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空の山通信11

No.610  二題

唐辛子みそレシピ
 毎日「ごみメール」が30から40も入るので,朝一番の仕事はそれを退治することである(ホームページの掲示板のいらない書き込み退治も)。ざっと発信者を見て,私に関係なさそうだと消してしまうことになる。
 長男との電話のことを言いながら妻が,
「メールを見たか,と言ってたけど,見た?」「えっ,知らない」「なんだかよくわからなかったからもう一度送ってもらったら」
と言うわけでもう一度送ってもらう。 
「貝がら節やら唐辛子みそやら白兎やら」(http://kaigarabushi.blogspot.com/)という料理のページを立ち上げたので見てほしいとのこと。早速見てみる。
〜〜鳥取県の気高町の浜村小学校区の勝見の特産品(多分。もし違うのならぜひ特産品に!)「唐辛子みそ」を普及させるべく,日々その調理法を研究。……〜〜
とあって,「夏泊の板わかめ」「ビビンバ弁当」「唐辛子みそドレッシング」などがあげられている。浜村さんレタスやタマネギ(いずれも我が家でとれたもの)使われていて,なかなかおいしそうである。妻は早速試してみようと言っている。
 唐辛子みそは浜村駅前の観光協会でも売られている。これを読んで興味のわいた方,試してみてください。詳しくは上記ページを覗いて見てください。

風の伯爵夫人
 尾瀬観察旅行のとき見た「風の伯爵夫人」について「もう少し調べてみよう」と書いてそのままになっていた。そのままにしていたのではない。本当に調べていたのである。
 平凡社『気象の事典』によると笠雲であるという。
「富士山のような孤峰に強制上昇の気流が起こると,山頂付近に笠をかぶったような雲が発生することがある。一般にこのときは上空の風が強く,気層はある程度安定している。このとき山の風下で乱気流の起こることもある。雲が全体として動かないように見えるのは,次々と風上で雲が発生して,風下で蒸発して消えるためである。シチリア島のエトナ山には〈風の伯爵夫人Contessa del Vento〉という名の笠雲がかかる(内田英治)」。
 また,創文社『山のABC 3』では風の伯爵夫人 Contessa del Ventoと題して,
「莢状雲の一種で,レンズのように,ていねいに撫でた形の雲が幾つか重なって,白い上等の布を美しくまとった貴婦人の姿に見える。なぜそれが伯爵夫人であって,侯爵夫人や王妃であってはいけないのか,そんな理屈っぽいことを言うものは,やがて吹き下ろして来る風に飛ばされてしまうがいい。
イタリア人はこのような詩的な呼名を思いついたが,三保の松原の天女の羽衣も,同じ莢状雲であって,これも美しい幻想である。
莢状雲はLenticularis Clouds といい,巻積雲にも高積雲にもさらに低い雲でも出来る。風が強くなることも心得ていて風の伯爵夫人とよんだものである。雲のこうした俗称にはいろいろあって,そこに一種の天気予報が含まれていることも多い(串田孫一)。」

 どちらも私たちが見たものとは違う形状の雲のようだ。いろいろと調べた結果(いや,結果とはいえない。なにしろ雲をつかむような話なのだから),変化巻積雲ではないかと思うに至った。しかし,ここにはもう書くスペースがない。機会あればまた。