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NHK放送技術研究所公開

入口 2008年5月25日、NHK放送技術研究所を見に行きました。 一般公開の日です。

3300万画素撮像管 入ってすぐあったのがスーパーハイビジョンの展示です。 3300万画素、ハイビジョンより縦横4倍ぐらいの撮影デバイスです。 撮影素子と、レンズと、光伝送装置を作っていましたが、 モニターは800万画素までしか対応できていませんでした。 ここまで来ると、次は画素数以外の事をしてほしいと思ってしまいました。

隣では有機撮像デバイスを展示していました。 まだまだの出来でしたが、将来的には感度のいいカメラが出来るかもしれません。

3300万画素で撮った画像 行列を見たら、今より縦横2倍の解像度で、22.2チャネルの音声のスーパーハイビジョンの視聴体験を行っていました。 子供が見たいというので並びました。 2倍の解像度のモニターがまだ出来ていないようで、モニターはテレビを4つ並べていました。 音声は周囲にいくつもスピーカーを配置していました。 実際に自分の部屋でこれだけのスピーカーを配置するとなると、 突っ張りポールを並べることになりそうですね。 しかし、これだけの音を作るとなると、撮影も大変のようで、実際に22.2チャンネルのコンテンツが作られるのはあまりないかもしれません。

リアルタイムに背景合成 奥の映画館の様な部屋でもスーパーハイビジョンの放送をしていました。 みているときれいな影像でしたが、カメラが動くと急に解像度が落ちて頭がくらくらしました。 まだ動画処理に課題があるみたいです。

多視点影像(マトリックス?) 地下に降りたら、お腹すいたと子供が言い出しました。 で、サンドイッチと幕の内弁当を売っていたので買って食べました。 地下は、よくみたら駐車場を展示場に使っているみたいです。

地下の最初の場所には立体テレビがありました。 カメラやテレビの前に小型レンズを並べて立体を見せるものです。 まだまだ発展途上で、立体に見える範囲が20度ぐらいの範囲で、 1レンズあたり40画素ほどになるそうですが、 その分、立体視の解像度が落ちてしまいます。 レンズの形や画素数の増加をすればもっともっと見やすくなっていきそうです。

アイコノスコープカメラ 反対に回ると、スタジオ撮影支援のデモをしていました。 カメラマン1台に2台のロボットカメラがあり、カメラマンが全体を撮るとロボットはアナウンサーをアップで撮り、 カメラマンがアップで撮るとロボットカメラは全体を撮るなど、連携撮影をしていました。 また、影像にリアルタイムに背景を重ねることが出来ていました。

お弁当 霧の向こうを見るために、ミリ波の電波を見るカメラがありました。 まだ試作段階のようで、機械的に上下左右にスキャンして影像をつくっていました。 電波を撮影するカメラはいろいろな調査に使えそうなので、 もっといろいろな周波数で、実影像と合成して、高速で見えるカメラ見えるように期待したいです。

1秒に100万枚撮れる超高速カメラも展示してありました。 通常は60枚ですから、4桁以上違いますね。 爆発の瞬間まで撮影とかできるそうです。

他に、カメラを並べて多視点影像を作るシステムとか、 穴の中を探る多関節マニピュレータとか、 肩乗せカメラの防振装置とか展示していました。 参加できる展示は、子供には好評でした。



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Presented by Ishida So