2004年8月7日。 しおさい公園に行きました。
久里浜から逗子に行くのに、2つの電車ルートがあります。 京急線で金沢八景駅で乗換えて新逗子駅にいく方法と、JR横須賀線で逗子駅に行く方法です。 行きは京急線で行きました。 金沢八景から神武寺駅までの京急線は上り線はレールが3本あります。 京急は新幹線と同じ標準軌ですが、そこにJR在来線の狭軌電車を通れるようにするためです。 歴史的には第二次世界大戦まで遡るそうですが、東急車輌の工場からJR線へ車輌を運搬するのに使っています。
新逗子駅で降りてバスを待ちました。 新逗子駅は出口が2つあります。 どちらで降りればいいかよくわかりません。 海側の出口を出たら、目の前に1番バス停がありました。 ここで待てばいいのかと思ったら目の前をバスが通り過ぎていきました。 よくみたら50mぐらい先に2番のバス停があり、間に合いません。 結局、1番バス停で15分ぐらい待って、海岸周りのバスに乗りました。 バスは逗子から葉山にかけての狭い道を走っていきます。 大型車同士で、すれ違えるものです。 終点の1つ手前で目的地のしおさい公園に着きました。 終点は「葉山」、葉山御用邸の前になります。 しおさい公園も葉山御用邸から100mぐらいしか離れていません。
しおさい公園は元々葉山御用邸の一部だそうです。 大正天皇が崩御され、昭和天皇が皇位継承をした、由緒ある場所だそうです。
園に入ってまず目に付くのがしおさい博物館です。
名前からしても、場所からしても、海岸関係の博物館です。
りっぱな玄関を入ると貝が置いてありました。
『耳に当てると「しおさい」が聞こえます。』と書いてあります。
実際にはノイズが聞こえるのだと思いますが、子供はしおさいが聞こえたと言っていました。
1階の奥には浜辺で拾ったものが展示してあっりました。
プラスチックの玉やタバコのフィルターや外国の字のペットボトル・・・など。
拾い集めた努力もすごいと思いました。
博物館には地下があり、生物標本が多数展示してありました。
珍しい標本コーナーでは、ウミヘビなど普通はいない生物の標本がありました。
南方から黒潮に流されて来たものでしょう。
深海生物のコーナーでは、草やパイプのような、かなり珍しい生物の標本が置いてありました。
日本産−新属−新種の記載をともなうカゴメウミヒドラ科Clathrozonidaeのヒドロ虫類の検討 | 昭和42年2月 | 保育社 |
天草諸島のヒドロ虫類 | 昭和44年9月 | 保育社 |
カゴメウミヒドラClathrozoon wilsoni Spencer | 昭和46年11月 | 保育社 |
小笠原諸島のヒドロゾア類 | 昭和49年11月 | 保育社 |
紅海アカバ湾産ヒドロ虫五種 | 昭和52年11月 | 保育社 |
伊豆大島および新島のヒドロ虫類 | 昭和58年6月 | 保育社 |
パナマ湾産の新ヒドロ虫 | 昭和59年6月 | 保育社 |
相模湾産ヒドロ虫類 | 昭和63年8月 | 丸善 |
地下の1隅に昭和天皇から葉山町に御下賜されたヒドロなどの標本が展示されていました。
昭和天皇は生前に公務の合間に生物学の研究をされていました。
特にヒドロの分類学的研究は葉山御用邸を拠点に行われ、8冊ほど著書があるそうです。
公務の合間に研究をするため、研究テーマを時間にしばられない分類学的研究にしたと聞いた事があります。
博物館を出て公園を周りました。
隣には池があり、お決まりで、鯉が口を空けていました。
池に流れ込む川の元は噴井の滝で、滝の近くは気持ちがいいです。
南側が森になっていて、海辺の様子を見る事もできます。
森には竹か何かで出来た変った物が釣ってあり、音が鳴っていました。 風で音が鳴るのではなく、真ん中に釣ってあるバチがモーターか何かで回転し、 竹に当たって音を鳴らしているみたいです。
公園内の茶屋で休みを取れました。 お茶も置いてあり、ゆっくりおしゃべりをしている人達が何組かいました。
公園を出ると既に昼には大分遅い時間でした。
近くで食事を取って、JRで帰りました。
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