2003年11月15日。 浦賀燈明堂に行ったついでに、足を伸ばして馬堀自然教育園まで行きました。 浦賀から馬堀までは、一山越えないといけないのでたいへんです。 馬堀から馬堀自然教育園方面は上り坂でした。 また急坂・・・と思ったら、それほど登らずに着きました。 途中には小さな看板があっただけで、ほとんど目立ちません。 入口に着くと管理人のおじさんが出迎えてくれました。 なんでも、近所の子供が遊びに来るか、学校の授業で来るかぐらいで、 あまり人は来ないんだそうです。 管理人のおじさんは、横須賀に来て40年ぐらい経つそうで、 大分変ったと言っていました。 入口の建物の中には標本などが展示してあり、電気を付けて見せてくれました。 (普段は来ないから電気を消しているらしい)。
ホタルのバッジを売っていたので買いました。 ここでは夏になるとホタルが見られるそうです。 なんでも、横須賀に発光生物のえらい博士がいて (ウェブで調べた感じでは、横須賀市博物館の初代館長の羽根田弥太博士の事みたいです)、 今でも発光生物の研究は世界的にみても横須賀にあるそうです。 昔、久里浜のペリー公園の裏手に小さな博物館があり、 それが横須賀中央にある横須賀市博物館に変ったそうです。 だから、横須賀市博物館に発光生物の展示がしてあったんですね。 横須賀近辺はけっこうホタルがいて、地元の人が保護してるそうです。 ホタルは人がいっぱいいると交尾しなくなるので、 大きく宣伝はしないそうです。
馬堀自然教育園は、横須賀市博物館の付属で、 1959(昭和34)年に旧陸軍重砲兵学校の弾薬庫の 跡地に設園されたものだそうです。 奥の方にいくとまだその頃のコンクリート製の壁が残っています。 撤去しようとしたけど頑丈でたいへんなのでやめたそうです。
馬堀自然教育園は、このあたりの残り少ない自然のため保護してるそうです。 そのため、クマザサは外来だから抜いてるそうですが その他の草は、雑草の様でも刈ることもダメなんだそうです。 このあたりもアメリカザリガニが繁殖してしまい、 在来の昆虫を食い荒らしてしまってるそうです。 それで、近所の子供にアメリカザリガニはどんどん獲ってもらっているそうです。
中の道は一回り15分ほどの道です。 入ってすぐぐらいの所に気象庁の観測所がありました。 地下250mの岩盤の歪を計るもので、 東海地域と南関東地域の31箇所に設置してるものの1つだそうです。 地震の時の歪だけでなく、太陽や月の影響も観測してるそうなので、 かなり高感度のものなのでしょう。 奥には人口の池と飼育棟などがありました。 ちょっと無人の建物の様な感じで、子供が幽霊屋敷みたいと言っていました。 途中山に登る道になり、かなり急です。 自然園の裏手はすぐに住宅が迫っていました。 道には落ち葉が積もり、アップダウンも多く、滑りやすいです。 掃除はしていないけど、手入れはされていて、道が崩れたりはしていませんでした。 道の途中に鳥居がありました。 社でもあるのかと思ったら、土台だけでした。 多分、昔、軍の施設があった頃に、軍の社があった様です。
横須賀市博物館(http://www.museum.yokosuka.kanagawa.jp/)
Presented by Ishida So |