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とうきゅう KIDS PROGRAM 2008
電車づくりの博士になろう!
車両製造工場見学/東急車輛製造

記念撮影場所(唯一撮影許可の出た場所)

2008年12月26日。 娘と2人で、「とうきゅう KIDS PROGRAM 2008」 の「電車づくりの博士になろう!車両製造工場見学/東急車輛製造」 に行きました。金沢文庫駅近くの東急車輛の横浜工場の見学です。

電車に乗ろうとしたらラッシュアワーで娘とはぐれてしまい、さあたいへん。 結局、娘は横浜まで先に行ってしまっていて、そこで駅員さんに「お父さんがいない」と訴えていました。 見つかってほっとしたけど、遅刻してしまいました。

東急車輛はその名の通り電車を作っている会社ですが、他に立体駐車場や特殊車両の製造もしているそうです。 今年で創立六十周年だそうです。 横浜工場は戦前は爆弾とか製造していた工場で、戦後、車両工場になったそうです。 そのためか、古い建物も残っていて、本社の建物は戦前の建物っぽかったです。 工場も昔ながらのギザギザ屋根で、いかにも工場って外観です。 工場の敷地は東京ドーム6個分の広さがあり、1500名が働いているそうです。

工場見学は車両を作る順序で行われました。 工場に運ばれてくる部品は部品配膳センターで受け取ります。 電車の部品は1〜2万個もあるそうです。

最初に見学した工場は機体工場、車両の骨格を作っているところです。 特急っぽい車両などありましたが、骨格だけだとどの電車かは見当もつきませんでした。 アルミやステンレスなどの金属板を加工し、溶接していました。 ステンレス車両はピカピカでしたが、アルミ車両は後で塗装するということで表面はザラザラでした。 溶接のアーク光と、車体の歪みを直すためにハンマーを打つ音で、騒々しい工場でした。

次に行ったのはぎ装工場です。 中には、新幹線のE3系などがいりました。 ケーブルを張ったり、クーラーなどの機器を設置する工場です。 ケーブルは3千本ぐらいあるそうです。 クーラーは一般家庭用の40倍ぐらいの能力があるそうです。

次は内装工場です。 天井やシートなどの取り付けです。 つり革は、先にパイプに取り付けて、その後パイプを車内に取り付けていました。 部品数が多そうで、忙しいところだそうです。

最後に検査場を見ました。 京急線から見える場所にあります。 時々、新幹線や見知らぬ車両があったりしましたが、検査していたんですね。 止まっていた電車にはあちこち紙が張られていました。 検査でひっかかったところだそうです。

工場内は撮影禁止で、唯一、東急車輛の産業遺産となっている5200系の前だけOKでした。 昭和33年製造の国産初のステンレス車両です。 東急東横線で使用され、その後東急電鉄各線、上田交通で使用され、東急車輛に戻ってきたものだそうです。 50年の歳月を感じさせないピカピカの車両です。

最後に質問タイムがありました。

Q 検査場でガラスに紙が貼ってあったけど、ガラスの傷はどう直すの?
A 小さいのは磨いて直す、大きい場合は取り替える。
Q 工場の屋根がギザギザなのはなぜ?
A 古い工場であかり取りで、太陽光を取り入れるため。今は電燈がよくなったので、最近の工場の屋根は平ら。
Q 電車は何台作っているの?
A 年間400両ぐらい。注文次第なので、年によって違う。
Q クハ・モハなどは、どこで取り付けているの。
A 電車側面の記号番号は、東急車輛内でつけている。シールを貼ったり鉄板を切り抜いて付けたりする。
Q 何種類作っているの?
A 10種類以上の時もある。注文次第。
Q レールの下に木や石があるのはなぜ?
A レールを固定する枕木は、昔は木製で、今はコンクリート製。石は水はけをよくするのと、電車の重さを直接地面につたえないクッション。


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Presented by Ishida So