pep-r症例

検査結果や方法にご批判、ご意見お待ちしております。

 

患者 10歳 男児

得点

芽生え
模倣 5点 5点
知覚 10点 3点 
微細運動 11点 2点
粗大運動  12点 5点
目と手の協応

8点

1点
言語理解 6点 9点
    言語表出     1点 0点

発達年齢    1歳9ヶ月

 (赤字はブラッシングに直接関係するであろう項目)

分析

 発達年齢の結果だけを見ると、歯磨きの自立は不可能に思えます。しかし、表を良く見ると、芽生えの点数が高いところがあるのに気が付きます。一つ一つ検討していきます。

 模倣は、芽生えとの合計で2歳6ヶ月レベルまで伸びる可能性が示されてます。歯磨き能力としては、初期段階と予想されます。(口の中でごしごしと動かす程度)うがいなどはどうだろうか?

 微細運動は、手先は器用に動くが、目的をもって使うことは苦手。歯ブラシは上手に持つでしょうが、口の中に入れて歯の汚れを落とすという目的にあった動かし方ができるようになるか。指導していく上ではかなりの工夫が必要。

 目と手の協応は、検査では、なぞり書きと積み木積みで評価しているが、ブラッシングで問題になるのは、歯ブラシに練り歯磨きつけたり、鏡を見ながら染め出された歯垢を落とす時であろうか。知覚や言語理解とも関連がある。

 言語理解に関しては、知覚が高点数である事から視覚情報を駆使して、トレーニングする。絵カードを使って名詞や、動作語を理解させる。

 

診療所での取り組み

家庭での取り組み

模倣

@指導者との信頼関係作り

A向かい合って歯磨き(鏡磨き)

B鏡を見ての歯磨き

工事中

微細運動

@顎模型または人形での歯磨き

A磨いた部位のシール貼り

工事中

目と手の協応

@はめ絵や福笑いなどで、身体の中の口腔器官を認識させる

A歯ブラシに練り歯磨きを適量つけ歯磨きする

工事中

言語理解

@カードや模型、実物を使った歯科関係の名詞や動作語の理解

Aカードを使い歯磨きの順番を理解させる

工事中

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