釣られて買った。しかし，もう10年は経つと思うが実の1つもならない。妻は毎年，「これは何の木」と私を攻める。何が実をつけない原因なのか分からない。まあ，しばらく様子を見ることにしよう。