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空の山通信11

No.614  国民健康保険料

「国民健康保険料納付通知書」が郵送されてきた。
「えっ,なにこれ」
 予想していた金額をはるかに上回る数字に驚く。
「国民健康保険は,けがや病気に備えて,ふだんから加入者の皆さんが保険料を出し合って医療費をまかなおうという助け合いの制度です。わが国は,国民皆保険制で,健康保険(会社の健康保険や公務員の共済組合など)に加入している人やその被扶養者,生活保護を受けている世帯の人以外は,国民健康保険に加入しなければなりません(鳥取市役所保険年金課広報紙「鳥取市の国保」より)。
 けがや病気の場合,その費用の3割を個人が負担し,7割は国保が負担する,という仕組みになっている。国保負担分を加入者が出し合っておくというものである。

 勤めの時には共済組合に加入していたから(教員も共済組合),毎月の給料から引かれていて,給料明細書を気をつけて見なければどれだけ引かれているのか分からなかった。しかも,12ヶ月に分割して引かれるので,それほどに感じなかったということもある。
 勤めをやめて2年間は共済組合を延長できるのでそれに乗っかっていた。
「えっ,こんなにかかるの」と思い始めたのは一昨年から。それでも「まあまあ3割負担だからしょうがないか」と思って過ごしてきたのだが。

 今年の保険料を去年の金額と比較してみると,なんと1.5倍にもなっている。介護保険料ももう少し払わねばならないようなので,まあそれは仕方ないとして。
「あんまりじゃないの」例えば夫婦二人で年間40万円の医療費がかかったとして,個人の負担は12万円。国民健康保険からは28万円という計算になるのだが,よほどの病気かけがでもしないかぎりそこまでの医療費は必要ないように思う。つまり,他人の医療費に回されている健康保険ということになる。
 
 もう少し内訳を見ると,所得割額(どういう区分になっているのかは知らないが),資産割額(同),被保険者均等割額,世帯別平等割額というのがある。他の3つは何とか納得できるが,資産割額というのはどういうことか。固定資産と国民健康保険とはどんな関係があるというのか。固定資産は固定資産税でちゃんと税金を払っている。所得税も払っているが,これは税金を納めた残りで生活をするわけだから,医療も生活の一部と考えることも出来る。
 
 さまざまなことが改革の名の下に変わってきて,だんだん住みにくい世の中になってきた。政治のどこかが狂ってきているような感じがするのだが。