PEP-Rへの

 

 

 歯磨きや食べることは、発達過程の学習によって、獲得されます。発達に偏り(脳性まひのような運動機能発達は除く)のある子供は、正常発達に比較すると、能力や機能にアンバランスが出て、何時までたっても上達をせず、そのまま、誤学習として定着してしまいます。

 PEP-Rは、模倣・知覚・微細運動・粗大運動・目と手の協応・言語理解・言語表出の発達機能を明らかにしてくれます。これらは、どれも歯磨き能力、摂食機能の発達とも深い関係があります。

 PEP-Rにより発達のアンバランスを分析、的の外れた指導にならないように、活用できたらとこの試みを始めました。

  いずれは、全項目の検査なしで、評価できるようになるのではないかと期待しています。

 

 

                                                                                自閉症児に対する摂食指導や歯磨き指導へのPEP-Rへの応用

 

検査用具のリスト

  1. 検査用紙一式(川島書店)(本をコピーしないでちゃんと購入しましょう)

  2. シャボン玉セット

  3. 触覚用積み木

  4. 万華鏡

  5. 呼び鈴

  6. 粘土と6本の棒

  7. 手人形

  8. はめいた(●・▲・■)

  9. はめいた(かさ・ひよこ・ちょうちょう・りんご)

  10. はめいた(手形・大中小)

  11. はめ込みパズル

  12. 4ピースのパズル

  13. 5色の積み木

  14. カスタネット

  15. ボール

  16. ひも付きビーズ・心棒

  17. 紙・はさみ

  18. 布袋

  19. フェルト盤と人形(マグネットシートで代用)

  20. 箱に入った12個の積み木

  21. ハンドベル

  22. カテゴリーピース 12枚(ひし形・丸・四角・三角  緑・赤・紫)

  23. 片付け箱

  24. 数字カード

  25. 機能カード(笛・ボール・太鼓・鍵・のこぎり)

  26. 文字盤

  27. コップとキャンディー

  28. スプーン

  29. 絵カードと実物(くつ・コップ・歯ブラシ・スプーン・はさみ・くし・鉛筆)

  30. ことばの本(絵カード)

検査用具の調達

  セットで買うと20万ぐらいかかるので、できるだけ、自前で調達を心がけました。検査の普遍性、公平性からすると、指定の用具の使用が望ましいのですが、今回は、自閉症の療育に用いるわけではないので許してもらいましょう。

 リストアップすると実に多くのものがいります。種類は多いですが、結構、身近から調達できそうです。

 

積み木類は、ここのお店から購入しました。輸入物ですが、しっかりしたつくりで安心して使えます。

 6・7・8・9・10・11・12・20・23・26・27・30・31は、自作することにしました。

木工製品は、近くの知的障害者の施設に作製をお願いしてもいいかなと考えています。

 

 

パズルや文字盤などはパソコンから簡単に作れます。

予備調査

検査対象者(健常児)

1歳6ヶ月から7歳まで

検査法

  1. PEP-R

  2. 摂食(手づかみ食べ・スプーン食べ・コップのみ・はし食べ)

  3. 歯磨き(一人磨き・かがみ磨き・指示磨き・ゆすぎ)

  • PEP-Rは、全部を1回で行うことにはかなり無理があるので、1回60分程度をめどにして行う。

  • ビデオに記録して検査後に検討

検査レポート

検査裏話

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