オーストラリア産の牛肉を使った牛鉄なべ定食を出しているが、オーストラリア産の牛肉は安全か?
オーストラリアではBSEと同じ疫病の指定を受けているヨーネ病の問題がある。
これが拡大するのが心配。
自営農場を作ったほうがよくないか。
オーストラリア産の牛はヨーネ病のリスクはあるが牛対牛の感染で人体へのリスクはない。
広がった場合のリスクはあるが、あらゆる動物にリスクはあるので、管理上の問題になる。
今のところ安全性が高いと見通している。
牛鉄なべ定食は現在30店で実験中で、夏までに全店に広げたい。
自営農場を作った場合、吉野家が使う肉は、牛一頭当たり10kg程度で、
その他のステーキなどの部位は他に売らなければならない。
これは本業と異なる。
過去に国内や米国で試みたことはあったが、経済性に合わない。
はなまると資本提携で株式の33.4%を取得とあるが、購入額はいくらか。
はなまるはマザーズ上場を予定していたが何か問題があって再審査になっている。
不透明な会社で問題があるのではないか。
金額は未定。
株主に損にならないようにする。
はなまるは成長性があり、業務提携は今がベストな時期。
優待券制度がころころ変わる。
豚丼が320円でセールの時は250円。
株主優待が300円。
ポリシーはどうなってるのか。
優待制度が小株主の期待するところとの認識はある。
牛丼が扱えなくなりメニューが複数になったので現在の形にした。
株主が使いやすいよいものにしたいと思っている。
上場当初は3000人だった株主が6万人に増えたため、株主優待制度の費用が増加している。
株主優待と配当のバランスを取らなければいけない。
今年の、配当の見通しはどうなのか?
今年は前年割れの予想。BSEの見通しがつかないので、厳しい見方をせざるを得ない。
BSEはタンパク質でアミノ酸に分解されて吸収されるので、
なんでタンパク質のプリオンが病気になるかわからない。
牛骨粉は化粧品とかカレーに使われているのに、
マスコミはスポンサーに逆らえないのか何も報道しない。
BSEやヤコブ病は、今までの常識を超えている。
吉野家の考えは、配った資料の通りで、安全な部分を使用しているし、
日本に輸入されてきた物は病気の原因にならないと考えている。
マスコミはスポンサー度が高ければ攻撃しないというのではないと思う。
昨年米国でBSEが起きたらどうするのかと質問した。
安易な輸入再開の妥協はしないで欲しい。
代替メニューをいろいろ出されたが、豚丼はよかった。
カレー丼とマーボー丼は腹持ちが悪い。
吉野家に来るのは肉が食べたいからと思う。
今後の商品の素材は何にするのか。
米国牛を20年以上扱い、現地を見てきている。
その中で言うと、生産現場の8割はミートパッカーと呼ばれる大手の4〜5社が扱っていて問題はない。
日本へはここから輸入されている。
零細な1〜2割は衛生管理に問題がある。
牛の問題と製品のビーフの問題が日本では混乱しているので、その点を伝えないといけない。
新商品に関しての考えは概ね一致している。
鶏肉はインフルエンザの問題で休止しているが、豚・鳥・牛を中心に考えている。
豚丼の導入が遅れたのはなぜか?
商品を導入する条件は、安全性と、均質性と、継続的に供給できるかで、
そのチェックのために時間が必要。
導入が遅れたとは思っていない。
その後の豚丼の評価を見れば、後出しの効果はあった。
他社はオーストラリア産牛肉で牛丼を復活したがどうなのか?
オーストラリア産で100店なら可能。
米国の問題が長期化しないと思っているので、
味などで中途半端なものを出さないほうがいいと判断している。
築地店の閉店時間を2時までに伸ばせないか。
築地店については議論中。検討したい。
理念の共有とあるが、ロードマップはどうなのか。
企業理念として、人々の為に、他では出来ない事をする。
マクドナルドがフィッシュディップをメインに持ってきているが、
片手で食べれないので、マクドナルドの戦略は間違っている。
牛鉄なべ定食は器を2つ以上使うので、吉野家にふさわしくないと思う。
マクドナルドの戦略は答える立場にない。
けんちん定食などこれまでもある。
コンパクトなどんぶりがふさわしい商品とは考えているが、
イメージを壊さない範囲で挑戦する。
結果、客が増えたか、粗利益が増えたかを指標に、結果の判定をする。
配当はどうなのか?
返答できないと言っていたが。
これまで利益の20%〜30%の配当比率で来た。
配当は利益に左右されると考えている。
今期の配当見込みを出していないのは、環境が不透明で、数字の精度が低いため。
自己株式の取得ペースは?
今95950株保有している。
特定の目標があるのではない。
機動的に企業利益を出すためで、不必要に取得する事はない。
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