2004年7月10日。 横浜の神奈川県庁の近くに横浜税関があります。 もう20年近く前になるでしょうか、友達何人かと横浜に遊びに来て、 歩いていたら「税関資料室、見たい人は呼び鈴を押してください」みたいな事が書いてあるドアがありました。 裏口みたいな感じの扉だったと思います。 なんだろうと呼び鈴を押すと、守衛さんらしき人が出てきて鍵を開けて見せてくれました。 密輸でに実際に使われた道具などが展示されていたとの記憶があります。 横浜に行こうかなぁと思ってネットで博物館など探していたら、横浜税関の資料展示室のページを見つけて、 そのことを思い出しました。 気になって見に行く事にしました。
横浜税関は外見こそ古い庁舎と同じですが、中は平成15年に全面改装しピカピカでした。 ここの塔はクイーンの塔と言うため、資料室はクイーンのひろばというそうです。 ちなみに、キングの塔は神奈川県庁、ジャックの塔は開港記念会館で、すべてすぐ近くにあります。 横浜税関資料展示室も出来立ての感じで、展示がきれいでした。 昔の、怪しげでリアリティのある資料の置いてある資料館ではなくなったのがちょっと残念でした。
資料館の中身は税関の紹介と密輸の手口紹介に加えて、
ワシントン条約やバーゼル条約や商標違反品の持ち込み禁止に関する啓蒙活動をしていました。
密輸の手口としては、コンテナの壁を二重にしたり、麻薬をビール缶に入れたりと、あの手この手が展示してありました。
バーゼル条約は有害廃棄物の国境を越える移動と処分を規制しています。 簡単に言うと有害な産業廃棄物は出した者が責任持って処分しろという事です。
ワシントン条約は絶滅の恐れのある野生動物の保護のため、国際取引を規制する条約です。 象牙の取引が禁止されているのは有名ですが、その他にトラなど規制対象の動物が多数あり、 これらを原料にした革製品や漢方薬などはを買って持ち込んではいけません。 このような珍しい物を欲しがる気持ちが、結果的に野生動物を絶滅に追いやるのです。
そして、これらと並んで多いのがニセブランド品でしょう。
私はブランド品に興味がないのですが、欲しい人はニセモノを買ってはなりません。
展示室に押収されたニセモノが並んでいました。
小学校3年で蚕の飼育をします。桑の葉をせっせとあげていたので、子供をシルク博物館に連れて行きました。 残念ながら、機織の場所以外は、撮影禁止でした。
シルク博物館は20年以上前に小学校の遠足で行った以来です。 土曜日でしたが、他には客がいなかったみたいです。 暇なのか館の人がいろいろ教えてくれました。
ここは本物の蚕がいます。 保存品種など何種類もの蚕を展示してあったので、どこかに飼育場があるのでしょう。 生まれたばかりの蚕は点のような大きさです。 成長すると種類にもよりますが、ひとさし指ぐらいの大きさになります。 このぐらいの大きさになると見るからにモスラの顔をしています。 子供が飼ってる蚕は2回りぐらい小さく、エサが足りなかったのかもしれません。
蚕自身の展示以外に糸の取り方や布の下り方、様々な衣類の展示がありました。 蚕は紀元前1400年より前に家畜化された蛾です。 他の蛾も繭を作るので、糸を取る事はできます。 台湾産だったとおもいますが、ヨナクニサンの糸を使った布の展示もありました。
最近は少なくなったと思いますが、昔は生糸は日本の重要な輸出品でした。
群馬長野山梨などで生産された生糸は八王子や町田を経由して横浜まで運ばれ海外へ輸出されました。
八王子や町田など、いくつもの道がありこれらを絹の道、つまりシルクロードと呼んだそうです。
八王子などに跡が残っています。
近くにあったので、横浜開港資料館に寄りました。
旧英国総領事館の建物だそうです。
中庭の楠木は由緒あるものだそうです。
展示は写真や文献などの展示が主でした。
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